フィンジアサプリに発毛・育毛効果なし

ザ・ラグジュアリーヘアトニック」という、失笑を通り越してある意味潔さすら感じる育毛剤っぽい化粧品フィンジア。そのブランドから新たに育毛サプリメントが登場しました。

その名もなんと「フィンジアサプリ」。直球勝負のネーミングと黒光りする外観がラグジュアリー感を演出しています?

そもそもローションの段階で発毛効果はもちろん育毛効果すらないただの化粧品であるフィンジアが、どれほどすごい育毛サプリメントを作ってきたのか純粋に興味は尽きませんよね。

ラグジュアリー(贅沢・高級・豪華)」を自ら豪語するフィンジアが満を持して送り出したサプリメント。その秘密を暴いてみましょう。

    目次
  1. フィンジアサプリとは?
  2. フィンジアサプリの全成分
  3. 髪が生えない主要成分を詳しく紹介
  4. 含有量表記のないフィンジアサプリ
  5. フィンジアサプリの値段は高い
  6. 唯一の良い点は全額返金保証か
  7. フィンジアサプリに育毛効果なし

フィンジアサプリとは?

フィンジアサプリはその名のとおりキャピキシル育毛剤(厳密には化粧品)であるフィンジアと同ブランドの育毛サプリメントになります。

フィンジアはキャピキシルローションの中では後発の部類であるため他に比べ価格的に若干のアドバンテージがあるものの、それでも最もお得になる定期コースで9,980円と高額。

医薬部外品の育毛剤ですらないただの化粧品カテゴリであるため、髪の毛を生やす発毛効果はもちろん、抜け毛予防や発毛促進といった育毛効果すらないザ・ラグジュアリーヘアトニックのフィンジア。どのへんがラグジュアリーなのか詳しい説明をお願いしたい。

そんな同ブランドから発売されたフィンジアサプリは「ローションとの相性を一番に考えて作られた」という謳い文句で、配合されている成分もローションの効果を補完するとかしないとか。

先に書いておくが「育毛サプリメント」という言葉はあくまでも「通称」であり、実際はそんなカテゴリはありません。当然ながら効果・効能を謳えるものではなく、ただの健康補助食品。

そんな中にあってどれほどの効果を発揮してくれるのが注目です。

フィンジアサプリの全成分

フィンジアサプリには32種の成分が配合されているらしく、その数に自ら「業界最多級」と銘打っています。32種というと成分の含有量を一切明記していないこともあって低レベルさが隠し切れないチャップアップサプリと同じ量だよな。

ぶっちゃけ32種ってさほど大した量ではないんだが、だからそこ「業界最多“級”」という微妙な表現を使っているのでしょうね。

とりあえずフィンジアサプリの全成分を見てみましょう。

フィンジアサプリ
成分
ノコギリヤシエキス
ミレットエキス
亜鉛
ポリアミン
大豆イソフラボン
豚プラセンタ
ケラチンパウダー
トウガラシエキス
L-アルギニン
L-リジン塩酸塩
L-シスチン
クロレラ
発酵黒ニンニク
発酵黒生姜
MSM
ビタミンA1
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
ニコチン酸アミド
パントテン酸カルシウム
葉酸
マンガン

ヨウ素
セレン
クロム
モリブデン

…いたって平凡…

一般的な育毛サプリメントの成分であるノコギリヤシやミレットエキス、亜鉛、イソフラボンが主要成分で、それ以外は数種のアミノ酸とミネラル、そしてビタミン、特にB群に力を入れている。

特筆すべきものは特にない。

髪の毛の99%を構成するケラチンを配合しているが、ケラチンは経口摂取してもアミノ酸まで分解されてしまいますので大した意味は持ちませんし、イソフラボンとカプサイシンを一緒に配合しているあたりに若干の時代遅れ感が漂う。

ああ、そういえばフィンジアのローション自体がカプサイシンを使ったゲートアクセス理論による浸透力(※角質層まで)が売りなので、相乗効果で浸透力をさらに高めますよって意味なのかな?皮膚の表面0.02mmの角質層までだけど。

髪が生えない主要成分を詳しく紹介

さて、フィンジアサプリの全成分について簡単に説明しましたが、ここでは主要成分である6つを掘り下げて紹介してみたいと思います。

ノコギリヤシ

フィンジアサプリのノコギリヤシ

ほとんどの育毛サプリメントに配合されているノコギリヤシはフィンジアサプリメントにも配合されています。

プロペシアの主成分として知られるフィナステリドやザガーロの主成分であるデュタステリドと同様に前立腺肥大症に効果があるとされ、欧州では治療薬として使用されているという話も。

フィナステリドやデュタステリドのように5αリダクターゼを阻害して前立腺肥大症を改善する効果がノコギリヤシにもあるんだから、薄毛も改善してくれるだろうという理屈から、同成分の育毛神話が誕生している。

