頭皮マッサージは育毛・発毛に対し無意味

頭皮マッサージは無意味

頭皮マッサージは遥か昔から薄毛改善の手法として用いられてきた歴史の長い育毛法。今現在においてもこれが育毛や発毛にとって効果的とする説が飛び交っていますが、ハッキリ言って無意味です。

頭皮マッサージの目的といえば血行促進効果がまっさきに思い浮かぶでしょう。血行を良くすれば頭皮に酸素や栄養が行き渡り髪の毛の成長を促すイメージ。今日に至ってもまだこんなことを書いているケースが非常に多くなっています。

なんと無責任なことか…

頭皮マッサージなんてやっても髪の毛は絶対に生えない。こんな無意味なことで時間を無駄にする人がこれ以上増えないよう、その理由と根拠を示していきます。

薄毛と血行に因果関係はない

「薄毛」と一口に言っても、その形態は様々。男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症、脂漏性脱毛症、抗がん剤などの副作用などなど挙げだしたらきりがない。

ただし、一般的な男性が30~40歳前後から悩むことが多い薄毛のほとんどはAGA。側頭部や後頭部がフサフサのまま、生え際や頭頂部などから薄くなりだしているのであれば、ほぼ100%AGAと思って間違いないでしょう。

このAGAの原因は男性ホルモンであるテストステロンと、遺伝によって分泌量が決まる5αリダクターゼという酵素が結びついて作り出されるジヒドロテストステロン(DHT)が引き起こします。

そのDHTが毛乳頭細胞内でアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結合し髪の毛の成長を阻害してしまうのが原因。ちなみにアンドロゲンレセプターの感受性は母方から受け継ぐX染色体の影響を強く受けます。

これがAGAのメカニズム。さて、ここまで血液や血行についての情報が出てきましたか?

「血行を良くすることによって栄養や酸素が毛根に運ばれる」なんてもっともらしいことを書いているサイトや人間も存在しますが、栄養や酸素がAGAに関わっているなんてエビデンス(科学的根拠)は一切ありません。

つまり、頭皮マッサージをして多少血行を良くしたところで、AGAには何の意味もないんです。

畑に例えれば、野菜が育たずダメになってしまう原因は大量のアブラムシやアオムシが原因なのに、十分足りている水をさらにジャバジャバあげて育たせようとしているようなもの。

血行とハゲが関係ないのはAGAだけじゃない

男性の薄毛のほとんどはAGA。しかし可能性としてはAGAでないケースも考えられます。AGA以外であれば円形脱毛症や重度の脂漏性皮膚炎あたりが真っ先に挙げられるでしょうか。

これらであれば血行と関係が…ないんです。

例えば円形脱毛症の原因は、何らかの理由により抗体が正常な細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患。これを頭皮マッサージでどうにかしようとしても意味がないのは想像に難くないでしょう。

また、酷い脂漏性皮膚炎で抜け毛が発生しているケースにおいても、頭皮マッサージによる血行促進など何の意味もありません。それどころか痒みが増したり炎症を悪化させたりしかねない。

仮に抗がん剤など何らかの薬の副作用で薄毛になってしまっているとしても、頭皮マッサージに意味がないのは言うまでもない。

むしろ問いたい。頭皮マッサージでどう育毛効果に繋がるのか、と。

頭皮マッサージの血行促進は一時的

そもそも頭皮マッサージで血行が良くなるという点についても「何を言ってるんだ?」という印象しかありません。

頭皮をモミモミすれば確かに血行や血流は良くなるでしょう。しかしそれは極めて一時的な話。24時間四六時中血液が巡回している中で、ほんの数分程度血行を良くしたからといって何の意味があるのか?

例えば、血行不良で起こる手足の冷えの場合、ふくらはぎのマッサージや足のエクササイズを行うことで血行が良くなり、冷えの解消に繋がりますよね。

しかしあれはポンプの役割も担う足の筋肉を動かすことで全身の血流改善も期待できる方法。もちろん一時的とはいえ、これであれば一定時間の血流改善効果が期待できるでしょう。

しかし頭皮はどうよ?

頭皮の下にも筋肉は存在しますが、それは極めて少量。頭皮マッサージをしたからといって全身の血流改善を促す効果はありません。全身の血流に影響を与えないのであれば、その効果は「一瞬」といっても過言ではないでしょう。

蛇口からホースに水を流した際、蛇口の開きが一定であれば一部分だけ流れを早くしたところでトータル的な水流の量に違いは出ないですよね。血行をよくするには心臓含めトータルで血流を増やす動きをさせる必要があるのです。

