ランブットのノニに育毛効果なし

ランブットのノニに育毛効果なし

近年健康食品として一部で人気になっている「ノニ」。これを育毛にも取り入れた「ランブット」というヘアケア商品がありますが、当然のことながら発毛効果はおろか育毛効果もありません。

そもそもこのノニ、やれ癌に効くだの糖尿病に良いだのと書かれているが、詳しく調べていくと必ずしも体に良いというわけではない。

そんなノニを育毛剤…もといヘアケア商品に用いたランブット。もちろんこれにもツッコミどころが満載です。

ランブットに発毛効果はおろか育毛効果すらないと言い切れるのはなぜか?多方面において徹底的に斬り込んでいきたいと思います。

なぜランブットを取り上げるのか?

そもそもなぜランブットというマイナーなヘアケア商品を当サイトで取り上げようと思ったのか?その理由は2つ。

なぜか一定数の検索流入があった

恥ずかしながら私はランブットという育毛剤(化粧品)を存じ上げていなかったのですが、なぜか当サイトには「ランブット 効果なし」といった文言で検索した人が1ヶ月に数十人訪れていました。

ランブットの記事を書いたことなどないのはもちろん、その文言すら使用したことがなかったのに…です。

この検索流入が消費者によるものなのか、これからランブットの記事を書こうとしている人間が情報収集のために訪れたものなのかは定かではないが、何かの縁を感じランブットを調べてみたら色々とツッコミどころが満載だった。

当サイトは育毛剤などスカルプ商品を男性型脱毛症(AGA)の改善目的に使うという勘違いをなくすことを至上命題としておりますので、ランブットの売り方は気になった次第。

ランブット絶賛記事が溢れていた

とはいえランブットの公式サイトは他の育毛剤などに比べ過度な表現は控えている印象もあり、また商品自体がマイナーであり利用者も限られることが予想されるため、通常であればスルーもしくは後回しにする案件。

しかし、ランブットで検索してみると出るわ出るわ絶賛記事。ランブットの商品内容からしてこんなに絶賛記事が溢れることなど考えられない。

ということでちょっと調べてみたら、やはりというかなんというか、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)が扱っている商品。つまり、サイトで紹介し自サイトのリンク経由で売れば報酬が受け取れる商品でした。

その額は高額なアフィリエイト報酬を設定することでネット上に提灯記事を溢れさせているチャップアップと同レベルの5,000円。

なるほど、こりゃ絶賛記事が溢れるわけだ。

ランブットは突っ込みどころを追求するほどの悪質な商品というわけではないが、金目的の絶賛記事が溢れるなら話は別。こういったサイトで「ランブットは髪の毛が生えるんだ!」と勘違いしてしまう人が少しでも減るようキーボードを叩いている次第です。

ノニが髪の毛に良い根拠はない

ノニに発毛根拠なし

ランブットの売りはノニ。これ以上でもこれ以下でもありません。

このノニ、140種類以上の栄養素が入っているとされ、健康食品として近年注目を集めているフルーツ。これを頭皮に塗れば数多くの栄養や酵素が吸収され、髪の毛の悩みをなくすというのです。

正気か?

こういったスカルプ商品の記事を書くたびに感じるのだが、吸収される根拠はどこにあるのでしょう?

例えば発毛成分であるミノキシジルは分子量が209と明らかにされています。優秀なバリア層である角質層を通過するには分子量が500以下である必要があるため、ミノキシジルが頭皮に浸透する根拠は十分にあります。

ちなみにプロペシアの主成分であるフィナステリドは372。経皮吸収の恐れがあるから妊婦や授乳婦は触ることも禁忌という理屈も通る。

で、ノニの成分は?

ランブットの公式サイトでは、含有するホホバオイルが頭皮の皮脂を洗い流し、ノニが浸透しやすい状況を作るとしている。ただしランブットは医薬品ではないため薬機法の観点から「角質層まで」という注意書きも。

様々な栄養素の経皮吸収について研究しているケースはあるが、ノニが持つとされる140以上の栄養素の多くは吸収されないと見るのが自然。そもそもどんな根拠をもとに「吸収する」と言っているのだろう?

