リグロースラボM5の効果と副作用、他商品と比較
ミノキシジル外用薬の世界的な標準濃度は5%。それだけに5%の濃度の商品は数多く存在し、リグロースラボM5の登場でさらに選択肢が広がりました。
リグロースラボM5は高濃度ミノキシジルを売りにする同ブランドの中において、良くも悪くも平凡な発毛剤。それだけにわざわざこれを選ぶ必要があるのかという疑問も湧きます。
リグロースラボM5は他のミノキシジル5%外用薬と比べてどういった特徴があるのか?価格面や成分などにアドバンテージはあるのかどうかなど詳しく検証しおすすめ度を判断していきます。
- リグロースラボM5の製薬会社
- リグロースラボM5の全成分
- ミノキシジルの発毛効果
- 差別化を図るリポソーム技術
- リグロースラボM5の副作用
- リグロースラボM5の初期脱毛
- リグロースラボM5の使い方
- 他の発毛剤・育毛剤と併用できる?
- 女性はリグロースラボM5を使える?
- リグロースラボM5の価格
- 他のミノキシジル5%商品と比較
- リグロースラボM5の総評
リグロースラボM5の製薬会社
2018年6月になって突然登場したリグロースラボシリーズ。それだけに若干の怪しさを感じている人もいるのではないでしょうか?
このリグロースラボシリーズの製薬会社はアメリカの「Sapphire Healthcare LLC(サファイアヘルスケア)」。ミノキシジル濃度最大16%を誇るフォリックスシリーズと同じ製薬会社が製造・販売しています。
そもそもこのサファイアヘルスケア、前身ともいえるポラリスシリーズが販売終了し、フォリックスに移行する直前に登録された新しい企業。
ただ、フォリックスはポラリス独自の浸透技術であったリポスフィアテクノロジーをを使用し、かつほぼ同じ製品ラインナップということもあって、ポラリスを製造・販売していた「Polaris Research Laboratories社(ポラリス・リサーチ・ラボラトリーズ社)」と深い関わりがあると見て間違いありません。
そんなフォリックスの製薬会社であるサファイアヘルスケア、ミノキシジル外用薬を得意とする企業なだけあって、リグロースラボM5は信頼性が高いと見ていいでしょう。
インドやタイなどではなくアメリカ製という点にも安心感がある。
リグロースラボM5の全成分
ではリグロースラボM5の成分や効果などについて詳しく見ていきましょう。まずは全成分から。
リグロースラボM5 | |
---|---|
成分 | ミノキシジル5% プロパンジオール 変性アルコール 純水 乳酸 グリセリン クエン酸ナトリウム水和物 |
発毛・育毛成分はミノキシジル5%のみという潔い成分構成。今日日リアップX5プラスですら多少の頭皮ケア成分が入っているが、リグロースラボM5はミノキシジルのみで勝負している印象。
有効成分はミノキシジルのみ
そもそもリグロースラボシリーズはフォリックスシリーズに比べシンプルな成分構成によって価格を抑えています。
それでもミノキシジル15%のM15や同7%のM7aにはTrichogen Blend(トリコゲン)という育毛成分が、M7aにはさらにアゼライン酸やトリペプチド-1銅など、多少の育毛成分は配合されています。
しかしリグロースラボM5は文字通りミノキシジルのみ。その代わりM15やM7aに比べ価格はかなり抑えています。同じくアメリカ製のカークランドとほぼ同じポジションと見ていいでしょう。
ミノキシジルの発毛効果
リグロースラボM5の有効成分はミノキシジルのみという点をご理解いただいたところで、具体的な効果に言及していきましょう。
育毛・発毛成分がミノキシジル5%のみということは、大正製薬のリアップX5とほぼ同じ効果ということになります。つまり、リアップX5の臨床データがそのままリグロースラボM5の効果と思っていい。
というのも、現在のリアップX5プラスネオはミノキシジルに加え、l-メントール、トコフェロール酢酸エステル、ピリドキシン塩酸塩、グリチルレチン酸、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ヒノキチオールという6つの頭皮ケア成分を配合していますが、臨床試験が行われた時はミノキシジルのみだったから。
ではリアップX5の臨床データを見てみます。
出典:大正製薬商品情報サイト
育毛剤、発毛剤に興味がある人にとってはお馴染みのグラフかもしれませんが、そこは我慢してお付き合いください。
発毛剤というのはヘアサイクルを正常に戻し髪の毛を増やすという作用から、短期間で効果を実感することはほとんどありません。
そのため、発毛効果や薄毛改善を実感する人が多くなってくるのは使用から4ヶ月後(16週後)。この頃になると中等度改善が見られる人が出はじめ、6ヶ月を過ぎたあたりから薄毛部分がほぼなくなる著明改善が確認されるように。
1年間の使用で改善した人の割合は70%、改善はしないものの進行が止まった人も含めれば98%という優秀な結果を残しています。
リグロースラボM5で髪はどのくらい増えるのか
98%の人が現状維持以上の効果を実感するであろうミノキシジル5%のリグロースラボM5。では具体的にどの程度の本数が増えるのでしょうか?
