リグロEX5の効果と副作用 買う価値はあるのか?
大正製薬のリアップが1999年に発売されてから19年間、日本のミノキシジル外用薬はこの商品が独占してきました。
しかし2018年になり8月にアンファーからミノキシジル5%配合のメディカルミノキ5が発売されたのを皮切りに、11月にはロート製薬から同じくミノキシジル5%のリグロEX5が発売され話題に。
リアップの特許が切れていることからジェネリックという位置付けで登場したこのリグロEX5。一般的にジェネリック医薬品は先発薬と同じ効果ながら安価であるのが大きなメリットですよね。
長らく市場を独占してきてリアップシリーズは高価な事でも有名。ロート製薬のリグロEX5はそんな状況に風穴を開けることができるのか?
具体的な効果や副作用、価格、リアップやメディカルミノキ5との比較などを交えてお送りしたいと思います。
- リグロEX5とは
- 主成分ミノキシジルの効果
- リグロEX5の発毛効果
- リグロEX5はM字ハゲに効くのか?
- リグロEX5の成分
- リグロEX5の副作用
- 使いやすいノズル
- リグロEX5の価格
- リアップX5プラスなど他商品との比較
- 個人輸入とどっちが良い?
- リグロEX5のまとめ
リグロEX5とは
リグロEX5は新しい商品とあって具体的にどういったものか分からないという人も多いと思いますので、簡単に概要を説明しておきます。
リグロEX5は2018年11月17日にロート製薬から発売された第一類医薬品の発毛剤。厚生労働省によって発毛効果があると認められているミノキシジルを5%配合した商品になります。
日本においてミノキシジルを配合した発毛剤といえば大正製薬のリアップシリーズが広く知られており、長年にわたってこの商品が市場を独占してきた歴史が。
そんな状況が大きく変わったのが2018年。8月にアンファーからメディカルミノキ5が、そして11月にはリグロEX5と相次いで発売され三つ巴の様相に。先発薬のリアップに対しメディカルミノキ5とリグロEX5はジェネリック医薬品という構図。
大手製薬会社であるロート製薬から発売されたとあって大きな注目を集めるリグロEX5。私たちハゲの救世主となり得るのか?
主成分ミノキシジルの効果
ではリグロEX5の具体的な効果について見ていきたいと思います。
リグロEX5はリアップX5のジェネリック医薬品という位置付けであるため、良くも悪くも有効成分はミノキシジルのみ。それ以外にスカルプケア成分は一切入っていません。
ミノキシジルの発毛作用
リグロEX5に配合されるミノキシジルは5%。日本のリアップX5プラスネオやメディカルミノキ5、アメリカではミノキシジル外用薬の元祖であるロゲインやジェネリックのカークランドなどと同じ極めてオーソドックスな濃度となります。
ミノキシジルはアメリカにおいて血圧を下げる薬として開発されたもので、副作用のひとつである「多毛症」に焦点を当て、副作用のリスクを低減しつつ頭皮に効果を集中させるべく外用薬として使用されるようになりました。
発毛メカニズムは、毛根を覆う毛包に作用し毛母細胞の増殖や成長を促す成長因子を増やすことで髪の毛を生やすと見られています。
ミノキシジルは男性型脱毛症(AGA)の治療薬ながら、プロペシアに代表されるフィナステリドと違い原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)を減らす作用はありません。
ゆえに、AGAの進行を食い止めることが主な目的となるフィナステリドと違い、ミノキシジルは積極的に髪の毛を増やす発毛剤として認識されています。
ちなみに、2017年に日本皮膚科学会が策定した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでの評価は以下の通り。
プロペシアやザガーロに使われるフィナステリドとデュタステリドに並ぶ最高評価。女性に対してはミノキシジル外用薬のみが発毛剤として認められている状況。
また、発毛剤としては認められていないものの、事実上の「最強の発毛剤」である内服薬(ミノキシジルタブレット)も存在するなど、最も汎用性が高い発毛剤となっています。
リグロEX5の発毛効果
ミノキシジルに限らず医薬品の発毛剤というのは大規模な臨床試験(治験)によって効果や副作用を徹底的に検証し、それによって発毛効果の科学的根拠を明らかにします。
しかしそれは先発薬での話。リグロEX5はリアップX5のジェネリック医薬品であるため、臨床試験は行わずリアップX5の発毛データを踏襲。
そのため、リグロEX5の発効果を見るには先発薬であるリアップX5のデータを検証する必要があります。
リグロEX5の薄毛改善率
まずはリグロEX5の薄毛改善率から。
出典:大正製薬商品情報サイト
ミノキシジルをはじめ育毛剤や発毛剤は最低3ヶ月は使用しないと効果を発揮しないと言われていますが、臨床試験データ上でも12週から改善率が急激に増えているのが見て取れます。
ミノキシジル本来の力を発揮するのは4ヶ月目以降。4ヶ月を超えると薄毛改善率は80%を超え、6ヶ月後には薄毛がほぼ改善する“著明改善”が確認されるように。
1年間継続して使用することでAGAの改善率は98%まで上昇、中等度以上の改善が約80%、著明改善は約10%という成績を残しています。
プロペシアが1年間使用で薄毛改善率58%(進行なしまで含めると98%)であることを鑑みるに、ミノキシジル外用薬の効果の高さが伺えるのではないでしょうか。
リグロEX5で髪の毛はどのくらい増える?
