デュタボルブはデュタステリド入門に最適か?

デュタボルブ

海外製の安いザガーロジェネリックはいくつか存在するものの、多くは100錠以上と初めて使うにはやや多すぎるのがネック。そんな中で試しやすい1箱30錠入りなのがデュタボルブになります。

海外製の発毛剤は内容量が多ければ多いほど1錠あたりの価格が安くなるため、何度もリピートしている人にとっては100錠、300錠のものでも構わないでしょう。しかし初めて使う場合は副作用の程度や相性を確認する意味でも30錠入りがベスト。

デュタステリドを用いた発毛剤の正規品であるザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社が製造するアボダートであれば1箱30錠入りではあるものの、純正品だけに価格は高めというデメリットも。

その点デュタボルブは30錠入りの発毛剤の中でも価格が安いため、まずは一度デュタステリドを試してみたいという人にうってつけなのです。

    目次
  1. デュタボルブの主成分デュタステリドの特徴
  2. デュタボルブの特徴
    1. デュタボルブを製造している製薬会社の信頼性
  3. デュタボルブ(デュタステリド)の副作用
  4. デュタボルブの使用方法は?
  5. デュタボルブの価格
  6. 中途半端な印象は拭えないデュタボルブ
  7. デュタボルブの総評・まとめ

デュタボルブの主成分デュタステリドの特徴

デュタボルブに興味があるという人は、これが初めてのデュタステリド内服薬という場合も多いと思うので、簡単にデュタステリドについて説明したいと思います。

デュタステリドはフィナステリド(プロペシア)同様、元々は前立腺肥大症の治療薬として作られた医薬品。

代表的な男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びつくことによって作り出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制する効果があります。

このDHTは前立腺肥大症や男性型脱毛症(AGA)の原因となる男性ホルモンの一種。デュタボルブの主成分であるデュタステリドは5αリダクターゼの働きを阻害することによってDHTの生成を抑える働きがあるのです。

デュタステリドの効果

従来発毛剤として使われてきたフィナステリドと違う点は、2型5αリダクターゼの阻害作用しかないフィナステリドに対し、デュタステリドは1型と2型両方の働きを阻害する点。それにより発毛効果はフィナステリドの1.5~1.6倍とも。

日本においては厚生労働省に認可されたザガーロが医療機関で処方されているものの、価格は30錠で9,000~10,000円と非常に高価であるため、安価な海外製のジェネリックに人気が集まっているのが実情です。

デュタボルブの特徴

日本のザガーロに対し圧倒的安価かつジェネリックとしては珍しい30錠という試しやすいパッケージが特徴のデュタボルブ。

ザガーロと同じくデュタステリドを0.5mg配合しているため、同じ効果が期待できるものの、海外製ということで不安に感じる人もいるのではないでしょうか?

そういった点でどこの製薬会社が製造・販売しているのかは極めて重要な要素。デュタボルブはどんな会社が作っているのでしょうか?

■デュタボルブを製造している製薬会社の信頼性

デュタボルブを製造している製薬会社はフィリピンに本社を置く「ロイド・ラボラトリーズ」という会社で、世界10ヶ国に生産拠点があり、アメリカやヨーロッパを含む世界150ヶ国以上に商品を流通させている大手。

海外製の発毛剤の中で最も人気があるフィンペシアより安いことで注目されるフィナロイドやミノキシジルタブレットも製造しており、急速に支持を集めています。

デュタステリドの特許はまだ切れていないため、正式なジェネリック医薬品ではないものの、それを言ったらフィンペシアをはじめとした海外製のジェネリック発毛剤はすべて当てはまってしまいます。

ネット上には育毛剤を売ろうと個人輸入を用いた海外製の発毛剤を過剰に叩く風潮がありますが、それはデュタボルブのような発毛剤より、効きもしない市販の育毛剤の方が遥かにアフィリエイト報酬が高いから。