増える本数に関しては個人差が大きいものの、リアップX5の臨床試験では平均して約22本程度増えたという結果に。
出典:大正製薬商品情報サイト
薄毛でない人の1平方センチメートルあたりの髪の毛の本数は、個人差はあれど120~180本程度とされます。
そう考えると22本というのは心もとない数字に感じるかもしれません。しかし頭皮の面積はおよそ600~700平方センチメートル。薄毛にならない後頭部や側頭部の面積が60%ほど占めると仮定すると、AGAの影響を受ける前頭部から頭頂部までの面積は250平方センチメートル前後。
そこから1平方センチメートルあたり22本増えたとすると、単純計算で5,000本ほど増えることに。かなり乱暴な計算とはいえ、下手な自毛植毛や増毛よりよほど効果的と考えることもできます。
それで「フサフサ」というレベルになるかどうかは怪しいところ。しかし1平方センチメートルあたり22本増えるというのはあくまでも平均の話。現状維持(0本)の人もいれば、50本増える人もいるでしょう。
このあたりは実際に使ってみないと分からない点ではありますが、確実に言えることはやらなければ髪の毛は減る一方だということ。
ミノキシジル5%で髪の毛が太くなる
リグロースラボM5を使用して期待できる効果は髪の毛を増やすことに留まりません。今生えているか髪の太さを太くする効果もあるのです。
ここで再びリアップX5の臨床データを見てみましょう。
出典:大正製薬商品情報サイト
これは1平方センチメートルあたりの40μm以上の太さの髪の増加数を示したもの。使用から3ヶ月ほどで25本前後増えているのが確認できます。
1平方センチメートルあたり22本増える上に、太い髪の毛が26本増える…本数増加以上の効果が実感できるのは間違いないでしょう。
差別化を図るリポソーム技術
育毛・発毛成分はミノキシジルのみという極めてシンプルな成分構成となっているリグロースラボM5。ただ、浸透技術に関しては他のシリーズ同様リポソームが用いられているのが特徴。
このリポソームという技術、成分をカプセル状にしたうえで疎水性、親水性の性質を持つリン脂質で覆ったもの。化粧品分野でも注目を集めている技術です。
肌の表面にある角質層は脂溶性が高いため、浸透するためには成分や基剤に脂溶性(疎水性)が求められます。一方、角質層を通過すると一転して水溶性が高まるという性質があり、そこでは一定の親水性が必要になるのです。
そういった肌のメカニズムに対応するための技術がリポソーム。疎水性、親水性両方の性質を持つため肌の奥深くにまで浸透し、またカプセルが時間差で徐々に溶けだすため長時間にわたって効果を発揮します。
リグロースラボM5と同じ製薬会社が販売するフォリックスシリーズが採用するリポスフィアテクノロジーもリポソームを用いた技術であることから、ほぼ同じ原理によるものと考えられます。
リグロースラボM5の副作用
効果と共に気になるのが副作用。リグロースラボM5を使うことで想定される副作用というのはどんなものがあるでしょうか?