次に、リグロEX5を使用することで実際にどの程度髪の毛が増えるのかについても見ていきましょう。まずはリグロEX5と同じミノキシジル5%のリアップX5の臨床試験データから。
出典:大正製薬商品情報サイト
およそ145名を対象に行われた試験では6ヶ月の使用で1平方センチメートルあたり平均約22本増えていることが確認できます。
ミノキシジル5%の外用薬を用いた試験は海外でも複数行われており、300名以上を対象にした2件の試験において1平方センチメートルあたり18.6本、20.9本の増加を確認。
複数の試験においてリアップX5の試験結果に近い数字が出ていることから、ミノキシジル5%配合のリグロEX5を使うことで1平方センチメートルあたり平均20本前後増えるのは間違いないでしょう。
出典:大正製薬商品情報サイト
また、1平方センチメートルあたりの非軟毛数の数を見ると、平均約26本増えるという結果が。
毛髪増加数以上に太い毛が増えていることから、ミノキシジルには髪の毛を生やすだけではなく今ある髪の毛を太くする効果も期待できることが見て取れます。
リグロEX5はM字ハゲに効くのか?
男性の薄毛の9割以上は男性型脱毛症(AGA)が占めており、そのAGAのおよそ7割は生え際やM字部分が薄くなっているというデータがあります。つまり最も多いハゲはM字ハゲなのです。
一方でM字ハゲは治りづらいという意見が多いのが特徴。AGA治療薬として病院などで処方されるプロペシアもM字ハゲにはほとんど効かないともっぱらの噂。データ上では生え際の方が効くという数字が出ているんですけどね…
そんな治すのが難しいとされるM字ハゲ、リグロEX5を使うことによって改善させることは可能なのでしょうか?
結論から言えば改善が期待できます。
なぜなら、プロペシアに代表されるフィナステリド内服薬はAGAの改善が認められているものの、具体的な増加本数は示されることが少なく、どちらかというと進行を止める薬という位置付け。
一方、リグロEX5のようなミノキシジル外用薬は増加本数がしっかりと示されていることからも、塗布部分の発毛効果はお墨付き。M字部分に多めに塗布することで多くの人に一定の改善が見込めるでしょう。
ただし、ツルツルになってしまったM字部分が完全に埋まるような劇的改善は難しいと言わざるを得ません。良くても「ある程度髪が生えてきた」くらいでしょうか。
だからこそ薄毛治療はスピード勝負なのです。薄毛が軽度であれば若い頃のようなフサフサの髪が取り戻せる可能性が高まるのです。
また、フィナステリドやデュタステリドと併用することも重要。ミノキシジルに高い発毛効果があるとはいえ、単体でM字ハゲをしっかりと改善させるのは厳しい。
フィナステリドやデュタステリドでAGAの進行を食い止めつつミノキシジルで生やす。とても理にかなっていますよね。薄毛に悩む人の多くがフィナステリドとミノキシジルを併用しているのはこういった理由があるのです。
リグロEX5でM字ハゲの改善は見込めるものの単体ではたかが知れる。フィナステリドやデュタステリドを併用することで更なる効果が期待できるでしょう。
リグロEX5の成分
有効成分はミノキシジルのみであるリグロEX5。ゆえに成分の検証など行う必要はないように感じますが、気になる成分が一つ。
リグロEX5 | |
---|---|
成分 | ミノキシジル エタノール プロピレングリコール 1,3-ブチレングリコール 酒石酸 |
見ての通り添加物を含めても5種。
エタノールや1,3-ブチレングリコールあたりはどの育毛剤・発毛剤にも配合されているものながら、問題はプロピレングリコール(PG)。成分表にこの文字が記載されている商品は久しぶりに見た気がする。
プロピレングリコール(PG)が気になる
リグロEX5に使用されているプロピレングリコール(PG)は、保湿剤や乳化剤などの用途でかつては多くの化粧品に使用されていた成分です。
しかし、プロピレングリコールが持つ高い浸透性により本来浸透するべきでない成分が浸透してしまう恐れがあったり、プロピレングリコール自体の毒性や刺激性があったりといった説が流れ、この成分を不安視する人が続出。
