ヘアマックスに育毛効果なし?
AGAクリニックでの施術をはじめ、いかにも胡散臭そうな育毛関連商品の中にはLEDや低出力レーザーによる育毛・発毛効果を謳うものがあります。アメリカ製のヘアマックスが代表的。
個人的には「そんなもんで髪が生えるわけないだろ、プププッ」と感じていたこともあり、取り上げるに値しない治療法として認識しておりましたが、エビデンス(科学的根拠)の存在やガイドラインの評価など無視できない状況に。
結論から書くと、一定の効果は認めざるを得ないらしい。
本来であれば発毛根拠のない育毛関連グッズが大嫌いな私にとってこういった治療法はかっこうのターゲット。そんな私でも「効果なし」と言い切れない理由や根拠を書いていきましょう。
LEDや低出力レーザーによるAGA治療とは
AGA治療で用いられるLEDや低出力レーザーというのは、総じて赤色LEDを用いたものになります。
赤色LEDから放たれる600~650nm(ナノメートル)の波長をもつ光が毛根の毛乳頭細胞を活性化。それによって発毛させるというメカニズムになっています。
胡散臭い…
AGAクリニックで専用の機器を用いて頭皮に照射するケースと、専用の機器を購入し自宅で行うケースに2分されるものの、この治療を行うAGAクリニックは限られ、多くは機器を購入し自分で行うことになるでしょう。
その機器というのは、ヘルメットや太いカチューシャのような形をしたもので、自宅で頭に装着し数分から数十分照射すればOK。そういえば一時ブラックマヨネーズの小杉さんが購入したと話題になっていましたね。
ちょっと想像すれば分かると思うが、傍から見ると面白い絵面になるため、自室でこっそりやるのが吉。
LEDによる発毛効果のメカニズム
そもそもなぜLEDを頭皮に照射すると髪の毛が生えるというのか?
なんでも細胞内のミトコンドリアを活性化させ、ATP(アデノシン3リン酸)という物質の産出を促すらしい。ただ、メカニズムの完全解明には至っていないというが実情のようです。
毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化、毛包を刺激することによって髪の毛の成長に関わる増殖因子の分泌、血流改善効果などいくつかの説が唱えられていますが、特定には至っていません。
数十年前から発毛剤として使われるミノキシジルですら発毛メカニズムの完全解明には至っていないことを考えると、薄毛の根本的な治療はまだまだ難しいのかもしれません。
ただ、ミノキシジルにしろLED及び低出力レーザーにしろ、効果があると認めざるを得ないほどの有意差が出た臨床試験データがあるのも確か。
私たちハゲにとってはそれこそが最も重要なのは間違いない。
LEDや低出力レーザーの発毛根拠
LEDや低出力レーザーが育毛分野で注目を浴びだしたのは、マウスの背中に照射した結果毛が生えてきたから。その後人間に対する臨床試験が行われ、有効性が示されたとされています。
驚くべきは日本の厚生労働省に該当する米のFDA(アメリカ食品医療品局)に育毛機器として認可されている点。
FDAがAGA治療に効果があると認めているものはフィナステリド(商品名:プロペシア)とミノキシジル、そして自毛植毛のみとなっています。日本で認可されているデュタステリド(商品名:ザガーロ)は未承認になっているなど、極めて厳格なイメージ。
そのFDAが安全性・効果共に認めているというのが低出力レーザーの大きな売りになっています。
日本でも一定の発毛効果を認める
FDAで認可されているとはいえ、日本では認可されていない赤色LEDや低出力レーザーを用いた育毛機器。アメリカ製のヘアマックスの日本公式サイトが数年前に立ち上がり販売しているものの、我々からすると怪しさ大爆発ですよね。
そんな胡散臭さ漂う赤色LEDによる低出力レーザーですが、2017年になって日本皮膚科学会が新たに策定した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルに次ぐ評価を得るという驚きの結果に。
マジっすか?…というのが第一印象。
長い歴史を誇り会員数1万人を超える権威ある日本皮膚科学会が策定するガイドラインで、こんな怪しげな治療法が効果を認められるとは…
そもそも何を根拠に「B:行うよう勧める」という評価になったのか?