世界中に医薬品を流通させる大手製薬会社である上に、個人輸入を行う会社も実績は十分であるため、偽物だったり成分が入っていなかったりといったことは考えられませんので安心してください。

大手個人輸入代行業者であれば独自にデュタボルブの成分鑑定を外部機関に依頼し、規定のデュタステリドが配合されているかどうかをチェックしています。気になる人は確認してみてください。

デュタボルブ(デュタステリド)の副作用

デュタボルブを含め発毛剤を使用するうえで最も懸念されることは副作用なのではないでしょうか。実際私自身もそれが不安で発毛剤に踏み切れない時期があったほどですからね。

デュタステリドを0.5mg配合するデュタボルブにはフィナステリド内服薬同様に性機能障害などの副作用が出る可能性がある…それは事実です。しかもデュタボルブは副作用を調べる臨床試験を行っていません。

とはいえ正式なジェネリック医薬品てすら副作用や詳細な効果を調べる臨床試験は行わず、先発薬のデータを使用するのが慣例。そのためデュタボルブの副作用を確認するには先発薬であるザガーロの副作用を見る必要があります。

プラセボ群 フィナステリド1mg群 ザガーロ0.1mg群 ザガーロ0.5mg群
評価症例数 181 179 188 184
副作用発現例数(発現率) 27(15%) 35(20%) 39(21%) 30(16%)
副作用名 発現症例数(発現率)
生殖系および乳房障害 8(4%) 18(10%) 10(5%) 14(8%)
勃起不全 6(3%) 10(6%) 6(3%) 10(5%)
射精不能 2(1%) 3(2%) 2(1%) 1(<1%)
射精障害 1(<1%) 2(1%) 3(2%) 2(1%)
精神障害 5(3%) 9(5%) 14(7%) 4(2%)
リビドー減退 2(1%) 7(4%) 9(5%) 4(2%)
胃腸障害 8(4%) 3(2%) 6(3%) 4(2%)
腹痛 2(1%) 0 3(2%) 0
臨床検査 5(3%) 4(2%) 6(3%) 5(3%)
精液量減少 0 0 3(2%) 2(1%)
感染症および寄生虫症 0 1(<1%) 1(<1%) 3(2%)
鼻咽頭炎 0 1(<1%) 0 3(2%)

こう見るとデュタボルブと同じザガーロ0.5mgの副作用発現率は16%。この数字を高いと見るか低いと見るかは微妙なところといえるでしょう。

ただし、このザガーロの副作用を持ち出すたびに書いていることとして、このデータから読み取れるもっとも重要なところは、プラセボ(偽薬)でもザガーロと同等レベルの副作用が出ているという点。

なぜプラセボ群でもこれだけ高い数字になっているのか?それは「性機能障害の副作用がある発毛剤を飲んでいる」という思い込みから副作用が発現していると考えるのが自然。

いわゆる「ノセボ効果」といわれるもので、本物の薬を飲んでいないのに飲んだと思いこむことによって効果が発現する「プラシーボ効果(プラセボ効果)」の副作用バージョンと思ってもらえば分かりやすい。

実際、偽薬を飲んだプラセボ群でも15%の副作用が出ていますよね。ザガーロを用いた群は0.1mgのもので21%、0.5mgで16%となっていることを考えると、純粋な薬の副作用頻度は4~5%程度と推測されます。

プロペシアが発売される際に出された臨床試験データでも副作用頻度は5%程度だったことから、この数字の信頼性は高いかと。

また、フィナステリドの1.5~1.6倍ほどの効果があるデュタステリドは副作用も強いと思われがちですが、このデータからはそういった傾向は示されていません。

ただ、プロペシアの臨床試験でも示されていた事実として、「使用期間が長ければ長いほど副作用は出にくくなる」という傾向があるので、デュタステリドを使った最初の1ヶ月は副作用が強めに出る可能性も否定できません。

裏を返せば長期間使い続けることによって副作用が出にくくなる、体が慣れてくることを示していると考えることができるでしょう。

デュタボルブの使用方法は?