ミノキシジルという成分は元々血管を広げて血圧を下げるために製造されたものであるため、内服薬として服用すればめまいや動悸、血圧低下などの副作用リスクがあります。
しかし外用薬としての使用の場合そういったリスクはほとんどなく、頭皮のかゆみや紅斑といった塗布部分の影響がほとんど。
出典:PMDA
赤枠で囲った部分がミノキシジル5%の副作用発現率になります。
全体の副作用発現率は8.7%。その大半を頭皮の皮膚炎や発疹が占める結果に。検査数値の異常も若干認められるものの、ミノキシジル使用との因果関係は不明。
治験に参加した人が150人もいれば、数ヶ月後に数値が悪くなる人もいるという判断なのでしょう。
ただし、万が一の影響を懸念し心臓や腎臓に障害がある人、血圧に異常がある人は医師の判断を仰ぐよう注意書きがしてあります。外用薬でこれらに異常をきたすとは考えにくいものの、該当する人は医師に確認したほうがいいかもしれません。
リグロースラボM5の初期脱毛
発毛剤であるリグロースラボM5を使うにあたり、副作用と並んで気になるのが“初期脱毛”ではないでしょうか?フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった発毛剤には初期脱毛の懸念が付いて回ります。
初期脱毛とは読んで字のごとく、発毛剤を使用し始めた初期の段階で起こる脱毛のこと。薄毛が気になってリグロースラボM5を使うのに、さらに脱毛するというのはごめん被りたい話である。
しかし、リグロースラボM5には初期脱毛が存在します。…というか、初期脱毛はあってしかるべきなのです。
発毛剤を使い始めてから1~2週間で表面化することが多い初期脱毛。顕著に現れる人は1日200~300本抜けてしまうことも。それでなくても薄い髪の毛がさらに薄くなっていくのですから、脅威以外の何ものでもないですよね。
しかしこの初期脱毛、薬が効いているからこそ起こる現象。発毛剤の効果により生えてきた健康で元気な髪の毛に押し出される形で不健康な髪の毛が押し出され抜けてしまう…これが初期脱毛のメカニズムなのです。
リグロースラボM5を使うことで初期脱毛が起きる可能性は十分あります。
しかしそれは「少ない髪の毛がさらに減った!」というネガティブなものではなく、「発毛剤がしっかり効いている」というポジティブなもの。悪化したと勘違いして使用を中止してしまうことだけは避けるようにしてください。
リグロースラボM5の使い方
リグロースラボM5の使用方法についても触れておきましょう。
基本的な使用方法は朝晩の1日2回。1回につき1mlを薄毛部分に塗布します。ちなみに1mlの目安は2プッシュ。1日計2ml使うことになるため、内容量60mlで約1ヵ月という使用期間に。
「薄毛部分に塗布」といっても、ただ塗るだけではなく2~4分間頭皮マッサージを行うことが推奨されています。このマッサージによってミノキシジルの浸透を促進させることができるのです。
使用するベストのタイミングは、頭皮が清潔で、かつ毛穴が開いているお風呂あがり。ドライヤーを使って8~9割程度乾かした後リグロースラボM5を塗りましょう。塗布した直後のドライヤーは成分が飛んでしまうので厳禁。
朝の使い方は?
夜お風呂あがりに使用するのがベストなのは誰でも想像できるところでしょう。しかしリグロースラボM5の使用回数は1日2回…当然ながら朝使う必要があります。
起き抜けの頭皮は皮脂などで汚れていることから、朝シャンをして綺麗にした方がいい…と考える人もいるかも。しかしそこまでする必要はありません。
リグロースラボM5は綺麗な頭皮に使用するのがベストではあるものの、水にも脂にも親和性があるよう作られているため、皮脂が毛穴を塞いでいても浸透していきます。リポソーム技術を使用しているリグロースラボM5ならなおさら。
そもそも、リグロースラボM5を塗るために1日2回シャンプーしたら髪の毛や頭皮を痛めてしまうし、面倒になってリグロースラボM5の使用をやめてしまうかもしれない。そうなっては本末転倒です。
朝はそのまま塗る。それでも十分な効果が期待できます。
他の発毛剤・育毛剤と併用できる?
