フォリックスFR15 効果や成分、副作用は?
かつてミノキシジルを15%配合している外用薬といえばポラリスNR-09やジェンヘアーでしたが、どちらも販売や取り扱いを終了してしまい、それに代わってフォリックスFR15が登場しました。
このフォリックスはポラリスシリーズの跡を継ぐ形で発売されたこともあり、主要な成分の大半は踏襲しつつも、一部パワーアップした点も。
外用薬の育毛剤や発毛剤は色々と販売されていますが、チャップアップやイクオスといった育毛剤には髪の毛を生やす効果はないので論外ですし、ミノキシジルを5%配合したリアップX5プラスでもあまり効果を感じないという人もいるでしょう。
そんな人にこそ使って欲しいのがリアップの3倍のミノキシジルを配合しながらも価格は安いフォリックスFR15。具体的な成分や効果、そして気になる副作用についても詳しく解説していきます。
- フォリックスFR15とは?
- 製造メーカーの信頼性
- フォリックスFR15の全成分
- 主要成分を具体的に紹介
- 高い浸透力を発揮するリポスフィアテクノロジー
- フォリックスFR15の価格
- 副作用の心配は?
- M字ハゲにこそ使って欲しいフォリックスFR15
- フォリックスFR15を買って使ってみた
- 初期脱毛の有無
- フォリックスFR15の実際の効果は?
- フォリックスFR15をAmazonやヤフーで買いたい
- フォリックスFR15の総評・まとめ
フォリックスFR15とは?
フォリックスFR15を含めた“フォリックスシリーズ”は2017年に登場した商品群。高濃度ミノキシジル外用薬として名を馳せていたポラリスシリーズが販売終了となり、事実上の後継商品として発売されました。
そんなフォリックスシリーズの中でも最も人気があるのがこのFR15。ミノキシジル濃度や成分の過激さこそフォリックスFR16に譲るものの、適度な成分構成と若干の低価格が支持されフォリックスFR15は人気を集めています。
“適度な成分構成”とはいってもリアップX5プラスやカークランドの3倍となるミノキシジル15%配合であるため、十分過激と言えるんですけどね。
製造メーカーの信頼性
フォリックスシリーズを製造・販売しているのはアメリカの「Sapphire Healthcare LLC(サファイアヘルスケアLLC)」というメーカー。日本人ということもあり全く馴染みがない会社ですよね。
サファイアヘルスケア社は元々「DSヘルスケア」という社名で活動していた企業。2017年に現在のサファイアヘルスケアに改称しています。
前身であるDSヘルスケアグループは複数の育毛剤ブランドを展開しており、フォリックスシリーズの前身ポラリスシリーズや5HP/7HPなどを販売するドクターゼロも含まれていました。
社名の変更に伴いポラリスはフォリックスに移行し、高濃度ミノキシジルと価格の安さが売りの「リグロースラボ」シリーズも登場。ドクターゼロブランドの商品も徐々にフォリックスやリグロースラボに統一されつつあります。
サファイアヘルスケア社はそれだけ多くの人気発毛剤を抱える企業だけに信頼性は極めて高いといえます。アメリカの企業ということもありコンプライアンスや品質も徹底しているといえるでしょう。
「フォリックスFR15が信用できないというのであれば、大枚はたいて大人しくリアップ使っとけ」というレベル。海外製発毛剤においてサファイアヘルスケア社ほど信頼できる会社は稀なのです。
フォリックスFR15の全成分
さて、前置きはこのくらいにして、ここからフォリックスの成分や効果について詳しく触れていきたいと思います。
まずは全成分を事実上の旧製品となるポラリスNR-09と併せて見てみましょう。分かりやすくするためNR-09と同じ成分は赤字で表記します。同じ成分でも表記が違う場合もありますのでわかる範囲でですが。
フォリックスFR15 | ポラリスNR-09 |
---|---|
純水 エタノール(SDA 40B-190溶媒) プロパンジオール ミノキシジル 乳酸 アジピン酸ジイソプロピル ピロ亜硫酸Na アデノシン ミリストイルペンタペプチド-17 BG 水 PPG-26ブテス-26 PEG-40水添ヒマシ油 アピゲニン オレアノール酸 ビオチノイルトリペプチド-1 メントールクリスタル セイヨウハッカ油 ジブチルヒドロキシトルエン アゼライン酸 酢酸トコフェロール トリペプチド-1銅 ポリソルベート80 リシン プロシアニジンB2 ビオチン リン脂質 エスシン シトステロール |
