カークランド リアップの5分の1の価格

リアップの5分の1の価格のカークランド

日本でのミノキシジル外用薬といえばリアップしか選択肢がなく、価格は約7,500円と高価です。それなら同じくミノキシジル5%配合でアメリカ製と信頼性が高い一方で価格は5分の1のカークランドを使ってみませんか?

薄毛が気になりだし本気で発毛に取り組む人の多くは複数の発毛剤や育毛剤を併用するのがセオリーであるため、一つひとつにはなるべくお金をかけたくないというのが本音だと思います。

そのため、最強レベルの発毛効果が得られつつ極めて安価なフィンペシアミノキシジルタブレットの併用が主流となっており、さらなる効果を求める場合はここにミノキシジルの外用薬を組み合わせます。

ただ、発毛剤は長期間使用する必要があるだけに、ミノキシジルを最大16%を配合するフォリックスはちょっと高い、リアップX5プラスネオは論外という人も多いことでしょう。そういった人にこそ使って欲しいのがカークランドなのです。

    目次
  1. カークランドとは?
  2. カークランドの発毛効果
  3. カークランドの副作用
  4. カークランドは女性も使える?
  5. カークランドの価格
  6. カークランドの総評・まとめ
  7. 【追記】リグロースラボM5登場でピンチ?

カークランドとは?

カークランドというのは実は育毛剤の商品名ではなくプライベートブランドの名前。日本でいうトップバリュ的な位置づけになるでしょうか。

これはアメリカの大型倉庫店であるコストコの「カークランドシグネチャー」というプライベートブランドで、育毛剤以外にも様々な生活用品を販売しています。コストコに行ったことがある人は目にしているのではないでしょうか。

このプライベートブランドがミノキシジル外用薬の元祖ロゲインのジェネリックとして発売したのが育毛剤のカークランドなのです。

アメリカ製である上にコストコという大手のプライベートブランドということで信頼性は極めて高く、本家ロゲインの約半額、リアップX5プラスネオの約5分の1の価格とあって世界中で愛用されています。

…そもそもリアップX5プラスはぼったくりすぎ。

日本では2018年8月に第2のミノキシジル外用薬としてアンファーから「メディカルミノキ5」が発売されましたが、ミノキシジル5%以外これといった成分を配合していないリアップX5ジェネリックにもかかわらず7,800円というぶっ飛び価格。

改めてカークランドの素晴らしさを実感した人も多いのではないでしょうか。

カークランドの発毛効果

カークランドに興味を示す人に説明は不要だとは思いますが、この発毛剤にはリアップX5プラスネオや元祖ミノキシジル外用薬であるロゲインと同様に5%のミノキシジルが配合されています。

このミノキシジルについて簡単に説明しておきましょう。

ミノキシジルとは

高い発毛効果から世界中で使用される発毛成分ミノキシジルは、本来血圧を下げるための血管拡張薬として開発されたという経緯があります。

血管を拡げることによって血圧を下げる効果が主作用ではあるものの、服用した高血圧患者の多くに全身の毛が濃くなる多毛症の副作用が見られたため、アップジョン社(現ファイザー)が外用の発毛剤として売り出したのが始まり。

発毛のメカニズムは完全に解明されてはいませんが、ミノキシジルが毛包に働きかけ毛母細胞や毛乳頭細胞の増殖・分裂を促進させるためと見られています。

ちなみに、勘違いしがちだが血管拡張による血行促進作用は発毛に関係ないらしい。それであれば他の降圧剤でも発毛するはずですが、実際はミノキシジル以外に発毛効果が見られないことから血行促進は関係ないと考えるのが自然。

ミノキシジル5%の発毛効果

では、カークランドが配合するミノキシジル5%というのはどの程度の発毛が期待できるのかについて触れておきます。最も気になる点でしょうからね。

ミノキシジルの発毛効果
出典:大正製薬商品情報サイト


上図の臨床試験データはカークランド同様に5%のミノキシジルを配合するリアップX5のもの。使用6ヶ月の段階で9割以上の人の薄毛が改善し、5割の人が中程度以上の改善を見せていることが分かります。

一般的にはミノキシジル外用薬より内服薬であるプロペシア(成分名:フィナステリド)のほうが発毛効果が高いとされていますが、フィナステリドは改善が6~7割、進行なしが3割ほど。ゆえにミノキシジル5%の方が効果が高いという考え方も。

まあ、頭皮全体に効果があるフィナステリド内服薬とピンポイントであるミノキシジル外用薬の効果を比べるのはナンセンスかもしれませんが…

もうひとつ、どのくらいの本数が増えるのかについても見てみましょう。

ミノキシジルで増える髪の毛の本数
出典:大正製薬商品情報サイト


ミノキシジル5%製剤であるカークランドで増える本数は1平方センチメートルあたり平均して約22本。

薄毛でない人の髪の毛の本数は1平方センチメートルあたり120~150本ほどとされることから、22本では劇的な改善とまではいかないでしょう。

しかし、この22本というのはあくまでも150人ほどいる被験者の平均。中には40本50本増えた人もいることを考えると十分希望が持てる。実際、薄毛部分がほぼ改善する著明改善が10%ほど見られていますしね。