しかし日本では「日本泌尿器科学会」が公表している前立腺肥大症診療ガイドラインにおいていくつかの臨床データによる検証の結果、ノコギリヤシの有効性に関する結果は明確ではないとの結論に達している。

また、厚生労働省では「科学的根拠を得られていない」「プラセボ(偽薬)と同等の効果しかない」との結論を公表しているなど地味にボロクソ。

ちなみに、薄毛に対してノコギリヤシの効果を検証したデータはほとんど存在しない。前立腺肥大症への効果について完全否定するつもりはないが、これを飲んで髪の毛が生えるとは到底思えない。

ミレットエキス

フィンジアサプリのミレットエキス

「ミレット」とは穀物である「キビ」の一種で、これから抽出されたエキスには豊富なアミノ酸やミネラルなどが含まれており、欧州では「飲む育毛剤」と言われているとかいないとか。ノコギリヤシに続いてまた欧州かよ。

ただし、アミノ酸やミネラルは常識的な食事をしていれば不足するようなことはほとんどなく、わざわざミレットエキスを摂取する必要などない。

しかも、ノコギリヤシやミレットエキスの使用が活発らしい欧州の国々は世界でも屈指のハゲ大国。「飲む育毛剤」と呼ばれているらしいミレットエキスに発毛効果があればウィリアム王子も今ごろフサフサだろうさ。

言うまでもなく発毛効果なし。

亜鉛

ノコギリヤシと並ぶ育毛サプリメント(笑)の2大成分である亜鉛。

細胞分裂を促進させるとか、髪の毛の主成分であるケラチンというたんぱく質の合成に欠かせないなどとの理由でほとんどの育毛サプリに入っており、フィンジアサプリも例外ではない。

日本人の成人男性の1日の推奨摂取量は10mgとされ、平均摂取量は8.9mg。つまり男性の亜鉛摂取量は平均して推奨摂取量より若干少ないとのデータが出ています。

こういったことから巷では「亜鉛が不足するとハゲる」的なことが当たり前のように書かれていますが、客観的なデータは一切存在していません。つまりあやふやなイメージで「亜鉛が重要」と言っているに過ぎない。

亜鉛が生成に影響するとされるケラチンは髪の毛のみならず体中のすべての毛の主成分であり、もし亜鉛が不足してハゲるというのであれば、それは髪の毛のみならず全身の毛が薄くなるはずなんだが、そんな話は聞いたことがない。

亜鉛が不足すれば髪の毛のみならず体のあちこちに不調をきたすので、健康のためも兼ねて必要摂取量の亜鉛は摂っておいた方がいいのは間違いないものの、わざわざクソ高い育毛サプリメントで摂る必要はまったくない。

ポリアミン

フィンジアサプリの主要成分では唯一あまり聞き慣れない成分であるポリアミン。

新陳代謝や細胞分裂を促進させるなどアンチエイジングの分野で注目されている成分で、発酵食品などに多く含まれるとされる。

ある実験ではミノキシジルと同等の育毛効果を示したとするデータもあるが、お決まりの培養した毛乳頭細胞を用いた実験。そういうのうんざりなんだが。当然ながら発毛効果はもちろん育毛効果も実証されていない。

どうしてもポリアミンを摂りたいのであれば、納豆やヨーグルトにも豊富に含まれるからそっちで摂っとけと言いたい。

大豆イソフラボン

フィンジアサプリの大豆イソフラボン

女性ホルモンであるエストロゲンに近い働きをするとして更年期の女性などに人気のイソフラボン。

エストロゲンには薄毛の原因であるDHTの生成を抑制する作用があるため、薄毛女性は女性ホルモンの分泌を促すことで薄毛改善が見込めます。同成分に近い働きをするイソフラボンに同様の効果があるとするデータは少ないものの、何編かは存在しているのも確か。

ちなみにサプリメントで摂取するイソフラボンは1日30mgという自主規制が存在するが、納豆1パックや豆腐半丁(150g)でこれ以上のイソフラボンが摂取できることはあまり知られていない。

豚プラセンタ

え?豚?馬じゃなくて豚?

胎盤から抽出されるプラセンタには胎児の生命維持や成長を担うビタミンやミネラル、アミノ酸など豊富な栄養素が含まれています。そのため美容分野において重宝されている成分。

近年では豚プラセンタより遥かに栄養素が多く高価な馬プラセンタを積極的に用いる傾向にあるのだが、フィンジアサプリは豚プラセンタ。

ラグジュアリーだけど豚プラセンタ。

含有量表記のないフィンジアサプリ

成分的に凡庸なイメージが拭えないフィンジアサプリ。

それでも一つひとつの成分の含有量が十分であれば発毛は無理でも一定の育毛効果くらいなら望めるかもしれませんし、健康維持のための栄養補給を目的とした健康補助食品としての価値も高まるはず。

