haru黒髪スカルププロ 一定の評価も効果なし

kurokamiスカルプでハゲは治らない

薄毛が気になりだしている女性のみならず男性にも非常に人気があるシャンプーがあります。それは注目すべき成分や価格の安さで人気を誇るharu黒髪スカルプ・プロです。

ミノキシジルの3倍の育毛効果があるなんて馬鹿みたいな謳い文句で人気を集めているキャピキシルをはじめ多くの育毛成分を配合しつつ女性を意識した価格設定であるため、男女問わず多くの人の支持を集めています。

しかし育毛には無意味といわざるを得ません。

他のゴミみたいな育毛シャンプーに比べharu黒髪スカルプ・プロは評価する点が多いものの、これで髪の毛が生えると勘違いする人が出ないよう注意喚起しておきたいと思います。

haru黒髪スカルプ・プロの記事を書くにあたって

このシャンプーはハゲ改善を目指す人間に高い人気を誇るため、エビデンス(科学的根拠)をもとに「そんなもんに効果はねえ!!」というスタンスを取る当サイトの格好の餌食のはず。しかしサイト開設から1年以上もこの商品に触れてきませんでした。

その理由は簡単。上でも書いたように育毛・発毛効果はないが、他のシャンプーに比べ評価する点が多いから。相対的にですが。

そのため私が運営するサイトでも報酬の額を抜きにして一番おすすめする育毛シャンプーとして取り上げているほど。

高いシャンプーだろうが安いシャンプーだろうが薄毛に対してなんの効果もないのは紛れもない事実ですが、それでも比較的良心的なこの商品を断じる気が起きなかったというのが正直なところでしょうか。

髪の毛を生やす効果はおろか育毛効果すらないのにあたかも「発毛します」という雰囲気を漂わせてるたちの悪いシャンプーが溢れる中、個人的にharu黒髪スカルプ・プロには一定の評価をしている。

しかし薄毛に効果がないことは間違いないので、ここでそれを記事にする…そういったスタンスであるということを念頭に置いて読んでいただければと存じます。

ここから下はそれなりに毒を吐いていくがな。

生えないharu黒髪スカルプ・プロの全成分

さて、では気を取り直して黒髪スカルプ・プロの生えない成分を見てみましょう。

haru黒髪スカルプ・プロ
成分

ココイルグルタミン酸TEA
コカミドDEA
グリセリン
ココイルメチルアラニンNa
ココイル加水分解コラーゲンK
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
イノシトール
ビワ葉エキス
アセチルテトラペプチド-3(キャピキシル)
アカツメクサ花エキス(キャピキシル)
サクラ葉エキス
センキュウ根茎エキス
リンゴ果実培養細胞エキス
ハイブリッドローズ花エキス
カミツレ花エキス
ブッソウゲ葉エキス
ラミナリアオクロロイカエキス
アセチルヘキサペプチド-1
デキストラン
ヘマチン
オリーブ油
オレンジ果皮油
キュウリ果実エキス
海塩
ケイ酸Na
ポリクオタニウム-10
ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(羊毛)
ベタイン
カプリリルグリコール
カプリン酸グリセリル
ラウリン酸ポリグリセリル-2
ラウリン酸ポリグリセリル-10
BG
レシチン
キサンタンガム
グレープフルーツ果皮油
オレンジ油
レモングラス油

キャピキシルをはじめビワ葉エキスやカミツレなど育毛剤でもよく目にする成分も目に付きます。22種のエイジングケア成分を配合しているとのことで、自然由来っぽい成分が並んでいる印象。

特にキャピキシルはアホみたいに高価な育毛剤(という雰囲気の化粧品)の主成分として使われているため、haru黒髪スカルプ・プロを使えば一定の育毛効果や発毛効果があるように感じますよね。

