リデンシル 新たな効かない成分の登場

リデンシルに効果なし

育毛剤業界の新たな成分といえばキャピキシルを思い浮かべる人も多いと思います。その後「ミノキシジル誘導体」などと呼ばれるピディオキシジルが登場したと思ったら今度はリデンシルなるものが出てきました。

キャピキシルが「ミノキシジルの3倍の“育毛効果”」、ピディオキシジルはミノキシジルに似た分子構造ということで「ミノキシジル誘導体」などの胡散臭いコピーや二つ名が付けられていました。

次なるリデンシルはどんなキャッチコピーで笑わせてくれるのだろう?…と思っていたら「ミノキシジルの2倍の効果」らしいです。これはすごい!

というわけで第三の胡散臭い新成分リデンシルについて、本当に効果があるのかデータなどを挙げながら見ていきましょう。

    目次
  1. リデンシルとは?
  2. リデンシルの発毛作用
  3. リデンシルの効果は?
  4. リデンシルの副作用
  5. リデンシルとミノキシジルどっちが良いの?
  6. 新たな成分に騙されないように

リデンシルとは?

現在日本ではDeeper3Dやバイタルウェーブ、リデンなど複数の育毛剤に配合され注目されているらしいリデンシル。下記の複数の成分で構成されています。

  • セイヨウアカマツ球果エキス(マツエキス)
  • チャ葉エキス
  • 塩化亜鉛
  • グリシン
  • ピロ亜硫酸Na

リデンシルが働くバルジ領域 これらの成分が合成されて生まれるリデンシルは毛穴の中ほどにある「バルジ領域」に働きかけ髪の成長を促すというものらしい。

バルジ領域では髪の毛の元となる幹細胞が作られており、ここを活性化することで育毛させる…というのがリデンシルのメカニズムになっています。

胡散臭い…もうちょっと詳しく作用を見てみましょう。

リデンシルの発毛作用

リデンシルに配合されるセイヨウアカマツ球果エキスに含まれる「DHQG」は、毛穴の中ほどに存在するバルジ領域に働きかけることによって幹細胞の分化を促し毛乳頭細胞の代謝を促進するとあります。

これによって増えるバルジ幹細胞は上皮成長因子(EGF)10ngの添加と比較し最大30%増加したとあります。これはすごい!

リデンシルの発毛作用
出典:REDENHAIR


ただし、実際の頭皮とはまったくことなる環境である培養した細胞での話であるうえに開発メーカーの自社データ。客観性は極めて乏しいと言わざるを得ません。

そもそもEGFは10ng(ナノグラム)の添加なのに、DHQGは「μM」…マイクロメートル? どんなに調べてもこの単位は長さを表すものでありちょっと意味が分からない。単位に詳しい人は教えてくれ。

ちなみにこのDHQGなる成分、どんなに調べてもリデンシルを開発した自社データしか出てこない。つまり広く知られた成分ではなく、一介の民間企業が勝手に命名したものということになるか。

また、リデンシルの構成物質のひとつであるチャ葉エキスに含まれる「EGCG2」はヒトケラチン生成細胞から放出され炎症などを引き起こすIL-8を阻害するらしい。男性型脱毛症(AGA)に炎症はまったく関係ないけどな。

もちろんこれも試験管内の自社データ。こんなものを「発毛の科学的根拠がある成分」として紹介しているサイトが山ほどあるから呆れる。ミノキシジルやフィナステリドと同じレベルの臨床試験(治験)を行ってから出直すべき。

リデンシルの効果は?

開発したのはスイスのInduchem(インデュケム)社という会社で、そこからリデンシルの効果を示すデータが出ており一部では「ミノキシジルの2倍の効果」なる話もちらほら聞こえてきます。

実際のデータを見てみると…

リデンシルのデータ
出典:REDENHAIR


M-034といいキャピキシルといい今回のリデンシルといい、どんだけミノキシジルに対抗意識を燃やしてるんだよって話です。

とりあえずこのデータを見る限りでは未処理に比べ確かにミノキシジルの2倍近い数値になっていますが、これは実際の頭皮への使用ではなく細胞を培養させた上でのデータですのであまりあてにはできません。

一方で実際に人間に使った臨床データでは…

リデンシルの成長期の髪の増加率
出典:REDENHAIR


こちらではなぜかミノキシジルを使わずにプラセボ(偽薬)との比較になっており、先に挙げた1%のリデンシルを用いたデータでの3倍、3%のリデンシルを用いても改善率は3ヶ月使用して9%と微妙な数字になっています。

そもそもプラセボでも3ヶ月で8%程度の改善が見られているんだが…1ヶ月後の成績ではむしろプラセボの方が上回っているし、これ完全に誤差の範囲じゃね?

