フォリックスFR15とFR16どっちがいい?

フォリックスFR15とFR16

数ある外用の発毛剤の中でも、高濃度のミノキシジルを配合するフォリックスFR15とFR16は最強の名を欲しいままにしています。しかしこの2つを比べるとすればどっちがより良いのでしょうか?

単純に効果のみを追求すればミノキシジル16%とフィナステリドを配合するFR16という話になるでしょうが、副作用のリスクや価格など他の要因まで考慮するならその限りではないでしょう。

発毛剤のどこを重視するかは人によって異なります。どちらを使うか迷っている人に向け、いくつかの点で比較していきますので参考にしてみて下さい。

    目次
  1. フォリックスFR15とFR16の全成分を比較
  2. フィナステリドをどう評価するか
    1. フィナステリドの発毛効果
    2. 外用フィナステリドの発毛効果
    3. フィナステリドの副作用
  3. ミノキシジル濃度1%差で効果に違いは?
  4. ミノ・フィナ以外の成分に違いは?
  5. 使用する部位によっても選択は変わる
  6. FR15とFR16の使用方法を比較
    1. フォリックスFR15の使用方法
    2. フォリックスFR16の使用方法
    3. 塗布面積が狭い場合・広い場合の使用量は?
  7. フォリックスFR15とFR16の価格
  8. 私(管理人)が選ぶとすればどっち?
  9. FR15とFR16どっちを使えばいいのか?まとめ

フォリックスFR15とFR16の全成分を比較

FR15とFR16の全成分を比較

フォリックスの中でも屈指のミノキシジル濃度を誇るFR15とFR16。まずはこの2つの全成分を比較してみましょう。

フォリックスFR15 フォリックスFR16

純水
変性アルコール(SDA 40B-190溶媒)
プロパンジオール
ミノキシジル15%
乳酸
アジピン酸ジイソプロピル
ピロ亜硫酸Na
アデノシン
ミリストイルペンタペプチド-17
BG

PPG-26ブテス-26
PEG-40水添ヒマシ油
アピゲニン
オレアノール酸
ビオチノイルトリペプチド-1
メントールクリスタル
セイヨウハッカ油
ジブチルヒドロキシトルエン
アゼライン酸
酢酸トコフェロール
トリペプチド-1銅
ポリソルベート80
リシン
プロシアニジンB2
D-ビオチン
リン脂質
エスシン
シトステロール
TEA


純水
プロパンジオール
ミノキシジル16%
ベヘントリモニウムメトサルフェート
セタノール
香料
フェノキシエタノール
ホホバ種子油
エミュー油
加水分解コラーゲン
スペアミント油
アゼライン酸
アデノシン
BG

PPG-26ブテス-26
PEG-40水添ヒマシ油
アピゲニン
オレアノール酸
ビオチノイルトリペプチド-1
Prolipo neo
(プロパンジオール、レシチン(リン脂質))
フィナステリド
Syn-Ake
(グリセリン、水、ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド)
GHK-Cu Solution
(トリペプチド-1銅、水)
アロエベラジェル
ベニバナ油
水溶性コラーゲン
加水分解野菜タンパク
D-パンテノール
オタネニンジンエキス
ニンジン種子油
オリーブ油
TEA

フォリックスFR16とFR15、全成分を見るといろいろと違う点があるものの、主な成分に目を向けるとミノキシジルの濃度とフィナステリドの有無くらいしか違いがないですよね。

フォリックスFR15とFR16は2017年8月まで最強発毛剤の座に座っていたポラリスNR-09とNR-10の後継品という位置づけではあるものの、ポラリスNR-10とNR-09の主な成分はいくつか相違点があり明確な差別化が図られていました。

しかしフォリックスFR15とFR16になって成分の見直しがあり、この2つの成分はかなり近いものに。簡単に言ってしまえば成分を共通化することでコストダウンを図っているのかもしれません。

勘違いして欲しくないのは、フォリックスになって劣化したというわけでは決してなく、FR15は従来のポラリスNR-09とほぼ同じ、FR16はむしろパワーアップしているといっても過言ではないということ。

ほとんど成分が変わらない中で肝になるのはやはりフィナステリドの存在か。

フィナステリドをどう評価するか

フォリックスFR16のフィナステリドをどう評価する?