しかしそれは大きな間違い。

このシャンプーは100%天然由来成分を謳っているが、それにもツッコミどころが色々とありますので、一つずつ解説していきましょう。

キャピキシルで髪は生えない

haru黒髪スカルプ・プロをネットで検索すると絶賛記事が溢れ出るのは育毛剤などと同様。それはサイト経由で売ればお金がもらえるから。

そういったサイトがお決まりのように挙げる要素がキャピキシル配合という点。

このキャピキシル、開発メーカーであるカナダのルーカス・マイヤー・コスメティックス社が自社データを持ち出し「ミノキシジルの3倍の育毛効果が!」と謳っていること、1万円をゆうに超えるような育毛剤(厳密には化粧品)に配合されていることもあって、同商品の目玉成分的な使われ方をしています。

haru黒髪スカルプ・プロの公式サイトではキャピキシルについて特にクローズアップしているわけではなく、成分のひとつとして紹介しているに留めているんだがな。

しかしキャピキシルはハゲへの訴求効果が大きいため、育毛サイトではこれに焦点を当てて商品をアピールするわけだ。

ただし、何度も書いているようにキャピキシルは化粧品成分。日本では髪の毛が生える発毛効果はおろか、抜け毛予防や頭皮環境の改善などの育毛効果すら認められていない。

海外では…と思うかもしれないが、これを製造するメーカーがあるカナダですら発毛成分として認めていない。というか認めている国は一切存在しない。

haru黒髪スカルプ・プロを販売するメーカーがこれをクローズアップしないのは当然なのです。だって薄毛を改善する効果などないただの化粧品成分のひとつなんだから。

キャピキシルに焦点を当てて「育毛に役立つ」なんて書いているサイトは絶対に信用しないように。

アミノ酸系洗浄成分との無意味さ

アミノ酸系洗浄成分は無意味

育毛に限らず高価なシャンプーは必ずといっていいほどアミノ酸系洗浄成分を使用しています。その理由は一般的なシャンプーに使われる高級アルコール系洗浄成分の洗浄力が強すぎて刺激になっているからというもの。

当然ながらharu黒髪スカルプ・プロも同様にアミノ酸系洗浄成分。

  • ココイルグルタミン酸TEA
  • コカミドDEA
  • ココイルメチルアラニンNa
  • ココイル加水分解コラーゲンK
  • ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

ざっと見てこのへんになるでしょうか。

高価なアミノ酸系洗浄成分が安価な高級アルコール系洗浄成分に比べ洗浄力がマイルドなのが間違いありません。しかし「だから何?」という話。

高級アルコール系洗浄成分の洗浄力が強いといっても、現在使われているラウレス硫酸Naは低刺激となっており、頭皮に悪影響を与えることはまずありません。ハゲる?そんなバカな。

アミン酸が良い?そんなのはただの印象操作です。

高いシャンプーを売るために「高くて良いシャンプー=アミノ酸系洗浄成分」という図式を作っているだけに過ぎません。髪の毛を綺麗に保ちたいなら洗髪後のケアが重要なのであって、シャンプーにそんな力はない。

もちろん高級アルコール系洗浄成分でハゲることは絶対にないし、アミノ酸系洗浄成分を使ったからといって薄毛が改善することも100%ありえない。

ちなみにアミノ酸系洗浄成分であればノンシリコンでもキシキシゴワゴワしないイメージがありますが、実際はある程度ゴワゴワします。

シリコンに悪影響はない

シリコンに悪影響はない

高価なシャンプーのもうひとつの定番としてノンシリコンが挙げられます。当然haru黒髪スカルプ・プロもノンシリコン。

一部のアホが「シリコンが毛穴を詰まらせて~」「髪や頭皮に負担を与える」とか言っているお陰で悪者になってしまったシリコンですが、シリコンが頭皮や髪の毛に悪影響を与えないことは実証されています。

そもそも悪影響を与えるなんて研究結果やデータすらなく、ノンシリコンに商品価値を出すために悪いイメージを植え付けたもの。

もし仮にシリコンが毛穴に残留してもごく少量が表面に留まる程度で、髪の毛の成長によって皮脂と一緒に押し出されます。詰まらせることは絶対にありません。

ただ、ハゲへの影響はないとはいえません。

それはシリコン入りシャンプーを使うことによって髪の毛がサラサラになりボリュームがなくなった結果ハゲが目立つようになるという笑えるものだがな。

天然由来成分という言葉は印象操作

haru黒髪スカルプ・プロが強調しているものに100%天然由来というものがあります。この言葉を聞いて皆さんはどういう印象を抱きますか?

天然由来だから頭皮や肌に優しそう

多くの人がそう感じることでしょう。しかしよく考えてみ下さい。天然由来って何ですか?