デュタボルブの使用方法は極めて簡単、1日1回1カプセル飲むだけ。

飲む時間や食前・食後などの規定も存在しないため、いつ飲んでも問題ありません。もし飲み忘れてしまった場合でも、気付いた時に飲めば問題ないという懐の深さ。非常に楽です。

ただし、前日飲むのを忘れたからといって2錠一気に飲むのはNG。デュタステリドはフィナステリドに比べ半減期が長く、1日くらい飲み忘れてもある程度の血中濃度は維持されています。

とはいえ、毎日決まった時間帯に飲むのが理想的なもの確か。その理由は毎日同じ時間に飲むことでより安定した血中濃度が期待できるから。最も忘れにくく、かつ負担にならない時間帯を“デュタボルブの服用時間”とするのがベスト。

ただ、前述のように半減期が長い薬ということもあり、そこまで神経質になる必要はないでしょう。「仕事が終わってから就寝するまでの間に飲む」くらいのスタンスで臨むのが長続きする秘訣か。

一方デュタボルブのデメリットとして、ザガーロやアボダートといった先発薬同様カプセルタイプであるため分割できない点が挙げられます。「分割してまずは少量から」という発毛剤定番の使用方法が使えない。

分割して0.25mgくらいから使用し様子を見たいというのであれば、錠剤タイプのベルトリドを選択したほうがいいでしょう。

ベルトリドは元々が最安のデュタステリド製剤ということもあり、分割することで圧倒的なコストパフォーマンスが得られます。長く使用することを前提に選ぶならこちらを。

ベルトリド100錠の詳細

デュタボルブの価格 2020年2月更新

次にデュタボルブの価格を見てみます。

デュタボルブは純正品であるザガーロやアボダートと同じ1箱30錠なので、これらとの比較をメインとしつつ、1箱100錠のもので最安値となるベルトリドの価格も参考として載せておきます。

商品名 内容量 価格 1錠あたりの価格
デュタボルブ 30錠 2,019円 67円
デュタプロス 30錠 2,707円 90円
アボダート 30錠 3,357円 112円
ザガーロ 30錠 9,000~10,000円 300~333円
ベルトリド 100錠 4,873円 49円
(2020年2月現在)  

デュタボルブは1箱30錠入りの中では圧倒的に安く、日本の医療機関で処方されるザガーロと比べると約5分の1程度の価格になります。

デュタボルブと同じくザガーロジェネリックであるデュタプロスはやや割高。正規品以外のものを使うのであればデュタボルブで十分でしょう。

デュタボルブは100錠入りの最安値であるベルトリドと比べればさすがに割高感はあるものの、これまでデュタステリドを使ったことがない人が「一度試してみたい」という場面においてベルトリドの100錠はちょっと多すぎます。

金銭面ではデュタボルブを1、2箱試したうえで、その後もデュタステリドを使い続けるのであればベルトリドに替える…というのが最も無駄のない選択になると思います。

複数同時購入でお得になる

30箱入りのデュタステリド製剤の中では最も安いデュタボルブ。実は複数個を一度に購入することで大きな割引を受けられるという特徴が。

内容量 価格 1錠あたりの単価
1箱 30錠 2,019円 67円
2箱 60錠 3,366円 56円
3箱 90錠 4,760円 53円
(2020年2月現在)  

1箱では約2,000円のデュタボルブも、2箱一気に買うことで約3,400円に。3箱であればさらに大きな割引が適用されることになります。特に1箱と2箱では価格が大きく変わってくるため、2ヶ月くらい試してみたい人にとってベストかと。

とはいえデュタボルブを複数個購入するくらいなら、ベルトリドやデュマンといった100錠入りの安価な商品を買った方がお得。

そのため複数個を購入する場面というのは多くのザガーロジェネリックの中でもデュタボルブがもっとも相性が良いと感じた時くらいか。参考までに。

中途半端な印象は拭えないデュタボルブ

ここまで見てきた中でデュタボルブに対しどういった印象を持ちましたか?

