ボストンサプリに育毛・発毛効果なし

ボストンサプリは効果なし

育毛関連商品でボストン(BOSTON)といえば育毛剤やシャンプーなど幅広く展開しています。元々は育毛サプリメントから出発した経緯があり、それだけに薄毛に悩む男性にはそれなりの知名度がありますが、やはり発毛はしません。

そもそもただの健康食品である育毛サプリメントで髪を生やそうなんて考えるのがそもそも間違っている。これで発毛すると期待してお金を無駄にする人が続出しているのも事実。

ここではBOSTONの詳しい成分や発毛しないメカニズム、価格などを取り上げつつ、発毛においてこれを使うことがいかに遠回りか説いていきたいと思います。

ボストンサプリとは?

まずはボストン育毛サプリメントについて簡単に説明しておきましょうか。

ボストンサプリは2010年発売とあって、育毛サプリメントの中では比較的歴史が長い商品。日本において育毛サプリメントが世に知られていない時期から販売しているとあって同ジャンルの草分け的存在といえるかも。

ちなみに薬機法的に「育毛サプリメント」というジャンルは存在しません。サプリメントはただの健康補助食品であり、髪の毛が生える発毛効果はおろか、髪の成長を促進させる育毛効果すら認められていません。

そんなただの健康補助食品に髪の毛に効果がありそうな雰囲気の成分を配合し、高値で売りつけることに成功したのがBOSTONサプリメント。すでに40万本以上売れているというからから驚き。

ボストンサプリの成功によりその後多くの育毛サプリメントが登場。成分数や成分含有量でボストンサプリを上回り、かつ安価な商品の登場などによりずいぶんと影が薄くなってしまった感があります。

その遅れを取り戻そうと値下げにも踏み切っていますが後の祭りか。

ボストン育毛サプリの成分

ボストンサプリの全成分

ボストンのサプリメントがどれほど髪が生えない育毛サプリメントか説明するには、まず具体的な成分を見ていく必要があります。

ボストン育毛サプリメント
成分
ノコギリヤシ種子オイル
フィッシュコラーゲンペプチド
酵母(亜鉛含有)
大豆抽出物(イソフラボン含有)
イチョウ葉エキス末
ケラチン加水分解物
酵母(銅含有)
ヒハツエキス末
ミレットエキス末
フィーバーフューエキス末
コエンザイムQ10
メチルサルフォニルメタン
ゼラチン(被包材)
サフラワー油
グリセリン(被包材)
ミツロウ
グリセリン脂肪酸エステル、糖転移ビタミンP
L-シスチン
L-アルギニン
パントテン酸カルシウム
抽出ビタミンE
ビタミンB6
葉酸
L-リジン
ビタミンB12
着色料

…まあ、至って聞き覚えのある成分ばかり。

公式サイトではボストンの4大成分としてコラーゲンペプチド、イソフラボン、ノコギリヤシ、亜鉛が挙げられていますが、どの育毛サプリメントも同じようなもの。

一応ボストンが誇る(らしい)4大成分とやらを一つひとつ見てみますか。

■コラーゲンペプチド

皮膚は水分を除くと70%ほどがコラーゲンで構成され頭皮も例外ではありません。

そう聞くとコラーゲンを摂ることによって健康な頭皮が手に入り、結果髪の毛が生えそうな気がしますが、それは言葉のマジック。

薬学的に見るとコラーゲンを経口摂取しても皮膚などに直接使われることは一切なく、体内で何の変哲もないアミノ酸にまで分解され全身に回されます。

つまりコラーゲンをいくら摂っても意味はないことになります。

コラーゲンを細かくし吸収を高めたコラーゲンペプチドだとアミノ酸まで分解されないというデータも存在するのも確かですが、経口摂取であれば全身で使われることに変わりありません。

だってコラーゲンは体を構成するたんぱく質の約30%を占めるとされているのですから。それがどの程度頭皮で使われるというのだろうか?