そういったこともありプロピレングリコールを使用する商品は激減し現在に至ります。発毛剤や育毛剤でもプロピレングリコールを使っている商品はかなり少なくなっています。
そんな状況下においてリグロEX5はプロピレングリコールを使用している…ちなみに他のミノキシジル5%製剤であるリアップX5プラスネオやメディカルミノキ5にプロピレングリコールは使用されていません。
プロピレングリコール(PG)使用の問題点
リグロEX5には確かにプロピレングリコールが使用されています。しかし先に言っておきたいのは化粧品や育毛剤などに使われる程度のプロピレングリコールに有害性はほとんどないという点。
高濃度の場合は皮膚にアレルギーや紅斑が現れることもありますが、育毛剤や発毛剤に使用されるレベルではそういった心配もほとんどありません。もちろん発がん性についても複数の試験により否定されています。
このようにプロピレングリコール(PG)には皮膚に対する有害性はほとんどない。しかし問題はそこではないと個人的に考えています。
私たちハゲにとって頭皮は何より大事にしたい部分ですよね。頭皮が多少荒れていたって髪の毛には何の影響がないとしても、心境としてはとにかく頭皮に悪いことはしたくないのではないでしょうか。
そんな頭皮に安全性が疑われる成分を塗る…プロピレングリコールに有害性がほとんどないとはいえ、薄毛改善というデリケートな問題に立ち向かう発毛剤としこの姿勢はいただけないと感じます。
プロピレングリコールに有害性はほとんどないから配合しても問題ない?いいえ、消費者に不安を抱かせるプロピレングリコールを入れること自体が問題なのだ。
というわけで、私個人的にはリグロEX5のプロピレングリコール配合は看過できません。悪影響はほとんど考えられないものの、商品の性格が性格なのだから、メーカーも少しは配慮しろよと。
リグロEX5の副作用
続いては気になるリグロEX5の副作用について見ていきいます。
ジェネリック医薬品であるリグロEX5は臨床試験を行っていないため、例によって先発薬であるリアップX5のデータを見てみます。
リアップX5の副作用 | |
---|---|
調査施設数 | 518 |
調査例数 | 3,072 |
副作用発現例数 | 271 |
副作用発現率(%) | 8.82 |
副作用発現件数 | 378 |
副作用の種類 | 副作用発現件数(率) |
一般・全身障害および投与部位の状態 | 192(6.25%) |
適用部位そう痒感 | 123(4.00%) |
適用部位発疹 | 43(1.40%) |
適用部位紅斑 | 31(1.01%) |
皮膚および皮下組織障害 | 70(2.28%) |
頭部粃糠疹 | 33(1.07%) |
接触性皮膚炎 | 32(1.04%) |
男性3,072名を対象にミノキシジル5%ローションを使用した結果、全体の副作用発現率は8.82%となっています。
そう聞くと高い数字のように感じるかもしれませんが、副作用のほとんどは塗布部分のかゆみや炎症、発疹、紅斑。本来の使用用途である降圧剤に見られるめまいや動悸、血圧低下といったものは確認されていません。
つまり、ミノキシジルやエタノールなどによる皮膚への刺激性によるものがほとんどで、ミノキシジルタブレット(内服薬)のような強めの副作用を心配する必要はないのです。
ただし、ミノキシジル1%や2%製剤に比べ5%のほうが副作用が多い傾向にあることから、ミノキシジルが濃ければ濃いほど刺激が強い可能性も。それでも5%程度であればさほど問題にはならないでしょう。
しかしこの試験はあくまでリアップX5を用いたもの。前述のようにリグロEX5は刺激やアレルギー反応の可能性が排除できないプロピレングリコール(PG)を用いていることから、これより数字が高くなる恐れも。
まあ、仮に高くなったとしても微々たるものでしょうけどね。
使いやすいノズル
育毛剤や発毛剤は商品によって1回にどのくらいの量を使えばいいのか分からないものがあります。内容量と使用期間の目安、1日の回数から逆算し1回に何ml使えばいいかは割り出せても、どのくらい出せばその量に達するのかが分からない…そんな経験はありませんか?