フォリックスFR15とFR16の成分でもっとも大きな違いといえば「フィナステリドが配合されているかどうか」になるでしょう。

ゆえに、これをどう評価するのかによって「どちらを使うか」が決まるかと。

ではこのフィナステリド、フォリックスFR16に配合されることによって具体的にどういう効果や副作用が考えられるのか詳しく見ていきましょう。

フィナステリドの発毛効果

フィナステリドといえばプロペシアやフィンペシアなどといった発毛剤の主成分として、世界中で使用される医薬品成分。

男性の薄毛の大半を占める男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンである「テストステロン」に5αリダクターゼ(5α還元酵素)が作用して生み出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」が原因。

フィナステリドは5αリダクターゼの働きを阻害する作用があり、それによりDHTの生成を抑制する…というメカニズムになります。

フィナステリドの効果

プロペシアは臨床試験において上図のような結果が示されるなど、AGAの第一選択薬として今も活躍する薬です。しかしこれはあくまでも“内服薬”としてデータである点に注意が必要。

フィナステリド0.25%のリグロースラボFIN25 フィナステリドを外用薬として配合しているものは、私の知る限りではフォリックスの前身であるポラリスシリーズの一部と、ジェンヘアーというスロバキアの発毛剤にフィナステリドを主成分とした外用薬があったくらい。

今現在はフォリックスシリーズを販売するサファイアヘルスケアの別ブランドであるリグロースラボからFIN25も登場していますね。

ジェンヘアーFIN025やリグロースラボFIN25はミノキシジルを使用せずフィナステリド0.25%が主成分という極めて珍しいもので、キャッチフレーズは「塗るプロペシア」。ちなみに現在ジェンヘアーは販売終了になっています。

服用するフィナステリドの場合、その成分は全身に送られるため効果は限られる一方、外用薬ではピンポイントに使用できるため、効率的かつダイレクトに毛根へ届けることができる…という見方もできます。

フィナステリドを使用する上で妊婦に関しては触れる事すら禁忌。経皮吸収で胎児の生殖器の成長に悪影響を及ぼす可能性が示唆されていることからも、頭皮から吸収され効果を発揮するというのは説得力があるように感じます。

ただ、内服薬としては実績もデータも十分なフィナステリドも、外用薬として使用した場合の明確なデータは乏しく、どこまで効果があるのかは未知数と言わざるを得ません。

しかし、フィナステリドを外用薬として使用した試験結果も小規模ながら複数存在します。

外用フィナステリドの発毛効果

フィナステリドを逃避に直接塗布する臨床試験は、海外の論文において複数確認することができます。その中から2例を紹介したいと思います。

一つ目は2012年にタイで発表されたもの。

この試験はAGAを発症する計40名の男性を対象に24週にわたり行われたもので、ミノキシジル3%のローションのみを使用する群と、ミノキシジル3%とフィナステリド0.1%のローションを併用する群に分け効果を比較しています。

参照サイト:Pubmed(英語)

結果、両方のグループで毛髪の増加が確認でき、毛髪数に関しては差が認められなかった一方、写真判定ではミノキシジル+フィナステリドのグループの方が有意に大きな改善が見られたとのこと。

この結果では、フィナステリドに髪の毛を増やす効果はないものの、1本1本を太くする効果は期待できることが読み取れます。

もう一つは2022年にヨーロッパで発表された試験結果。

対象はAGA男性458名と比較的大規模なもので、期間は24週。被験者を2郡に分け、片方はフィナステリド外用薬を、もう片方はプラセボ(偽薬)を使用するというもの。

24週の試験を終えた結果、毛髪数はプラセボよりフィナステリド外用の方が有意に多く、内服薬のフィナステリドに比べても数値的に類似していました。

一方で安全性に関しては経口フィナステリドに比べ圧倒的に高いという結果に。

フォリックスFR16はあくまでもミノキシジルがメインであり、フィナステリドは“補助”と見ておくべきなのは間違いないものの、外用フィナステリドの有意性を示すデータが徐々に増えているのもまた事実なのです。

フィナステリドの副作用

一方、フィナステリドを配合することによる副作用の懸念はどうなのか?