お金に糸目をつけないハゲにとってプロペシアとリアップX5プラスネオの併用が定番であるように、リグロースラボM5と他の育毛剤・発毛剤を併用したいと考えている人も多いと思いのでは?実際併用することで相乗効果が望めますしね。
だからといって多くの発毛剤を併用すれば効果が上がるわけではありません。内服薬のみならず他の外用剤とリグロースラボM5との相性なども触れておきましょう。
フィナステリド内服薬
プロペシアやフィンペシア、フィナロイドに代表されるフィナステリド内服薬とリグロースラボM5の併用はまったく問題ありません…どころか鉄板の組み合わせ。
フィナステリドを使用することによって発現する可能性がある性機能障害の副作用がどうしても受け入れられないなどの理由がない限り、リグロースラボM5はフィナステリドや後述のデュタステリドと併用すべき。
フィナロイドあたりなら安いし信頼性も高いからね。
デュタステリド内服薬
フィナステリド同様リグロースラボM5と併用したいデュタステリド内服薬。日本の医療機関ではザガーロやアボルブが処方されていますね。
フィナステリドの約1.6倍の発毛効果がありながら副作用はほぼ同等レベルということで、より高い効果を望むのであればフィナステリドよりデュタステリドを使うべき。
ちなみにフィナステリドとデュタステリドの併用はできないので、どちらか一方とリグロースラボM5を使用するしましょう。
初めてデュタステリド内服薬を使用するならザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社の正規品アボダートを、すでに使用しているのであれば最安のベルトリドがおすすめか。
他のミノキシジル外用薬
フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬といった発毛剤との併用が効果的なリグロースラボM5。一方で他のミノキシジル外用薬との併用は避けるべき。
リグロースラボM5はミノキシジル外用薬の中でも極めてオーソドックスな5%製剤。同ブランドには3倍濃度となる15%のリグロースラボM15がありますし、フォリックスに目を向ければ15%や16%が存在。どうしても見劣りしますよね。
だからといってこれらと併用するのはNG。
これらと併用すると朝それぞれ1回ずつ、夜1回ずつの計4回ミノキシジル外用薬を使用することになります。そうなるとミノキシジルの濃度が過剰に高くなってしまう恐れがあるのです。刺激の多さも無視できない。
ただし、朝は軽めのリグロースラボM5を使用し、夜はより効果が高いフォリックスFR15を使う…という類の併用なら問題ありません。
ミノキシジル外用薬の使用は1日2回までにしておきましょう。
ミノキシジルタブレット
他のミノキシジル外用薬との併用は避けるべきである一方、同じくミノキシジルを主成分としたミノキシジル内服薬…いわゆるミノキシジルタブレットとの併用は問題ないとされます。というかみんな併用してる。
ミノキシジルにミノキシジルを重ねる外用薬同士の併用はダメなのに、外用薬より強力なミノキシジルタブレットとリグロースラボM5の併用はOKというのは何となく納得がいかない気もしますが…
ただし、現在内服薬を使用していないのであれば、まずはフィナステリドやデュタステリドから始めることをお勧めします。
理由は、フィナステリドやデュタステリドは発毛の科学的根拠がしっかりしている点。そしてミノキシジルタブレットの方がより副作用が強い点が挙げられます。
ミノタブとの併用はあくまでも最終手段で。
フィナステリド外用薬・デュタステリド外用薬
一般的に外用発毛剤といえばミノキシジルを指しますが、リグロースラボシリーズにはフィナステリドやデュタステリドを主成分とした珍しい商品が存在します。そういった商品とリグロースラボM5の併用は可能です。