低出力レーザーが高評価を得た根拠
男性型脱毛症診療ガイドラインで一定の根拠を認められるには最低でも数件の試験が必要になるなか、LED及び低出力レーザー照射に関するデータは男性に対するものが計5件、女性に対するものが3件存在します。
その中でも特に顕著なものとして男性110名に行われたものが挙げられており、26週間の使用によって低出力レーザーを用いが群は照射前に比べ1平方センチメートルあたり19.8本増加。一方でダミー機を使用した比較対象の群では7.6本減少しています。
女性に対しての使用でも効果が実証されたとしており、122人を対象にした26週間のランダム化試験では9beamレーザー照射で1平方センチメートルあたり20.2本増加、12beamレーザー照射の群では20.6本増加したとしています。また男性に対しても有意に増加したとも。
…というか、これヘアマックスの臨床データじゃね?
出典:ヘアマックス公式サイト
FDAにも認可されていることを考えるとヘアマックスの臨床試験は信頼性が高いものなのでしょう。ただ、これまで胡散臭いという声も聞いてきた同商品の臨床試験データを日本皮膚科学会が鵜呑みにするのか…ちょっと複雑な気分。
まあ、この試験自体発毛剤のものと同じく二重盲検法という信頼性の高い方法を用いていますから、否定する根拠はないといったところなのでしょう。
これ以外にも有効性を示すデータがあることから、行うよう勧めるという評価に落ち着いたと見られます。有用性を示す3件の論文によりアデノシンがB評価を得ていることを考えても妥当と言わざるを得ません。
効果はミノキシジル外用薬とほぼ同等
ここで触れたLEDや低出力レーザーの臨床試験データ。1平方センチメートルあたり約20本程度の増加となっていますが、この数字は5%のミノキシジル外用薬とほぼ同等レベルとなっています。
出典:大正製薬公式サイト
上図はミノキシジルを5%配合する大正製薬のリアップX5が行った臨床試験のデータ。こちらでも1平方センチメートルあたり約21本の増加となっていることが確認できると思います。
男性型脱毛症(AGA)でない人の髪の毛は1平方センチメートルあたり約150本程度とされていますから、20本増えれば薄毛の程度はずいぶんましになります。
多くの臨床データを持ち実績も十分なミノキシジル外用薬に比べLED及び低出力レーザーのデータは明らかに少ないものの、前述したデータに相違ないのであれば一般的なミノキシジルの発毛剤と同等の発毛力を持っていることになります。
マジか…
低出力レーザー照射による副作用
600~650nmの波長をもつ赤色LEDを頭皮に照射するだけとあって、副作用がない、もしくはほとんどないとされる低出力レーザー治療。
しかしそれは必ずしも真実ではありません。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインの中で110名の男性に照射を行った試験において、照射部に軽度の異常知覚発生が4例、軽度のじんましんが4例存在したとあります。
また、女性122名を対象にした試験では皮膚の乾燥が5.1%、掻痒(かゆみ)が2.5%、圧痛が1.3%、ひりつきが1.3%、温熱感が1.3%出たとしています。
1人に対し複数の副作用が出た可能性も考えられるため、この数字を単純に足していくことはできませんが、対象人数から考えると5~8%程度になんらかの副作用が出たとみていいでしょう。
この数字、実はプロペシアやザガーロ、ミノキシジル外用薬の臨床試験で確認された副作用の発現率とほとんど変わらないんですよね。
プロペシアやザガーロは性欲減退や勃起障害といった男性にとって好ましくない副作用であるため、発現率的には同レベルでも内容的には比較するのはちょっと乱暴。しかしミノキシジル外用薬は内容的にも似たようなもの。
上記は臨床試験で得られたリアップX5の副作用データで、副作用発現率は8.8%。そのほとんどは塗布した頭皮のかゆみや発疹、炎症と比較的軽度のものになっています。
この原因の多くは頭皮の塗布する発毛剤や育毛剤に必ずといっていいほど使用されるエタノールによるものと考えられ、「副作用がなくて安全」と謳う育毛剤も大して変わらない数字になると推測されます。
