プランテルEXはAGAに効果なし!嘘を暴く!

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プランテルEXは効果なし

薬用プランテルはご存知でしょうか?「M字に使える!」という失笑もののキャッチコピーを標榜する育毛剤なのですが、そのプランテルブランドから新たな商品が登場。その名も「プランテルEX」。

成分を見てみると…ああ、今流行りのリデンシルね。それに数多くの成分を配合することで薄毛に効きそうな雰囲気を醸し出すお決まりの手法。

しかし、言うまでもなくAGAには一切効果がありません。

しかも内容を精査すればするほどツッコミどころが満載のプランテルEX。AGAに効かない理由や、この商品が謳う売り文句の嘘など詳しく解説していきます。

    目次
  1. プランテルEXとは
  2. プランテルEXの全成分
    1. プランテルEXの有効成分
  3. リデンシルが薄毛に効かない理由
    1. ミノキシジルの2倍の育毛効果という嘘
    2. 信憑性のないヒト試験データ
    3. 休止期の髪の減少もプラセボと大差ないリデンシル
  4. 浸透すら期待できないリデンシル
  5. ペブプロミンαはハゲに効果なし
    1. 特許と効果は無関係
    2. ミノキシジルと5αリダクターゼ阻害率を比べる滑稽さ
  6. 極めて凡庸なその他の成分
  7. プランテルEXに副作用は?
    1. 未知の有害事象がある可能性も
  8. 他のリデンシルローションより少ない含有量
  9. プランテルEXの価格は高すぎ
  10. プランテルEXの提灯記事に注意
    1. プランテルEXの記事はステマだらけ
  11. プランテルEXは薄毛に効かない

プランテルEXとは

さて、そもそもプランテルEXとはどういった商品なのでしょうか?

プランテルEXは2018年の6~7月あたりに発売されたっぽい商品で、M字に使える(笑)として有名なプランテルや、ラグジュアリーヘアトニックという香ばしいキャッチコピーを展開するフィンジアと同じ株式会社ユーピーエス製

株式会社ミリオナ化粧品というOEM(相手先ブランド)商品を展開する企業の汎用育毛剤をそのまま使っているにもかかわらずM字ハゲに特化している風なプランテルの名を冠しているが、コンセプトは異なりM字には一切触れていない。

じゃあなんでプランテル?そもそもプランテルなんて大したブランドイメージなんて存在しないのに、わざわざこの名を冠した意味は何なのだろう?遠からず従来の薬用プランテルを廃してプランテルEXにリニューアルという形を取るのか?

成分的にもリデンシルを目玉成分に持ってくるなど、とにかく従来のプランテルとの共通点は見当たらないんですよね。だったら同社が最もプッシュしているフィンジアブランドで良かったんじゃない?フィンジアEXとか。

どっちにしろハゲに効果ないんだからどうでもいいけど。

プランテルEXの全成分

では核心に触れていきましょう。まずはプランテルEXの全成分から。

プランテルEX

成分


センブリエキス
グリチルリチン酸2K
ジフェンヒドラミンHCI
D-パントテニルアルコール
海藻エキス-1
アシタバエキス
ビワ葉エキス
牡丹エキス
シナノキエキス
ヒキオコシエキス-1
ヒオウギ抽出液
大豆エキス
冬虫夏草エキス
桑エキス
クロレラエキス
チョウジエキス
オウゴンエキス
サクラ葉抽出液
カンゾウ葉エキス
ローマカミツレエキス
アルニカエキス
オドリコソウエキス
オランダカラシエキス
ゴボウエキス
セイヨウキズタエキス
ニンニクエキス
松エキス
ローズマリーエキス
人参エキス
茶エキス-1
グリシン
ラウリルジメチルアミンオキシド液
シスチン
5-イノシン酸二ナトリウム
5-グアニル酸二ナトリウム
DL-アラニン
タウリン
リジンHCI
L-グルタミン酸
L-ロイシン
L-ヒスチジン塩酸塩
セリン
L-バリン
アスパラギン酸Na
スレオニン
L-イソロイシン
アラントイン
L-フェニルアラニン
アルギニン
プロリン
チロシン
水酸化Na
1,2-ペンタンジオール
無水クエン酸
クエン酸Na
ピロ亜硫酸Na
塩化Zn
POE(40)水添ヒマシ油
濃グリセリン
BG
エタノール
無水エタノール
フェノキシエタノール
精製水