プロピレングリコール エチルアルコール ミノキシジル グリコール酸 アジピン酸ジイソプロピル ブチル化ヒドロキシトルエン メントール セイヨウハッカ(ペパーミント)オイル ブチレングリコール 脱イオン水 PPG-26-ブテス-26 PEG-40硬化ヒマシ油 ビオチノイルトリペプチド-1 アゼライン酸(アゼライク酸) プロシアニジンB2 アデノシン アピゲニン オレアノール酸 β-シトステロール リジン ビオチン ビタミンBコンプレックス(葉酸、シアノコバラミン、ナイアシンアミド、パントテン酸、ピリドキシン、リボフラビン、チアミン、酵母ポリペプチド) |
発毛剤の根幹である発毛・育毛成分についてはほとんど変わらず。あえて違いを挙げるならトリペプチド-1銅(銅ペプチド)や酢酸トコフェロール(ビタミンE)が追加された一方で、ビタミンB群が減っている点か。
どちらも主要な成分ではないため、実質リニューアルレベルの違いしかない。
FR16と違いフィナステリドは入っていないため、発毛成分はミノキシジル15%のみとなりますが、アデノシンやアゼライン酸など育毛効果であればある程度期待できるものが複数入っているので、その辺の育毛効果も期待したいところ。
プロピレングリコール不使用
フォリックスFR15の特徴のひとつにプロピレングリコール(PG)を使用していない点が挙げられます。
この成分は多くの食品や化粧品などに広く使用されるもの。溶剤として非常に使い勝手の良い成分である一方、一部では毒性や刺激も指摘されるなど賛否あるものとあって、FR15では使用を控えるようになりました。
基本的にプロピレングリコールの毒性は弱いものの、入っていないのであればそれに越したことはないのも確か。
主要成分を具体的に紹介
フォリックスFR15はポラリスNR-09とほとんど変わらないので、従来からのユーザーであれば成分の紹介など今さら感があると思われます。
しかしこれから高濃度ミノキシジルに挑戦するという人も多いと思いますので、フォリックスFR15の注目成分を簡単に説明していきましょう。
ミノキシジル
ご存知(?)世界が認めた発毛成分ミノキシジル。
日本では大正製薬のリアップシリーズの存在感が強いミノキシジルも、世界的に見れば外用の発毛剤として多くの商品が販売されており、プロペシアの主成分フィナステリドと信頼性や実績を2分しています。
元々は血圧を下げる血管拡張剤として使われていた同成分ですが、多くの患者に髪の毛を含めた全身の毛が濃くなる「多毛症」の副作用が見られたため、血圧を下げるという作用を排除しつつ発毛効果を得られる外用の発毛剤として使われるようになりました。
その発毛メカニズムに関しては完全には解明されていないものの、服用した際には全身の毛が濃くなることから、毛乳頭および毛母細胞に働きかける成長因子の生成を促し、増殖や分裂を促進させると見られています。
ミノキシジルを5%配合したリアップX5の臨床試験では使用6ヶ月の時点で著明改善と中等度改善が50%を占め、軽度改善が41.7%、不変は8.3%と抜群の成績を収めています。
使用1年後に至っては著明改善と中等度改善が77.8%。こういったデータが世界中で示されていることから、日本においてもフィナステリド、デュタステリドと並んで最も信頼できる発毛成分となっています。
5%ですらこの効果なのですから、3倍となるミノキシジル15%を配合するフォリックスFR15にさらなる効果が期待できるのは言うまでもないと思います。
「含有量が3倍だから効果も3倍!」とまではいかないものの、1.5倍くらいの効果は見込める…というのが、様々な発毛剤を使ってきた私の経験則。
ミノキシジル5%で1平方センチメートルあたり平均約22本の増加が見込めるという治験データがあることから、同15%のフォリックスFR15であれば1平方センチメートルあたり30本以上の発毛が期待できるでしょう。
アデノシン