なんとなくの印象としては植物などから抽出するものが天然由来、石油などから生成されるものはそれ以外という感じではないでしょうか。

でも石油って天然由来だよ。

人為的に作られた化学製品や成分に不安を感じている人も多いと思います。しかし極論から言えばすべてのものは天然由来です。無からものを生み出せない以上、世界中にあるすべてのものは地球の資源を使っていることになるから。

「それは極論」と感じる?いいえ違います。

haru黒髪スカルプ・プロに使われている天然成分と謳うものの、様々な薬品や機材などを用いて抽出・生成したものです。

月並みなセリフになってしまいますが、少量で人間を死に至らしめるフグ毒やトリカブトなど、まさに本物の天然成分ですよね。でもすごく危険。

「天然」「人工」「石油系」…そんなもので毒性や効果を量ることはできません。

もちろんharu黒髪スカルプ・プロが危険といっているわけではありません。しかし100%天然由来を謳っているからといって安全というわけではないということをご理解ください。

haru黒髪スカルプ・プロの評価点

色々と批判的なことを書いてきましたが、haru黒髪スカルプ・プロには評価する点も複数存在します。例を挙げると…

比較的価格が安い

アミノ酸系・ノンシリコンシャンプーはやたらと高価なものが多く、特にハゲの足元を見た育毛シャンプーは異常に高い。生えないのに。

そこへいくとharu黒髪スカルプ・プロは400mlと十分な量が入って税込3,110円。まあまあ安い部類に入ります。

もちろんこれは同じ系統のシャンプーの中では相対的に安いというだけであって、数百円で買える市販のシャンプーに比べればクソ高いですけどね。

配合している成分は頑張っている

値段の割に多めの成分を配合し、高価なイメージのあるキャピキシルを使っているという点は評価できます。含有量が分からないから何とも言えないというのも事実ですが。

リンスの必要ないオールインワン

それでなくても高いのにシャンプーとコンディショナー(リンス)をセットで買うとか苦行でしかない。

その点haru黒髪スカルプ・プロはリンス不要のオールインワンシャンプーになっているので、経済的に助かるのは間違いありません。

…ただ、やっぱりちょっとキシキシするけどね。

過度な表現を使っていない

発毛効果を連想させるようなたちの悪い育毛シャンプーのサイトを散々目にしてきた私としては、haru黒髪スカルプ・プロの控えめな表現は好感が持てます。

一般的に「育毛シャンプー」と呼ばれているものも厳密にはそんなジャンルは存在せず、髪の毛が生えるといった表現はおろか、抜け毛予防といった育毛効果すら謳うことはできません。

それを分かった上でギリギリの表現を使い効果を錯覚させる商品が多い中、黒髪スカルプ・プロは節度ある表現をしている。

まあ、件の100%天然由来とか、シリコンが頭皮に悪影響を及ぼすと書いているなどツッコミどころは存在するが、かなりマシな部類。

悪くない商品だが育毛・発毛には無意味

haru黒髪スカルプ・プロは基本的に女性向けの商品であるため、薄毛の改善や予防を目的に使用する人はそれほど多くないと思います。

しかし、育毛サイトでも積極的に紹介されるなど男性にも利用者が多いのも事実。

何度も書くようですが、haru黒髪スカルプ・プロに育毛・発毛効果は一切ありません。もちろん薄毛を予防・改善する効果も。

シャンプーが薄毛を引き起こす原因になることは基本的にありません。高級アルコール系の安物だろうがアミノ酸系+ノンシリコンの高価なものだろうが同様です。そもそも安価な高級アルコール系洗浄成分もシリコンも髪や頭皮に悪影響を与えることはありません。

薄毛を改善させたいのであれば、シャンプーなどに無駄な金を使わずしっかりとした発毛根拠のあるフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルを使うべきです。女性はミノキシジルしか使えないけど…

高価なシャンプーを使うことによって意識を高く保てるというのであれば止めはしませんが、髪の毛や頭皮のことを考えてharu黒髪スカルプ・プロを使おうというのであれば、考えを改めたほうがいいかもしれません。

ぶっちゃけアミノ酸系とノンシリコンが使いたいなら「いち髪」で十分。

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