そもそもコラーゲンを摂取して髪の毛が生えたなんてデータは世界中を探しても存在しないですしね。

■ノコギリヤシ

育毛サプリメントのほとんどに入っている超ド定番成分であるノコギリヤシ。ボストンサプリにも当然ながら配合されています。

こんなもんで髪が生えれば苦労しないと様々なページでうんざりするほど書いてきましたが、ここでもまた書きますよ。

ノコギリヤシは発毛成分フィナステリドと同様に5αリダクターゼを阻害し、薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える働きがあるとされ、これまたフィナステリド同様DHTが原因で起こる前立腺肥大症に効果があるということで脚光を浴びました。

ただ、厚生労働省管轄の「統合医療」情報発信サイトではノコギリヤシについて下記のように書かれています。

■科学的根拠

ノコギリヤシに関する小規模試験では、BPHの症状の治療に有効である可能性が示唆されています。しかし、高齢男性369人を対象とした2011年にNCCIHが共同でおこなった試験では、ノコギリヤシ抽出物を最大で標準日用量の3倍(320 mg)投与しても、プラセボと比較してBPHに関連する泌尿器症状は軽減されませんでした。さらに、2009年のレビューでは、ノコギリヤシはBPHに対してプラセボと同等の効果しかないという結論が出されています。

2006年にNIHが助成した試験では、中等度から重度のBPHを有する男性225人にノコギリヤシ320 mgまたはプラセボを毎日1年間投与しましたが、症状の改善は認められませんでした。

前立腺肥大のサイズ減少やその他の疾患に対して、ノコギリヤシを利用することを支持するに足る十分な科学的根拠は得られていません。
出典:「統合医療」情報発信サイト

前立腺肥大症に効果がないということはDHT抑制効果は期待できないことを意味し、そうなれば当然それが原因で引き起こされる男性型脱毛症(AGA)にも効果がないことになります。

とはいえ、海外にはノコギリヤシがハゲに効果を発揮したというデータが存在しないこともありません。

イタリアで100名を対象に行われた試験ではノコギリヤシとフィナステリドの効果を比較しており、フィナステリドは68%の改善、ノコギリヤシは38%の人に改善が見られたとのこと。

加えて薄毛に対する効果もフィナステリドのほうが明らかに高かったと結論付けられています。

前立腺肥大症の治療にノコギリヤシが用いられるなど日本に比べノコギリヤシが身近な存在であるヨーロッパ。にもかかわらず世界のハゲ率上位はヨーロッパの国々ばかり。ノコギリヤシに効果があればこんな悲惨な事態にはなっていないだろう。

ボストンサプリに配合されるノコギリヤシはそんな程度の成分。

■亜鉛

育毛サプリメントのほとんどに含まれている成分その2。そして厚生労働省にハゲへの効果を否定されている成分その2。ボストンサプリに含まれている亜鉛はそんな印象が付きまとう成分。

下図は厚生労働省が公表している亜鉛に対する評価。

亜鉛では発毛しない

ボストンサプリ含め多くの育毛サプリメントに亜鉛が含まれる理由として、髪の毛の99%を構成するケラチンの生成や細胞分裂などに必要なミネラルだからということになっています。

しかしよく考えてみてください。ケラチンによって構成されるのは全身に生えている体毛や爪も同様。仮に亜鉛不足で薄毛になるのであれば、全身の毛も薄くならなければ説明が付きませんよね。

なぜならケラチンは体中の毛すべての主成分。毛乳頭細胞や毛母細胞も同様にすべての毛に備わっており、亜鉛は髪の毛のみに作用するわけではないから。

育毛に関連する企業は亜鉛など毛に関する成分が髪の毛のみに作用するような表現を用いますが、それは大きな間違い。服用するサプリメントであればその効果は全身に拡散されると思ってください。

亜鉛がハゲに効く…いわゆる印象操作ってやつですかね。

■イソフラボン(ダイズ抽出液)・カプサイシン

女性ホルモンであるエストロゲンが髪の成長に欠かせない成分とあって、それに近い働きをするイソフラボンは育毛サプリメントの定番成分。

しかし男性が持っている女性ホルモンは微々たるもの。ボストンサプリを使用しイソフラボンをちょっと摂ったからといって豊富なDHTによって引き起こされるAGAに対しては焼け石に水。