日本では資生堂のアデノバイタルやアデノゲンの主要な成分として配合されているアデノシンは、育毛剤の有効成分として厚生労働省に認められた、そこそこ信頼性の高い成分。
ミノキシジルのような髪の毛を増やす発毛効果までは期待できないものの、国内には発毛効果を示すデータも数件存在するため、ある程度のエビデンス(医学的根拠)があるとして一定の評価を受けています。
その根拠となるのが下記のデータ。
実際の人間の頭皮を用いて一定の育毛効果があるとして育毛剤にもよく使用されるニコチン酸アミドと比較試験を行っていて、その中で明らかに有意な差が出ていることが見て取れます。
ただし、これはあくまでも今ある髪の毛が太くなったり成長が促されたりする「育毛効果」である点に注意。実際髪の毛の本数に関してはほとんど変化がなかったことも分かっているので、発毛効果はミノキシジルに任せるべき。
プロシアニジンB2
プロシアニジンB2はリンゴ由来のポリフェノールの一種で、高い抗酸化力を持ちます。
高い抗酸化力があることから日本では化粧品などに多く使われていますが、海外では毛髪に関する臨床試験なども行われており、育毛分野でも注目を集めています。
試験の中では抜け毛を引き起こす原因物質のひとつ「プロテインキナーゼアイソザイム」の作用を阻害するとかなんとか。
アデノシンやプロシアニジンB2含めメーカーが独自の研究を行い「育毛に効果がある」とする成分は腐るほど存在するものの、客観的なデータに乏しいものばかりなので、「入っていないよりはマシ」くらいのスタンスでいいかと。
プロキャピル
あまり聞き慣れないプロキャピルは以下の7つの成分で構成されています。
- オレアノール酸
- ビオチノイルトリペプチド-1
- アピゲニン
- 水
- BG
- PPG-26ブテス-26
- PEG-40水添ヒマシ油
デュタステリド同様、薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を作り出す1型2型の5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害するとされています。
加えてミノキシジルと同様に血行を促進させる作用もあることから、従来の発毛剤の良いとこ取り的な成分…らしいですよ。
上記は培養した毛包を用いてプロキャピルとミノキシジル1%を比較したもので、プロキャピル1%でミノキシジルと同等の効果を示し、2.5%では2倍強の毛髪成長促進効果が得られたとしています。
ただ、開発メーカーのデータである点や培養細胞を用い必死になってミノキシジルと比較している点は胡散臭さ爆発のキャピキシルやリデンシルと同じパターン。
客観性に乏しく医学的根拠があるとはとても言えないので、個人的にはこういったものはあまり信用していない。フォリックスFR15に配合されている含有量が分からないため、おまけ程度に考えておいた方が良いかと。
とはいえ、15,000円近くするキャピキシル、リデンシル5%配合のDeeper3Dがリニューアルに合わせてプロキャピルを配合してきたあたり、期待値はそれなりに高いのかもしれません。
高い浸透力を発揮するリポスフィアテクノロジー
フォリックスFR15はミノキシジル濃度ばかりが注目されがちですが、高い浸透力を実現するリポスフィアテクノロジーを採用しているのも特徴のひとつ。
この技術は水分・油分の双方にな馴染む特性があるリン脂質が2重層に配置されているため、皮脂や汗が混在する頭皮にも親和性が高く毛穴の奥まで浸透するというもの。
別名「リポソーム」という技術で、日本の大手化粧品会社も肌への浸透を高めるため積極的に研究・開発を行っています。
乱暴かつ簡潔に言ってしまえば、水や油に対し親和性の高い極小のカプセルに有効成分を閉じ込め、それを幾重にも重ねることで徐々に成分が放出され長時間にわたって効果を発揮するというものです。
外用の育毛剤や発毛剤は「有効成分が毛根まで届くかどうか」が焦点になることも多いように、どんなに優れた成分を配合していたとしても、浸透しなければ意味がありません。
フォリックスFR15に採用されるリポスフィアテクノロジーはそんな懸念を払拭するための独自技術であり、なんでもかんでも「ナノ化しました」で済ませる国内のクソみたいな育毛剤よりかはよっぽど信用できるかと。
