インドの発毛剤の信頼性を徹底解説

インドの発毛剤は信用できる?

プロペシアやザガーロなどの発毛剤は長期間使用する必要があるのにやたらと高価で負担が大きい。そんな日本の発毛剤に比べ、海外製の発毛剤は日本のそれの5分の1以下で購入できるとあって、薄毛に悩む多くの人が愛用しています。

特にフィンペシアやフィナロ、ベルトリドといったインド製の発毛剤は非常に人気が高くなっています。

でも…インドの発毛剤って信用できるの?

こう考える人は非常に多いことでしょう。だってインドってなんとなく怪しい雰囲気が漂っていますよね。(失礼)

現在フィンペシアなどのインド製発毛剤を使用しながらも、ぼんやりと不安を感じている方。インド製発毛剤の使用を検討しつつも、信頼性への懸念から購入に踏み切れない方に向け、インドの発毛剤の信頼性を検証してみます。

インドのイメージがいまいち良くない

発展途上国インドに信頼がおけない

そもそもなぜインド製の発毛剤に懸念を抱くのか?

その理由は決して難しいものではありません。そう、はっきり言ってしまえば日本人にとってインドは「発展途上国の貧しい国」というイメージが根強く存在するからです。

確かに昔のインドは貧しい国でしたし、現在も収入格差や貧富の差が大きい国であるのは間違いありません。しかし急速な発展を遂げている新興国でもあり、その進歩の早さはかつての中国と重なる部分が多いに存在します。

とはいってもそこはインド。GDP(国内総生産)的に見ると2021年現在世界5位と、イギリスやフランスといった先進国を上回る水準にいるものの、約13億人という人口を考えると決して豊かとはいえません。昔に比べればずいぶん良くはなっていますが。

そもそも日本人にとってみれば、世界2位の中国が製造するものですら信用できないというのが実情。発展途上国(新興国)が製造する物の「品質」に不安を抱いてしまうのは成熟した国家で生活する人間の性なのかもしれません。

ましてや発毛剤というのは直接体内に入れるものですし、副作用の懸念も存在するセンシティブな医薬品。

対中国と違いインドの印象やイメージは決して悪くないものの、いまだ貧しさを内包するインドが製造する医薬品…そりゃ「怪しいものは使いたくない」という考えに至るのも無理はないですよね。

インド製薬メーカーの信頼性

インド製薬会社の信頼性

いまいち信用できないインド製の発毛剤。インドの製薬会社の名前なんて聞いたこともないという人が大半でしょうから無理もありません。

しかし、実はインドはジェネリック医薬品大国であり、アメリカやヨーロッパなどの先進国をはじめ、非常に多くの国々へジェネリック医薬品を流通させているのです。

それを物語っているのが世界のジェネリック医薬品製造メーカーランキング。2016年とちょっと古いものになりますが十分参考になるでしょう。

ジェネリック医薬品メーカーランキング

世界の上位35社のうちインドの製薬会社は10社ランクインしていることが見て取れると思います。

ちょっと以外なのは、日本のジェネリック医薬品メーカーとして名が知れている日医工や沢井製薬より、フィンペシアやデュプロストを製造販売しているシプラ社のほうが規模が大きいこと。日本のジェネリックってこんなものなのです。

アメリカやEU諸国などの先進国を含め、世界を相手にジェネリック医薬品を輸出しまくり、日本のジェネリック医薬品メーカーより高い実績を上げているインドの製薬会社に対し「信頼性がない」というのはあまりにも早計かと。

具体的なインドの発毛剤メーカー

前述したランキングは世界のジェネリック医薬品メーカーランキングとあって、インドに焦点を絞るとちょっと分かりづらいですよね。

ということで、インドの製薬会社のみを抜き出してみました。

インドのジェネリック医薬品メーカーランキング

この中でフィナステリドやデュタステリドといった発毛剤を積極的に製造しているのが「シプラ社」と「インタス社」の2つ。

具体的にどんな発毛剤を作っているかというと…

シプラ社

私たち日本人にとってもっとも馴染み深い海外製のジェネリック発毛剤といえばシプラ社のフィンペシアでしょう。

プロペシアが日本で承認されたのは2005年のこと。フィンペシアもその頃から個人輸入を用いて購入する人が出てきていることから、少なくとも15年以上にわたって日本のハゲの救世主であったことが伺えます。

フィナステリド1mgのフィンペシアに対し、5倍の含有量となるフィナステリド5mgの「フィンカー」も人気があります。4分割して使用することでフィンペシアを圧倒するコストパフォーマンスを実現するから。