使い方としては、リグロースラボM5を塗布し2~4分間マッサージ。10分ほど置いて完全に乾いたことを確認してからフィナステリド外用薬であるリグロースラボFIN25やデュタステリド外用薬のリグロースラボD5αを使用。これらを塗布した後は再度2~4分間の頭皮マッサージを行うと効果的です。
ちなみに、塗る順番に関しては特に規定はないものの、公式ではミノキシジル外用薬であるリグロースラボM5を最初に使用することが推奨されています。
とはいえ1回につき2つ使用するというのは結構面倒。塗布してマッサージして、少し待ってからまた塗布してマッサージして…となると軽く20分は必要になってしまいますからね。忙しい朝は特に厳しい。
そう考えると、ミノキシジルとデュタステリド両方が配合されているリグロースラボ5HPや7HPを使った方が楽。塗る回数が少なくて済む分頭皮への刺激も最小限に抑えられるでしょう。
他の育毛剤
リグロースラボM5と一般的な育毛剤の併用も問題ありません。チャップアップやイクオス、フィンジアといった育毛剤の信者であれば、それらと併用するのもいいでしょう。お金の無駄だけど。
使用方法はフィナステリド外用薬やデュタステリド外用薬と同じ。リグロースラボM5を塗布してマッサージを行い、10分ほど乾くのを待ってから育毛剤を塗り再びマッサージを行います。
育毛サプリメントも同様に問題なく併用できます。お金の無駄だけど。
女性はリグロースラボM5を使える?
定番のミノキシジル5%と低価格が大きな魅力のリグロースラボM5。女性用のミノキシジル外用薬と比較しても明らかに安いということもあって、気になる女性もいるのではないでしょうか?
リグロースラボM5は女性が使用することはできるのか、と。
リグロースラボM5の注意書きを見てみると、使用するべきでない人の項目に「女性」と書かれていることが確認できます。
ミノキシジルは女性が唯一使用できる発毛成分なのに、なぜリグロースラボM5を使うことができないのか?
女性に対し推奨されるミノキシジル濃度は2%
ミノキシジルは確かに女性も使える発毛剤ですが、男性に比べ女性のほうが効果が出やすいとの理由により、女性用ミノキシジルの世界的な標準濃度は2%となっています。
それを物語るようにアメリカ製である女性用のロゲインやフォリックスFR02は共にミノキシジル2%。日本のリアップリジェンヌに至っては1%と低濃度。
ゆえにミノキシジル5%のリグロースラボM5は女性にとって濃度が高すぎるという判断なのでしょう。
女性用にも5%は存在する
しかし、日本には出回っていないものの、本場アメリカでは女性用ミノキシジル外用薬に5%が存在します。
そもそもミノキシジル外用薬は重篤な副作用リスクは存在しない安全な医薬品。だからこそ男性用には15%や16%といった一見無茶な濃度の発毛剤が存在するのです。そんな高濃度のミノキシジルでも副作用はせいぜい頭皮のかぶれや発疹程度。
そう、冷静に考えれば女性が5%のミノキシジル外用薬を使えない理由は見当たらないのです。男性が15%を使えるのであれば、女性が5%を使ったって何の問題もないのは火を見るより明らか。
フィナステリドやデュタステリドのように妊婦や乳児に悪さをするわけでもありませんしね。
そのため、どうしても薄毛が改善しないという女性に対してはミノキシジル5%のカークランドなどをおすすめすることがあります。少なくともミノキシジルタブレット2.5mgよりはずっと安全ですからね。
ただし、標準的な2%から試した方がより安全なのは間違いありません。女性が5%を使っても問題が発生することは考えられないものの、建前として「2%にしましょう」と言わざるを得ないといったところでしょうか。
ただ、残念なことにリグロースラボM5は「女性名義での発送は不可」。
夫や彼氏、父親などに発毛剤の購入を頼むというのも現実的ではないことを考えると、5%のミノキシジル外用薬を使用してみたい女性は、現状カークランドしか選択肢がないのかもしれません。
