メディカルミノキ5 効果と副作用、コスパは?
日本において発毛成分ミノキシジルを用いた発毛剤は長らくリアップしか存在しませんでしたが、2018年8月にスカルプDで有名なアンファーから「メディカルミノキ5」というミノキシジル外用薬が発売されました。
日本でのミノキシジル外用薬は大正製薬のリアップの独占市場だっただけに、メディカルミノキ5発売の報を聞いた時はリアップとの競争が生まれ成分的に進化したり安くなったりといったことを期待していましたが、成分と価格を見てガッカリしてしまったというのが本音。
育毛シャンプーなどで実績を残している有名な企業がミノキシジル外用薬を販売するだけに注目される存在であろうメディカルミノキ5。成分や価格、そこから考えられるコストパフォーマンスに至るまで詳しく取り上げます。
- ミノキシジルとは
- メディカルミノキ5の効果は?
- メディカルミノキ5の全成分
- ラバーヘッドは非常に便利
- メディカルミノキ5の副作用
- 使用できない人も存在する
- メディカルミノキ5の価格は高い
- メディカルミノキ5・リアップX5・リグロEX5比較
- メディカルミノキ5に対する個人的見解
- メディカルミノキ5はおすすめしない
ミノキシジルとは
メディカルミノキ5の発売を受け、これから発毛剤を使ってみようという人の中にはミノキシジルがどういった成分か分からない場合もあるでしょうから、簡単に説明しておきます。
ミノキシジルは元々高血圧の治療薬として開発された内服薬で、血管を広げることにより血圧を下げる効果があります。
しかし、これを服用した高血圧患者の多くに全身の毛が濃くなる「多毛症」の副作用が見られたことから、これを主作用とし副作用のリスクが少ない外用の発毛剤として使われるようなりました。
薄毛という以外に特に健康に問題がない人が血圧を下げる薬を服用するのは避けるべきでしょうし、発毛効果を頭皮に限局させるという意味でも外用薬というのは理にかなっているといえます。
発毛のメカニズム
ミノキシジルは毛包に働きかけ髪の毛の基となる毛母細胞の増殖や分裂を促すことで発毛するということは分かっています。しかし詳細までは解明されていないのが実情。
「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」の生成を促し新たな血管を作り出すことで血流を改善する…なんて説もありますが、あくまでも仮説である上に血流を良くするだけで髪の毛が生えるというには若干無理がある気も。
一部サイトでは「FGF-7という成長因子が作られて発毛するんです」なんて書いているサイトも。確かに説得力がある説ではあるものの、これも断定できる根拠はありません。専門家ですらハッキリ分からないのが現状なのに育毛サイトごときが断定できるはずもないので鵜呑みにしないように。
また、元々持っている血管拡張作用によって血行が改善し毛根に酸素や栄養が行き渡ると勘違いしている人も存在。しかし他の血管拡張剤ではミノキシジルのような発毛効果は見られないため、これも間違い。
何らかの作用によって毛母細胞が増殖することは間違いなく、発毛効果に関しても世界中で立証されているものの、詳しいメカニズムは分かっていない謎の成分、それがミノキシジルです。
毛根を覆っている毛包を刺激し毛乳頭細胞内で髪の毛の成長因子を増やす、もしくは脱毛因子を減らす作用が働いているという説が有力なのは確か。
メディカルミノキ5の効果は?
メディカルミノキ5は医薬品ながら特許が切れたリアップのジェネリックという扱いであるため臨床試験は行っておらず、先発薬であるリアップX5のデータを踏襲する形になります。
というわけで、メディカルミノキ5と同じくミノキシジル5%配合のリアップX5の臨床データを見てみましょう。
出典:大正製薬商品情報サイト
アンファー曰く「4ヶ月使用後から有効性が認められる」としており、上記のデータでも16週後(約4ヶ月後)から中等度改善が見られるようになっていることから、これに準じた効果があると見ていいでしょう。
4ヶ月以降は中等度改善が一気に増え、6ヶ月後(24週後)には薄毛の状態がほぼ解消する「著明改善」が見られるようになります。
1年間の使用で約95%の人に改善が見られ、うち70%が中等度改善、10%の人は薄毛の状態が分からなくなる著明改善に至るなど、その効果の高さが伺えるのではないでしょうか。
生える本数は?
