IGF-1で発毛せず がんのリスクも

バカみたいな育毛業界のAGF-1信仰

捏造が発覚したイソフラボン+カプサイシンのIGF-1理論をはじめ、育毛業界では成長因子であるIGF-1を育毛に結び付けようと必死ですが、この成分はがんのリスクを高めるって知ってましたか?

近年育毛関連商品でやたらと目にするIGF-1(インスリン様成長因子)は、細胞の増殖や分裂を促進させるとあって育毛業界でも引っ張りだこの人気成分。超胡散臭いハーグ療法にも使われていますよね。

細胞分裂や増殖を促す成長紳因子と聞くと、毛母細胞や毛乳頭細胞を増やし育毛や発毛に繋がりそうな印象を受けるでしょう。

しかしこのホルモン、“がん”のリスクを高めるとされています。当然育毛関連業界はそのことに一切触れていませんがね。

IGF-1で髪が生えるなどナンセンス

IGF-1は成長ホルモンによって肝臓が刺激を受けることによって分泌されるペプチドの一種で、皮膚や骨はもちろん、神経や臓器など様々な部位の成長を促進させます。

そのことから発毛にも効果を発揮するとする話は以前からあり、もっとも代表的なものに元名古屋市立大学医学研究科の教授であった岡嶋研二氏のイソフラボンとカプサイシンによるIGF-1理論があります。

これはイソフラボンとカプサイシンを同時に摂取することによりIGF-1の分泌が促され育毛に繋がるという論文なのですが、この教授は後に捏造が発覚した19本の論文の責任著者だったことから停職6ヶ月の処分を受け退職しています。

捏造が発覚した論文にIGF-1に関するものが含まれていたかどうかなど詳細は分かっていないものの、19本のうち8本の論文に携わった助教授は懲戒解雇され、他の11本については詳細が明かされていない。

とりあえずIGF-1理論に壮大なケチがついたのは間違いない。

また、IGF-1はじめ様々な成長因子を頭皮に直接注入するハーグ療法育毛メソセラピーは医師が行っているため信用できそうな気もするが、発毛の医学的根拠は何もない上に色々と問題がある高額医療。

キャピキシルを配合した育毛剤にも配合されているなど育毛業界を挙げてIGF-1を盛り上げる動きがあり、これに目を付けた育毛関連サイトがこぞって取り上げているため髪の毛が生えるという情報が独り歩きしているが、現実にはIGF-1で髪が生えるなんて医学的根拠はなく、数少ない論文は捏造に関わったとされる教授によるもの。

まともな医者なら鼻で笑うレベル。

今ある髪の毛に多少コシが出る程度の効果であれば完全否定はしないが、これでハゲた部分に髪が生えるなんて思わない方がいい。

IGF-1でがんのリスクが上がる

IGF-1によるがんリスクの上昇はかねてから世界中で議論されており、各国の様々な研究機関が検証を行っています。

IGF-1は骨や皮膚、筋肉や肝臓、腎臓などの成長を促進させる作用がありますが、その作用はがん細胞にも及ぶと見られているからです。

研究の1つにたんぱく質の摂取量に着目したものがあります。たんぱく質を摂取すると体内のIGF-1も増えるのですが、研究ではたんぱく質を多く摂取しIGF-1が10ng/ml増えると、50~65歳の人のがんの死亡率が9%上昇したとあります。

一方、IGF-1が顕著に減少する65歳以上はたんぱく質を積極的に摂ったほうが死亡リスクが減るという結果が出ているので難しいところですが。

マウスによる検証では明らかな違いも

腫瘍を移植したマウスでも実験を行っており、移植後に高たんぱく質の食事を摂取していたグループのマウスに比べ、低たんぱく質食でIGF-1を減らしたグループでは平均78%も腫瘍が小さくなっていたという結果に。

その後食事を低たんぱく質から元の食事に戻したら再びがん細胞が増えだすという結果に、がんの進行にIGF-1が大きく関わっていると結論付けています。

こちらはあくまでもマウスでの実験であるため人間に当てはまるかどうかは未知数ながら、世界各国でこういった研究が行われているのは事実です。

以前、IGF-1を増やす乳製品を多く摂るとガンリスクが高まるという説が飛び交った時期もありましたしね。

ちなみに、糖尿病患者は肥満細胞のインスリン抵抗性などによってインスリンやIGF-1が増える高インスリン血症になり、がんのリスクが上がることが知られています。

IGF-1を猛プッシュする育毛関連業界は、とにかくこれを増やせば髪の毛が生える、薄毛が改善するような印象を抱かせると共に、がんのリスクに関しては一切触れていませんけどね。

IGF-1は増やせばいいってものではない

IGF-1がハゲ改善に効果があるかどうかはさておき、様々な部位の成長を促す作用を持つ同成分が体にとって必要なものであることは疑いようがありません。

しかし、増えすぎればがん細胞の増殖にも寄与してしまうため、多ければ良いというものではないのも確か。

育毛に関連したIGF-1を増やす行為でどの程度濃度が上昇するのか分かりませんが、上で「10ug/ml増えるとがんでの脂肪率が9%上昇した」という研究結果を取り上げたように、IGF-1が一定量以上になるとがんのリスクが上昇する可能性は高い。

だからといって体を作る上で欠かせない成長因子を減らす過ぎるのも問題で、結局は「適度」という言葉に落ち着く。

薄毛を気にする人の多くは体内のIGF-1がまだまだ豊富な30代40代だと思われ、何の考えもなしにこれを増やしていいものなのか?

その辺をどう考えているのか毛髪業界の人間に聞いてみたい。

当社の商品では悪影響を及ぼすほど劇的に増やす効果はありません」とでも言うのかね?なら髪の毛への影響もほとんどないんだろうな。

IGF-1で髪が生える根拠はない

これまで書いてきたIGF-1のがんへの影響はまだまだ研究段階であり、普段の生活の中で特に意識するレベルのものではありません。

ただし、何かしらの行為によりIGF-1を過度に増やすことでハゲが治ると思っているなら大間違いだし、相応のリスクがあることも知っておく必要があります。

なぜなら、IGF-1による育毛・発毛効果を客観的に示したデータや論文はほとんど存在しない一方で、がんに関するものは世界中から上がってきているのですから。

IGF-1で髪の毛が生えると謳う育毛関連商品や育毛サイトは数多く存在するものの、そこに根拠はありませんので鵜呑みにしないようにして下さい。

「〇〇でIGF-1を増やし育毛する」なんて記述をよく目にするが、「抗がん剤の副作用から読み解く薄毛の原因」でも書いているように、本当に毛を生やす効果があるなら髪の毛のみならず全身の毛が濃くなると思うんだよな、個人的に。

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