ポラリス 16%の最強ミノキシジル外用薬
発毛剤のミノキシジル外用薬といえばリアップを思い浮かべる人がほとんどだと思われ、実際日本にはリアップ以外に存在しませんが、海外に目を向けると色々なミノキシジル外用薬が存在しポラリスもそのひとつ。
有名どころだと世界初のミノキシジル外用薬であるアメリカの「ロゲイン」が挙げられ、もっとも安価でコストコなどでも売られている「カークランド」も人気になっていますが、リアップX5を含めこれらはすべてミノキシジルの濃度は5%。
そんな中にあってポラリスには様々な濃度があり、もっとも強いものでは16%のミノキシジルを配合する「NR-10」があります。
濃度が高いだけに効果も期待できますが、単純にリアップX5などの3倍の効果があるのか、また副作用や価格はどうなのかなど詳細に迫ってみたいと思います。
ポラリスとは?
ポラリスはアメリカの製薬会社である「Polaris Research Laboratories社」で製造される発毛剤。
「ロゲインのミノキシジル5%では物足りない」という声に応えたのかどうかは定かではありませんが、これまででは考えられない高濃度の外用薬を発売しています。
製造国がアメリカとあって信頼性も高く、個人輸入を用いたミノキシジル外用薬としてはトップクラスの人気を誇り「効果のポラリスか、価格のカークランドか」という情勢になっています。
アメリカ製であり高濃度のミノキシジルを配合しながら価格は日本のリアップX5プラスよりずっと安いため、ネットでの情報収集能力があるハゲの多くはこちらを使うのが常識。
ポラリスに配合されるミノキシジルとは
ここで紹介するポラリスをはじめリアップやカークランドなどに配合されるミノキシジルとはいったいどんな成分で、どういった作用により発毛するのでしょうか?
ミノキシジルは高血圧の人に向けた治療薬として開発されたもので、血管を拡張し血圧を下げる作用がある薬です。
治療に使われる中で発毛する人が相次いだため米の製薬会社であるアップジョン社(現ファイザー)が1980年代に世界で初めてミノキシジルを2%含有した外用薬「ロゲイン」を発売しました。
ミノキシジルで発毛するメカニズムは完全には解明されていないものの、毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化・増殖する作用による「多毛症」や、本来の効果である血管拡張作用によって頭皮への血流が良くなることなどが挙げられます。
より高い効果を望むなら内服薬であるミノキシジルタブレット(ミノタブ)が存在しますが、副作用のリスクが高まるとあってミノキシジルは外用薬のほうが主流になっています。
ポラリスのラインナップ
個人輸入代行によって購入できるポラリスにはいくつかの種類があり、それぞれミノキシジル濃度が違っていたりフィナステリドが配合されていたりします。
それぞれの簡単な違いは以下のようになっています。
■ポラリス NR-10 ミノキシジル16%
NR-10はミノキシジル16%ともっとも濃度が高いポラリスで、私が知る限りこれ以上のものは見当たりません。
肌から吸収するため妊婦は触れる事すら禁止になっているフィナステリドを0.1%、血管内皮成長因子(VEGF)なども配合し名実ともに最強のミノキシジル外用薬。
■ポラリス NR-09 ミノキシジル15%
NR-10に次いで15%のミノキシジルを配合するのがポラリスNR-09。
15%配合というと「ジェンヘアー」も存在しますが、ポラリスNR-9の方が若干安く、またポリペプチド成長因子や銅ペプチドなども配合されるためこちらのほうがおすすめか。
■ポラリス NR-11 ミノキシジル12%
ポラリスNR-11はミノキシジル12%にフィナステリド0.1%、そして同じく5αリダクターゼの阻害効果があるアルファトラジオールを配合しています。
15%や16%は強すぎるが5%では薄いと感じる人にとってはこれや後述のNR-08がちょうどいいのではないでしょうか。
■ポラリス NR-08 ミノキシジル7%
ミノキシジルは7%とリアップやロゲインに比べ若干濃い程度ですが、フィナステリド同様5αリダクターゼを阻害する「アゼライク酸」を5%配合。
その他成長因子のリンゴポリフェノールやノコギリヤシ、リジンといった成分を配合し、前述のNR-11同様15%や16%では濃すぎると感じる方にはちょうどいい発毛剤です。
■ポラリス NR-07 ミノキシジル5%
リアップやロゲイン、カークランド同様5%のミノキシジルを配合するのがNR-07でポラリスの外用薬としてはもっとも濃度の低いものになっています。
それ以外の成分として5αリダクターゼを阻害するアゼライク酸を2%、育毛成分であるアデノシンなどを配合しながら価格はリアップX5プラスの半額程度であるため、使うならこっちのほうが良いかと。
ポラリスの副作用
副作用が懸念されるミノキシジルを高濃度で配合していることもあってポラリスの使用を躊躇している方もいらっしゃると思います。
本来血管拡張薬であるミノキシジルはミノタブのように内服すれば低血圧やめまい、動悸といった副作用が出る可能性があるものの、頭皮に直接塗る外用薬ではその心配はほとんどいりません。
ただ、強い成分を配合している液体を塗るという性質上「かゆみ」や「かぶれ」といった症状が出ることがあり、これを副作用と言うのであれば「副作用はある」と言わざるを得ません。
また公式ホームページには「重篤な副作用はないが心臓病の方、血圧を下げる薬を服用している方は本商品のご使用をお控えください」とあるので、心臓が弱い方は使用を控えたほうが良いのかもしれません。
副作用の心配をしなければならないというのは効果が強いことの裏返しでもあるので、「副作用がない」という謳い文句を掲げ発毛効果がないことを隠すクソみたいな育毛剤には騙されないようにして下さい。
■心臓が弱い人は万が一を考え使用を控えたほうが良い
ポラリスの価格
ポラリスのミノキシジル外用薬のラインナップは上で紹介したように5種類あり、それぞれの価格はどうなっているのか?