これは休止期の髪の毛減少率についても同様。

リデンシルの休止期の髪の減少率
出典:REDENHAIR


3%のリデンシルを使用することで3ヶ月後には休止期の髪の毛が17%減ったと胸を張るが、プラセボでも約14%減少している。減少率ではなく減少幅で見るとプラセボ7%に対しリデンシルは6%と逆転。

また、こちらも1ヶ月後の成績はプラセボの方が遥かに良い。

成長期の髪の毛の増加率や休止期の減少率の試験にミノキシジルを除外しているあたりも怪しいし、内部データでこれって…むしろ「リデンシルに効果はありません」と言っているようなものに感じる。

ハッキリ言えばリデンシルは効かないという結論になる。

■リデンシルの臨床データではプラセボとの有意な差が見当たらない
■臨床でミノキシジルを外した理由を知りたい

リデンシルの副作用

リデンシルに副作用はもちろんありません。

まあ「ありません」というよりかは「調べていません」というのが正確な表現となるでしょうか。これはリデンシルに限った話ではなくキャピキシルもピディオキシジルもM-034もみんなそう。

ミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドといった発毛剤は副作用や安全性を検証する臨床試験を必ず行っており、それを含めて「このくらいの効果と副作用のリスクが存在します」と明らかにしています。

それに比べて育毛成分は胡散臭い効果のデータは出すことがあっても副作用に関する臨床試験は一切やらない。

そもそも目に見えた効果があるものには実感するかどうかは別として必ず副作用があるのは薬学の常識であり、副作用がない、調べもしないものに発毛効果を期待する方が間違っている。

リデンシルとミノキシジルどっちが良いの?

リデンシルが配合された育毛剤の使用を検討するケースというのはどういったものが考えられるでしょうか? リデンシルを配合した商品は総じて高価であり、それでも検討するというのはそれなりの理由があるのではないでしょうか?

  • 他の育毛剤を使っても効果を実感できなかった
  • ミノキシジルやフィナステリドといった発毛剤の副作用が怖い

考えられる理由はこのあたりでしょうか。しかし私はあえて問いたい、「なぜミノキシジルではなくリデンシルなのか?」と。

リデンシルをはじめ育毛成分を開発するメーカーが比較対象として必ずミノキシジルを使用するように、発毛・育毛を考えた外用剤においてミノキシジルは常に頂点に位置しています。

それは世界各国で行われている膨大な数の臨床試験により、発毛効果に対し確固たる科学的根拠があるから。だから各社ミノキシジルより優位なデータを出そうと躍起になっているわけです。

しかし、リデンシルを含め多くの成分がそうであるように、ミノキシジルより優秀なデータというのは培養細胞に直接添加したものばかり。しかもそのすべては客観性に乏しい自社データです。

実際に頭皮に塗布して行う大規模な臨床試験においてミノキシジルより効果があったとする育毛成分は皆無です。どんな試験内容かも分からない胡散臭いデータであればミノキシジルより優れた数値も存在しますけどね。

ミノキシジルは副作用が怖いと感じる人もいるでしょうが、外用薬としてのミノキシジルは多少の刺激性はあれど血管拡張剤としてのネガティブな部分はほとんどありません。

リデンシルとミノキシジルを比べるとこんな感じ。分かりやすく例えれば虚勢を張った中坊ヤンキーと世界チャンピオンのプロボクサーのようなもの。

リデンシル ミノキシジル
発毛効果 弱い 強い
科学的根拠 なし 膨大
データの客観性 なし あり
発毛剤としての認可 なし 世界中で認可
副作用 なし? 頭皮への刺激
価格 高い 安い

「世界チャンピオンより俺の方が握力があるから俺が強い」と言われて信じる馬鹿はいますか?的外れなデータを出してミノキシジルより効果があると虚勢を張っているのがリデンシルなのです。

価格についてもリデンシル3~5%のものより遥かに安いものがゴロゴロしています。にもかかわらずリデンシルを選ぶ必要がどこにあるのか。

どんな商品を使うのかは人それぞれと言われればそれまでですが、本気でハゲを改善させたいと考えているのであれば、リデンシルで時間や金を無駄にしてほしくないというのが私の願い。

新たな成分に騙されないように

育毛剤市場はミノキシジルやフィナステリドのような発毛剤より効果があると見せかけるために色々な成分を配合し、また新たな成分の発掘に躍起になっており、その一つがリデンシル。

しかしミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドが単体のみの成分なのに対し育毛剤は数十種の成分を配合しているっておかしいと思いませんか?

「ミノキシジルの3倍の育毛効果」を謳うキャピキシルにしても、本当にそれだけの効果があるのであればキャピキシルだけで十分すぎるほどの効果があり他の成分を入れるよりキャピキシルの濃度を高めれば?…って話になる。

リデンシルなんて効きもしない成分を持ってきて「これも入れてみました」と言われれば言われるほど胡散臭さは増すばかり。

ミノキシジルだって頭皮に塗る外用薬であれば副作用はほとんどないんだから、リデンシルとか新しい成分を配合しクソ高い育毛剤を使うなら、カークランドのような安くて実績も十分な発毛剤を使った方が絶対に良い。

本気でハゲを治したいならリデンシルのような発毛効果なしの成分に騙されないようにしてください。

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