参考としてフィナステリドを内服した場合の副作用は以下の通り。

副作用の種類/頻度 頻度不明 1~5%未満 1%未満
過敏症 痒痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)
生殖器
性機能障害
睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等) リビドー減退 勃起機能不全、射精障害、精液量減少
肝機能 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
その他 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

最も多いのがリビドー減退(性欲減退)で、勃起障害(ED)がそれに続きます。稀な例として精液の質低下や肝機能障害なども。

フィナステリドが経皮吸収されるということを考えれば、それが血液を通じて全身に行き渡る可能性は否定できず、そうなれば性機能障害の副作用が出ないとは言い切れません。

しかし、ミノキシジルですら外用薬なら副作用の心配はほとんどないことからも、フィナステリドを頭皮に塗布した場合も副作用の心配はほとんどいらないと見ていいでしょう。

前述した外用フィナステリドの臨床試験においても、性機能障害に代表されるフィナステリドの副作用を避けつつ発毛効果を享受することが大きなテーマになっています。

実際に外用フィナステリドを使用した試験では総じて重篤な副作用は確認されておらず、プロペシアなど内服薬のフィナステリドに比べ安全性の高さが明確になっています。

ただし、フィナステリドやデュタステリドといった発毛剤における性機能障害の副作用はノセボ効果(思い込みによる副作用)も多大な影響を与えていることが示唆されています。

つまり「副作用出るかも」と過度に恐れていると、ノセボ効果によって性欲減退や勃起障害が出てくる可能性が高まってしまいます。それでなくても性欲や勃起は精神状態が大きく関与しますからね。

「病は気から」というように、人間は思い込みに弱いのです。

フォリックスFR16を使用するのであれば、副作用なんか気にも留めないくらいのスタンスでいることが最良の副作用対策と言っていいでしょう。

どうしてもフィナステリドの影響を危惧するようであれば、フィナステリドを配合していないフォリックスFR15の方が適しているでしょう。ミノキシジル15%とアデノシンなどの成分だけでも十分な発毛効果を期待できますからね。

ミノキシジル濃度1%差で効果に違いは?

ミノキシジル1%差で効果の違いは?

フォリックスFR15とFR16の明確な違いといえば、上記フィナステリドの有無に加え、ミノキシジル濃度が15%か16%かの差になりますよね。

ミノキシジル15%と16%、どちらが薄毛に効果的かと問われれば「ミノキシジル16%を配合するFR16」と言わざるを得ないでしょう。

少なくとも1%や2%、5%といった濃度で効果の差を検証した臨床試験では、濃度が高いほど良好な発毛効果を示しており、ミノキシジル含有量が多ければ多いほど効果への期待も高まるのは必然だからです。

ただ、元々の含有量が少なければ1%の差は非常に大きなものになりますが、15%や16%という高濃度ともなる、と1%差に期待される効果というのは相対的に下がることになってきます。

そのため、厳密にはミノキシジル16%を配合するフォリックスFR16のほうが効果は上だが、FR15でもほとんど変わらないくらいの効果を得られるとなる。

フォリックスFR15でもリアップX5プラスネオの3倍のミノキシジルが配合されていることを考えれば、1%の差にそこまでこだわる必要はないでしょう。

ただ、「心理」となるとまた話は変わってきます。

ミノキシジル濃度が最も高いFR16を使用した場合、仮に思うような効果がでなかったとしても「最強外用薬で効果が出ないなら仕方ない」と納得できる面もあるでしょう。

しかしこれがFR15であった場合、「FR16を使えばまた違うかもしれない」と考えるのではないでしょうか。たった1%の差とはいえ、「最強ではないFR15」と「最強のFR16」には濃度差を超越した“存在感の差”があるのです。

進行する一方のAGAは時間との戦いということもあり、退路を断ち“最短距離”を突き詰めるならフォリックスFR16を、効果がなかった場合にさらに強い発毛剤に移行できるという“余力”や“逃げ道”を残しておきたいならフォリックスFR15を。

たった1%、されど1%なのです。

ミノ・フィナ以外の成分に違いは?