また、フィンペシアがかつて使用していたコーティング「キノリンイエロー」の発がん性が取りざたされた際に代替薬として注目を集めた「エフペシア」など複数のフィナステリド内服薬を用意しているのがシプラ社。

シプラ社の発毛剤はフィナステリドに留まらず、ザガーロジェネリック(デュタステリド内服薬)の「デュプロスト」、高濃度ミノキシジル外用薬「ツゲイン」など、様々な種類の発毛剤を製造しています。

会社の規模を見てもインド国内上位に位置し、アメリカやヨーロッパ、アジアなど約150カ国にジェネリック医薬品を流通させている大手製薬会社。

シプラ社が信用できないというのであれば、大人しくAGAクリニックでプロペシアを処方してもらえ…というレベル。

インタス社

2016年の売上高は約10億ドル(1,000億円)と、シプラ社に比べれば規模が小さいインタス社。それでも日本の東和薬品より売上は大きく、日本トップの日医工や2位の沢井製薬と比べても遜色ない大手製薬会社。

インドの製薬会社ランキングでは10位前後にランクインしています。

それでもなくても安価なインド製発毛剤の中にあって、インタス社のそれは個人輸入発毛剤最安値といえるレベル。

フィンペシアより500円ほど安く購入できる「フィナロ」や、2箱以上まとめ買いすることでデュタステリド内服薬最安値となるベルトリド・デュマンは高い人気を誇っています。

発毛剤以外にも、抗うつ薬や抗不安薬、糖尿病治療薬、降圧剤など様々な医薬品を個人輸入代行業者を通じて購入することができるとあって、個人輸入を利用する人にとっては馴染み深いインドの製薬メーカーといえるでしょう。

ドクターレディ社

シプラ社と上位を争っているドクターレディ社も「デュタス」というデュタステリド内服薬を製造販売しています。

このデュタス、ベルトリドが登場する前の“元祖最安デュタステリド”だったこともあり、ご存知の方も多いと思います。1箱300錠入りとやや多すぎる感はあるものの、1錠あたり40円そこそこで購入できる安さは魅力的。

現在でこそベルトリド3箱同時購入(100錠×3箱)に比べると2,000円ほど割高になってしまうデュタスですが、インタス社より規模が大きい点に安心感を覚えるならデュタスを選択するのもあり。

インド製の発毛剤はなぜそんなに安い?

インド製の発毛剤はなぜ安いのか

日本人から見ると「ちょっと怪しい」というイメージが拭えないインドの発毛剤。それはインドが発展途上国である点が大きく影響しているというのは上でも書いた通り。

しかし、胡散臭い印象が拭えない理由は「安すぎる価格」も影響しているのではないでしょうか? 「安かろう悪かろう」は格安商品の常ですからね。

そもそもなぜインドのジェネリック医薬品はこれほど安いのか? 日本にもジェネリック医薬品は星の数ほど存在すれど、先発薬に比べ3割程度安いというのが一般的。しかしインドの発毛剤はプロペシアやザガーロに比べ7分の1の価格で購入できる。

どう考えても???ですよね。

特許に緩かったかつてのインド

かつてのインドは特殊な特許の解釈を行っており、成分自体の特許である「物質特許」を認めない特許法を採用していました。一方で製法に関わる「製法特許」は認めるといういびつな構造。

そのため、特許として認められた製法を使用しなければどんな成分でも製造してよいことに。世界的に物質特許が認められた最新の成分であっても…です。

国や法律自体が物質特許を認めていなかったわけですから、海外では特許法に抵触する医薬品の製造も、インド国内では合法だったわけです。そうやって生まれたのが格安のジェネリック医薬品です。

物質特許が認められた現在も…

そうはいってもインドは急速な発展を遂げている新興国。特許を無視した医薬品の製造がいつまでもまかり通るはずがありませ。そのためインドは2005年に物質特許を認める法改正を行っています。

しかしそこはインド、すでに広く普及している物質や、その物質を用いた別の用途などについては特許として認めない条項が盛り込まれました。そう、これまで存在しなかった全く新しい成分以外は特許として認めないと。

つまり、これまで国際的な特許を無視して勝手に製造してきた医薬品や成分については今後もOKとお墨付きを与えた格好。

2005年といえば日本でプロペシアが承認された年でもありますよね。当然特許もバリバリ残っていました。にもかかわらずフィンペシアなどが長きにわたって製造販売されてきた背景にはそういった事情があるのです。

人道的背景も

そうはいっても、諸外国の製薬会社にとってみれば膨大な研究開発費を投入して開発した薬や成分を、勝手に製造され安価にばらまかれてはたまったものではありません。利益を横取りされるようなものですからね。

