デュプロスト 一番試しやすいデュタ内服薬
2015年に日本で正式認可されたザガーロはプロペシアの1.5倍の発毛効果があり試してみたいと感じている人も多いと思いますが値段がネック。そう思っている人に試してほしいのが6分の1程度の価格で使えるデュプロストです。
近年の薄毛治療はフィナステリドやミノキシジルの登場によって大きく進歩し、昔と違い目に見えた改善が見込めるようになってきましたが、明らかなハゲがフサフサにまで戻るほどの効果はまだありません。
しかしプロペシア(フィナステリド)の1.5倍ほどの効果があるデュタステリドはそんな状況を打破してくれる可能性があり注目されていますが、日本でザガーロの処方を受けると1ヶ月9,000~10,000円かかります。
一方、まったく同じ成分のデュプロストなら同じ額出せば半年間使える…非常に魅力的な話だと思いませんか?
デュタステリドの作用と特徴
ザガーロやデュプロストといった発毛剤の主成分であるデュタステリドは新しい薬といえど基本的な作用はプロペシア(フィナステリド)と同様です。
ならばなぜフィナステリドの1.5倍の効果があると言われるのか?
そもそも男性型脱毛症(AGA)の原因はジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモン。これを生み出すにはテストステロンという男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が大きく関わっています。
テストステロンは男性であれば誰しもが多く分泌している普遍的なものですが、5αリダクターゼの分泌には遺伝が大きく関わっており個人差がかなり大きくなり、これが多い人がAGAによってハゲてしまうのです。
フィナステリドやデュタステリドはこの5αリダクターゼを阻害する作用があるのですが、じつはこの酵素は「1型」「2型」の2種類があり、フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼしか阻害できません。
しかしデュタステリドは1型・2型両方に阻害効果を発揮するため、「フィナステリドの1.5倍の効果」と言われるのです。
「1型・2型双方を阻害するなら2倍の効果だろ」
…という声も聞こえてきそうですが、そこには「1型のほうが少ない」「2型の方がハゲを引き起こす力が強い」といった理由があると思われます。
でも詳細は分からん。
デュプロストの副作用
薄毛改善効果が大きいのは素直に嬉しい反面、それだけ強い作用があるのであれば副作用も心配になりますよね。
デュタステリドは日本において医薬品になりますから、ザガーロを販売しているグラクソ・スミスクライン社が同薬の副作用についてデータを示しています。
プラセボ群 | フィナステリド1mg群 | ザガーロ0.1mg群 | ザガーロ0.5mg群 | |
---|---|---|---|---|
評価症例数 | 181 | 179 | 188 | 184 |
副作用発現例数(発現率) | 27(15%) | 35(20%) | 39(21%) | 30(16%) |
副作用名 | 発現症例数(発現率) | |||
生殖系および乳房障害 | 8(4%) | 18(10%) | 10(5%) | 14(8%) |
勃起不全 | 6(3%) | 10(6%) | 6(3%) | 10(5%) |
射精不能 | 2(1%) | 3(2%) | 2(1%) | 1(<1%) |
射精障害 | 1(<1%) | 2(1%) | 3(2%) | 2(1%) |
精神障害 | 5(3%) | 9(5%) | 14(7%) | 4(2%) |
リビドー減退 | 2(1%) | 7(4%) | 9(5%) | 4(2%) |
胃腸障害 | 8(4%) | 3(2%) | 6(3%) | 4(2%) |
腹痛 | 2(1%) | 0 | 3(2%) | 0 |
臨床検査 | 5(3%) | 4(2%) | 6(3%) | 5(3%) |
精液量減少 | 0 | 0 | 3(2%) | 2(1%) |
感染症および寄生虫症 | 0 | 1(<1%) | 1(<1%) | 3(2%) |
鼻咽頭炎 | 0 | 1(<1%) | 0 | 3(2%) |
この中で注目したいのは2点。
- ■フィナステリドとデュタステリドの副作用頻度は変わらない
- ■プラセボ(偽薬)でも多くの副作用が出ている
ひとつずつ見てみましょう。
■フィナステリドとデュタステリドの副作用頻度
このデータではフィナステリドの副作用発現率は20%となっている一方、ザガーロ(デュタステリド)は0.1mgで21%、0.5mgで16%と差はありません。
普通に考えれば0.5mgの方が副作用の確率は高まるはずなのですが、この辺は誤差の範囲内といったところでしょう。
