gungun α(ぐんぐん)の発毛効果は?

ぐんぐんアルファに発毛効果なし

なんとなく薄毛が改善しそうな雰囲気を漂わせている、いわゆる“育毛サプリメント”は星の数ほど存在し、「gungun(ぐんぐん)」もそんな有象無象に含まれる商品のひとつ。

複数回のリニューアルにより現在は「α(アルファ)」の文字が追加され、白から黒のパッケージに変更されたぐんぐん。元々AGA改善効果などなかった商品だけに、リニューアルでどの程度進化したのかも気になるところ。

ぐんぐんは他の育毛サプリに比べ若干安い価格設定が大きな強みですが、薄毛に対し効果がなければ意味がない。育毛サプリメントなるただの健康食品で髪の毛が生えれば苦労はしないが…

何だかんだで改良されている育毛サプリぐんぐんの発毛効果はいかに。

定期的にリニューアルしているぐんぐん

数年前、この記事を書いた頃のgungun(ぐんぐん)は比較的丈夫なボトル入りであり、そのボトルが箱に入った状態で出荷されるという、それなりに立派に見える育毛サプリメントでした。効果のほどはさておき。

ボトル入りだったころのgungun(ぐんぐん)

その後2020年3月にパウチタイプにリニューアルされます。「持ち運びしやすく、開け閉めが簡単に」なんて謳い文句ですが、どちらかというとコスト削減の意味合いが強いでしょう。

パウチタイプにリニューアルしたgungun(ぐんぐん)

ちなみにこのパッケージリニューアルによる成分や内容量、価格の変更はなし。純粋なパッケージ変更ということになります。

しかし2021年になると成分や内容量を増やす大幅なリニューアルを行い、それに伴いパッケージをそれまでの白ベースから黒ベースに変更。商品名も「α」が付いて「gungun α」に。ちなみに読みはこれまで通り「ぐんぐん」らしい。

gungun(ぐんぐん)リニューアルでgungun αに

このリニューアルによって内容量はそれまでの300mg×90粒の計27gから400mg×90粒、計36gに増え、成分的には育毛サプリメント定番の亜鉛やアカモク末など2~3種の成分が追加されています。

ぐんぐん(gungun α)の全成分

育毛サプリメントを語る上で成分はなにより重要な要素ですよね。ということで、まずはぐんぐんの全成分を見てみます。

ぐんぐん(gungun α)
成分
ノコギリヤシエキス未
菊芋
コラーゲンペプチド
根昆布末
大豆抽出物(イソフラボン含有)
高麗人参抽出物
酵母(亜鉛含有)
アカモク末
松樹皮エキス末/粉末セルロース
L-アルギニン
VC
L-リジン塩酸塩
ショ糖脂肪酸エステル
ナイアシン
二酸化ケイ素
ステアリン酸Ca
パントテン酸
L-ロイシン
L-バリン
L-イソロイシン
緑茶抽出物
V.B1
V.B6
V.B2
V.B12

思いのほかまともな成分を使っている印象で、ノコギリヤシや亜鉛、イソフラボン、コラーゲンペプチドなど育毛サプリメント定番の成分が入っており、5種のアミノ酸に加え、ナイアシンやパントテン酸を含め6種のビタミンBも含有。

旧ぐんぐんは亜鉛が入っていませんでしたが、2021年のリニューアルでしっかりと追加してきたあたり、抜け目がない。

一方で余計な成分は極力排除している印象。

イクオスサプリEXプラスやチャップアップサプリなど人気の育毛サプリメントは、定番成分に加え様々な成分を配合することで“総合力”を演出していますが、ぐんぐんはそういった方向性ではないらしい。

ま、コストを最小限に抑え利益を大きくするための措置かもしれませんけどね。

ぐんぐん(gungun α)の主要成分解説

ぐんぐんは定番成分こそ一通り押さえているとはいえ、当然ながらこれらで髪の毛が生えれば苦労はしない。

そうはいっても、育毛サプリメントに救いを求める人も存在するのでしょうから、一応ぐんぐんの主要な成分の特徴を簡単に解説しておきましょう。

■ノコギリヤシ

育毛サプリメントについて記事を書く際には必ずと言っていいほどノコギリヤシのことを書かなければいけない…そう言っても過言ではないほどの育毛サプリメントド定番成分がノコギリヤシです。