イソフラボンはカプサイシンと同時に摂取することでIGF-1(インスリン様成長因子)が増え髪が生えると一時騒がれていました。

しかしそれを提唱した教授は論文の捏造を繰り返していたということで所属する大学から停職6ヶ月を言い渡され退職。結果IGF理論にも懐疑的な見方が広がっています。そりゃそうですよね。

ちなみにボストンサプリにはカプサイシンは配合されていません。論文を捏造した教授の説に踊らされずカプサイシンを配合していない点は一応評価しますが、イソフラボンによって髪が生えるわけではない事実は不変。


ボストンにはこれ以外にも2008年頃メディアに取り上げられ注目されるも、その後音沙汰ないフィーバーフューや、豊富なアミノ酸を含むミレットエキスなどが配合されています。ただ今となってはどの育毛サプリにも使われるものばかりでどんぐりの背比べ。

また髪の毛の99%を構成するケラチン加水分解物も入っているが、コラーゲン同様体に入るとアミノ酸に分解され全身に回される無意味成分。

ボストンサプリの育毛効果

ボストンサプリの育毛効果

主要な成分一つひとつに関しては育毛・発毛効果が望めないボストンサプリ。しかしこれらが上手く組み合わさることで髪の毛にプラスの効果が期待できるかもしれませんよね。

しかしそれは希望的観測に過ぎず、薄毛に対して一切効果なし

男性の薄毛の9割を占める男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)によって引き起こされます。そしてそのDHTを作り出すのは5αリダクターゼという酵素です。

5αリダクターゼは遺伝によって分泌量が決まるものであるため、サプリメントごときでどうにかなる問題ではありません。

5fリダクターゼを強力に阻害し血清中のDHTを7~9割強減らすフィナステリドやデュタステリドをもってしても薄毛を劇的に改善することが難しい点を考えればおのずと答えは見えてくるはず。

また、AGAにはDHTの感受性も関わってきます。前頭部から頭頂部にかけての髪の毛に存在する男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)がDHTと結合し髪の毛の成長を阻害するからです。

このアンドロゲンレセプターの感受性に関しても遺伝であることが分かっています。X遺伝子…つまり男性が母親から受け取ることになる染色体にその情報が存在。「ハゲは母方の祖父から受け継ぐ」と言われる所以でもあります。

つまりハゲの要因のほとんどは遺伝。ここに健康補助食品であるボストンサプリが関与できる余地は一切ありません。生活習慣や食生活の改善でハゲが改善するという情報は大きな間違いなのです。

遥か昔から様々な育毛剤や育毛シャンプー、サプリメントが発売され、食事の栄養バランス的にも大きく改善されてきたにもかかわらず日本の薄毛人口やハゲ率が一向に減らないのは遺伝がすべてだから。

ボストンサプリにハゲ改善の希望を抱くのは構わないが、ほぼ確実に裏切られることを覚悟のうえで使用する必要がある。配合している成分に発毛効果はおろか育毛効果の科学的根拠があるものなど皆無なのだから。

ボストン育毛サプリメントの副作用

ボストンサプリの副作用

そんなもん無い。

そもそも育毛剤や育毛サプリメントは発毛剤のような副作用リスクがないことが大きな強みであり、プロペシアなど発毛剤の副作用に懸念を抱いている人間の足元を見て高い金ふっかけている商品なのだから、これがあったら始まらない。

冒頭でも触れたように体に強い作用を示すものには例外なく副作用が存在し、効き目がマイルドな漢方薬ですら例外ではありません。そんな中でボストンには副作用が一切ないのだから、それはつまり「副作用なし=効果なし」を意味します。

AGAは遺伝的な要素により決まる5αリダクターゼの分泌量が大きく関わっており、これを副作用のない健康食品でどうにかしようなんて失笑にすら値しないレベル。

ゆえにボストンサプリは安心してお使いいただける安全な商品。やったね。

アレルギーの可能性は捨てきれない

ただし注意が必要な点も。ボストンサプリに配合される成分一つひとつはごく微量ながら複数の成分が入っていることから、それらのうちのどれかにアレルギー反応を示す可能性は捨てきれません。