巷ではデュタステリドの方が副作用が強いと見られていますが、データ的にはフィナステリドと変わらないことが示されているのです。
■プラセボ(偽薬)でも副作用が多い
フィナステリドとデュタステリドの副作用発現率が変わらないのは良いとして、そもそも20%というのはなかなか高い確率と感じますよね。
そんな中で注目してほしいのがプラセボ群。
プラセボ群というのはまったく作用のない偽薬をザガーロとして飲ませた人たちのデータ。本来なら副作用など出るはずもないのですが、「デュタステリドを飲んでいる」という思い込みから15%もの人に副作用が現れています。
思い込みで15%もの人に副作用が出たということは、実際にザガーロを飲んで副作用が出た約20%の人の多くにもこの傾向があると見るのが自然で、そう考えるとデュタステリドの実質の副作用発現率は数%程度になると思われます。
フィナステリド(プロペシア)の臨床データでも使用1年目に比べ2、3年目になると副作用がグッと減ることが示されており、思い込みや慣れで多くの副作用が消失することが分かっています。
副作用のリスクは当然ありますが、フィナステリドと同等レベルで、しかも思い込みによるものも多いので過度に恐れる必要はないでしょう。
デュプロストの信用性
副作用と並んで気になるのが「海外製の安いジェネリックが信用できるのか?」という点ではないでしょうか。
このデュプロスト、どんな製薬会社が作っているのかというと、実はインドのシプラ社…ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、プロペシアのジェネリックとして圧倒的な支持を集めるフィンペシアと同じ会社なのです。
インドは特許関連に緩いとあって国際的に特許が切れていない薬のジェネリックを作っていることで知られ、そんな中にあってシプラ社は世界中に工場を持つジェネリック医薬品の大手メーカー。
フィンペシアが高い人気を誇るように発毛剤においてシプラ社の信頼性は高く、デュプロストはデュタステリドジェネリックの中で最も信用できるものと言っても過言ではないでしょう。
デュプロストを使ってはいけない人
デュタステリド内服薬は前立腺肥大症の治療にも使われるなど決して危険な薬ではないものの、使用してはいけない人も存在します。
その最たる例が女性と未成年。
デュプロストの主成分であるデュタステリドは男性の薄毛に対して高い効果を発揮する反面、女性の薄毛には効果がないと実証されています。なぜなら男性ホルモンに働きかける成分だから。
そればかりか、妊娠している女性の場合、胎児の生殖器の成長に悪影響を及ぼす可能性があるので、女性は絶対に使用しないようにしてください。
AGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)は男性ホルモンの一種で生殖器の成長に欠かせないもの。ゆえに子供(特に男児)に対して使用はもちろん薬に触れさせることも禁忌とされます。
妊活中もできれば避けたほうがいい
フィナステリドやデュタステリドは微量ながら精液に残存するとのデータも。
それが妊娠や精子に悪影響を及ぼすという客観的なデータはないものの、万全を期すなら妊活中の使用は控えたほうが無難でしょう。
また、デュプロストは男性ホルモンの生成を抑制する都合上、性欲減退や勃起障害などの副作用が出る恐れがあります。
いざという時に「勃たねぇ…」となりかねないことも覚えておいてください。
デュプロストの価格 2024年12月更新
さて、デュプロストがどういったものかある程度分かってもらえたところで、極めて重要な価格を日本のザガーロ、そして1錠当たりの価格はもっとも安くなるであろうデュタスと比べながら見てみます。
商品名 | 内容量 | 価格 | 1錠あたりの価格 |
---|---|---|---|
デュプロスト | 100錠 | 7,729円 | 77円 |
デュタス | 300錠 | 18,334円 | 61円 |
ザガーロ | 30錠 | 9,000~10,000円 | 300~333円 |
単純に価格面だけで見ればデュタスの方が安いのですが、1箱に300錠入っているため気軽に試すことができないという欠点があり、初めてデュタステリドを使うという人にはおすすめできません。
また、フィンペシアを使っている人などにとってシプラ社は馴染み深い会社であるため、そういった点もデュプロストの強みになります。
信頼性という面では本家であるグラクソ・スミスクライン社のザガーロには及ばないものの、6分の1程度の価格で買えるというのは非常に魅力的。
発毛剤を使う人の多くはミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットを併用している方も多く、毎月の出費は馬鹿になりません。そういった点で1ヶ月2,000円くらいで使え、約3ヶ月分と量的にもちょうどいいデュプロストはバランスが良いといえるのではないでしょうか。