…まあ、中にはほとんど増えなかった人がいるのも事実ですが…

ちなみに、2015年になってリアップX5は「ピリドキシン塩酸塩」「トコフェロール酢酸エステル」「l-メントール」という3種の成分を追加。

2020年にはさらに「グリチルレチン酸」「ジフェンヒドラミン塩酸塩」「ヒノキチオール」を追加したうえでリアップX5プラスネオと名を変えています。

しかしいずれも抗炎症作用や血行促進作用程度の成分であるため発毛効果はカークランドと変わりません。そもそも臨床試験を初代リアップX5発売以降行っていないことからも6種の追加成分が気休めであることが分かる。

ならばリアップX5プラスネオよりはるかに安いカークランドを使った方が良いに決まっている。

カークランドの副作用

次にカークランド使用による副作用についても見ていきます。

上でも少し触れた通りミノキシジルは本来血管を広げ血圧を下げる薬であるため、以下のような副作用が出る可能性があります。

  • めまい
  • 動悸
  • 血圧低下
  • 胸痛
  • むくみ
  • 多毛症

ただしこれはミノキシジルタブレットなど内服薬での話。カークランドのような外用薬でこういった副作用が出ることはまずありません。

それは日本人を対象に行われたリアップX5の臨床試験でも証明されています。

リアップX5の副作用
調査施設数 518
調査例数 3,072
副作用発現例数 271
副作用発現率(%) 8.82
副作用発現件数 378
副作用の種類 副作用発現件数(率)
一般・全身障害および投与部位の状態 192(6.25%)
適用部位そう痒感 123(4.00%)
適用部位発疹 43(1.40%)
適用部位紅斑 31(1.01%)
皮膚および皮下組織障害 70(2.28%)
頭部粃糠疹 33(1.07%)
接触性皮膚炎 32(1.04%)

ミノキシジル5%製剤であるリアップX5を用い3072名を対象にした大規模な試験においての副作用発現率は8.82%。そのほとんどは塗布した部分のかゆみや発疹、炎症となっています。

これらは使用頻度を減らしたり使用を中止すれば改善する軽度のもの。

チャップアップやフィンジアといった育毛剤を売りたいがためにミノキシジル外用薬を「危険」とまで言い放つ育毛サイトが後を絶ちませんが、臨床試験によりそのほとんどは軽度なものであると証明されているのです。

強力な発毛剤であるミノキシジルといえど外用薬で考えられる副作用は頭皮のかゆみやかぶれ程度なので過度な心配は不要です。

使用に注意を払うべき人

副作用に関しては特に心配する必要はないものの、注意事項として以下の人の使用は医師に相談したほうが良いとされています。

  • 今までにミノキシジルでアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 高血圧・低血圧の人
  • 心臓に疾患がある人
  • 甲状腺機能障害がある人
  • むくみのある人

臨床試験によりミノキシジル外用薬には内服薬のように血圧を下げたりめまいや動悸を起こしたりといった副作用は確認されていませんが、万が一を考えて血圧や心臓に不安がある人の使用については医師の判断を仰ぐべきとされています。

とはいえ、第一類医薬品であるリアップX5プラスですら薬局で買えることを考えると、建前的な意味合いが強いと見られます。

フィナステリドデュタステリドのような強力な経口発毛剤ですら副作用の多くは「副作用のある薬を飲んだ」という思い込みによるプラシーボ効果によるものと臨床試験で証明されている。

発毛剤を使う際の心構えは「副作用を恐れない」。これに尽きる。

常識的に考えればミノキシジル外用薬で皮膚以外に副作用が出るとは考えにくいのですが…まあ一応留意しておくようにしてください。

カークランドは女性も使える?

女性は男性ホルモンが少なく、また妊娠している場合は胎児の成長に危険が及ぶとしてプロペシアやザガーロに代表されるフィナステリドやデュタステリドは使えず、唯一使える発毛剤はミノキシジルのみとなっています。

そのミノキシジルも男性に比べれば効果が出やすいとして女性用のリアップリジェンヌは1%、女性用ロゲインは2%の濃度となっており、日本においても5%の外用薬を女性が使うべきではないとされています。

しかしアメリカでは女性用でも5%のものが存在しますし、外用薬では副作用の恐れはほとんどないことから私個人としては女性がカークランドを使ってもなんら問題はないと考えています。

女性専用のミノキシジル外用薬は価格が高いので、気になる人はカークランドを使ってみて、万が一体に合わないと感じた場合はすぐに止めればいいだけの単純な話なので、「価格が…」と感じている女性は一度使ってみて下さい。

