カプサイシンで髪は生えない 発毛効果なし

カプサイシンに発毛効果なし

カプサイシンは唐辛子に含まれる辛み成分で、近年はダイエットに効果的とされる一方、育毛や発毛にも効果的という説が浮上し育毛サプリメントを中心に配合されるようになりましたが、ハッキリ言ってこんなもので毛は生えません。

そもそもなんでカプサイシンで髪が生えるなんて話が出ているのか?
そしてそれはどういったメカニズムによるものなのか?

大豆に含まれるイソフラボンと一緒に摂れば成長因子が―」といった話も多く見られ一部では「カプイソ」なんて呼ばれたりしていますが、この話には大きな“オチ”があります。

知れば知るほど胡散臭いカプサイシンの発毛効果について詳しく取り上げてみたいと思います。

カプサイシンの育毛効果とは?

では唐辛子に含まれるカプサイシンがどうして育毛分野で注目されだしたのか、巷で叫ばれる育毛効果やメカニズムについて見ていきましょう。

■血行・新陳代謝促進効果

辛いものを食べると体が熱くなって汗が出てくるように、カプサイシンには血行や新陳代謝を活発化させる効果があります。

この“新陳代謝を上げる”という効果が独り歩きしダイエットなどに用いられるようになりました。

育毛分野においても「新陳代謝=毛母細胞や毛乳頭細胞の活性化」という強引な図式、そして血行促進効果によって頭皮に血液がしっかりと循環し栄養を届けてくれるとされ、広く使われるようになりました。

■イソフラボンと同時に摂取することで成長因子が分泌

カプサイシンの育毛効果で今もっとも期待されているのがイソフラボンを同時摂取することでIGF-1(インスリン様成長因子)が分泌され発毛を促進させてくれるというものです。

IGF-1という成長因子は髪の成長に深く関わっているとされています。

具体的な序列は、カプサイシンやイソフラボンを摂取するとCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が放出され、CGRPが毛乳頭細胞に作用、IGF-1を増加させるというメカニズムになっています。

この作用はカプサイシン単体でも期待できますが、イソフラボンを同時に摂ることにより相乗効果でより多くのIGF-1が分泌される…らしい。


イソフラボンとカプサイシンの同時摂取によって発毛が期待できるという論文が名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授を中心としたグループから発表され、この説が一気に広まったという経緯があります。

また、この岡嶋研二教授が監修したカプサイシンとイソフラボンの育毛サプリメントも販売されるなど育毛業界に旋風を巻き起こしました。

カプサイシンで髪の毛が生えない理由

さて、ここからが本題になりますが、これだけ育毛業界に浸透しているなぜカプサイシンで髪が生えないと言えるのでしょうか?

■血行促進効果で発毛するという嘘

頭皮の血行を促進させれば髪の毛が生えるという神話が日本では根強いですが、現実的にそれは妄想に近く効果はほとんど見込めません。

頭部への血行が悪くなるとハゲるというのであれば、ヒゲも眉毛もまつ毛も抜け落ちるはずだと思いませんか?

例えば発毛剤であるミノキシジルはもともと血管拡張薬で、血管拡張作用によって髪の毛が生えると思っている人もいますが、実際は毛母細胞や毛乳頭細胞を活性化する作用で毛が生えているのです。

しかもミノキシジルは髪の毛のみならず全身の毛が濃くなる…つまり薄毛の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を原因とするなら髪の毛のみが抜けても不思議ではありませんが、全身に満遍なく影響する血行がちょっと悪くなっただけで髪の毛のみを薄くするというのはどう考えても不自然なのです。

■新陳代謝促進で髪が生えるという嘘

新陳代謝が髪の毛に影響を与えるというのであれば極限の運動を強いられるスポーツ選手はみんなフッサフサのはずですが、実際は激しい運動を日常的に行い、かつ若いにもかかわらずハゲている人は多く存在します。

そもそもカプサイシンによる新陳代謝効果で髪の毛が生えるなら韓国人の多くはハゲないことになるが、実際は日本と大差ない。

まああっちは整形が一般化しているようにカツラや増毛、フリカケなど容姿を偽ることに抵抗がない国だからハゲが少なく見えるが、それは表面的なもの。

■カプサイシン+イソフラボンの効果が捏造だった

一番の肝はこれ。

カプサイシンとイソフラボンの相乗効果によってIGF-1が分泌されるという説を広げた名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授らは多くの論文を捏造したとして懲戒解雇や停職に追い込まれています。

以下中日新聞から抜粋。

論文19本 画像の捏造や流用を認定

名古屋市立大大学院医学研究科の教授らによる論文捏造(ねつぞう)問題で、名市大は19日、不正を主導した原田直明准教授(44)を同日付で懲戒解雇とする処分を発表した。共同研究者の岡嶋研二教授(58)は直接不正を指示した証拠がないことから停職6ヶ月とした。

関係者によると、岡嶋教授は3月末で任期が終了。再任用の申請が出ておらず、名市大を退職する。

大学の調査委員会は、岡嶋教授が責任著者となっている1997~2011年の論文19本に画像の捏造や流用があったと認定した。このうち8本で原田准教授が不正を主導したと判断した。

原田准教授は「過失だった」などと弁明しているが、大学は「とうてい信用できない」と指摘。岡嶋教授は「知らない」と答えているが、「すべての論文に関与しており、不正に気付いてなかったとは考えにくい」と結論づけた。岡嶋教授は05年4月に、原田准教授は同じ年の10月に、いずれも熊本大から移ってきた。2人とも基礎医学の実用化を目指す展開医学の研究室に所属している。

イソフラボンとカプサイシンの論文がどこまで本当でどこまでが捏造なのかは確かめようがないものの、岡嶋氏は育毛に関する本を多数執筆していることから研究の根幹にあったと見られ、捏造がなかったと判断する方が不自然です。

「発掘あるある大辞典」でも紹介された育毛理論でしたが、岡嶋氏の説に加えあの番組自体のやらせやねつ造で打ち切りになった経緯は皮肉としか言いようがない。

カプサイシンなんて摂っても髪は生えない

岡嶋氏の捏造に関する件はイソフラボンのページでも書きましたが、女性になら多少の育毛効果は期待できるかもしれないイソフラボンに対しカプサイシンの発毛効果は都市伝説レベル。

育毛剤や育毛サプリメントを売りたい多くのサイトでカプサイシンの育毛効果が紹介されていますが、絶対に騙されないようにして下さい。

近年はダイエットにも効果がないことが分かっており、特定の食品に大きな効果を期待する方が間違っている。

ダイエットは結局摂取カロリーと消費カロリーを見直さなければ成功しないように、発毛はDHTの生成に関わる5αリダクターゼをフィナステリドやデュタステリドで阻害するか、DHTの薄毛効果を上回る発毛効果で強引に髪を生やすミノキシジルしか方法はありません。

ハゲは男性はもちろん女性にとっても死活問題で、それだけに大きな金を生み出すのだろうが、そんな悩みを抱える人の足元を見て髪の生えないものをそれっぽく紹介し売り込む動きには反吐が出ますね。

…まあ私も別の育毛サイトでやっている事ですが…

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