そもそもミノキシジルの分子量は209と、角質層を透過できる分子量500を大きく下回っている。リポスフィアテクノロジーとの相乗効果により頭皮への十分な浸透が期待できるのは言うまでもありません。
フォリックスFR15の価格
続いてフォリックスFR15の価格を見てみます。
比較対象として旧製品となるポラリスNR-09が販売終了となる直前の価格と、ミノキシジル16%を配合するフォリックスFR16の価格も併せて掲載しておきましょう。
商品名 | ミノキシジル濃度 | 価格 |
---|---|---|
フォリックスFR15 | 15% | 5,550円 |
ポラリスNR-09 | 15% | 4,940円 |
フォリックスFR16 | 16% | 5,820円 |
価格は成分的にほとんど一緒であるポラリスNR-09と同じに設定…だったのですが、2022年に急激な円安の影響により5,550円に値上げ。それでもミノキシジル15%で5,550円というのは十分安いですけどね。
悩ましいのは最もミノキシジル濃度が高いフォリックスFR16との価格差が270円という点。成分的にはほとんど変わらないものの、ミノキシジルが1%多く、かつフィナステリドを配合する点をどう評価するかがカギか。
効果的にはFR16のほうが若干高いと見るべきですが、「100%副作用はない」とは言い切れないフィナステリド配合は評価の分かれるところ。これを嫌うならFR15を、最強の効果を求めるならFR16を…という使い分けになるでしょうか。
どちらを使うにせよ日本のリアップX5プラスがミノキシジル5%で8,140円することを考えれば、コストパフォーマンスは極めて良好と言えるでしょう。
副作用の心配は?
ミノキシジルといえば忘れてはならないのが副作用。
ミノキシジルは本来血圧を下げる薬なので、ミノキシジルタブレットのように服用すれば以下のような副作用が出る可能性があります。
- めまい
- 動悸
- 血圧低下
- 胸痛
- むくみ
- 多毛症
発毛効果に関しては内服薬の方が高いのは間違いないものの、上記のような副作用のリスクも存在するため、ミノキシジルは副作用リスクが相対的に少ない外用薬として使われることが多いのです。
で、外用薬としての副作用のリスクについて。3,072名を対象にしたリアップX5の大規模な臨床試験では以下のような結果が示されています。
リアップX5の副作用 | |
---|---|
調査施設数 | 518 |
調査例数 | 3,072 |
副作用発現例数 | 271 |
副作用発現率(%) | 8.82 |
副作用発現件数 | 378 |
副作用の種類 | 副作用発現件数(率) |
一般・全身障害および投与部位の状態 | 192(6.25%) |
適用部位そう痒感 | 123(4.00%) |
適用部位発疹 | 43(1.40%) |
適用部位紅斑 | 31(1.01%) |
皮膚および皮下組織障害 | 70(2.28%) |
頭部粃糠疹 | 33(1.07%) |
接触性皮膚炎 | 32(1.04%) |
見ての通りそのほとんどは皮膚への症状。普段使い慣れない発毛剤を使ったことで炎症を起こしたと見るのが自然でしょうか。
一応血液検査や上で数値に変化があったとする例もわずかに存在しますが、こういった数値は揺らぎがある上に被験者の元々の健康状態も分からないため、因果関係については微妙なところ。
ミノキシジル5%のリアップX5でこの数字ですから、3倍の15%を配合するフォリックスFR15ではもう少しリスクが上昇することが予想されるでしょう。
しかし、フォリックスFR15の前身であるポラリスNR-09でも重篤な副作用は確認されていませんから、基本的には皮膚に合うかどうかが最大の焦点になるはず。
合わなければ使用を止めればいいだけの話。これを恐れて発毛の機会を喪失させてしまうのはあまりにも惜しいのではないでしょうか。
M字ハゲにこそ使って欲しいフォリックスFR15
プロペシアやフィンペシアなどのフィナステリド内服薬は男性型脱毛症(AGA)に高い効果を示すものの、一方で「M字ハゲにはあまり効果がない」なんて話を聞いたことはありませんか?