実際にスイスの製薬会社がインド特許局を訴えた例もあります。「うちが開発した抗がん剤を勝手にコピーするな。特許として認めろ」とね。まあ当然の主張ですよね。しかし結果は敗訴。

その後もインドの製薬会社や、インド製の安価なジェネリック医薬品を積極的に使用している貧しい国を相手取った裁判が散発するも、基本的に諸外国の大手製薬会社はインドを相手取った裁判に及び腰です。

それはなぜか? 背景にはインド国内やアフリカなど貧しい国々の人々は、大手製薬会社が製造販売する高価な治療薬を使うことができず、インドの安価なジェネリック医薬品に頼らざるを得ないという事情があるから。

貧しい国を支援する国際NGOなどはインドを支持しており、インドの特許局や製薬会社を訴えるということは、貧しい国々の人の命を切り捨てるというイメージを世界にばらまくことにもなりかねない。

そのため、諸外国の大手製薬会社は泣き寝入りの様相を呈しています。だからインドが発展を遂げつつある現在においても格安の発毛剤は存在することができる。

そういった背景により極めて安価に提供されているインド製のジェネリック医薬品。私達先進国の人間が「ハゲ」という、命に全く関係がない理由でこの恩恵を受けるのはどうなんだろう…という後ろめたさもなくはない。

海外製発毛剤はAGAクリニックも使用

AGAクリニックも処方するインド製発毛剤

フィンペシアやフィナロ、ベルトリドといった極めて安価な発毛剤を製造販売しているのは、日本のジェネリック医薬品大手よりさらに規模が大きなインドの製薬会社。

そして、インド製発毛剤がやたらと安い理由も明らかになったことで、一定の安心感を得た人も多いのではないでしょうか。

さらにインドの発毛剤使用を後押しする要素があります。それは日本のAGAクリニックでもインドやタイなどの発毛剤を処方しているという点です。

海外製発毛剤に対する価値観というのはクリニックによって千差万別であり、「使うべきではない」というスタンスのクリニックも多い一方で、患者の負担を減らし、かつ最高の結果を求めるという理由で採用するクリニックも多数存在します。

具体的には日本国内では手に入らないミノキシジルタブレットや、安価なフィナロ、フィンペシアなどです。個人輸入で購入するのに比べればかなり割高になってしまいますけどね。

偽物を掴まされる可能性は?

発毛剤が偽物である可能性

個人輸入の医薬品の話になると、必ずと言っていいほど出てくるのが「偽物」の問題です。海外製発毛剤に否定的なAGAクリニックや、育毛剤を売り込みたい個人ブログなどでは「偽物の危険性」を理由に海外製発毛剤を否定します。

しかしね、フィンペシアなど様々な発毛剤が長きにわたって日本に輸入されてきたものの、「偽物が出た」という話は一切聞いたことがないんですよね。どんなに調べても偽物が出回っているという根拠は見当たらないのです。

個人輸入否定派は口を揃えて「偽物が多く出回っている」「偽物の可能性が高い」なんて書き連ねているものの、その根拠は一切示さない。フィンペシアの偽物? どんなに探してもそんな情報も画像も出てこないぞ。

なぜそこまで「個人輸入=偽物」のイメージが広まっているのか? それは2016年に大手製薬会社4社が行った、個人輸入で購入したED治療薬を鑑定するという調査を受けてのものでしょう。

バイアグラやレビトラ、シアリスといったED治療薬を製造販売する製薬会社が個人輸入で出回っているこれらの薬の真贋を調べたところ、約4割が偽造品だったという結果に。

これを都合がいいように拡大解釈し、個人輸入で購入する薬はすべて偽物の可能性が高い…と恐怖を煽っているのが海外製発毛剤否定派というわけです。

考えてもみてください。バイアグラやレビトラ、シアリスっていくらすると思います? 1錠1,500~2,000円ですよ。1箱4錠入りで6,000~8,000円する計算です。で、個人輸入でも価格はそれほど大きく変わらない。

1錠1,500円…偽薬を製造する人間からしてみれば、これほど旨味のある薬はそうそうないですよね。しかもEDというデリケートな悩みを解決する薬だけに、買った人間は仮に何かあったとしても声を上げづらいという点も都合がいい。

一方、海外製発毛剤として最も人気があるフィンペシアは100錠で約3,000円で、当然ながら卸値はもっと安いでしょう。リスクを冒してまでこんな安い薬の偽物を作ってどれほどの旨味があるというのか。

そもそも、個人輸入代行業者として20年以上の実績があるアイドラッグストアーやオオサカ堂などの大手であれば、メーカーから直接もしくは信頼できる卸業者から納入しています。顧客の信頼を得ているからこその「老舗」ですからね。