リデンシルはキャピキシルと違い医薬部外品にも使用できる成分で構成されているため、同社が販売するフィンジアなど化粧品カテゴリのキャピキシルローションと異なり「育毛剤」と名乗っているのがポイント。

そのため、他の育毛剤同様有効成分が存在します。

プランテルEXの有効成分

プランテルEXの有効成分はセンブリエキス、グリチルリチン酸2K、ジフェンヒドラミンHCIという、死ぬほどオーソドックスな組み合わせ。

男性の薄毛の9割以上を占める男性型脱毛症(AGA)に対し一切効かないにもかかわらず、あたかも効果があるような広告展開により無駄に人気のチャップアップやイクオスと全く同じ構成でもある。それだけに胡散臭い。

この3つの主な作用は血行促進効果と抗炎症作用。こんなもんで髪の毛が生えることは絶対にないのだが、厚生労働省が医薬部外品の育毛剤を名乗る上で必要な有効成分と位置付けているため、仕方なく配合している感も。

AGA改善にはクソの役にも立たない。

リデンシルが薄毛に効かない理由

そもそもAGAや薄毛を改善させるためのものではない育毛剤の有効成分とかどうでもいいとして、プランテルEXの最大の売りはもちろんリデンシルですよね。鼻息荒く「5%配合!」とか書いているわけだし。

しかしこれがまた薄毛に効果がないんですよね。

ミノキシジルの2倍の育毛効果という嘘

リデンシルといえば、「ミノキシジルの2倍の育毛効果」という売り文句で登場し、元々はキャピキシルの補助的な成分として配合されることが多かったもの。

しかし近年はリデンや女性用育毛剤リジュンなど、キャピキシルローション以外にも配合されるようになり、主役として担ぎ上げられた感があります。

で、肝心の「ミノキシジルの2倍」とする根拠がこれなのですが…

リデンシルはミノキシジルの2倍の効果?
出典:induchem


ミノキシジル1%とリデンシル1%を培養した毛包に添加し、7日後および10日後の成長を調べたもの。これによりリデンシルはミノキシジルの2倍近い髪の毛の成長を確認したのだとか。

ただね、この試験を行ったのはリデンシルを開発したinduchem(インデュケム社)。しかも実際の頭皮環境とは大きく異なる培養毛包に直接添加。

培養毛包に添加した結果ミノキシジルの3倍の育毛効果が確認されたとして一気に広まったキャピキシルがAGAに対しゴミであることを鑑みても、培養した毛包に直接添加したデータがほとんど意味を成さないのは言うまでもない。

信憑性のないヒト試験データ

リデンシルを開発したインデュケム社は培養細胞に添加する試験以外に、実際の人間に対しても使用し結果を出しています。効かなかったという結果をな。

試験内容は18~70歳の中等度AGAである男性26名。半数はプラセボ(偽薬)、半数はリデンシル3%を使用し、試験期間は84日間となっています。

リデンシルを3ヶ月使用した結果、成長期の髪の毛の増加率はなんと8.9%!

リデンシルの成長期の髪の増加率
出典:induchem


左がプラセボ、右がリデンシル3%ね。このグラフでは「リデンシルは8.9%も成長期の髪が増えました!」と強調しているが、よく見ると1ヶ月目の成績はプラセボの方が良く、3ヶ月後も順調に推移している。

メーカーが公表する具体的なデータを見てみるとこうなっています。

1ヶ月後 3ヶ月後
プラセボ +5.9% +7.4%
リデンシル3% +1.9% +8.9%

…一応書いておくが、プラセボはミノキシジルではありませんからね。プラセボ(偽薬)というからにはまったく効き目がないものであるはずなのに、成長期の髪は3ヶ月後に7.4%も増えている。そのプラセボ私にくれないか?