リグロースラボM5の価格
ミノキシジル7%を配合するリグロースラボM7αや同15%のM15に比べシンプルな成分構成になっているリグロースラボM5。それだけに価格はかなり抑えられています。
商品名 | ミノキシジル濃度 | 価格 |
---|---|---|
リグロースラボM5 1本 | 5% | 2,810円 |
リグロースラボM5 2本 | 5% | 3,820円 |
為替相場の変動により多少の前後はあれど、リグロースラボM5は1本約2,810円。これはリアップX5プラスネオの3分の1の価格になります。
中でも注目したいのが2本同時購入。
2本同時に買う場合の価格は3,820円。これは同じく2本セットで売られているミノキシジル5%のカークランドとほぼ同じ価格ということになります。
ミノキシジル外用薬をとにかく安く使用したい場合、アメリカの倉庫型大型店舗であるコストコのプライベートブランドであるカークランドが人気となっていましたが、リグロースラボM5の登場で選択肢が広がったと言っても過言ではない。
カークランドとリグロースラボM5、成分的にはミノキシジル5%のみで共通しているものの、リポソームによる浸透技術を採用している分リグロースラボM5の方が魅力的なのではないでしょうか。
他のミノキシジル5%商品と比較 2024年6月更新
最後に数多く存在するミノキシジル5%外用薬の比較をしたいと思います。
というのも、ミノキシジル5%というのは世界的な標準濃度であり、日本のリアップX5プラスや本家ロゲイン、カークランド、フォリックスFR05など多くの商品が存在する激戦区。
そんな中でリグロースラボM5にはどんなメリットデメリットがあるのかあぶりだしていきたいと思います。
ではミノキシジル5%製剤の主要な成分と価格を見てみましょう。
商品名 | 主要成分 | 価格 |
---|---|---|
リグロースラボM5 | ミノキシジル | 2,980円 2本4,780円 |
カークランド | ミノキシジル | 4,573円(2本) |
ロゲイン | ミノキシジル | 8,384円 | (2本)
フォリックスFR05 | ミノキシジル アデノシン アゼライン酸 プロキャピル プロシアニジンB2 |
4,950円 8,980円(2本) |
5HP | ミノキシジル デュタステリド 馬プラセンタ オキシトシン |
5,600円 9,500円(2本) |
リアップX5プラスネオ | ミノキシジル | 8,140円 |
価格面で見るとカークランドとリグロースラボM5が頭一つ抜けています。成分的にはリグロースラボM5、カークランド、ロゲイン、リアップX5プラスネオの4つに大差はなく、フォリックスFR05と5HPが優位。
メーカーを比べると、リアップX5プラスネオ以外はすべてアメリカ製であるため信頼性に問題はありません。臨床試験を行っている先発薬はロゲインとリアップX5プラス。それ以外はジェネリック医薬品。
先発薬にこだわらず、かつミノキシジルのみで良いというのであれば、カークランドかリグロースラボM5で十分といえます。
浸透技術リポソームがある分コストパフォーマンスはリグロースラボM5のほうが上か。ただ実績面では長く販売しているカークランドのほうが上。このあたりはお好みで。
一方で成分や効果を重視するならアデノシンやプロキャピルなどの育毛成分を配合するフォリックスFR05か、デュタステリドを配合する唯一の外用薬である5HPのほうが良いかと。
ただ、この2つは海外製ミノキシジル外用薬としては高価。発毛成分の主役はあくまでもミノキシジルという点を考慮すれば、5,500円出してミノキシジル15%のフォリックスFR15や同16%のFR16を使用したほうがいい。
え?リアップX5プラスネオ?