そして頭皮に塗布するわけではないLEDや低出力レーザーも副作用が確認されている。こういった商品や治療法が「副作用がない」として紹介されているのは違和感を覚える。
まあ、ハゲ散らかす辛さに比べれば頭皮のかゆみや発疹程度の副作用など無いに等しいのも確かだが。
ヘアマックスに発毛効果があるのか口コミ検証
LED及び低出力レーザーを用いたAGAの治療効果が日本やアメリカを含め多くの国で一定の評価を得ているのは間違いありません。
しかし、私たちが気になるのは机上の空論や都合の良いデータではない。そう、「実際にハゲが治るのかどうか」。これこそが最大の焦点である。
というわけで、LED及び低出力レーザーをFDAに認可させたヘアマックスの口コミを掲載してみましょう。
「ヘアマックス」と検索して上位に出てくる金目的の提灯記事では話にならないので、活発な議論が行われている2ch(5ch)から象徴的なものを抽出し、私なりの見解を添えて紹介します。私が紹介するんだから当然厳しめで。
ヘアマックスの良い口コミ
ではまずヘアマックスの良い口コミから見てみましょう。
去年12月からの使用で約5ヶ月。
M字と頭頂部が薄くて始めた。
実際、まだ見た目に増えた感じはない。
でも抜け毛は明らかに減って脂も少なくなった。だから最低1年は継続しようと思う
これ使って11ヶ月、多分そこそこ効いてる
今まで右の前髪がある程度伸びるとくせがついてどうしようもなかったけどくせがつかずビシッときまるようになった
こしがでたってことか?前髪には育毛剤は使ってないから、レーザーの効果だろう
一般的にフィナステリドやミノキシジルといった発毛剤は3~6ヶ月程度で効果が出るとされていますが、ヘアマックスの口コミを見ると1年くらいの使用でやっと効果が出始めるといった声が散見される。
また、はっきり増えたという実感まではないものの、髪の毛のセットが決まるようになったとも。
初期のAGAは薄毛の実感がなくとも「なんとなくセットが決まらなくなった」と感じることが多いので、セットが決まるようになったということは、じわりと髪の絵が増えたり太くなったりした結果と見ることができるのかも。
やっと8ヶ月使った。
増えた実感はないが抜け毛は間違いなく減った。
止めたらまた抜け毛が増えそうで止められない
発毛剤にしろこういった機器にしろ、一度使ってしまうとハッキリとした効果を実感しない場合でも「止めたら悪化するかも」という恐怖に苛まれるんですよね。
使用を中止して再び薄毛が進行してしまった場合、慌てて使用を再開しても元に戻る保証がないため、「止められない」というある種の強迫観念を感じることも。
もうすぐ1年。 塗りミノと併用だけど 毛量は1.5倍にはなった。一応ヘアマックスも続けるか
俺も2015年11月に買ってそれ以降生え際ほぼ後退してないわ
現状維持できてるからそのまま使ってるけど、リアップとかも使ってるからこれ単体での効果はよく分からない
一年試したが確かにふさふさになった。
ミノフィナのお陰のような気がするが ヘアマックスをやめるのが怖い
非常に多い口コミが「髪の毛の増加を実感したが、発毛剤も併用しているのでヘアマックス単体の効果は分からない」というもの。
最低でも数万円する海外製の育毛機器に手を出そうというハゲ猛者はすでにフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルのいずれか、もしくは複数を使用しているのが一般的。
前述のように塗りミノであればデータ上はヘアマックスと同等程度の発毛効果であるため、どちらの効果か判断しづらいが、フィナステリドやミノキシジルタブレットであればヘアマックスより高い発毛効果があると見ていい。
であるなら、ヘアマックスの効果は補助程度と考えておいた方がいいかも。
ただ、ヘアマックスは一度購入してしまえば電気代程度のランニングコストしかかからないというのが大きなメリット。続けられる限りは続けておけ。
ヘアマックスの悪い口コミ
次に悪い口コミ。
個人的にも3ヶ月使ってウーン…って感じ
もう少し続けてみるけど
発毛剤含め毛髪関連商品は効き目に個人差があって当たり前。データ上5%の塗りミノと同等程度の効果しかないのだからなおさらです。
ただし、効果の有無を確実に判断したいなら最低でも6ヶ月使えハゲ。
正直、効果は感じられなかった。ダラダラ半年くらいは使ったかな?