だがフィンジアサプリは含有量非公表

育毛サプリメントに発毛効果は一切なく、しかも高価であるため、私は一切おすすめしていません。それでも一番マシな商品としてイクオスサプリEXが挙げられ、これが育毛サプリメントを量る基準になっている。

なぜなら、主要成分の含有量を明記し、かつノコギリヤシ300mg、亜鉛12mgなど個別のサプリメントにも引けを取らない量が入っている成分も散見されるから。もちろん髪は生えずコストパフォーマンスの悪い高額商品なのですが、それでも他の育毛サプリに比べれば相対的に良心的なのは確か。

で、フィンジアサプリの含有量は非公表。

しっかりとした含有量を誇るなら商品の価値を高めるためにもそれを前面に押し出すはず。それができないということは「一つひとつの成分量はしょぼいんだろうな」と思われても仕方ないでしょう。

今日日100円ショップのサプリメントでも含有量を明記しているというのに、くそ高い育毛サプリメントが非公表とか消費者を馬鹿にするもいい加減にしろよと声を大にして言いたい。

フィンジアサプリの値段は高い

育毛サプリメントとしてはかなり後発なフィンジアサプリ。含有量を明記できないレベルの商品ですし、せめて価格は安いんだろう…と思いきや…

購入プラン 送料 価格
単品購入 無料 8,900円(税込)
定期コース 無料 6,900円(税込)

ハッキリ言おう、「バカじゃねぇか?」と。

「発毛に対し無駄でしかない育毛サプリメントの中では」と前置きしたうえでイクオスサプリEXが最もマシと前述しましたが、あれは成分量46種、主要成分の含有量明記かつ量もそれなりに多い、そして価格は定期で4,730円。

対してフィンジアサプリは成分量32種、含有量非公表で価格は定期で6,900円。

まあ価格や内容を決めるのは企業の自由だから好きにすればいいと思うが、後発の商品にもかかわらずこの設定…ギャグを通り越してホラーですらある。

ラグジュアリーを謳うくらいだから、性能やコストパフォーマンスにこだわらずブランドイメージで売っています的な?

消費者に対するアプローチは様々だから勝手にすればいいけどね。

唯一の良い点は全額返金保証か

フィンジアサプリのあまりの内容からここまでボロクソに書いてきましたが、唯一良い点なのかもしれないのが30日間の全額返金保証を設定していること。

インターネットを中心に販売している育毛剤のほとんどには30~60日間程度の全額返金保証制度が設定されているものの、育毛サプリメントにこれが設定されていることは珍しく、この点については評価する人も多いのではないでしょうか。

ただ「育毛剤の全額返金保証に騙されるな」でも書いているように、これは「互助制度」の意味合いが強く、全額返金保証にかかるコストは商品価格に含まれています。

全額返金保証を適用する一部のユーザーが安く商品を使えるだけであって、これを適用しない大多数の人間は同制度を維持するための金まで払わされていることに。

個人的にはこれを設定するより内容や価格をもっと充実させろよと言いたい。

ただ、フィンジアサプリの全額返金保証適用時にかかる費用は返送時の送料と返金の際の振込手数料だけと、他の育毛剤に比べ良心的なのは確か。

これを適用すれば実質1,000円強で使用することができるので、始めから全額返金保証を使うつもりで購入するなら意味のある制度と言えるでしょう。

…まあ、薄毛改善の観点から見れば育毛サプリを30日間弱使用することには何の意味もないがな。

フィンジアサプリに育毛効果なし

フィンジアサプリについて長々と書いてきましたがいかがだったでしょうか。

公式ではフィンジアのローションを補完するサプリメントとして販売されているが、発毛効果も育毛効果もない化粧品のフィンジアと健康補助食品のサプリメントでどう薄毛を改善しようというのか?

0+0=0」「0×0=0」。小学生でも分かる計算だ。

ましてやフィンジアとサプリを両方使ったとするなら、その費用は最もお得になる定期コースの組み合わせでも1ヶ月16,880円。

正直フィンジアサプリはどこをターゲットにしているのかまったく理解できない。

おそらくフィンジアのブランドを作りだそうとしているのだろうが、薄毛の我々にとって重要なのは「生えるか生えないか」のみ。車や装飾品と違いブランドなど何の意味も持たないと思うのだが…

その点において発毛効果はおろか育毛効果すらない育毛サプリメントに意味はない。ましてや他商品に比べ内容で劣り、価格が高いとなればなおさらである。

世界的にエビデンス(科学的根拠)があり信頼性も抜群な医療機関処方のプロペシアと日本製のリアップX5+を組み合わせても1ヶ月15,000円弱。同成分の海外製ジェネリック、フィンペシアカークランドの組み合わせなら3,000円弱。

何を使うかは各々の判断だが、薄毛治療は時間との勝負でもあります。無駄な商品に手を出し手遅れになる前に適切な治療を選択していただければ幸いです。

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