日本製以外は意地でも使わないという人以外にこれを選択する理由はない。
リグロースラボM5の総評
これまで格安のミノキシジル外用薬といえばカークランドの独壇場でしたが、リグロースラボM5の登場で選択肢が生まれる結果に。
製薬会社にしても、高濃度ミノキシジルを配合していることで人気を集めるフォリックスシリーズと同じアメリカのサファイアヘルスケアということで、信頼性も問題ありません。
実際カークランドから乗り換える人も多く、フォリックス同様これから存在感を増してくると予想されます。
同ブランドにミノキシジル7%のM7aや15%のM15が存在するため、まずはM5で頭皮や使い心地といった相性を確認した上でステップアップしやすいというのもポイントになるでしょうか。
年単位で使用する必要がある発毛剤だけに長期的なコストを無視するわけにはいきません。フィナステリドやデュタステリドと併用する人も多いですしね。そういった点でリグロースラボM5は大きな助けになってくれることでしょう。
あわせて読みたい関連記事
日本において選べる発毛剤というのは限られていますが、個人輸入を用いれば海外製の安いジェネリックが豊富にラインナップされています。人によって重視する点は違うと思いますので、効果や価格、信頼性を重視した組み合わせを提案していきたいと思います…続きを読む
プロペシアジェネリックの代表格といえばフィンペシア。このフィンペシア、どこで買うのが最も安いのか?最安値らしき業者を紹介しているサイトもありますが、それは嘘。ここでは業者への忖度やバイアスを排除し、本当に安く買うことができる個人輸入代行業者を内容量別に紹介します…続きを読む
プロペシアと比べ極めて安価なフィンペシアをはじめ、インド製の発毛剤にお世話になっている人は多いと思います。しかしインドの発毛剤って信じられないほど安いだけに安全性や信頼性に問題はないのか気になるところ。 インド製薬事情を詳しく解説していきましょう…続きを読む
最強の外用発毛剤であるフォリックスFR16の特徴はミノキシジル16%とフィナステリドを配合していることに加えクリームタイプである点。その使用感は独特であるため多くの口コミを集めています。効果や使い勝手などの評価を5ch(2ch)などから抜粋し紹介していきます…続きを読む
薄毛改善の最終兵器ミノキシジルタブレットは2.5mg、5mg、10mgの3種類があります。高い効果がある一方で副作用に対する懸念もあるため、どれを使えばいいか悩んでいる人も多いのでは?ここでは口コミに加えミノタブの選び方を男女別に提示しますので参考にしててください…続きを読む
フィナステリドの1.5倍の効果があるデュタステリドですが、日本のザガーロは1ヶ月で約1万円と非常に高額。しかしインドの大手製薬会社が製造するベルトリドであれば、同じ効き目・成分ながら価格はザガーロの6分の1で済みます…続きを読む
これまで格安ミノキシジル外用薬はカークランドの独壇場でしたが、それに匹敵する価格と優れた浸透技術を持つリグロースラボM5の登場でその状況は一変。そんなリグロースラボM5の成分や効果、副作用、他のミノキシジル外用薬との比較など詳細に検証してみたいと思います…続きを読む
育毛サイトのほとんどに設置されている育毛剤ランキング。そもそも育毛剤で髪が生えることはない上に、このランキングは報酬が高く運営者が儲かる順に並べているだけなのです。消費者を食い物にする育毛剤ランキングの裏側に迫ります…続きを読む
ミノキシジルとフィナステリドを配合したフォリックスFR-S1というシャンプーをご存知でしょうか?。かつて存在したポラリスNR-02の後継商品で、シャンプーとして唯一発毛効果が望めると期待されています。気になる効果や副作用、大幅に値下げされた価格を紹介…続きを読む
日本でのミノキシジル発毛剤はリアップが独占状態で価格も非常に高価とあって気軽に使用することができません。そんな人にぜひ使って欲しいのがカークランド。信頼性の高いアメリカ製であるにも関わらず価格はリアップの5分の1、そして効果はまったく変わらないのですから選ばない理由が…続きを読む
発毛剤の外用薬として使われる成分はリアップに代表されるようにミノキシジルが主流です。そんな常識を覆すのがドクターゼロの5HPと7HPで、フィナステリドの1.5倍の発毛効果があるデュタステリドを配合しています。デュタステリドが外用で効くのかという疑問もありますが果たして…続きを読む