スカルプD薬用育毛トニックは効かない

スカルプDといえば有名お笑い芸人をCMキャラクターに起用しばんばんCMを流している有名な育毛ブランドで、特にシャンプーが有名なのではないでしょうか。

そんなスカルプD、実はシャンプー以外にも様々な毛髪商品や化粧品を展開するブランドで、その中でもスカルプDブランドの育毛剤である「薬用育毛トニック」は知名度も相まって高い人気を誇るものになっています。

価格も広告費だけに力を入れているチャップアップやイクオスのようなネット専売の育毛剤に比べ安価で試しやすい条件はそろっているものの、こういった商品では当然ながら髪の毛は生えず、発毛を目指している人にとってはドブに金を捨てているようなもの。

果たしてスカルプD薬用育毛トニックにどんな効果はあるのでしょうか?

スカルプD薬用育毛トニックの成分から見る効果

まず、スカルプDの育毛トニックの成分に目を通してみましょう。

■有効成分
酢酸DL-α-トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム、タマサキツヅラフジアルカロイド
■その他の成分
カッコンエキス、豆乳発酵液、ニンジンエキス、タケノコ皮抽出液、イリス根エキス、チンピエキス、ホウセンカエキス、バンジロウ葉エキス、チャエキス(1)、マツエキス、塩化亜鉛、ツボクサエキス、グリシン、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、l‐メントール、グリセリンモノ2‐エチルヘキシルエーテル、濃グリセリン、1,2-ペンタンジオール、BG、ピロ亜硫酸ナトリウム、エタノール、無水エタノール、香料、DME、二酸化炭素

有効成分の「酢酸DL-α-トコフェロール」「グリチルリチン酸ジカリウム」に関しては多くの育毛剤に使用されている非常にポピュラーなもので、グリチルリチン酸は抗炎症作用、酢酸DL-α-トコフェロールも抗炎症作用や抗酸化作用がある成分。

「炎症抑えたら髪生えるのかよ?」って話ではある。

一方「タマサキツヅラフジアルカロイド」はちょっと聞きなれない成分であるものの、これは円形脱毛症の治療薬である「セファランチン」の別名です。

「円形脱毛症に効くなら薄毛にも効果ありそう」と感じるかもしれませんが、日本皮膚科学会のAGA治療のガイドラインにおいてセファランチンは「根拠がないので勧められない」という下から2番目の評価になっています。

そして悲しいことに2017年版の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいては評価すらされていない。日本皮膚科学会的にはセファランチンは評価に値しないという判断らしい。

そもそも円形脱毛症と男性型脱毛症(AGA)では原因がまったく異なるため、セファランチンが効かないのは当たり前といえば当たり前。

セファランチンは円形脱毛症にも効果薄

セファランチンは円形脱毛症の治療に使われることがあるため、「もしや俺の薄毛は円形脱毛症なのか?」という疑いを持っている人はスカルプD薬用育毛トニックに期待を抱くかもしれません。

しかし、2017年に策定された円形脱毛症診療ガイドラインでのセファランチンの評価は以下のようになっています。

円形脱毛症診療ガイドライン

使えね~。

『C1:行ってもよい』ならまあまあの評価なんじゃね?」と感じる?よく見ろよ、“内服薬”だぞ。外用は評価の対象外だ。

内服にしても「脱毛範囲が縮小することを示唆する弱い根拠が見いだされる」という微妙な評価。これに何を期待する?

スカルプD育毛剤の実際の効果は?

有効成分はいたって普通の髪が生えない成分が並んでいる印象を受け、その他の成分に目を向けてみてもこれといったものは見当たりません。

他の育毛剤でもよく見るのは、血行促進や抗炎症作用などがあり有効成分にも使われる「ニンジンエキス」、同じく血行促進や保湿効果のある「マツエキス」あたりで、あとはスカルプD育毛トニックの売りのひとつであるダブルイソフラボンと称されるカッコンエキスと豆乳発酵液でしょうか。

まあお約束の保湿成分ですが…

スカルプD薬用育毛トニックは「育毛剤」のくくりなので発毛成分が使えないのはもちろん、発毛効果を謳えないこともあってか、このダブルイソフラボンに関しても効果には一切触れられていません。また全体的に育毛に関連した成分量は少ないと言わざるを得ません。

ジェット噴射や成分の特徴から全部ひっくるめて発毛“促進”効果があるという、何の変哲もないフツ~の育毛剤という印象になりますか。

■スカルプDの成分は至って普通の育毛剤
■売りのひとつダブルイソフラボンは保湿成分で効果には触れられていない

スカルプD育毛トニックの最大の売りは価格

成分的には極めて凡庸で特筆すべきものはないスカルプD育毛剤ですが、価格面ではかなり頑張っている印象を受けます。

というのも、スカルプD育毛トニックは1本180mlで3,240円、定期購入で2,754円と男性用育毛剤の中では圧倒的に安価で、非常に試しやすくなっているからです。

これは成分的、成分量的に特筆すべき点がないことに加え、スカルプDというブランドが知れ渡っており育毛トニック単体での広告費が少ないことが考えられるでしょうか。

アフィリエイターに多額の報酬を支払い効きもしない育毛剤をべた褒めさせ高額で売りつけるネット専売の育毛剤に比べれば良心的か。

もちろん、価格面では良心的でも髪の毛が生えるかどうかは別問題ですが。

■スカルプDの価格の安さは非常に良心的

スカルプD薬用育毛トニックに使う価値は?

男性型脱毛症(AGA)に対してというのであれば「ない」と言わざるを得ない。

今ある髪の毛を少しでもいいから元気にしたいのであれば、まったく使う価値はないとまでは言えないものの、抜けてしまった場所から再び髪を生やしたいのであればスカルプD薬用育毛トニックでは話になりません。

育毛剤はどこまで行っても育毛剤であり、薄毛を改善・治療したいのであれば発毛剤以外選択肢はないのです。

とはいえ価格面では非常に良心的であるため、チャップアップなどの宣伝ばかりで一切発毛効果はなく、しかも高価な育毛剤を使うくらいならスカルプD育毛トニックを使った方が精神衛生上ましと言えるでしょう。

ただ、安価な育毛トニックといえば約1,000円のサクセスが存在します。あれと比べればスカルプDジェットは相対的に高い点も忘れんな。

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