30錠入りのデュタステリド製剤の中では最も安く、かつロイド社製ということもあり信頼性にも問題はありません。しかしなんか中途半端なんですよね。

日本の日医工と業務提携するロイド社の信頼性に問題はないものの、先発薬であるグラクソ・スミスクライン社のアボダートに比べれば信頼性に劣るのは間違いありません。

また、デュタボルブは30錠入りのものでは最安値ではあるものの、100錠入りのベルトリドなどに比べれば割高。信頼性においても価格面においても微妙な存在と言わざるを得ないのです。

デュタステリド入門として最安の30錠入りを使いたいのであれば確かにデュタボルブが最適といえます。しかし初めてのデュタステリド製剤に不安を覚えているなら、より信頼性が高い先発薬アボダートの方が適している感も。

アボダートの方が高いといっても、価格差はデュタボルブに比べて1,300~1,400円ほど。海外製デュタステリド製剤の中では最も高価であるアボダートも、日本のザガーロやアボルブに比べれば3分の1の価格。圧倒的に安いのです。

デュタステリドとの相性を判断するために短期間使うのであれば、価格差を考慮してもすべてのデュタステリド製剤の基本となる先発薬を選ぶほうが無難という見方もできます。

何を重視するかは人によって異なる点だとは思いますが、少なくとも私が慎重を期して30錠入りのデュタステリド製剤を選ぶのであればアボダートを使うでしょう。

自分との相性やデュタステリド製剤の副作用を判断するためにあえて割高な30錠入りを選択するのであれば、最初はプラス1,300円払ってでも先発薬であるアボダートを選択するのがベスト。

それで大きな問題がなく長期間の使用を想定できるのであれば、最も安いベルトリドやデュマンに移ればいい…と私は考えます。デュタボルブのロイド社もベルトリド・デュマンのインタス社も信頼性に大差ないですからね。

デュタボルブを紹介する記事においてこう言ってはなんですが、個人的には初めてのデュタステリドに万全を期すならアボダートの方が良いのではないかと感じています。

ただ、すでにフィンペシアなど個人輸入で購入できる発毛剤を使用しており、信頼性や品質に問題がないことを理解している人であればデュタボルブで十分。

個人輸入や海外製のザガーロジェネリックという点に不安を感じているのであればアボダートを、そういった不安がない人はデュタボルブを試してみてください。はなからコスパ重視だという人はベルトリドで。

アボダートの詳細

デュタボルブの総評・まとめ

これまで発毛剤の主役はプロペシアに代表されるフィナステリド内服薬でしたが、デュタステリドの登場で勢力図が大きく変わろうとしています。

価格面においてはフィナステリドに分があるも、個人輸入を用いればその差は1ヶ月数百円に収まり、本気で発毛させたい人がデュタステリドに代えていく流れは今後も加速していくと思われます。

これからデュタステリド内服薬を試してみたいという人にとってデュタボルブは入り口として適したものになるでしょう。

ただ、大手製薬会社とはいえフィリピン製のジェネリックっぽい薬に不安を抱く人もいると思います。「ザガーロは高すぎて使えないけど、海外のジェネリックは信頼性という面で不安」という人は、ザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社が製造・販売するアボダートの方がいいかもしれません。

これはデュタステリド内服薬本来の前立腺肥大症に向けた治療薬で、日本においても「アボルブ」として処方される薬。主成分はザガーロと同じデュタステリド0.5mg。異なる点は薬の色、文字、パッケージだけという代物。

デュタボルブも成分・効果は変わらないものの、製造国やジェネリックという点に不安を感じるのであれば、先発薬の純正品アボダートという選択肢も視野に入れてみて下さい。

デュタボルブの詳細

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