公式サイトで書いているように角質層までしか浸透しないのであれば、角質層の遥か下の皮下組織にある毛根までは絶対に届かないぞ。

AGAの原因とまったく無関係

100歩譲ってランブットが頭皮に吸収されるとして、どんな作用で髪の毛に好影響を与えるのだろう?

こういったヘアケア商品を購入する人間のほとんどは男性型脱毛症(AGA)に悩んでいるはず。しかしノニが誇る140以上の栄養素はAGAの原因に働きかけるものではない。

AGAというのは男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついて作り出されるジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭細胞内のアンドロゲンレセプターと結合して引き起こされます。

その要因として生活習慣だの運動不足だの血行不良だのと書き連ねるサイトが多いが、これらは根拠のない都市伝説レベルの話。5αリダクターゼの数もアンドロゲンレセプターの感受性もほぼ遺伝によって決まります。

一方で、ランブットに配合されるノニはこれにどう作用するんだ?AGAの脱毛力に逆らってなお髪の毛を生やさせるミノキシジル並の強力な発毛効果があるのであれば分かりますが、ノニにそういった効果があるなんてデータは存在しないし、そもそも薄毛に対する研究すらされていない。

ただし、ひとつ断っておきたいのはランブットは公式サイト上でAGAに効果があるなんて一言も書いていないし、薄毛の効果があるとも書いていない。

ランブットやノニに問題があるわけではなく、これに発毛効果があると勘違いしてしまう消費者に問題があるという話。とはいえ諸悪の根源は勘違いを助長する育毛サイトなんですけどね。

インドネシアと比較する無意味さ

インドネシアと日本は違う

ランブットの公式サイトを見るに、薬機法をしっかりと遵守していることが伺え、過度な表現は控えている印象を受けます。こういった姿勢は好感が持てる。

そんな中で気になったのがインドネシアと日本人の薄毛の割合を引き合いに出し、ノニの有効性を謳っている点。

インドネシアでは古くからノニを頭皮に塗る健康法が用いられており、それがインドネシアの低い薄毛率に寄与しているというのだ。

インドネシアと日本の薄毛率を比較する無意味さ
出典:ランブット公式サイト


「間違いありません」とまで言い切っちゃってる。

アデランスが1998~2008年までに行った調査では日本の薄毛率は世界14位、アジア1位となる26.78%。一方でインドネシアは調査で公表された上位21ヶ国には入っていません。21位の上海が19.04%ですから、それより低いのは間違いない。

つまり民族としてそもそもの薄毛率が大きく異なる。

日本もインドネシアも「アジア圏」という同じくくりではあるものの、距離にして約5,000km離れている人種と薄毛率を比較する意味はどこにあるんだ?

中国や韓国ならまだしも、インドネシア人は見た目からして日本人とは全然違う。その違いをもたらしているのは遺伝子であることは想像に難くありません。遺伝子が異なるのであれば遺伝が原因のAGAの発症率が違うのも当然です。

まさか全人類の基本的な薄毛率は同一だとでも言うつもりなのだろうか?

インドネシアの毛髪の悩みの少なさはノニを使ったケアが大きく関係しているのは間違いない?そういうのは相関性を示した明確なデータや根拠を示してから書いてほしいものです。

ランブットは化粧品 育毛剤ですらない

ここまでランブットを「ヘアケア商品」と紹介してきました。商品の性格的には育毛剤っぽいのにそう呼ばないのには理由があります。

それはランブットが化粧品だから。

世に溢れる育毛剤というのは、厚生労働省が医薬部外品の有効成分と認めたものを一定量配合し認可を得ることで初めて「育毛剤」と名乗ることができます。

一方、ランブットは有効成分を配合していないため、カテゴリは化粧品。薬機法上は新たな髪の毛が生える発毛効果はおろか、今ある毛を守る抜け毛予防や育毛効果すら望めない商品ということになります。

このあたりはキャピキシルを用いた育毛剤っぽい商品も同様。

そのため、ランブットの公式サイトは“ぼやかした表現”に終始しています。薄毛に効果があるっぽい商品ながら、薬機法の観点から抜け毛を予防する効果や育毛効果を謳えないのだから当然といえば当然。

人によっては「化粧品だからって髪の毛が生えないと実証されたわけではないだろう」と考える人もいるでしょう。そういった人は気兼ねなくランブットを使えばいいと思います。

ただ、よく考えてみてください。

医療機関などには発毛効果が認められた医薬品のプロペシアやザガーロといった発毛剤があるのに、それより遥かに効果が劣る医薬部外品の育毛剤を飛び越し、わざわざ化粧品を使うのですか?