商品名 | ミノキシジル濃度 | その他注目成分 | 価格 |
---|---|---|---|
NR-10 | 16% | フィナステリド0.1%、VEGF | 5,180円 |
NR-09 | 15% | ポリペプチド成長因子 | 4,940円 |
NR-11 | 12% | フィナ0.1%、αトラジオール | 5,180円 |
NR-08 | 7% | アゼライク酸5%、リジン | 4,480円 |
NR-07 | 5% | アゼライク酸2%、アデノシン | 4,075円 |
価格的にはミノキシジル16%のNR-10と同12%のNR-11がもっとも高く、次いで15%のNR-09が続いているという感じになります。
それでも5,000円前後なので日本のリアップX5プラスの8,140円に比べればかなり安く、リアップ同様ミノキシジル5%のNR-07であれば半額程度で購入できるので絶対にこちらがおすすめ。
ちなみにポラリスやリアップX5、ロゲイン、カークランドなどミノキシジル外用薬の内容量はなぜか60mlで統一されています。
個人輸入という形であるため為替相場の影響を受け価格はこまめに変わっており、最近は円安が進んでいるから値段も上昇傾向なのが痛いところ。
ポラリスの総評・まとめ
薄毛が気になってきて発毛剤を色々と試してみたいが、副作用が怖いからリアップなどの外用薬に留まっている人は多いと思います。
そんな人への救世主となるのが副作用の心配がほとんどない外用薬でありながらかつてない高濃度のミノキシジルを配合するポラリスで、多くの人がその効果を実感しています。
価格面でもリアップX5プラスに比べればかなり割安になるので、ミノキシジル5%では効果を実感できない、物足りないという人はポラリスを試してみて下さい。
当然ながらフィンペシアなどのフィナステリド内服薬やデュタステリドと併用する人も多く、猛者ハゲはフィンペシア+ミノタブにポラリスNR-10という最強の組み合わせを使用。
さすがこれはあまりおすすめできませんが…
男性方脱毛症(AGA)に代表される薄毛やハゲは進行する一方で、何もしなければ数年後には悲惨な状態になってしまいますので、対策をしていない人はポラリスに限らず早めの行動を心がけて下さい。
ポラリスについての追記
最強の外用発毛剤として非常に高い人気を誇っているポラリスシリーズですが、8月に入って販売を終了するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
当初は特定の個人輸入代行業者のみなのかと思っていましたが、調べてみるとすべての代行業者が一斉に取り扱いを止めるとのこと。
10月にはほぼ同成分、同価格の「フォリックスシリーズ」に移行するというのも、すべての個人輸入代行業者に共通しています。
これを書いている2017年8月26日現在、NR-09とNR-11の取り扱いはどこもほぼ終わっており、ミノキシジル16%のNR-10やNR-07、NR-08は今のところ在庫があるようです。しかしこれらも時間の問題と思われます。
もう少し情報が出揃いましたら詳細を書くと共に、新たなフォリックスシリーズと従来のポラリスシリーズを比較したページなども作っていく予定なので、もうしばらくお待ちください。
ポラリスを確保しておきたいという人は急いだほうがいいかも。
現在はほとんどのポラリスが販売終了となっており、今後はフォリックスシリーズに完全移行しそうです。
フォリックスの公式サイトを見てみたら、ポラリス同様アメリカの企業が製造・販売しているようなので、信頼性などに問題はなさそう。
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