実際はそんなことはなく、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬でもM字ハゲに効果は期待できます。実際プロペシアの臨床試験でも下図のような結果が出ている。
むしろ生え際やM字のハゲの方が効果があるくらい。
ただ、生え際やM字の薄毛というのは頭頂部に比べ非常に目立ちやすく、鏡を見れば嫌でも目に入る場所なので「なかなか治らない」という印象を抱いてしまうのではないでしょうか。
そういった面から一刻も早くどうにかしたいのがM字ハゲであり、内服薬と違いピンポイントに強力な発毛を促すフォリックスFR15はうってつけなのではないでしょうか。
当然、フィナステリド内服薬と併用するのがベストなのは言うまでもありません。
フォリックスFR15を買って使ってみた
フォリックスFR15の使用感や効果を確かめるべく実際に購入して使ってみました。
まず容器を開けてみて感じたのはアルコールの匂い。しかしこれ自体は特に不快というわけではなく、むしろ強い匂いがデメリットだった旧製品ポラリスNR-09に比べかなりマイルドになったなという印象。
ちなみに説明書にも目を通してみましたが…
ちんぷんかんぷんです。とりあえずメーカーが公表している「1回4~5プッシュを1日2回」という説明をそのまま実行。朝と晩に使用することにします。塗布する部位はM字や生え際部分と頭頂部。
頭頂部に関しては直接2~3プッシュしたあと手で広げつつ馴染ませるのが良い一方、髪の毛がほとんど生えていない生え際やM字部分は一度手に取って塗らないとすぐに垂れる。粘度がなくさらさらだから。
このあたりは外用薬の宿命ですね。一方である程度髪の毛が残っている頭頂部などにはさらさらのほうが仮眠家に絡まなくて都合がいい。
「M字ハゲ部分にしか使わない」という人であれば、液だれしづらいクリームタイプのフォリックスFR16のほうが良いかもしれません。
初期脱毛の有無
実際にフォリックスFR15を使ってみて感じたのは「目立った初期脱毛がない」という点。ミノキシジルが15%も配合されているということで、相応の初期脱毛は覚悟していたのですが…
その理由として考えられるのが“5%のミノキシジル外用薬から乗り換えたから”というもの。
本来ミノキシジル外用薬を使用すれば多かれ少なかれ初期脱毛に見舞われる可能性が高いものの、すでに5%の発毛剤を使用しており、頭皮がミノキシジルに慣れているというのが大きな理由と考えられます。
もちろん初めて5%のミノキシジル外用薬を使った時は初期脱毛が確認されました。しかし、一度それを乗り越えてしまえば、その後より濃度が高い商品に乗り換えても目に見えるほどの初期脱毛は起こりにくいのでしょう。
初めてのミノキシジル外用薬がフォリックスFR15というのであれば相応の初期脱毛を覚悟しておく必要があるでしょうが、他の商品から乗り換える場合は初期脱毛に神経質になる必要はないかと。
フォリックスFR15の実際の効果は?