FR15とFR16のミノ・フィナ以外の成分の違い

ここまで何度も書いているように、フォリックスFR15とFR16の最大の違いはミノキシジルの濃度とフィナステリドの有無です。

では、それ以外に違いはないのでしょうか?

結論から書けば、「若干の違いはあれど効果を左右するような違いはない」。

一定の発毛・育毛効果を期待できる「アデノシン」「プロキャピル」「プロシアニジンB2」「トリペプチド-1銅」「アゼライン酸」などはフォリックスFR15・フォリックスFR16どちらにも配合されているからです。

あえて違いを上げるのであれば、フォリックスFR15にはアミノ酸である「リシン(リジン)」と、ビタミンB群の「ビオチン」が配合され、フォリックスFR16には「ビオチノイルトリペプチド-1」や「Syn-Ake(シンエイク)」と呼ばれる、蛇の毒をヒントに作られた成分か。

ただ、これら成分は化粧品に使用されることも多く、育毛・発毛効果は期待できません。はっきり言ってしまえば“AGA治療に全く寄与しないどうでもいい成分”。シンエイクはしわ対策の化粧品を中心に配合される成分ですしね。

フォリックスFR15とFR16の成分的な違いは、ミノキシジル濃度とフィナステリドの有無だけ」言っても過言ではないでしょう。

使用する部位によっても選択は変わる

FR15とFR16は部位によって使い分ける

ここまで「フォリックスFR15とFR16の大きな違いはミノキシジル濃度とフィナステリドの有無」と何度も書いてきましたが、実は成分以外にもこの2つには大きな違いがあるのです。

それはテクスチャ…つまり液体の粘度がまるで異なる点。フォリックスFR15はやや黄色がかった透明のサラサラな液体、フォリックスFR16は粘度の高い白いクリームタイプと、まるで別もの。

そういったこともあり、それぞれ塗りやすい部位に違いがあります。

サラサラの典型的なローションタイプであるフォリックスFR15は、頭頂部などある程度髪の毛が残っている部位にも浸透しやすい一方、ツルツルの生え際やM字部分には留まりづらく液だれが起きやすいという特徴があります。

一方のフォリックスFR16はクリームタイプであるため生え際やM字部分に塗っても液だれを起こしにくいというメリットがあるものの、髪の毛が残っている部位には液剤と毛髪が絡んでしまい塗りづらいと感じることも。

大雑把にいえば頭頂部の薄さが気になる人はFR15を、生え際やM字ハゲ気になる人はFR16が合っている可能性が高いということに。

実際、頭頂部よりM字部分のハゲが気になる私が使用してみたところ、ある程度髪の毛が残っている頭頂部にフォリックスFR16は本当に塗りづらい。

人差し指や中指の腹に薬液を乗せ、髪の毛をかき分けながら可能な限り頭皮に塗ろうとするも、どうしても髪に絡んでしまう。

フォリックスFR15のようなローションタイプであれば、髪の毛に絡んでしまったとしても、重力により徐々に頭皮に移行してくれますが、粘度の高いフォリックスFR16は髪の毛に絡んだまま留まり、最終的にはそのまま乾燥してしまう。

そのため、頭頂部とM字部分両方の薄毛対策に力を入れる場合は、「部位によりフォリックスFR15とフォリックスFR16を使い分けるのがベスト」という結論に至ることでしょう。実際私がそうであるように。

こういった点も検討の材料に入れてみてください。

FR15とFR16の使用方法を比較

FR15とFR16の使用方法

次に、フォリックスFR15とフォリックスFR16の使用方法を比較してみましょう。

使用方法
フォリックスFR15 1回5プッシュを朝晩の計2回、薄毛が気になる部位に直接塗布し、マッサージを行い揉み込む。塗布後4時間は洗い流さないようにする。

付属のドロッパー(スポイト)を使用する場合、1mlを薄毛が気になる部位に直接塗布し、マッサージを行い揉み込む。塗布後4時間は洗い流さないようにする。
フォリックスFR16 1回3~5プッシュを朝晩の計2回、薄毛が気になる部位に直接塗布し、マッサージを行い揉み込む。塗布後4時間は洗い流さないようにする。