事実サプリメント大国であるアメリカでは毎年相当数の人がサプリメントにる副作用やアレルギーにより救急搬送されています。

フィナステリドやデュタステリドといった医薬品の発毛剤には副作用リスクが存在するものの、どういった副作用がどの程度の確率や頻度で起こるかについて厳密な臨床試験により明らかにしています。

そのため医師としても飲む側としてもコントロールしやすく、それが「安全」に繋がっているのです。しかしただの健康補助食品であるサプリメントは安全性の確認など行っていません。場合によっては危険ともいえるのです。

ボストンサプリには効果の反作用である副作用は存在しません。発毛効果も育毛効果も期待できないからね。しかしアレルギーに関しては「人によってはあるいは…」と言わざるを得ない現実があります。

ボストン育毛サプリの笑える価格

次にボストン育毛サプリの価格を見て笑いましょう。

購入プラン 送料 価格
単品購入 600円 7,380円(税別)
定期コース 無料 6,480円(税別)
(2017年3月現在)  

たっか~…

表面上お得になる定期コースですら税込で6,998円と非常に高価で、とりあえず1回試してみようと単品購入しようものなら送料込みで約8,600円。

この価格を見せられるとイクオスサプリEXがお得に見えるほど。まああれも同じような成分で発毛効果は一切ないが。

世の中には「高いもののほうが中身も良いだろう」と思い込んでいる人も多いので、この価格設定も一種のブランド戦略か。中身はほんと何の変哲もないフツ~の育毛サプリメントなんだけどね、発毛根拠の一切ない。

参考までに、個人輸入で海外の発毛剤を購入するのであれば、フィナステリド+ミノキシジルタブレット+ミノキシジル外用薬の3つを買って併用しても4,000円でお釣りがくる。

最強クラスの発毛剤の組み合わせが4,000円未満で使用できるのに、発毛効果がない健康食品のボストンサプリは単体で7,000円。なんなんだろう、この違和感。

【追記】ボストンサプリが値下げされた

びっくりするくらい高価だったボストンサプリも2017年年末に値下げに踏み切っています。様々な育毛サプリメントが登場し売れ行きが鈍ってきたために取った措置なのかもしれません。

購入プラン 送料 価格
単品購入 566円 6,980円(税別)
定期コース 無料 5,980円(税別)

単品購入で400円、定期コースで500円の値下げということになりますか。それでも他の商品に比べ相対的に高いことに変わりはありません。

いくら値下げされても育毛サプリメントには発毛効果も育毛効果もないんだから、溢れ出るこれじゃない感。なんでこんなラムネに7,000円近く払わないといけないんだか。

とにかくAGAに効果があるやつをくれ。サプリや育毛剤じゃ無理だけど。

ボストンサプリメントの総評・まとめ

とにかく高い。

育毛サプリメントなんて一切発毛しないのに値段ばかり高いコストパフォーマンス激悪の典型商品ですが、その中にあってもボストン育毛サプリの価格はかなり高価な部類です。

今となってはチャップアップイクオスに色々と劣っている先発のブブカがいまだ高い値札を付けているのと同様に、比較的早い段階から育毛サプリを販売していたボストンというブランドへのこだわりか。

成分は平凡そのものだけどな。

まあ育毛剤を使う層からすればこのくらいの価格は想定内なのかもしれませんが、発毛・育毛業界を見てきた私からすれば髪の毛の生えない健康食品に7,000円を支払うとか狂気の沙汰。

副作用は絶対に嫌だし、気休めになるなら金に糸目は付けない」というのであれば止めはしませんが…

散々書いていますが、世界的に発毛効果を認められているのはフィナステリドデュタステリド、そしてミノキシジルの3つのみで、ボストンに含まれる成分は世界はおろか日本国内ですら発毛効果を一切認められていません。

発毛剤を使う場合、外用薬でない限り副作用のリスクを完全に排除することはできませんが、裏を返せばAGAとはそんな強い薬を使わないと治療できないほど強固なものなのです。

AGAに対してボストン育毛サプリを使うくらいなら、何も使わないで放置していたほうが出費が抑えられる分ましと言い切ることができます。

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