上記データでは改善の程度に応じて「軽度」「中等度」「著明」の3つに分けられていますが、どうにも抽象的ですよね。具体的にどの程度の効果があるのか見えてこない。
そんな状況を見越してかリアップX5の臨床試験では平均してどのくらいの本数が増えたのかについても言及しています。
出典:大正製薬商品情報サイト
メディカルミノキ5と同じミノキシジル5%を用い、約150名の被験者を対象に行った試験では、平均して1平方センチメートルあたり22本ほど増えるという結果に。
ハゲていない人の髪の毛は1平方センチメートル当たり120~150本ほど生えているため、メディカルミノキ5には一定の薄毛改善効果があることが分かります。
しかし22本というのは微妙な数字ですよね。
髪の毛は確かに増えるが、だからといってフサフサに戻るようなレベルでもない…「軽度改善」「中等度改善」が大半を占め、薄毛がほぼ解消される「著明改善」が少ない理由はここにあるのでしょう。
ただし、この22本というのはあくまでも平均。ほとんど増えなかったという人もいれば、50本60本増えたという人もおり、その平均が22本というだけの話であるため、メディカルミノキ5との相性が良ければかなりの本数増える可能性も。
このあたりは個人差が大きいため、実際に使ってみなければ分からない。
メディカルミノキ5の全成分
リアップに遅れること19年。満を持して発売されたアンファーのメディカルミノキ5だけに、どんな成分になっているのか興味がありますよね。
というわけで全成分を見てみます。
メディカルミノキ5 | |
---|---|
成分 | ミノキシジル グリセリン 1,3-ブチレングリコール リン酸 エタノール |
超シンプル。
ライバルであり先発薬でもあるリアップX5プラスはミノキシジルに加え3つのサポート成分を追加していますが、メディカルミノキ5は気持ちが良いくらいシンプルな成分構成となっています。
ミノキシジルがしっかりと配合されているなら、その他の育毛成分は多いほうが良いという考え方もできるでしょう。しかし発毛・育毛効果のほとんどはミノキシジルに頼るわけですから問題はない。
これだけシンプルな成分構成でしかも後発。加えて膨大なコストがかかる臨床試験を行わないジェネリック。これは価格にも期待できそうですが…
ラバーヘッドは非常に便利
メディカルミノキ5のヘッド部分はラバーヘッドという機構が採用されています。
メディカルミノキ5をはじめミノキシジル外用薬の内容量はほぼすべて60ml。1日2回の使用が基本であるため、1回1ml使用することになるのですが、ものによっては1回の量が分からない商品も。
その点、メディカルミノキ5はヘッド部分に1回分の薬液が溜まるような仕組みになっているため非常に便利。
あとは溜まった薬液を使い切るまで気になる部分にトントンすればいいだけ。ヘッドがゴムだから余計な刺激になることもありません。
まあ、こういった機構はメディカルミノキ5のみならずリアップX5プラスやリグロEX5にも採用されているため日本製のミノキシジル外用薬としては特段珍しいものではないですけどね。
ただ、海外製の安価な発毛剤をスポイトで使用している身としては、こういった心配りは嬉しいところ。このあたりは値段が高いだけのことはある。
メディカルミノキ5の副作用
「ミノキシジルは副作用が心配」という人も多いと思いますので、メディカルミノキ5の副作用についても触れておきましょう。
前述したようにメディカルミノキ5は臨床試験を行っていないため、効果や副作用を示すデータが存在しません。というわけで、こちらも先発薬であるリアップX5のものを参照してみます。
出典:PMDA
元々が血管拡張剤であるミノキシジルですから、低血圧やめまい、動悸といった副作用があります。しかしそれはあくまでも内服薬での話。外用薬ではそういった副作用が出るリスクはほとんどありません。
しかし、ミノキシジルはアルコール類にしか溶けないため、それなりの量のエタノールなどを配合する必要が。それが頭皮への刺激になりやすいという特徴があります。