ミノキシジル5%でも平均して1平方メートルあたり約22本の増加が見込めるのだから、3倍濃度となる15%のフォリックスFR15はさぞかし効くのだろう…と過度な期待をすると肩透かしを食らうかもしれません。
というのも、5%から15%に乗り換え初期脱毛を感じられないことのホッとする一方で、劇的な効果も感じられなかったから。
とはいってもそれは「期待したほどではない」というレベルの話であり、「M字部分の髪の毛の密度がちょっと増えた」「産毛が目立つようになってきた」くらいの効果は実感しました。
ミノキシジル15%に加えアデノシンなども配合されていることから、ミノキシジル5%のものより効果があるのは間違いありません。でも他のミノキシジル外用薬から乗り換えるのであれば過度な期待は禁物かも。
ただ、フォリックスFR15に限らず発毛剤の効果って個人差が大きいんですよね。ミノキシジルが劇的に効く人もいれば効かない人もいる。思いのほかアデノシンに強く反応する可能性も考えられます。
すでにフィナステリドやデュタステリドとミノキシジルタブレットを使用しており、効果を上積みする要素は外用薬くらいしか見当たらないという人にとってフォリックスFR15は最後の希望となるでしょう。
フォリックスFR15をAmazonやヤフーで買いたい
15%という高濃度ミノキシジルが特徴的なフォリックスFR15を購入できる業者を調べてみると、個人輸入代行業者ばかりがヒットすると思います。
個人輸入ってなんとなく怪しい雰囲気ということもあり、可能であれば普段よく利用するAmazonやヤフーショッピング、楽天市場などで購入したいと考える人も多いのではないでしょうか。ポイントなども付きますしね。
しかし、結論から言えばAmazonやヤフーでフォリックスFR15を購入することはできません。
2014年に行われた医薬品の通信販売解禁により、ミノキシジル外用薬であるリアップシリーズやメディカルミノキなどの発毛剤や、FR15と同じくフォリックスブランドのルグゼバイブも売られているのになぜフォリックスFR15はダメなのか?
フォリックスFR15はリアップなどと同様にミノキシジル外用薬ではあるものの、日本では認可されていない医薬品。こういったものは自分が使う目的で海外から輸入することは認められている一方、業者が販売するのは禁じられているのです。
ルグゼバイブに関してはサプリメントのカテゴリであることから販売しても問題なし。しかし医薬品成分を使用している日本未承認のフォリックスFR15はNGというわけ。
もちろんヤフオクやメルカリなどで販売することも禁じられています。つまりフォリックスFR15を手に入れるためには、自力で輸入するか、もしくは個人輸入代行業者を通して購入する必要があるのです。
自力で輸入するというのは現実的に難しいことから、基本的には個人輸入代行業者を通じて購入するのが一般的。
個人輸入代行業者に胡散臭さを感じている人もいるかもしれませんが、20年以上営業を続けているオオサカ堂などは大手個人輸入代行業者は独自に外部機関に成分鑑定を依頼し偽物を徹底的に排除しています。
また、長く続けている大手の業者ほど価格が安く、サポートや対応、発送なども誠実なのが特徴。
食わず嫌いで個人輸入代行業者を敬遠し、より良い発毛剤の入手機会をなくしてしまうのはあまりにももったいない。ましてフォリックスFR15などの高濃度ミノキシジル外用薬は海外製しか存在しませんからね。
フォリックスFR15をAmazonやヤフーショッピング、楽天市場で購入することはできませんが、十分信頼に値する個人輸入代行業者は確実に存在します。そういったところから購入すれば偽物の心配もありません。
フォリックスFR15の総評・まとめ
世界的に効果が認められているミノキシジルといえど、外用薬は内服薬に比べ効果が低くなりがちである一方、副作用のリスクをほとんど心配する必要がない点が大きなメリット。
とはいえ髪の毛が生えなければ意味がなく、そういった面でミノキシジルを高濃度で配合しつつ、副作用を気にしなくていいフォリックスFR15は非常に心強い存在かと。
フォリックスはポラリスと同じアメリカ製で、独自の技術であるリポスフィアテクノロジーを採用している点から企業間に関連があることはほぼ確実。そういった面で信頼性も十分と言えるでしょう。