デュプロストの口コミ
デュプロストはフィンペシア同様シプラ社製で、かつ価格は日本のザガーロに比べ圧倒的に安いため期待を寄せる一方、海外製のジェネリックという点に不安を覚える人も多いことでしょう。
そういった不安や疑問を解消すべく、ほんの一部ですがデュプロストの良い口コミ、悪い口コミを併せて掲載したいと思います。
デュプロストの良い口コミ
他のデュタ製品も色々試しましたが自分はデュプロストが一番効果が出ている気がするのでこれに落ち着いています。
ザガーロジェネリックのデュタステリド含有量はすべて0.5mgなので、理屈的には効果に差がないはずなのですが、ジェネリックには往々にして合う合わないの問題が出てきます。
この方のようにデュプロストが最も合うという人もいれば、ザガーロが合う、ベルトリドが合うという人も。このばかりは使ってみないと分からない。
服用して3か月経過、頭頂部が明らかに増えてきました。特に頭頂部から後頭部及び頭頂部両サイドは顕著です。以前はプロペシアを服用していましたが、私はデュプロストの方が効果大です。
2型の5αリダクターゼにしか効果がないプロペシア(成分名:フィナステリド)より1型、2型両方に阻害効果があるデュタステリドの方が効くのは当然といえば当然。
効能的には生え際やM字部分、頭頂部双方に効果があるはずなのですが、頭頂部により効果を感じたという声が多い気がする。
とある病院で同じ物を処方されていましたが、こちらの方が断然安いので乗り換えました。効果は間違いないと思います。
一般的なAGAクリニックではザガーロやアボルブなど先発薬が処方されるものの、価格を重視して安い海外製のジェネリックを処方する病院も存在するとのこと。
AGAクリニックなどがデュプロストをいくらで処方しているのか分かりませんが、個人輸入で購入したほうが遥かに安いのは間違いありません。
プロペシアより効果が高いと感じます。インドで大手のシプラ社製品なので安心ですね。これからもリピートしていきます。
個人輸入で購入する発毛剤としては圧倒的な人気と知名度を誇るフィンペシアを製造するシプラ社は、海外製ジェネリックを製造するメーカーとして最も信頼されていると見ていいでしょう。
…ごめん言い過ぎた。本当はアメリカのジェネリックの方が良いです。でもアメリカ製のジェネリックはミノキシジル外用薬しかないので、消去法で結局シプラ社。
デュプロストの悪い口コミ
1年位からデュプロストを使用していますが、かなりの効果が得られているので、今後も継続して購入しようと思いますが、もう少し価格が下がれば経済的に助かるのですが。
フィナステリドのジェネリックに比べるとデュプロストは1.7倍ほどの価格なので高いと言いたいのでしょうが、ザガーロの6分の1程度で買える同薬を高いと感じるなら、いっそのことハゲを受け入れたほうがいいかも。
ただ、ベルトリドやデュタスであれば1錠あたりの単価はデュプロストより安いのも確か。シプラ社製に価値を見出すかどうかが評価の分かれ目でしょうか。
初めて購入しましたが、全く効果がありませんでした。あわててこれまでの製品に戻しました。
4ヶ月服用し効果は出ていません。 もちろん個人差があるので、自分には効かない、もう少し期間が必要等あるかもしれませんが、期待していた分残念です。
ミノキシジルタブレットと並んで最強の発毛剤といえるデュタステリド内服薬といえど、効き目には個人差があり効果なしと感じる人がいるのは致し方ないところ。
ただ、ほとんどの人が効果の有無を確認できるのは6ヶ月程度なので、そこまでは頑張って使用してほしい。
デュプロストの総評・まとめ
薄毛に悩んでいる人の中には新しい発毛剤であるデュタステリドが気になっているという方も多いと思いますが、ザガーロの1ヶ月10,000円近い出費はネックです。
だからといって手をこまねいていると薄毛はどんどん進行し取り返しのつかない状況になってしまうでしょう。
そういった人の強い味方がデュプロストであり、価格面のアドバンテージはもちろん製薬会社の信頼性も高く、自信を持っておすすめできます。
これから本格的に発毛に取り組む人はもちろん、プロペシアやフィンペシアなどを使っている人も一度はデュタステリドを試してみるべき。それで効果が実感できなければフィナステリドに戻すなり止めるなりすればいいのです。
薄毛は早く治療すればフサフサに戻る可能性もあるなど時間との勝負ですので、より高い効果を発揮するデュタステリドを一度使ってみて下さい。
ちなみに、今現在ザガーロなどを使っており、効果や副作用の有無を実感した上で「もっと安いものを」という人には最も安く済むデュタスの方が良いかもしれませんので、併せて検討してみて下さい。
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