医薬品の発毛剤であるフィナステリド同様、5αリダクターゼを阻害し薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する効果があるとされるため、フィナステリドを使用したくない人の受け皿的存在という意味合いも。

そもそもフィナステリドやノコギリヤシは、医薬品と健康補助食品成分という違いこそあれ、男性特有の病気である前立腺肥大症の改善を目的とした成分。

前立腺肥大症の原因は男性型脱毛症(AGA)同様DHTであるため、フィナステリドやノコギリヤシは薄毛の改善を目的とした発毛剤やサプリメントに転用されたという経緯で一致しています。

ノコギリヤシは欧州において前立腺肥大症の治療薬として使われているなど、DHT抑制効果が前面に押し出されるも、日本の厚生労働省ではその効果を明確に否定。前立腺肥大症に効かないなら薄毛に効果があるとは到底思えない。

それでも育毛サプリの定番成分。薄毛に対する効果の有無はさておき、業界の流れや消費者の意向を鑑みるに、ノコギリヤシを配合しておかないと育毛サプリメントとして説得力に欠けてしまうという風潮があるのでしょう。

ノコギリヤシがAGAや薄毛に対して発毛効果を発揮したというデータや科学的根拠はほとんどないんですけどね。イメージだけで育毛サプリメントの象徴に担ぎ上げられた成分といったところでしょうか。

■イソフラボン

大豆に含まれるイソフラボンの育毛サプリメントの定番成分であり、ぐんぐんにも「大豆抽出物」という形で配合されています。

イソフラボンは、髪の毛の成長に関わり、かつDHT生成を阻害する女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをするという特徴があるため、育毛サプリメントへの配合が積極的に行われています。

しかし、イソフラボンで髪の毛が生えたというデータや臨床試験結果は一切存在しないんですよね。一応DHTの生成を抑制したという研究結果は存在するものの、AGAに対しての効果に関しては科学的根拠はありません。

■コラーゲンペプチド

頭皮をはじめ皮膚の70%はコラーゲンでできていることもあり、元気な髪の毛を生やすための土台となる健康な頭皮を作るうえでコラーゲンは欠かせない…という連想ゲーム的発想から配合されている成分。

しかし、コラーゲンを経口摂取しても大半は胃の中でアミノ酸にまで分解されるため、わざわざコラーゲンを摂っても肉や魚を食べても結果は一緒。

そういった背景から、アミノ酸にまで分解されることなくコラーゲンとして再利用される可能性がある低分子の「コラーゲンペプチド」は、育毛のみならず美容分野でも定番の成分となっています。。

ただ、発毛に効果があるかどうかはまったくの別問題。

仮にコラーゲンペプチドのお陰で頭皮に弾力や水分量が増えたとしても、それがAGA改善に繋がることは100%ありえません。

なぜなら、AGAは男性ホルモンであるDHTが毛乳頭内のアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結合し、髪の毛の成長を止めるシグナルを発することで引き起こされるもので、頭皮環境の良し悪しなど関係ないから。

頭皮が綺麗なハゲを目指すなら別ですけどね。

■菊芋

菊芋に含まれる「イヌリン」は水溶性食物繊維の一種で、小腸で糖の吸収を抑制する効果があるため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

…だから何?

糖尿病対策のサプリメントにはよく使われる菊芋やイヌリンですが、育毛サプリに使われるのは珍しく、「なんのために入っているの?」というのが率直な感想。

イヌリンは血糖値を下げるインスリンに近い働きをし、育毛分野でも成長因子として使われるIGF-1を増やす効果があるという噂も存在します。

これは「血糖値を下げる→インスリン的な働きをする→IGF-1(インスリン様成長因子)を増やす」という連想から生まれたものと推測されます。

しかし、糖尿病に関して調べる中でイヌリンがIGF-1を分泌するなんて話は聞いたことがなく、実際調べてみても育毛関連サイトだけが勝手に書いていることが見て取れます。