その点、リグロEX5のノズルは非常に考えられた仕組みをしているので、1回に必要な1mlを無駄なく確実に使うことができるのです。
カギはノズルの先端にあります。薬液が溜まる部分が存在し、先端のゴム部分を頭皮に押し当てることによってこの部分を隔離、溜まった量を使い切ることで1mlとなる仕組みなのです。
出典:ロート製薬
ただ、ライバルになるであろうリアップX5プラスネオやメディカルミノキ5も同じような機構を備えたノズルを採用しているため、少なくとも日本のミノキシジル外用薬中においてはアドバンテージにならない。
ちょっと気になったのはリグロEX5とメディカルミノキ5のノズルが全く同じ形状であること。
別々に作ってこれだけ同じ形になることは考えづらいことから、どちらも外部に製造を委託し、その製造元が同じなのか、またはどちらかの会社が製造を請け負っているのか…真相は分かりませんが機構は一緒。
とはいえこれ自体は非常に便利な仕組みですし、どちらかに乗り換える際も全く同じ感覚で使えるというのは消費者にとって嬉しいところか。
リグロEX5の価格
リグロEX5はリアップX5のジェネリック医薬品であるため、時間とお金がかかる研究・開発や臨床試験を行っていません。
そういった背景からジェネリック医薬品は先発薬に比べ2~7割くらい安くなるのが一般的。リアップX5プラスネオが高いだけに第3のミノキシジル外用薬であるリグロEX5の価格には期待してしまいますよね。
というわけで、リグロEX5とリアップX5プラス、アンファーのメディカルミノキ5の価格を比べてみると…
商品名 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
リグロEX5 | 60ml | 7,700円 |
リアップX5プラスネオ | 60ml | 8,140円 |
メディカルミノキ5 | 60ml | 7,800円 |
衝撃のお値段。
リアップX5のジェネリック医薬品にもかかわらず価格はほぼ同じ。リグロEX5同様ジェネリック医薬品であるメディカルミノキ5よりは若干安くなっているものの、正直納得できる価格ではありません。
個人輸入を用いればミノキシジル外用薬の本家本元であるアメリカのロゲインが1本あたり3,000円弱、そのジェネリックであるリグロースラボM5やカークランドが1本あたり1,700円程度で買えるというのに…
日本のミノキシジル外用薬は異常に高いうえ、カルテルでも行っているのかと疑いたくなるほど横並びの価格。ジェネリックなのに先発薬と変わらない値段なんて通常考えられません。
「リアップX5プラスネオを使いたいけど価格が高いから諦めた」という人も多いはず。そういった人の希望に沿うのがジェネリック医薬品の在り方なのではないでしょうか。
メディカルミノキ5がリアップX5プラスネオより高い価格で登場した時はびっくりしましたが、リグロEX5も同じなのか…非常に残念です。
リアップX5プラスネオなど他商品との比較
ここまで少し書いてきましたが、リグロEX5は国内で3つめのミノキシジル外用薬。同商品以外に先発薬であるリアップX5プラスネオと、リグロEX5の3ヶ月前に発売されたメディカルミノキ5が存在します。もちろんすべてミノキシジル5%。
日本国内の発毛剤にしか興味がない人はどれを使おうか悩む場合もあると思いますので、この3つを簡単に比較したいと思います。
リグロEX5 | リアップX5プラスネオ | メディカルミノキ5 |
---|---|---|
ミノキシジル エタノール プロピレングリコール 1,3-ブチレングリコール 酒石酸 |
ミノキシジル ピリドキシン塩酸塩 トコフェロール酢酸エステル l-メントール ジフェンヒドラミン塩酸塩 グリチルレチン酸 ヒノキチオール L-アルギニン グリシン 1,3-ブチレングリコール ジブチルヒドロキシトルエン リン酸 エタノール |
ミノキシジル グリセリン 1,3-ブチレングリコール エタノール リン酸 |
7,700円 | 8,140円 | 7,800円 |
リグロEX5とメディカルミノキ5のスカルプ成分は純粋にミノキシジルのみ。
一方のリアップX5プラスネオは「ピリドキシン塩酸塩」「トコフェロール酢酸エステル」「l-メントール」「グリチルレチン酸」「ジフェンヒドラミン塩酸塩」「ヒノキチオール」の6つの育毛サポート成分が配合されています。
まあ、これらはおまけみたいなもので発毛には役に立ちませんが、入っていないよりは入っている方が得した気分になるのも確か。
しかも価格的にはリグロEX5とほぼ同じ。リアップX5プラスネオをネットで購入する場合は実売価格6,500円程度とあって割安感すらあります。
一方、同じくリアップジェネリックであるメディカルミノキ5は定価こそリグロEX5より高いものの、公式サイトで4本セットを購入すると1本あたりの単価が6,750円ほどになるメリットも。
そう考えるとリグロEX5のメリットってあまりないんですよね。
発売からある程度の期間が経過し価格がこなれてくればまた違った結果になるのかもしれませんが、発売から間もない現状では先発薬であるリアップX5プラスネオに勝る要素が少ないのが実情か。
…というか、ジェネリックなんだからもっと安くしろ。
個人輸入とどっちが良い?
