大豆イソフラボンで髪が生えるは嘘

イソフラボンで発毛?

大豆イソフラボンで髪は生えない

大豆を使った食品は豆腐や納豆、醤油など身近にたくさん存在し、栄養分が豊富で高たんぱく低カロリーなど健康やダイエットには欠かせないものとして確固たる地位を築いていますが、髪の毛が生えるという胡散臭い話も広まっています。

大豆製品には「イソフラボン」というポリフェノールの一種が豊富に含まれており、これが育毛に効果があるということから育毛剤はもちろん育毛サプリメントにも積極的に採用されているのです。

しかし、本当にイソフラボンで髪が生えるの?

ハッキリ言ってしまえば育毛業界の嘘なのですが、なにを根拠に育毛効果があるとされ、そしてなぜイソフラボンでは髪が生えないのかまで詳しく解説していきましょう。

なぜイソフラボンで髪が生えると言われるのか?

育毛剤や多くの育毛サプリメントに配合されている大豆イソフラボンですが、なぜこれが育毛に効果があるとされているのでしょうか?これには大きく3つの理由があります。

■女性ホルモンに似た働きをする

イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをすることは昔から知られており、それだけに更年期障害の女性を中心に積極的に大豆製品を摂ることが推奨されています。

女性ホルモンであるエストロゲンは女性が太く美しい髪を生やし維持するために重要なホルモンで、女性の薄毛の大きな原因はエストロゲンの減少によるもの。ゆえにイソフラボンを摂取することで育毛に役立つという考え方です。

男性がイソフラボンを摂取すると男性ホルモンの働きを抑制するなんて言われていますが、それを示したデータは一切ありません。

■IGF-1の分泌が促進される

イソフラボンは唐辛子に含まれるカプサイシンと同時に摂取することで成長因子のひとつであるIGF-1(インスリン様成長因子)が分泌され髪が生える…なんて馬鹿らしい説が最近幅を利かせています。

そこに目を付けたクソ高いサプリメントも存在するほど。

この理論はテレビ番組である発掘あるある大辞典で取り上げられたのをきっかけに広まったのですが、これを提唱した当時名古屋市立大学医学研究科の岡嶋研二教授はのちに多くの論文で捏造・不正が疑われ停職処分→退職となっています。

イソフラボンやカプサイシンのサプリを売りたいサイトは必死に擁護していますが、こんなもん信じる方がバカ。

■抗酸化作用

イソフラボンはポリフェノールの一種であるため抗酸化作用があり、アンチエイジングの世界でも積極的に取り入れられています。

老化を促進させる活性酸素を抑制することによって毛母細胞や毛乳頭細胞を活発化し育毛に繋がるという、いかにもそれっぽいような雰囲気を醸し出している気にさせる面白トンデモ理論。

イソフラボンで毛が生えない理由

今現在イソフラボンが育毛業界で売り込まれる理由は上でも書いたようにIGF-1によるものが主流になっています。

しかし先にも書いたようにこれを提唱した教授やその周辺による捏造や不正が発覚、信憑性は完全になくなってしまいました。しかも准教授が懲戒解雇されてこの教授は「直接の関与が確認できなかった」という理由で停職6ヶ月で済んでいる…トカゲのアレを切った感じか。

そうなると女性ホルモンであるエストロゲンに近い働きをするという点に期待するしかないのですが…

男性ホルモンが少なくエストロゲンによる作用が大きなウエイトを占める女性であればイソフラボンを補充し育毛に繋げようという理屈も分かりますが、薄毛の原因ジヒドロテストステロン(DHT)てんこ盛りの男のハゲに対しイソフラボンをちょっと増やしたところで髪が生えると思う?

焼け石に水、AGAにイソフラボン。

イソフラボン摂取はサプリを飲むまでもない

イソフラボンは言うまでもなく大豆に多く含まれているものなので、日本人であれば日常的に摂取している成分です。

そんなイソフラボン、1日の上限量…これ以上摂らないことが望ましいとされる量は75mgとされており、そのうちサプリメントなどで摂取する上限は30mgとなっています。つまりイソフラボンのサプリメントはどんなに多いものでも1日分は30mgとなります。

一般的にサプリメントは日常生活で摂取の難しい成分や栄養素を補う意味合いが強いのですが、イソフラボンに関しては納豆1パックで約37mg、豆腐半丁(150g)で30mg、味噌汁1杯で6mgと摂取は難しいものではありません。

そう、サプリメントは納豆1パック分以下でしかないのです

朝食に納豆ご飯と豆腐の味噌汁を飲めば1日の上限量近くに達することになり、その程度でハゲが改善するなら納豆を毎日食べている人はハゲないことになる。

サプリメントのイソフラボン30mgは納豆1パック、豆腐半丁と同等とあってこれらが嫌いでない限り余裕で食べられる量。しかも納豆や豆腐はイソフラボン以外にも非常に多くの栄養素を含んでいるんだから、どう考えてもこちらを食べたほうが良いに決まっています。

そもそも様々な成分が含まれている育毛サプリメントは成分の数が多いだけで一つひとつはカスみたいな量しか配合されていないことが多いためイソフラボンが30mgも入っているはずはなく、頭皮に塗布する育毛剤に至っては効果があると考える方がおかしい。

イソフラボンで髪は生えない

これまで名古屋市立大学医学研究科教授の岡嶋研二元教授の提唱する説によってイソフラボンが育毛に使われてきましたが、捏造や不正が明らかになったことで大きな後ろ盾が無くなってしまい根拠も乏しいものに。

女性に対しては「毛が生える」とまでは言えないものの多少髪の毛が元気になるくらいの効果は見込めるかもしれませんが、男性に対しては間違いなく発毛効果はなく、育毛効果すらまず望めないでしょう。

ただ、大豆食品が非常に体に良いものであるのは間違いないので、栄養素が限定されるサプリメントなどに頼らず納豆や豆腐を摂取したほうが望ましいでしょう。納豆1パックや豆腐半丁なんて1分で食えるだろ

育毛剤にも大豆エキスとかが配合されている場合があるが、飲んで効かないのに塗って効くはずないだろアホくさい。

…ああ、そういえば「ダブルイソフラボン」とかって配合されている某有名育毛トニックがあったな…

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