フォリックスシリーズの使用方法は基本的に1回5プッシュを朝晩の2回、薄毛が気になる部位に直接塗布し、その後マッサージを行い揉み込むという点で共通しています。

フォリックスFR15の使用方法

フォリックスFR15などサラサラのローションタイプであれば、この使用方法で問題ありません。頭頂部であれば、残っている髪の毛をかき分け、スプレーノズルにて地肌に直接吹きかければいいでしょう。

M字部分であれば、顔を傾け垂れない角度にしたうえで、スプレーノズルもしくはドロッパー(スポイト)で直接塗布します。

塗布した後、指の腹を使って優しくマッサージしながら揉み込みます。「指の腹を使ってこすりつける」ではなく、「指の腹を軽く押し付けたまま頭皮を動かすようにマッサージし、部位を少しずつ移動させていく」という意識で行ってください。

フォリックスFR16の使用方法

ローションタイプであるフォリックスFR15であれば、説明書などに記載されている上記の使用方法で問題ありません。しかしフォリックスFR16だとそうもいきません。

フォリックスFR16はクリームタイプであるため、スプレーノズルではなくポンプノズルとなっています。しかしこのポンプノズルが曲者なのです。

フォリックスFR16は16%という高濃度のミノキシジルを配合しているにもかかわらず、粘度の高いクリームタイプを採用していることもあり、成分が結晶化しポンプが詰まってしまう事態が多発。

加えて、前述したとおり髪の毛に絡みやすいため、はっきり言ってフォリックスFR16のポンプノズルから薄毛部分に直接塗布するといのは現実的ではない。

私含め多くの人が実践しているのは、人差し指など指の腹の上に乗せて塗り込む方法。塗った感覚が掴みやすいうえ、塗った後にマッサージすることになるため、直接塗布に比べても無駄になることはありません。

ただ、ポンプからすんなり出てくれれば指に取って塗り込むのは簡単ですが、ポンプが詰まってしまった場合は容器から直接マドラーなどですくい取る必要が。しかしここでも問題が。

以前は容器とポンプノズルは別々の状態で箱に収まっており、自分で容器にポンプノズルを装着して使用するようになっていました。しかし2021年に行われリニューアルで一体型になってしまったのです。

つまり、ポンプノズルが詰まってしまった場合、何らかの方法で容器を破壊する必要が。完全に改悪ですよね。

この容器は「欠陥」と言えるレベルとあって、遠からず改良されると思われます。もしこの容器のフォリックスFR16を使用する場合は、容器を切ったうえでマドラーなどですくい出すことも想定しておきましょう。

塗布面積が狭い場合・広い場合の使用量は?

フォリックスFR15・フォリックスFR16双方において、使用方法は1回5プッシュ(1ml)を朝晩の2回塗布することになっているのは前述の通り。

しかしここでちょっとした疑問が生まれます。「薄毛の面積が狭い場合も広い場合も使用量は一緒なのか?」という点です。

以前、リアップを製造販売する大正製薬に問い合わせたところ、「1mlは頭皮全体に十分行き渡る量であるため、塗布する面積にかかわらず1回1mlの用法用量を守ってください」との返答を得ています。

基本的にはフォリックスシリーズも同様と考えていいでしょう。

ただ、いわゆる“波平状態”で、生え際から頭頂部にかけ全体に塗布する場合と、M字部分のみに塗布する場合では、その面積に大きな差が生じますよね。

にもかかわらず「どんな状況においても1ml」となると、M字部分のみの場合は時間をかけて揉み込んだり重ね塗りしたりする必要が出てくる。

信頼できる臨床試験の結果はあくまでも1mlの使用が前提であるため、メーカーが1mlにこだわるのは理解できます。しかしそこは状況に応じて量を調整してもいい気もします。

とはいえ、考えようによっては「塗布面積が少ないけど1ml使用=たっぷり浸透させられる」と捉えることもできる。より確実に効果を出したいのであれば、やはり用法容量は守ったほうがいいでしょう。