ただ、家族(嫁)が寝静まった後にコッソリやってたからということもあるが、1日おきで続けるのが想像以上に大変で、自分としては「キッチリできた」という実感はまるでない。
比較的多い意見として「使い続けるのが面倒」というものがあります。押入れの中で埃をかぶっているという意見も散見。
10万円以上する最も高価なモデルで週3回、1回につき90秒。それ以下の安いモデルであれば1回の使用につき8~15分。
フィナステリドやミノキシジルタブレットは飲むだけなのに対し、ヘアマックスは一定時間費やす必要があるため、徐々に面倒くさくなってくるのも頷ける。
「テレビ見ながらやれば苦にならない」なんてもっともらしいことを言う奴がいるが、面倒くさいものは面倒くさい。
しっかりと継続していくには「これでハゲを治すんだ!」という強い意思とモチベーションが必要なのは言うまでもない。
8か月くらい使ってるけどジワジワM字が進行してるわ
リアップで進行止まらず→ヘアマックスとリアップ併用で進行中(今ココ)
次はパントスチンとリアップとヘアマックスの3つを考えてる
「AGAがそう簡単に治るなら苦労しないよね」という典型的な口コミ。
リアップとヘアマックスの併用で治らない状況から、アルファトラジオールがメイン成分で、どちらかというと女性向けのパントスチンを追加してどうにかしようという考えに甘さを感じる。激甘。
「あれ?もしかして女性?」とも感じたが、基本的に女性がM字ハゲになることはないので男性でしょう。副作用がないことを第一条件としている感も。甘いな。
「ハゲは嫌だが副作用も嫌」なんて中途半端なことを言っていると取り返しのつかないことになる典型でもある。
1年6カ月位やってるが、全く効果なし。
今も気休め程度にやってるが…。
根気よく続けても生えないものは生えない
2年続けて効果なかった俺が言っておく
1年以上使って効果がないならもはや諦めるべき。
しかし、ヘアマックスを使っていることでAGAの進行を遅らせている可能性も否定できないので、止め時が難しいんですよね。ハゲを受けいれる心の準備ができた時が止め時か。
体調によるかもしれんけど使用後にすごい痒みが出る事が多々あってぐぐってたら何件もヒットした
公式サイトでは「まったく副作用がない」と謳っているが、日本皮膚科学会が策定した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでも軽度の副作用があることを明記している。海外の商品だから日本では言いたい放題なのか?
常識的に考えて高い効果があるけど副作用はないなんて都合のいい話は考えられないので、一定の副作用リスクは想定しておくべきでしょう。
女だけど、1年使って効果なし。 ここではうまく行ったって書き込みもあるけど、私はダメだった。 ミノキシもだめ、レーザーもダメ。 あとはhargとか成長因子系くらい。 でもそっちもあんまり成功例ないし、女の場合はプロペシア使えないから悩みまくる。
女性の薄毛は男性に比べ育毛剤や発毛剤の効果が出やすといわれるが、フィナステリドやデュタステリドが使えないこともあり、頑固な薄毛になると治療の選択肢が限られるというデメリットも。
でもハーグ療法はやめておけ。あれの胡散臭さやエビデンスのなさはLEDや低出力レーザーどころの騒ぎではない。
副作用が無くミノキフィナと同等だか以上の効果が本当にあるなら世界中がヘアマックス一択だったはず
ふりかけ売った時点で商品商売としてヘアマックスは終わた
かなり的を射た意見。
登場してから20年近く経とうとするヘアマックスなど低出力レーザーでのAGA治療がいまだマイナーである点、フィナステリドやミノキシジルが主流であり続ける点からすると、その効果に疑問を持つのは当然。
加えて海外ではヘアマックスブランドのふりかけを確かに売っている。
ヘアマックス自体が1平方センチメートルあたり平均して約20本増えると公表しているあたり、フサフサに回復させるのは難しいと自覚しているはず。であればふりかけは「ヘアマックスを使っても薄毛が気になる人は使ってね」というスタンスの商品だと思われます。
とはいえ、ふりかけってその場しのぎの見苦しい対処法というイメージが強いため、そういった商品を売っているのを見ると胡散臭さが倍増するのは理解できる。
LEDおよび低出力レーザー治療のメリット
LEDやレーザーで薄毛を治療するという胡散臭さから、こういった商品に拒絶反応が出るのは理解できます。価格もバカ高いしね。
ただし当然ながらメリットもあります。
ヘアマックスが公表しているデータが紛れもない事実であれば、5%のミノキシジル外用薬と同等レベルの効果があることになります。
機器自体は安いものでも4万円弱。1日90秒の使用で済む最も高いモデルだと10万円を超えるなどかなり高額ながら、一度購入してしまえばランニングコストは電気代のみというのが最大の強みといっていいでしょう。
医療機関でプロペシアを処方してもらうと1ヶ月約7,000円。薬局でリアップX5プラスを買うと約7,500円。ヘアマックスの中で普及モデルと位置付けられているであろう9レーザーのウルティマ9が約55,000円。
プロペシアやリアップX5プラスを使用し続ける場合と比較すると、およそ8ヶ月分でヘアマックスの普及モデルが購入できることになります。
発毛剤の効果を実感するには最低でも3~6ヶ月必要なこと、そしてそれによって増えた髪を維持するには使い続けなければならないことを考えた場合、ヘアマックスは決して高くない。長期的な視点で考えればむしろリーズナブルなくらい。
ただ、輸入代行でフィンペシアやミノキシジルタブレットを購入するのであれば、それぞれ1ヶ月1,000円以内に収まるため、ヘアマックスの優位性はほとんどなくなります。
5年以上使い続けるならペイできるが、壊れる可能性もあるし、そもそも1回につき10分前後の時間がかかる低出力レーザー機器を5年も使い続けられるだろうか?