そのため、かゆみや発疹という形で症状が出ることもあり、ミノキシジルを5%配合するリアップX5では約8%の人に皮膚への症状が見られます。当然メディカルミノキ5も同程度の副作用発現率となるでしょう。
しかし、エタノールを使っているのはどの育毛剤・発毛剤も同様ですし、重篤とは程遠い副作用になりますので、これを恐れて発毛機会を喪失してしまうことは避けてもらいたいと考えています。
ちなみに、メディカルミノキ5の使用上の注意には使用前に医師や薬剤師に相談するべき人として以下が挙げられています。
- これまで薬や化粧品でアレルギーを起こしたことがある人
- 高血圧、低血圧の人
- 心臓や腎臓に障害がある人
- むくみがある人
- 親族に壮年性脱毛症の人がいない人
- 65歳以上の高齢者
- 甲状腺機能障害の診断を受けている人
基本的に血圧などへの影響はないが、万が一のことを考えて高血圧や低血圧、心臓や腎臓が弱い人が使用する場合は医師に相談してほしいと呼び掛けています。
とはいえ、本当に医者に確認したら「問題ありません」と一蹴されそうだが…
個人的に面白いなと感じたのは「親や兄弟など近しい親族に壮年性脱毛症の人がいない人」という点。こういった注意書きを見たのは初めてのような気がする。
男性型脱毛症(AGA)は遺伝の影響が極めて大きいため、親族にAGAの人がいないのであれば別の原因で薄毛になっている可能性が考えられるからなのでしょう。
ちなみにAGAは伴性劣性遺伝(伴性潜性遺伝?)という見方が強いため最も注視すべきは母方の祖父。参考にしてみてください。
使用できない人も存在する
低血圧や高血圧、心臓が弱い人の使用ですら「注意が必要」程度で収まっているメディカルミノキ5ですが、以下の人達は「使用できない」と明言されています。
- 本剤又は本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある人
- 女性
- 20歳未満の未成年
- 壮年性脱毛症(男性型脱毛症)以外の脱毛症の人
- 原因のわからない脱毛症の人
- 脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている人
要は女性と未成年、男性型脱毛症(AGA)でない人は使わないでくれと。
フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)が使えない女性が唯一使える発毛剤がミノキシジル。しかし女性は低濃度でも十分な効果が出るとして1%もしくは2%が主流。
アメリカでは女性用のミノキシジル外用薬にも5%のものが存在しますが、世界的にもあまり例がないため安全性を担保できないというスタンスなのでしょう。
またメディカルミノキ5は円形脱毛症や脂漏性皮膚炎など、AGA以外の脱毛には効果を発揮しないので注意して下さい。
メディカルミノキ5の価格は高い
さて、皆さんお待ちかね(?)、価格ついて触れていきます。
メディカルミノキ5は薬局や通販で購入することができ、通販ではいくつかの購入方法が選べるようになっています。それぞれの税込価格がこちら。
商品名 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
単品購入 | 60ml | 7,800円 |
3個セット | 60ml×3個 | 21,060円 |
4個セット | 60ml×4個 | 27,000円 |
…え?
7,800円ってリアップX5プラスネオの8,140円と大して変わらないんだけど。
え?成分は特許の切れたミノキシジルのみでしかもジェネリック、リアップのようにしっかりとした臨床試験を行っていないにもかかわらず価格はほとんど一緒なの?正気?
内容量も一緒、サポート成分が入っていない分リアップX5プラスネオより発毛・育毛効果への期待値は若干低くなるのに値段は高いの?
どこに金使ってんの?広告費?パッケージのデザイン?「2WAY機構」とかいう発毛にはまったく関係ない容器?ちょっと消費者舐めてるのかな?