ジェネリックとはいえ決して安くはないリグロEX5。一方で海外製のミノキシジル外用薬に目を向けると日本製を買うのが馬鹿らしくなるくらい安価なものが多く存在します。しかも本場アメリカ製のものが。
人気のアメリカ製ミノキシジル外用薬とリグロEX5を比較してみましょう。
商品名 | 主要成分 | 価格 |
---|---|---|
リグロEX5 | ミノキシジル5% | 7,700円 |
ロゲイン | ミノキシジル5% | 8,384円 | (2本)
リグロースラボM5 | ミノキシジル5% | 4,780円(2本) |
リグロースラボM15 | ミノキシジル15% | 3,930円 |
フォリックスFR16 | ミノキシジル16% フィナステリド アデノシン プロキャピル他 |
5,820円 |
ミノキシジル外用薬の元祖であるロゲインは2本で7,000円程度、ジェネリックとなるリグロースラボM5にいたっては2本で4,780円…つまり1本あたり2,390円と圧倒的な安さを実現しています。もちろん信頼のアメリカ製。
リグロEX5の3倍のミノキシジル濃度を誇るリグロースラボM15ですら半額以下の3,930円で購入でき、ミノキシジル16%に加えフィナステリドやアデノシンなど様々な発毛・育毛成分が配合された最強外用薬フォリックスFR16でも5,820円。
こう見ると日本のミノキシジル外用薬の価格はちょっと異常ですよね。ハッキリ言うとハゲの足元を見てぼったくっている印象が強い。
日本製にこだわるのであれば、大手製薬メーカーであるロート製薬のリグロEX5を使うのもあり。しかし発毛剤は長期間の使用が前提となることから、出費を抑えたいのであればアメリカ製の使用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
正直、ミノキシジル5%製剤はリグロースラボM5で十分。もっと強い効果が欲しいのであればリグロースラボM15やフォリックスFR16も検討してみてください。
リグロEX5のまとめ
有効成分はミノキシジル5%のみ…極めてオーソドックスな成分構成だけに良くも悪くも発毛効果が計算できるリグロEX5。これまでリアップシリーズの独占市場だっただけに、選択肢が増えるのは素直に歓迎できます。
しかし、ジェネリックであるリグロEX5やメディカルミノキ5の価格がリアップX5プラスと同じという点から見ても、価格競争を避け各メーカーが利幅を確保しているのが見て取れます。正直腹立たしいレベル。
リグロEX5のパッケージを見るに、スカルプ成分は先発薬であるリアップX5プラスネオより少なく、そして価格は一緒…どこに価値を見出せばいいのか分からない状況と言わざるを得ません。
ミノキシジル5%を配合している以上発毛効果は確かでしょう。しかし発毛先進国であるアメリカのカークランドやリグロースラボなどを見てきている身としてはリグロEX5はあまりにも高すぎる。
実売価格が5,000円程度になればまた印象も違ってきますが…
現状では良いところが見当たらないリグロEX5。今後値下げや実売価格の低下がなければ普及は難しいのかなと感じます。ロート製薬が好きな人、水谷豊さんが嫌いな人向けの商品といったところでしょうか。
ミノキシジル5%製剤を使うなら
日本のミノキシジル外用薬の高さに辟易している人は多いのではないでしょうか。実際5ちゃんねる(2ちゃんねる)などの掲示板でも失笑が漏れています。
そういった人はアメリカ製のミノキシジル製剤を検討してみてください。発毛先進国とあって信頼性は抜群、そして価格は圧倒的に安いといったメリットが多いのが特徴。
ミノキシジル5%であればリポソーム技術を採用し浸透力を高めたリグロースラボM5がおすすめ。価格も日本の商品の3分の1以下です。
一方、とにかく発毛効果重視であれば高濃度ミノキシジルにアデノシンやアゼライン酸などを配合したフォリックスシリーズ。最もミノキシジル濃度が高いフォリックスFR16は垂れにくいクリームタイプとあってM字ハゲに最適。
進行する一方の薄毛への対策は時間との勝負です。日本製であれ海外製であれできるだけ早い対応を心がけてください。
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