高額ながら一度買ってしまえばランニングコストがほとんどかからないというのがヘアマックスの最大の利点。しかし個人輸入で購入できる安価な発毛剤と比較すると数年単位で使用しないとメリットを享受できないうえ手間もかかる。
この手間を苦にしないなら悪くはない商品なのでしょうが…
ヘアマックスはおすすめできる商品か?
日本皮膚科学会が策定する男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいて一定のエビデンス(科学的根拠)が認められ「B:行うよう勧める」の評価を得たことはヘアマックスに代表されるLEDや低出力レーザー機器にとって大きな転換点といえます。
しかし、まだまだ胡散臭さを感じざるを得ないのも事実なので、最後にヘアマックスのメリットデメリットをまとめておきましょう。
ヘアマックスのメリット
- アメリカや日本など複数の国で科学的根拠宇があるとと認められている
- ミノキシジル濃度5%の外用発毛剤と同等の効果
- ランニングコストは電気代のみ
- プロペシアやリアップX5プラスの費用を考えると8ヶ月程度でペイできる
- 副作用のリスクが低い
米のFDAから認可を受けていることを考えても、何のエビデンスもない市販のゴミみたいな育毛剤よりはるかに信用できるのは間違いありません。ランニングコストが電気代のみというのも大きなメリット。
ただしデメリットも多い。
ヘアマックスのデメリット
- 同等の効果があるミノキシジル5%は発毛剤としては効果が低め
- 初期費用が高い
- 普及モデルだと1回の使用で10分前後の時間がかかる
- 壊れるリスク
- 個人輸入で発毛剤を買うならヘアマックスは明らかに割高
LEDや低出力レーザーの効果は発毛剤の中でも比較的効果が低いとされる5%のミノキシジル外用薬と同等。加えて10万円以上するモデルでない限り10分前後の時間がかかるというのは厳しい。長期間使用する必要があるだけに。
使用をおすすめできるかどうかの大きな分岐点は個人輸入の発毛剤を使用するかどうかになるでしょうか。
ここに抵抗がないならフィンペシアやミノタブ、カークランドといった安価な発毛剤の方がコスト的にも手間的にも優れていると言える。
しかし、信頼性を第一に考え医療機関で処方されるプロペシアや大正製薬のリアップを使用するなら、1年程度でヘアマックスの購入代金以上のお金がかかることになります。当然ながら育毛剤など論外。
どこに価値観を見出すかによって評価が大きく変わる…それがLEDや低出力レーザーによるAGA治療ではないでしょうか。
ヘアマックスには一応30日間の返金保証が付いているのだが、価格の高さがネックとなり気軽に試そうという気にならないのは痛いところ。
そのハードルを越えた先に天国が待っているのか地獄が待っているのか…こればかりは使ってみないと分からないというのが実情。
一応ヘアマックスのリンクを貼っておきますが、現段階では積極的におすすめしない。まずはセオリー通りフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった発毛剤から使用してみるべき。
「発毛剤を色々使ってみたけど効果がなかった」「すでに複数の発毛剤を使っているが限界を感じ、別のアプローチで発毛させたい」「発毛剤の副作用が無理」という人向けの商品と結論付けます。
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