4本一気に購入することで多少なりともお得感を演出しているのでしょうが、それでも1本あたり6,750円。せめてそれを単品価格にできなかったのか。
販売延期を経て値上げする図々しさ
実はこのメディカルミノキ5、本来は2017年10月に発売されるはずでした。しかし説明書の内容に不備があるという理由で発売は延期され、2018年8月になってやっと登場したという経緯があります。
事実上の独占となっているリアップを販売する大正製薬が、パイの奪い合いになるであろうライバルの登場を危惧し、何らかの根回しをしたのではないかという噂が一部で存在しましたが定かではない。
そんな紆余曲折を経て発売にこぎつけたメディカルミノキ5。実は2017年10月時点でアナウンスされていた価格より値上げされているという事実が。
当時、私はメディカルミノキ5の発売に先立って記事を書いており、公式サイトで発表していた価格も掲載していました。その当時と現在の価格を比べてみると…
発売後の価格 | 2017年10月時点の価格 | |
---|---|---|
単品購入 | 7,800円 | 7,800円 |
3個セット | 21,060円 | 19,890円 |
4個セット | 27,000円 | 24,960円 |
正直ビックリした。販売延期で消費者の期待を裏切った挙句、セット価格をちゃっかりと値上げ。販売延期による損失や、発売にこぎつけるまでのコストを価格に転嫁したといったところか。こういうところに企業姿勢が現れます。
まあ、メディカルミノキ5を販売するアンファーは、たかだか薬用シャンプーごときに発毛効果や育毛効果がありそうな雰囲気を演出し、消費者のミスリードを誘うような宣伝を行う企業ですからね。
同じくミノキシジル5%であるアメリカのリグロースラボM5が2本で3,820円…つまり1本あたり1,900円程度で買えることを考えると、メディカルミノキ5の高さが際立ちます。
ミノキシジル外用薬の本場であるアメリカですら安価で信頼性が高いジェネリック医薬品があるというのに、日本はハゲの足元を見て信じられないほど高い価格設定。
先発薬より成分が劣るにもかかわらず価格が高いジェネリック…初めて見ました。
メディカルミノキ5・リアップX5・リグロEX5比較
さて、後発薬であるメディカルミノキ5は直接的なライバルになるであろう先発薬のリアップX5プラス、そして2018年11月に発売された第3のミノキシジル外用薬リグロEX5と比べてどんなメリットデメリットがあるのか?
この3つの成分と税込価格を比較してみましょう。
メディカルミノキ5 | リアップX5プラスネオ | リグロEX5 |
---|---|---|
ミノキシジル グリセリン 1,3-ブチレングリコール リン酸 エタノール |
ミノキシジル ピリドキシン塩酸塩 トコフェロール酢酸エステル l-メントール セタノール 1,3-ブチレングリコール ジブチルヒドロキシトルエン リン酸 エタノール |
ミノキシジル エタノール プロピレングリコール 1,3-ブチレングリコール 酒石酸 |
7,800円 | 8,140円 | 4,950円 |
ロート製薬のリグロEX5は元々7700円で発売されたんですけど、いつの間にか4,950円に大幅値下げしています。
成分比較
リアップX5プラスネオにはスカルプケア成分としてピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントールなどのサポート成分が配合されていますが、これらは発毛成分ではないため主役はあくまでもミノキシジル。
一方、リアップX5の後発薬であるメディカルミノキ5とリグロEX5は純粋にミノキシジルのみ。成分的にミノキシジル5%は共通なので、それならばサポート成分が入っている分リアップX5プラスネオのほうがお得感があるし、実績も信頼性も遥かに上。
ちょっと驚いたのがリグロEX5には「プロピレングリコール(PG)」が使用されている点。かつては化粧品などに多く使用されていたPGも、安全性や刺激性への懸念から昨今は使用を控える経口に。
それは発毛剤や育毛剤においても同様なのですが、リグロEX5はあえてプロピレングリコールを使用している…個人的に少量のPGが悪影響を及ぼすとは考えていないが、消費者心理からすれば配合すべきではない。
というわけで、成分的にはリアップX5プラスネオがベスト、次いでメディカルミノキ5、最下位はPGを使用しているリグロEX5ということになるでしょうか。
価格比較
単品価格に関してはリアップX5プラスネオの8,140円が最も高いが、リグロEX5が大幅値下げしたため、価格面ではリグロEX5が圧倒的に優位。
ただ、ネットの通販を利用するならリアップX5プラスネオを6,500円程度で購入できる点も考慮したい。とはいってもリグロEX5との価格差は1,500円…リアップX5プラスネオのサポート成分にそれだけの価値を見出せるかどうか…といったところ。
価格重視ならリグロEX5、ある程度の割引販売も考慮し成分を優先するならリアップX5プラスネオがベストと感じます。
信頼性比較
企業としての信頼性はどうなのか?