カークランドの価格 2024年4月更新

最後にカークランドの価格を見てみます。

比較対象がないと分かりにくいと思いますので、カークランドと同じくミノキシジルを5%配合するリアップX5プラスネオ、先発薬であるロゲインと比べてみましょう。

商品名 内容量 価格 1本あたりの価格
カークランド2本 60ml×2 4,573円 2,287円
ロゲイン2本 60ml×2 8,384円 4,192円
リアップX5プラスネオ 60ml 8,140円 8,140円
(2024年4月現在)  

カークランドとロゲインは2本セットでの販売ながらリアップX5プラスネオより安く、リアップの高さのみが目立つ結果となっています。

そりゃ日本では独占販売みたいなものなんだから調子に乗るよね。アンファーからメディカルミノキ5が発売されたが、7,800円であることからリアップX5プラスネオは無理して値下げする必要もありませんしね。

それらに比べるととにかく安いカークランド。1本換算で約2,000円という価格は、下手な育毛トニックよりよほど安い。こんな価格で本格的な発毛剤が購入できるのですから、さすがは発毛先進国でるアメリカといったところか。

現在は1ドル140円台なので、カークランドやロゲインは一時に比べかなり価格が高くなっています。世界情勢を見るに今後も円安が継続する可能性が高いとみられますので、さらなる値上げの可能性も。

カークランドの総評・まとめ

ミノキシジルに限ったことではなくプロペシアやザガーロも含め、日本の発毛剤は異様に価格が高いという現実があります。それによって薄毛治療を諦めてしまった人も大勢いるのではないでしょうか。

そんな状況に便乗してか、まったく発毛効果がない育毛剤の価格もバカみたいに効果で、育毛関連サイトを運営し様々な育毛剤に触れるたびに「こんなゴミみたいな液体が1万円近くするのか…」と感じずにはいられません。

だってフィンペシア+ミノキシジルタブレット+カークランドの組み合わせであれば、極めて高い発毛効果が期待できつつも、1ヶ月の費用は5,000円でお釣りがくるのですからね。

「どうしても日本製じゃなきゃ嫌だ」という人ならまだしも、発毛剤の情報をしっかり仕入れ、海外製のジェネリックを柔軟に受け入れることができる人のほとんどは、個人輸入を上手に活用し圧倒的に安い発毛剤を使っています。

中でもカークランドは安価なうえにアメリカ製と信頼性が高い。この商品が存在する限りリアップX5プラスネオを使う理由はないと断言できます。成分的にリアップより劣るのに価格はさらに高いメディカルミノキ5などもってのほか。

外用薬とあって副作用リスクがほとんどなく、かつ非常に安価なカークランド。発毛剤の入門としてはもちろん、併用の負担軽減に最適といえるでしょう。

カークランドの詳細

【追記】リグロースラボM5登場でピンチ?

カークランドとリグロースラボM5比較

これまで長きにわたり安価なミノキシジル外用薬はカークランドの独壇場といえる状況でした。なぜならカークランドに迫る価格の商品が存在しなかったから。

しかし2018年6月に状況一変します。カークランドと同じくミノキシジル5%を配合した安い発毛剤が登場したからです。その名も「リグロースラボM5」。

カークランドとリグロースラボM5の価格を比べてみましょう。

商品名 内容量 価格 1本あたりの価格
カークランド2本 60ml×2 4,573円 2,287円
リグロースラボM5 60ml 2,980円 2,980円
リグロースラボM5 2本 60ml×2 4,780円 2,390円
(2024年4月現在)  

1本のみの購入であれば割高感があるものの、2本セットになると内容量、成分、価格はカークランドとほぼ一緒。であれば実績のあるカークランドでいいと感じるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。

というのも、カークランドは本当に普通の、何の変哲もないミノキシジル5%製剤なのに対し、リグロースラボM5はリポソーム技術による高い浸透力も大きな売りに。

実はこのリグロースラボシリーズは最強外用薬フォリックスシリーズと同じアメリカのサファイアヘルスケア社製。そういった点で信頼性に問題はありません。

そういった背景もあり、フォリックスシリーズに採用されている浸透技術「リポスフィアテクノロジー」に近い技術を使っていると推測されます。リポスフィアテクノロジーもリポソームを使用したものですからね。

すでにカークランドを使っていて、満足いく効果を実感しているのであればわざわざ乗り換える必要はないでしょう。ただ、現在は円安進行の影響によりリグロースラボM5のほうが若干安くなっているため、乗り換えるのも手。

これから海外製の安価なミノキシジル外用薬を使おうと考えている人、カークランドではいまいち効果を感じられなかったという人はリグロースラボM5を検討してみてはいかがでしょうか。

リグロースラボM5の詳細

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