厳密にはイヌリンは血糖値を下げるのではなく、上昇を抑制する、もしくは上昇を緩やかにする効果が見込めるもので、IGF-1を分泌するなんてデマもいいところ

いうまでもなく、イヌリンで薄毛が改善する根拠はどこにもない。

成分の含有量を一切明記していないぐんぐん

そつなく定番成分を配合しているぐんぐん。

ただ、前述した通りこれら成分で発毛したり薄毛が改善したりすることはありません。そういった前提を無視したとしても、この育毛サプリには決定的な欠点があります。

それは成分の含有量を一切書いていないところ。

発毛しない育毛サプリの代名詞であるチャップアップサプリ同様、主要な成分の含有量すら明記しないサプリに対しては「ハゲを馬鹿にしているのか?」という印象しか受けない。

チリみたいな量しか入っていないから書けないんだろうけど

100円ショップに売っているようなサプリメントですら成分の含有量くらいは明記しているのに、5,000円前後するような育毛サプリメントが含有量を表示しない神経って分からないし、それを気にせず買う人間もどうかと思う。

例えばノコギリヤシは1日320mg服用することで前立腺肥大症に対し一定の効果が望めるという臨床データが海外に存在するため、イクオスサプリEXプラスなど一部育毛サプリメントはこれに倣った量を配合している。

亜鉛に関しても、男性の1日の推奨摂取量は10mgとされているため、そういった点を重視するメーカーであればこれに準拠した量を配合するでしょう。

もちろん、ノコギリヤシや亜鉛を十分量配合したとしても発毛効果は望めない。それでも消費者に対し多少なりとも誠実であろうとするなら、成分含有量は明記するべきと考えますが…ぐんぐんを販売するメーカーにそういった意識はないらしい。

しっかりとした量が入っていれば宣伝効果も兼ねて明記するのが当然ですし、それができないということは…察しましょう。

ぐんぐんの価格

さて、そんな含有量すら明記できないgungun α(ぐんぐん)の価格はというと…

購入プラン 送料 価格(税込)
単品購入 540円 5,980円
定期購入 無料 3,980円

定期コースなら育毛サプリメントとしてまあまあ安い水準。

ただ、それはあくまでも「無駄に高価な育毛サプリメントの中では安め」という相対的な話。これらと違い根拠に基づいた発毛効果があるフィンペシアなどが1ヶ月分1,000円以下で使えることを考えると、ぐんぐんがいかに高いかが分かる。

ぐんぐんが最もプッシュする育毛サプリメントの超定番成分ノコギリヤシすら含有量不明。そんなものに4,000円出すとか正気ではない。

髪を生やしたいならぐんぐんなど使うな

ぐんぐんに限ったことではないが、育毛サプリメントは主要な成分ですら含有量表記していないものが多く、それでいて価格は5,000円以上するのだから、メーカーにしてみればこんなボロい商売はないですよね。

薄毛に悩んでいる多くの男性は育毛や発毛に関し詳しい知識がない人が大半でしょうから、AGAに対し一切効果が望めないこういった育毛サプリメントでも、何の疑いもなく買ってしまうのでしょうね…

ほとんどの育毛サプリメントが配合しているノコギリヤシなんかより、医薬品のフィナステリドを使った方がはるかに効果が高いのに、それでもノコギリヤシを使いたいという人は、やはり副作用を懸念してのことなのか。

どうしてもノコギリヤシを使いたいのであれば、1錠に540mgと一般的なサプリメントの倍近いノコギリヤシが入っていて、かつ250錠2,000円程度で買えるソ―パルメットを強くおすすめします。

ノコギリヤシは1日320mgほど服用すると良いとされているため、このソーパルメット1錠で十二分な量が摂取できますし、1本あれば単純計算で8ヶ月以上持ちます。つまり1ヶ月250円くらい。

個人輸入が嫌なら、街中に溢れるダイソーやキャンドゥといった100円ショップでもノコギリヤシサプリが売っている。さすがに100円では1日320mlとはいかないものの、しっかり含有量表記されているので安心感や信頼性はぐんぐん以上。

当然ながら、含有量すら明記できないぐんぐんよりよっぽど効果あるでしょうし、何より安いので効き目がなくても納得できるでしょう。

いわゆる「育毛サプリメント」と呼ばれる健康補助食品で髪の毛が生えることはないうえ、gungun α(ぐんぐん)は成分含有量すら表示していない商品であるため、発毛効果など期待できるはずもありません。

「気休めになればいい」というのであればぐんぐんでも構わないでしょう。しかし薄毛を改善させたいと本気で考えているのであれば、ぐんぐんは選択肢にも入らないはずです。

ソーパルメット540mg 250錠の詳細

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