これについては東証一部上場の大正製薬リアップX5プラスネオとロート製薬のリグロEX5が圧倒しています。メディカルミノキ5を販売するアンファーはスカルプDこそ知られているが、非上場の中小企業。規模も実績も違いすぎる。
そもそもアンファーは科学的根拠に乏しい医薬部外品のシャンプーや育毛剤、化粧品、育毛サプリメントなどしか販売していない会社。そういった意味でも製薬会社として医薬品も製造している大正製薬やロート製薬とは信頼感が大きく異なる。
信頼性と実績を重要視するなら先発薬であるリアップX5プラスネオしかない。一方、値段を重視するなら個人輸入ではるかに安いものが手に入る。日本製にこだわるなら多少の出費は覚悟する必要がありますが…
4,950円に値下げしたリグロEX5とまったく同じ成分で7,800円メディカルミノキ5…存在理由が見当たらない。
メディカルミノキ5に対する個人的見解
メディカルミノキ5の発売が発表され、詳細を見た結果の私の見解…それは「ガッカリ」この一言に尽きる。
上でも書いたが、育毛・発毛成分はミノキシジルのみで濃度は平凡な5%、リアップとの差別化も一切できていない、そして単品価格はリアップX5プラスより高い。褒める場所がほとんどない。
あまりにも消費者を馬鹿にした内容に、価格を紹介するまでメディカルミノキ5を淡々と紹介しながらストレス溜まったわ。
アンファーは育毛効果を謳える育毛剤ですらない薬用シャンプー「スカルプD」の公式サイトにおいて、発毛効果があるように錯覚させるような文言を使うなど、あまり良い印象はない。
育毛トニックであるスカルプジェットには円形脱毛症治療で使われるセファランチンを配合するという的外れ感に加え、ライバルと思われる1,000円程度で買えるサクセス育毛トニックあたりと大して変わらないのに3,240円と高い。どうもこの企業の商品は総じて高く感じる。
なので、メディカルミノキ5の詳細を見て「ああ、なるほどな」と妙に納得した。スカルプDという知名度のあるブランドにあぐらをかいているんだな、と。
メディカルミノキ5はおすすめしない
メディカルミノキ5、個人的にはおすすめしません。
ミノキシジル5%だけでいいのであれば、アメリカの大型倉庫型スーパーであるコストコのプライベートブランドであるカークランドが1本あたり2,000円程度で買える。
最近では高濃度ミノキシジルで人気のフォリックスを販売するアメリカのサファイアヘルスケアが「リグロースラボ」という新たなブランドからシンプルなミノキシジル5%のリグロースラボM5を1本2,980円、2本4,780円で販売しています。
もっと効果が欲しいのであれば、ミノキシジルを15%や16%という高濃度で配合し、かつフィナステリドやアデノシンなど有力な成分も配合しているアメリカ製のフォリックスFR15やFR16が5,500~6,000円。
圧倒的な安心感がある日本製にこだわるのであれば、メディカルミノキ5ではなく大正製薬のリアップX5プラスネオのほうがいい。安く実績があり信頼性も高い。価格重視ならリグロEX5で。
負担軽減やコストパフォーマンスの観点から見ると8,140円もするリアップX5プラスネオは高い印象を受けるが、ぽっと出で優れた点も少ないメディカルミノキ5を使うくらいなら、実績も信頼性も十分で成分的にも若干勝っているリアップX5プラスネオの方がいいというのが私の見立てです。
発毛効果のない育毛剤をぶっ叩きまくり、科学的根拠のある発毛剤しか勧めないというスタンスの私ですら、メディカルミノキ5はちょっとおすすめできない。
ミノキシジルを5%配合しているのだから発毛効果があるのは間違いないが、ぽっと出の後発で成分が劣る上に価格は高いという仕様には違和感しかない。スカルプDというブランドにそれだけの価値があるとでも思っているのだろうか?
世に出回っている後発薬(ジェネリック医薬品)は先発薬の臨床データを使用することで開発期間やコストを大幅に削減、それによって薬を低価格で提供します。メディカルミノキ5もその後発薬。なのになぜ先発薬より高い?
釈然としないな。
ただ、メディカルミノキ5の登場によってリアップの独占市場が崩れるのは素直に喜ぶべき。アンファーは期待外れだったが、これを機に別の会社が参入し格安の国産ミノキシジル外用薬を発売してくれれば…と期待せずにはいられない。
実際ロート製薬のリグロEX5は4,950円に値下げ。大手メーカーがこれだけ値下げしてくれれば選択肢に入ってくるというもの。
メディカルミノキ5は…アンファーの熱狂的なファンならどうぞって感じか。
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