一方でリデンシルは1ヶ月後の成績でプラセボに大きく劣り、3ヶ月後にかろうじて上回る結果に。効果がないはずのプラセボの結果が誤差の範囲内であるとするなら、リデンシルの結果も誤差という考え方ができる。

メーカーはリデンシル使用3ヶ月後の8.9%増のみが有意な差と見ることができるとしているが…たった13人ずつのデータで、しかもプラセボと大して変わらない結果を誇られてもねぇ。1ヶ月時点ではプラセボにすら劣っているし。

まあ、こんなクソみたいなデータを隠さず公表したあたりは評価できる。

休止期の髪の減少もプラセボと大差ないリデンシル

リデンシルの試験では成長期の髪の毛の増加率の他、休止期の髪の毛の減少具合も調べています。それがこちら。

リデンシルの休止期の髪の減少率
出典:induchem


こちらでもリデンシル3%は3ヶ月後に休止期の髪が16.5%も減少したと強調しています。しかし成長期の髪と同様にプラセボの成績がやたらと良いことが伺える。

プラセボとリデンシルの休止期の髪の増減率を見てみると…

1ヶ月後 3ヶ月後
プラセボ -9.8% -12.2%
リデンシル3% -3.5% -16.5%

休止期の髪の減少率も1ヶ月後の時点ではプラセボが圧倒しています。しかし3ヶ月後にはリデンシルが逆転するという構図。もちろん“有意な差”として認められるのはリデンシルの3ヶ月後の数字のみ。

こんなすごい成分を5%も配合しているプランテルEXはさぞかし素晴らしい育毛剤なんだろうねぇ(棒)


インデュケム社が公表するデータから読み取れるのは、本来噛ませ犬であるはずのプラセボとリデンシルの効果が大して変わらないという事実。

そもそもこういった自社データというのは、当該商品に有利なバイアスがかかるのが当たり前。当然ながら自社の利益に繋がるデータしか出さないのが一般的。

それなのにこの結果…これをどう読み取ればいいですかねぇ。

培養毛包を用いた試験においてプラセボとミノキシジルを比較対象としていたのに、人間を用いた試験ではミノキシジルを除外しているのも気になります。ミノキシジルのデータを載せると不都合が生じるという見方もできる。

プランテルEXの目玉成分であるリデンシルとはこの程度のもの。これに発毛効果を望むなど愚の骨頂です。

浸透すら期待できないリデンシル

リデンシルは浸透しない

リデンシルなどの育毛成分の問題点はまだある。それは浸透に対する疑問。

薬に限らず何らかの物質というのは、皮膚に浸透する条件として「分子量500以下」というものがあります。この条件を満たさないと肌の表面にある角質層を突破できないから。

そのため、医薬品の外用剤の成分はこの条件をクリアしており、ミノキシジルの分子量も209と浸透する条件を満たしています。ちなみに化粧品に使われるコラーゲンやヒアルロン酸などは10万以上です。

一方のリデンシルは松エキス(セイヨウアカマツ球果エキス)や茶エキス、塩化亜鉛などの複合成分。この中で肝となるであろうマツエキスや茶エキスなど化粧品成分の分子量は判明していません。

複合成分であるリデンシルは、その効果を維持するためにはすべての構成成分が等しく浸透する必要があります。しかし松エキスや茶エキスが浸透する保証はどこにもない。というか、化粧品成分であるため角質層にはほぼ100%浸透しない。

「皮膚からは浸透しなくても毛穴から浸透するだろう」と考えているあなた。それは大きな間違い。

皮膚に比べ毛穴の面積は極めて小さいため、薬学的にはほぼ無視される。

ミノキシジルが高い発毛効果を示す一方で、キャピキシルやリデンシルなどの成分がハゲに効かないのは、ミノキシジルが毛穴のみならず皮膚からもしっかりと浸透するからと考えるのが自然です。

複数の化粧品成分から構成されるリデンシルが等しく頭皮に浸透するなど夢のまた夢。だからこそこれをメイン成分とするプランテルEXはAGAに一切効果がないのです。

ペブプロミンαはハゲに効果なし

プランテルEXはリデンシル以外の目玉成分として「ペブプロミンα」なるものを掲げています。なんでも特許出願中なんだとか。

このペブプロミンαは、育毛剤の成分としてよく耳にするヒオウギ抽出液、ボタンエキス、ビワ葉エキスの3つを独自の配合で効果を高めた成分らしい。要は既存成分を自社の理論で組み合わせ、いかにも新しい成分っぽい名前を付けた代物。