フィンペシアに代表されるインド製のジェネリック発毛剤に対し「偽物が多い」と断じるのであれば、それ相応の根拠を示してほしいものです。

まずはその“偽物”の現物を提示するなり、成分などを調査して偽物が実際に存在したことを確認してから発言しろ…と言いたい。

ただ、聞いたこともないぽっと出の個人輸入代行業者であれば、怪しい薬を扱っている可能性もゼロとは言い切れません。

自分たちが適当な偽物を作って直接売っている、偽物を作っている業者と結託しているかもしれませんからね。それでもフィンペシアなどの偽物の話は聞いたことはないが。

仮に偽物の発毛剤が存在するとすれば、フィンペシアなどの安価なジェネリック医薬品ではなく、個人輸入を用いても比較的高価なプロペシアあたりでしょうか。実際プロペシアを製造販売するMSD社が注意喚起を行っています。

プロペシアの偽物に対する注意喚起

100錠3,000円のジェネリック医薬品の偽物を作るより、28錠6,000円の先発薬の偽物を作ったほうが遥かに旨味があるでしょうからね。購入者の「プロペシアなら安心」という心理に付け込めるという点においても。

個人輸入で発毛剤を購入する場合、先発薬のプロペシアよりフィンペシアやフィナロ、ベルトリドなどのジェネリック医薬品の方が信頼できるのかもしれません。

安心して使えるインド製発毛剤は?

信頼性があるインド製発毛剤は?

どうしても不安が付きまとうと感じている人も多いインド製のジェネリック発毛剤。とはいえ日本の発毛剤は高すぎるため、可能であればインドなどの発毛剤を使いたい…と感じている人は多いことでしょう。

では、少しでも信頼性が高いインド製発毛剤はどれなのか?

結論から書けば、多くの国々にジェネリック医薬品を流通させているシプラ社やインタス社、ドクターレディ社の発毛剤はすべて信頼に足るといえます。

むしろ重要なのはどこの個人輸入代行業者を使用するかという点です。

アイドラッグストアーやオオサカ堂、ベストケンコーなどの大手個人輸入代行業者は自社で独自の成分鑑定を行っていますし、確かな取引を続け消費者の信頼を得ているからこそ長きにわたって営業を続けてられているのです。

一方、知名度がなくいつから営業しているかもわからないような業者はちょっと怖い。そもそも「商品がちゃんと届くのか?」という不安すらあります。

なんとなく怪しい「インドの発毛剤」とはいえ、個人輸入代行業者が扱っているインド製ジェネリック発毛剤のほとんどは日本の大手ジェネリック医薬品メーカーを上回る規模の大手製薬会社製なので、品質にまず問題はありません。

吟味するのはメーカーや商品ではなく個人輸入代行業者。これを肝に銘じておけば失敗することはないでしょう。

「インド製発毛剤は怖い」は間違い

ネットを見ていると不安を煽るような記事や声も多いインド製の発毛剤。しかしそれら記事の中身を見てみると、何の根拠もないまま他の記事や報道を鵜呑みにして感情的に「怖い」と書いているものが非常に多くなっています。

また、育毛系サイトであれば「育毛剤を売りたい」、AGAクリニックであれば「利幅が大きい日本の発毛剤を売りたい」という思惑も透けて見えます。

日本の高価な育毛剤や発毛剤を売りたい立場の人間にとって、効果的かつ安価なインド製発毛剤の存在は目の上のたんこぶですからね。

何度も書くようですが、インド製発毛剤のほとんどはアメリカやヨーロッパといった先進国を含む多くの国々にジェネリック医薬品を流通させている大手製薬会社製であって、品質に問題があると考える方が不自然。

そう、少なくともインドの大手ジェネリック医薬品メーカーが製造している発毛剤に関して「危険」「怖い」は完全なる間違いなのです。

また、個人輸入で偽物が発覚したのは、バイアグラやレビトラ、シアリスなど極めて高価な先発のED治療薬の話であって、安価なインド製ジェネリック発毛剤の偽物が見つかったという話は聞いたことがありません。

もし個人輸入で購入するインド製発毛剤に「危険」が入り込むとするのであれば、それは間に入っている個人輸入代行業者の問題です。でもそれって私たちがよく利用する通信販売も同様ですよね。

フィンペシアやフィナロなどに代表されるインドのジェネリック発毛剤に問題や危険が入り込む余地はなく、個人輸入業者さえしっかりと選定すれば怖いことなど何もない

それが結論です。

フィンペシアの詳細

ベルトリド100錠の詳細

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