人によって価値観は大きく異なるため「化粧品は使うな」とは言いませんが、進行する一方のAGAの治療は時間との勝負。私なら化粧品という寄り道をするつもりは一切ありません。

ランブットは驚きの高価格

ランブットの価格は高い

ランブットをおすすめできない理由のひとつに価格が挙げられます。

医療機関で処方される正規品のプロペシアが1ヶ月約7,000円、ザガーロが約10,000円、個人輸入のフィンペシアフィナロイドに至っては1ヶ月1,000円以下という状況に対し、ランブットは…

商品名 価格
単品購入 14,800円
定期コース 9,800円

なんだこの価格は…

ノニジュースは高価なことで知られ、1000mlで5,000円前後することもザラ。しかしあれはノニを高濃度で使用しているのでまだ理解できる。しかしランブットはノニをどの程度含有しているのか明記していないのにこの価格。

化粧品は含有量の多いものから成分表記する必要があり、ランブットのノニは6番目に書かれていることから、ひいき目に見ても15%。現実的にはもっと少ないでしょう。

で、定期で9,800円。薄毛が改善する根拠のない化粧品のヘアケア商品が9,800円。

これを高いと見るか安いと見るかは各々の判断にお任せしますが、個人的には超高い。これで髪の毛が生えるというのであればまだしも、なんのエビデンス(科学的根拠)もないスカルプ商品がこの価格…

まあ、価格設定は企業の自由だから好きにすればいい。常識的な価値観を持つ人であればこれほど高価で、かつ育毛効果に対する根拠がない商品は購入しないでしょうからね。

ただ、一部には「高いから良いものなのだろう」と感じる人がいるのも事実。そういった人がこの価格を見て「ランブットは高い効果がある良い商品だ」と勘違いしないとも限らない。

今一度書きますが、ランブットには髪の毛を生やす発毛効果はおろか、抜け毛を予防する育毛効果すらありません。値段が高い一方で効果に対する根拠は一切存在しないためおすすめできません。

ランブットを使う前に目的の確認を

ノニを使うというこれまでにないアプローチのランブット。化粧品ということもあって公式サイトの表現はマイルドで他の育毛剤のような発毛効果を匂わせる悪質な印象はない。しかし当サイトの性質上やや辛辣な記事になってしまったか。

アプローチとしては面白いが、すべてにおいて“根拠”に乏しく、少なくともAGAを改善させる効果はまず期待できません。

ただ、今生えている髪の毛にハリやコシを出す程度の効果であれば期待できないとは言い切れないので、発毛を目的としていない、髪の毛にハリやコシがでればいいというのであれば使ってもいいのかもしれません。

とはいえ、その程度の目的であれば何も高価なランブットを使うまでもないのも確か。極端な話、ノンシリコンのシャンプーをリンスやコンディショナーなしで使えば髪の毛にボリュームは出る。

化粧品を使うということは、AGAの改善を諦めるのと同義。であるなら、安い“いち髪”あたりをコンディショナーなしで使えば十分な気もする。ランブットを使おうがいち髪を使おうがハゲは確実に進行するんだから。

結局はノニに可能性を見いだせるかどうかという話になるでしょうか。

公式サイトでも発毛効果や育毛効果を謳っていないように、ランブットにこれらの効果はありません。AGAをどうにかしたいと考えているのであれば、発毛剤以外に選択肢がないことも覚えておいてください。

様々な発毛剤・育毛剤を目にし、実際に試してきた私としてはランブットは一切おすすめできません。

高い効果で人気の発毛剤
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