しかしこれがまた鼻で笑っちゃう成分なんですよね。

特許と効果は無関係

「特許」と聞くと、特殊かつ独自性があり、素晴らしいメカニズムによりものすごい発毛効果を発揮しそうな印象を受ける人も多いのではないでしょうか。

しかし特許と効果はまったくの別物。なぜなら特許というのは独創性のある発明に対し権利を保護するものであり、効果を保証するものではないから。

ポリピュアEXに配合されるバイオポリリン酸も特許成分だが、厚生労働省から育毛剤の有効成分としてすら認められておらず、しかもAGAに一切効かないことからも、特許が発毛効果に直結しないことは明らか。

ましてプランテルEXに配合されているペブプロミンαは「特許出願中」。出願するだけなら水でもできる。

この特許が受理されようがされなかろうが、私たちが悩んでいるAGAに一切の効果を発揮しないのは間違いありません。なぜならAGAに効くという科学的根拠が一切存在しないから。

ミノキシジルと5αリダクターゼ阻害率を比べる滑稽さ

プランテルEXの公式サイトを見ていて最も失笑したのがペブプロミンαの効果。

ペブプロミンαはヒオウギ抽出液、ボタンエキス、ビワ葉エキスを独自に組み合わせたもので、AGAの原因である男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を作り出す5αリダクターゼを阻害するという。

5αリダクターゼ阻害はプロペシアやフィンペシアに代表される成分フィナステリドと同じ作用なので、これが本当ならハゲに効果がありそうな気もしなくもないですよね。

しかしね、5αリダクターゼ阻害作用の比較対象がなんとミノキシジル

ミノキシジルと5αリダクターゼ阻害作用を比べる
出典:プランテルEX公式サイト


度肝を抜かれた。まさか5αリダクターゼ阻害効果がミノキシジルの3倍とは…

ちなみに、AGAを治療するために処方される5αリダクターゼ(5α還元酵素)阻害薬はプロペシアに代表されるフィナステリドと、ザガーロに代表されるデュタステリドの2つのみ。

一方、ミノキシジルはAGA治療薬として世界的に認められているが、その作用は毛母細胞の増殖や分裂を促進することで発毛させるというもの。5αリダクターゼの阻害作用は確認されていないし、聞いたこともない。

で、プランテルEXに配合される特許成分ペブプロミンαは5αリダクターゼ阻害効果の比較対象としてミノキシジルを選んでいる。そしてその3倍の効果があるのだと。

ミノキシジルに5αリダクターゼ阻害効果などない…つまり「0」なのだから、その3倍の効果があるとされるペブプロミンαの5αリダクターゼ阻害効果は「0×3=0」ということになる。つまり効果なし

5αリダクターゼ阻害効果を比べるなら、常識的に考えてフィナステリドやデュタステリドだろう。それをあえてミノキシジルを選ぶあたり、よほど自信がないんだろうな。

まあ、発毛剤に詳しくない人であれば「発毛成分ミノキシジルの3倍!すごい!」と騙されてしまうのかもな。ここまであからさまにミスリードを誘うあたり、プランテルEXや販売メーカーの程度が知れる。

極めて凡庸なその他の成分

発毛効果が一切認められてないリデンシルと、胡散臭い雰囲気が漂うペブプロミンα以外のプランテルEXの成分を見てみると、強烈な既視感に見舞われるものばかりが並んでいます。

海藻エキス-1やオウゴンエキス、ローマカミツレエキスやローズマリーエキスなどに加え十数種のアミノ酸といった、ネット上に転がっている発毛効果がない育毛剤の定番成分ばかり。

こういった成分は化粧品や育毛剤以外の医薬部外品にも広く使われるごく平凡な成分であり、発毛効果はおろか育毛効果すら望めません。

なんというか…「それっぽい成分を多量に突っ込んでおけば効きそうな印象を与えられるだろう」的な思惑が透けて見える。

プランテルEXの製造元は、M字に使えるけどAGAやハゲに一切効果なしの薬用プランテルと同じミリオナ化粧品。チャップアップやイクオスもそうだが、OEMを製造する企業に作らせると成分はみんな似たりよったりになるんだな。

平凡な有効成分にその他の成分…それにリデンシルを加えただけのプランテルEX。こんな商品でAGAが治れば苦労はしない。発毛効果なし。

プランテルEXに副作用は?