単純な効果だけで考えればミノキシジル16%でフィナステリドも配合するFR16の方が勝るでしょうが、ポラリスではフィナステリドが入っておらず価格がやや安いNR-09の方が人気があった事を考えると、“準最強”くらいの効き目がちょうどよいのかもしれません。
初めてフォリックスを使うという人であれば、いきなりFR16を使うより、まずはFR15やFR12あたりを使用してみて高濃度のミノキシジルが自分に合うかどうかを確かめたほうがいいのは想像に難くないですよね。
一方、私のようにハゲをこじらせている人間からしてみればFR16という選択になるでしょう。この辺はご自分の状況に合わせて上手に使い分けるようにして下さい。
あわせて読みたい関連記事
日本において選べる発毛剤というのは限られていますが、個人輸入を用いれば海外製の安いジェネリックが豊富にラインナップされています。人によって重視する点は違うと思いますので、効果や価格、信頼性を重視した組み合わせを提案していきたいと思います…続きを読む
プロペシアジェネリックの代表格といえばフィンペシア。このフィンペシア、どこで買うのが最も安いのか?最安値らしき業者を紹介しているサイトもありますが、それは嘘。ここでは業者への忖度やバイアスを排除し、本当に安く買うことができる個人輸入代行業者を内容量別に紹介します…続きを読む
プロペシアと比べ極めて安価なフィンペシアをはじめ、インド製の発毛剤にお世話になっている人は多いと思います。しかしインドの発毛剤って信じられないほど安いだけに安全性や信頼性に問題はないのか気になるところ。 インド製薬事情を詳しく解説していきましょう…続きを読む
最強の外用発毛剤であるフォリックスFR16の特徴はミノキシジル16%とフィナステリドを配合していることに加えクリームタイプである点。その使用感は独特であるため多くの口コミを集めています。効果や使い勝手などの評価を5ch(2ch)などから抜粋し紹介していきます…続きを読む
薄毛改善の最終兵器ミノキシジルタブレットは2.5mg、5mg、10mgの3種類があります。高い効果がある一方で副作用に対する懸念もあるため、どれを使えばいいか悩んでいる人も多いのでは?ここでは口コミに加えミノタブの選び方を男女別に提示しますので参考にしててください…続きを読む
フィナステリドの1.5倍の効果があるデュタステリドですが、日本のザガーロは1ヶ月で約1万円と非常に高額。しかしインドの大手製薬会社が製造するベルトリドであれば、同じ効き目・成分ながら価格はザガーロの6分の1で済みます…続きを読む
これまで格安ミノキシジル外用薬はカークランドの独壇場でしたが、それに匹敵する価格と優れた浸透技術を持つリグロースラボM5の登場でその状況は一変。そんなリグロースラボM5の成分や効果、副作用、他のミノキシジル外用薬との比較など詳細に検証してみたいと思います…続きを読む
育毛サイトのほとんどに設置されている育毛剤ランキング。そもそも育毛剤で髪が生えることはない上に、このランキングは報酬が高く運営者が儲かる順に並べているだけなのです。消費者を食い物にする育毛剤ランキングの裏側に迫ります…続きを読む
ミノキシジルとフィナステリドを配合したフォリックスFR-S1というシャンプーをご存知でしょうか?。かつて存在したポラリスNR-02の後継商品で、シャンプーとして唯一発毛効果が望めると期待されています。気になる効果や副作用、大幅に値下げされた価格を紹介…続きを読む
日本でのミノキシジル発毛剤はリアップが独占状態で価格も非常に高価とあって気軽に使用することができません。そんな人にぜひ使って欲しいのがカークランド。信頼性の高いアメリカ製であるにも関わらず価格はリアップの5分の1、そして効果はまったく変わらないのですから選ばない理由が…続きを読む
発毛剤の外用薬として使われる成分はリアップに代表されるようにミノキシジルが主流です。そんな常識を覆すのがドクターゼロの5HPと7HPで、フィナステリドの1.5倍の発毛効果があるデュタステリドを配合しています。デュタステリドが外用で効くのかという疑問もありますが果たして…続きを読む