つまり、頭皮マッサージで得られる血行促進効果など微々たるもの。風呂に入って湯船にしっかりと浸かった方がよっぽど血行促進効果がある。

毛穴の詰まりを解消という的外れな論調

毛穴の皮脂詰まりと薄毛は無関係

頭皮マッサージをすると毛穴に詰まった皮脂などを押し出すことができるため育毛に繋がる…こんなバカげた話も耳にします。

「薄毛の原因は頭皮の毛穴に詰まった皮脂」という説は昔から語られていましたが、これは完全な都市伝説。「ヒゲを剃ったら濃くなる」と同レベルのバカらしい話です。

髪の毛に対してたびたび悪者にされる皮脂。しかし皮脂というのは角質層と同様に私たちの体を守る大事な脂で、頭皮環境を健全な状態に保っていられるのもこの皮脂のおかげ。

そしてこの皮脂は毛穴から絶え間なく分泌されています。つまり皮脂は毛穴に詰まっていて当たり前なのです。角栓ができてニキビのように炎症を起こしているならまだしも、毛穴が皮脂まみれなのはいたって普通。

皮脂が詰まってハゲる?もしそうなら皮脂の分泌が旺盛な10代はみんなハゲだわ。

皮脂は体全体の毛穴から分泌されているのに、体毛はおろか側頭部や後頭部の髪はハゲず、頭頂部や生え際だけハゲるの?皮脂のせいで?何そのトンデモ理論。

で、頭皮マッサージをして毛穴に詰まった皮脂を取ると育毛に繋がる?よくそんな根も葉もない与太話をさも当然のように書けるものだな。

頭皮マッサージでハゲる可能性も

頭皮マッサージをしたところで薄毛が改善することは絶対にないと言い切れる一方、下手に行えば薄毛を助長する可能性が考えられます。

基本的には頭皮を揉んだところで毒にも薬にもならないが、マッサージするため薄毛部分に指を押し付ければ余計な力が髪の毛に加わるのは間違いありません。

そしてそこから頭皮や指を動かす…本来必要のない力を髪の気や頭皮に加えるわけですから、抜け毛を生み出してしまう可能性は否定できませんよね。

もちろん、仮に頭皮マッサージの力で抜けてしまったとしても、時間が経てばまた生えてきます。ただ、髪の毛が薄い状況から無理な力をかけて抜け毛を誘発すれば、一時的とはいえより薄く見えてしまう可能性が。

頭皮マッサージが薄毛の原因になることはありませんが、過度にやれば薄く見えてしまう可能性はある。その点にも留意しておきましょう。

ミノキシジルは血行促進で生やすわけではない

頭皮マッサージによる血行促進が育毛に繋がるという説は、発毛剤であるミノキシジルの影響もあるのかもしれません。

ミノキシジルというのは頭皮に塗布する外用剤の中で唯一世界的に発毛効果が認められている成分で、日本においてこれを配合している発毛剤はリアップが挙げられます。

このミノキシジル、元々は血圧を下げるための血管拡張剤として開発されたもの。つまり血管を広げて血流を改善させる作用を持つ成分ということになります。

このミノキシジルを服用した人の多くに全身の毛の成長が促進される多毛症の副作用が見られたことに目を付け、後にこの多毛症を主作用とする発毛剤として使用されるようになりました。

こういったことから、ミノキシジルの発毛効果は血行促進効果が寄与していると考えている人も多くなっていますが、それは大きな勘違い。なぜなら、他の降圧剤に発毛効果は一切確認できないから

ミノキシジルの発毛メカニズムについては完全に解明されたわけではないものの、毛包に働きかけ毛母細胞の分裂や増殖を促すことが理由ではないかと考えられています。

血行促進効果があるミノキシジルですが、それによって髪が生えているわけではないのです。

頭皮マッサージに発毛・育毛効果なし

一般的に頭皮の血行促進は育毛に効果があるとされているものの、当サイトでは一貫してそれを否定してきました。科学的根拠など一切存在しない頭皮マッサージなどその最たる例。

しかしそんな非科学的な頭皮マッサージによる育毛法を推進している育毛サイトが後を絶ちません。発毛に関してこれだけ進歩しているにもかかわらず。

もう一度書きます。頭皮マッサージで髪の毛は絶対に生えません

それどころか、髪の毛や頭皮に余計な力を加えることによって抜け毛の原因にすらなりえる。デメリットが目立つと言っても過言ではない。

頭皮マッサージを行った直後であれば多少の血行促進効果が得られますが、それは極めて短時間で髪の毛の成長に寄与することなど考えられません。そもそも頭皮の血流と薄毛には何の因果関係も確認されていませんしね。

こんなことをやったところでホルモンや遺伝が原因のAGAは解消されません。

現状でAGAを改善させるには世界的に発毛の科学的根拠があるフィナステリドやミノキシジルといった発毛剤を使う以外方法はありません。

頭皮マッサージや育毛剤、育毛シャンプー、サプリメントなどAGAの前ではすべて無意味。こんな無駄なことに金と時間を使うくらいなら、何もせずにハゲを受け入れたほうが100倍ましだということを肝に銘じておきましょう。

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