プランテルEXの副作用

プロペシアの性欲減退や勃起障害などが知られていることもあって、育毛剤といえば副作用が気になる人もいるのではないでしょうか?しかしプランテルEXに副作用はほとんど存在しないと思われるので安心してください。

しかしそれは必ずしもポジティブな意味ではありません。

効果が高い医薬品は、確かな作用がある代わりに必ず副作用が存在します。

AGAの治療のため男性ホルモンを抑制すれば性欲が落ちる、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐために血液をサラサラにすれば、一方で血が固まりにくくなり出血が起こりやすくなる。このように薬には必ず反作用が存在するのです。

しかしプランテルEXには副作用がほとんどないという。それはなぜか?答えは簡単です、髪の毛を生やす発毛効果がないから

副作用がないことを最優先するならプランテルEXを使うのもいいでしょう。しかしAGAには絶対に効かないことも忘れずに。どうせ効果ないのであれば、何も使わないほうが負担が少なくて済むに決まっている。

未知の有害事象がある可能性も

プランテルEXが属する医薬部外品というのは、医薬品と化粧品の間に位置するもので、効果や副作用に関しても医薬品と化粧品の中間という認識をお持ちの方も多いと思います。

ただ、医薬部外品は医薬品と違い数百人規模の被験者を対象に長期間にわたって行う臨床試験をする必要がありません。つまり「副作用がほとんどない」というよりは「副作用があるかどうか分からない」というのが現実。

それを物語るように、専門家である医師の9割以上が医薬部外品の安全性に疑問を持っているというデータも。

医師から言わせれば、厳格な臨床試験において副作用が洗い出されているからこそ、適切な処方が可能となり安全であるという考えに至るようです。

まあ、育毛剤など複数の成分が入った水みたいなものなのだから、エタノールなどにアレルギーがなければ有害事象が発生することはほとんど考えらないけどね。

だからといってプランテルEXに副作用がないと言い切ることはできない。それを検証する試験すら行っていないのだから。

他のリデンシルローションより少ない含有量

プランテルEXは他商品より含有量少ない

プランテルEXはリデンシルを目玉とした育毛剤であることは散々取り上げてきました。そしてすでにリデンシルを使用した育毛剤は複数存在するとも。

プランテルEXの売りはリデンシル5%。今現在リデンシルを5%配合しているのはプランテルEX以外ではDeeper3Dしか存在しません。そう考えるとプランテルEXのリデンシル含有量は多いように感じる。

しかし実はそうでもない。リデンシル含有量が明記されているスカルプローションの内容量などを見てみましょう。

内容量 リデンシル濃度 リデンシル含有量
プランテルEX 50ml 5% 2.5ml
Deeper3D 60ml 5% 3ml
リデン 90ml 3% 2.7ml

フィンジア同様プランテルEXの内容量は50ml。どんな高価なスカルプローションでも60mlは入っている中で、このメーカーのローションは50ml。ほんとアレだな。

リデンシルの濃度を公表しているプランテルEX、Deeper3D、リデンの3つの内容量からリデンシルの含有量を割り出すと、プランテルEXが最も少ないことが分かります。

その代わり価格はこの3つの中で最も安いんですけどね。まあ、それも「相対的に」という話であって、AGAに効かないことを考えたら恐ろしく高いですけどね。ホントもう馬鹿じゃないのってくらい。

この3つの育毛剤はすべて1ヶ月分であるため、最も含有量が少ないプランテルEXは1回分のリデンシルがそれだけ少ないことを意味しています。

リデンに関してはどうしようもない商品なので言及するのも馬鹿らしいが、Deeper3Dは4,000円以上高いとはいえリデンシル5%にキャピキシル5%、そして多数の成長因子が配合されている。

内容的にはフィンジアとプランテルEXを足しても敵わない印象。化粧品であるDeeper3Dで髪の毛が生えることはないが、「こだわり」という面では追随を許さない。AGAには効果がないため絶対におすすめはしないですけどね。

後発にもかかわらず既存のローションよりリデンシル含有量が少ないプランテルEX。こういうところに企業姿勢が現れます。

プランテルEXの価格は高すぎ

プランテルEXは先んじて販売されいているリデンやDeeper3Dより安いと前述しました。その価格はというと…

内容量 価格
単品購入 50ml 13,800円
定期コース 50ml 9,700円
3本セット 50ml×3本 27,600円

高い。クソ高い。

厚生労働省から発毛効果が認められ、メディカルミノキ5が発売されるまで事実上の独占市場だったこともあり、ぼったくり価格と言わざるを得ないミノキシジル5%のリアップX5プラスですら7,600円。

アメリカ製のミノキシジル5%製剤であるリグロースラボM5カークランドにいたっては1本あたり1,700円程度で買えるのに、何の発毛根拠もないリデンシル5%ローションに1万円とか、何の罰ゲームなんだろう?

育毛業界やAGAなどに詳しい人間からすると「誰がこんなもん買うんだ?」と疑問に感じるが、ほとんどの人は発毛や育毛の知識など持ち合わせているわけもなく、髪の毛が生えそうな雰囲気を醸し出す商品に騙されてしまうのでしょうね。

また、人によっては「高いほど効果があるのだろう」と感じる場合もあるのかも。育毛剤ではハゲは治らない事実が広れば育毛剤に惑わされる人はいなくなるのでしょうが…

とりあえずプランテルEXは高い。AGAに効かず発毛効果が一切ないことを考えると、費用対効果なんて言葉を出すのも馬鹿らしいほど。だってハゲが期待する効果なんて存在しないんだからね。

ハゲを改善させたいならプランテルEXを購入しないように。

プランテルEXの提灯記事に注意

プランテルEXの記事はステマばかり

プランテルEXはフィンジアと同じ企業が販売しているとあって、高額なアフィリエイト報酬を設定しています。

■アフィリエイト報酬とは

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)が提供するサービスで、そこに登録されている商品を自サイトやブログに貼った専用リンク(バナー)を経由して訪問者に買わせることでメーカーから報酬を得るシステム。

よく見かけるであろう四角い画像広告や、「公式サイトはこちら」といったボタンはほぼ100%アフィリエイトバナー。

フィンジアの場合、そこそこ大規模なサイトになると1本紹介することで15,000~20,000円くらいの報酬が受け取れるため、ネット上には異常なほどの提灯記事が溢れ、正当なレビューを見つけ出せない状況に。

プランテルEXも同様の手法を用いており、すでにネット上には同商品を必死になって褒め称える記事が量産されつつあります。かし、そういったサイトは100%金目的です。効果に関しても全て嘘と思ってください。

リデンシルの効果に科学的根拠があるようなことを書いている場合もありますが、それも嘘。科学的根拠というのは信頼に足るだけの規模と客観性を持った試験やデータが得られて初めて成立するもの。

リデンシルにそんなデータは一切存在しません。あるのは開発メーカーに都合のいい自社データのみ。

プランテルEXの記事はステマだらけ

近年はアフィリエイトが広がりを見せ、商品の個人的なレビューを装ったステルスマーケティング(ステマ)が非常に多くなっています。プランテルEXに関してもステマ記事が非常に多い。

もう一度書きます。プランテルEXをおすすめするサイトは、ありもしない効果を捏造しハゲの足元を見て金を稼ごうとしている詐欺まがいのサイトです。

記事の最後に「プランテルEXの公式サイトはコチラ」的なボタンがあるものは一切信用しないでください。

プランテルEXは薄毛に効かない

プランテルEXは医薬部外品の育毛剤であるため、抜け毛予防や今ある髪の毛の成長をサポートする効果は認められています。しかし育毛剤を使おうとしている人が求めるのはそこではないはず。

そう、あなたが望むのはハゲを改善させることですよね。

男性の薄毛のほとんどを占めるAGAを改善させることができるのは、現状フィナステリドデュタステリドミノキシジルの3つの医薬品成分のみ。これは日本のみならず世界の共通認識です。

特にフィナステリドとミノキシジルは数十年という歴史がある発毛剤で、日本においてもフィナステリドが主成分のプロペシアやそのジェネリックがAGA治療の第一選択薬になっています。ちなみにデュタステリドはこれから広まっていくであろう新しい発毛成分。

発毛剤の副作用が気になる場合においても、頭皮に塗布するミノキシジル外用薬であればリスクをグッと抑えることができます。もちろんプランテルEXとは比べ物にならないくらい発毛効果があり、実証もされている。そして安い。

発毛剤を医療機関で処方してもらうか、それとも個人輸入で購入するかに関しては各々の価値観にお任せします。何を重視するかによって判断は分かれるところでしょうからね。

ただし、AGAを改善させるのにプランテルEXなどの育毛剤を使用するという選択だけはしないでください。ハゲてしまった部位から新たな髪の毛を生やすことができるのは発毛剤だけなのですから。

高い効果で人気の発毛剤
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