フォリックスFR15とFR16の価格

FR15とFR16は部位によって使い分ける

効果や副作用、塗りやすさなどの面では一長一短であるフォリックスFR16とFR15。では明確な数字で表れる価格はどうなっているのでしょうか。

商品名 ミノキシジル濃度 価格
フォリックスFR15 15% 5,550円
フォリックスFR16 16% 5,820円

価格的にはFR15のほうが270円安いことになります。

しかしこの270円というのが微妙なところで、ほとんど同成分である中でミノキシジルが1%多くフィナステリドも入っているFR16の方がややお得感があるのは確か。

しかし副作用の懸念まで考慮した場合はその限りではなく、やはりここでも効果と副作用のどちらを重視するかで評価は変わってきます。

一応旧製品であるポラリスNR-09(ミノキシジル15%)とNR-10(ミノキシジル16%)を例に取ると、価格はフォリックス同様270円差と小さいものでしたが、人気の面ではNR-09の方が上でした。

まあ、ポラリスの場合フォリックスに比べ成分の差別化が図られていたので、尖がったNR-10よりバランスの良いNR-09が好まれたという背景は無視できませんが。

フィナステリドとミノキシジル1%以外の成分はほとんど同じになったフォリックスFR15とFR16であれば、後者のお得感が勝るのかなという印象。

ただ、頭頂部とM字部分どちらにも使用するという場合は、塗布する部位によりフォリックスFR15とフォリックスFR16を使い分けることで薬液の無駄を極力排除することができるため経済的。

この方法であれば1回当たりのそれぞれの使用量は半分になるため、使用期間は約2ヶ月。2倍の初期費用という点に目をつぶれば最もコストパフォーマンスが高い方法といえるのではないでしょうか。

私(管理人)が選ぶとすればどっち?

フォリックスFR15とFR16、選ぶならどっち?

参考までに、ほどよくハゲの私が「どちらか一方を選べ」と問われた場合どちらを選ぶかについて、理由を添えて書いておきましょう。

結論から言えばFR16です。

外用薬であればミノキシジルであれフィナステリドであれ、基本的に副作用の心配はほとんどなく、また私の場合フィナロイドなどフィナステリド内服薬を長年使用しており、特に副作用を感じていないことが大きな理由。

ポラリスNR-10を使っていた時期にも副作用など微塵も感じませんでしたしね。

副作用うんぬん言い出すのであれば、そもそも高濃度のミノキシジルを配合するFR15やFR16を選択するべきではなく、大人しくミノキシジル5%のカークランドリアップX5プラスネオでも使っておけという話。

病院で処方される様々な治療薬には大なり小なり必ず副作用があるように、遺伝に逆らう必要がある発毛剤に副作用があるのは当然といえます。

しかも外用薬であればそのリスクもほとんどなくなる。

そのリスクすら恐れるというのであれば、医薬品である発毛剤を用いた薄毛治療を行うべきではありません。“副作用がない”医薬部外品の育毛剤で薄毛対策を行った気分に浸っていればいいでしょう。

…思い切り脱線しましたが、髪の毛を生やすということはそれだけ大変なこと。

薄毛があまり進行していない、FR15の効果で十分というのであれば無理してFR16を使用する必要はないものの、副作用を恐れてFR15にするという後ろ向きの選択はするべきでないと私は考えます。

M字ハゲが気になるのもFR16推しの要因

また、私の場合頭頂部よりM字部分の薄毛が深刻という問題もあります。

前述の通りM字ハゲには液だれしにくいクリームタイプのフォリックスFR16が向いています。実際にどっちも使ってみた結果、やはりFR16のほうが合っていると感じました。

人によっては頭頂部はフォリックスFR15を、M字部分はフォリックスFR16というように使い分けているように、それぞれ半分ずつ使えば2本を2ヶ月かけて使用することになるためコストも変わりません。

以上、私が実際にフォリックスFR15とフォリックスFR16を使ってみての評価でした。参考になれば幸いです。

FR15とFR16どっちを使えばいいのか?まとめ

前述したように、薄毛が軽度であるならリアップX5プラスネオの3倍のミノキシジルを配合するFR15で十二分な効果が期待できるでしょう。

ただ、ハゲ具合が軽度であれば「そもそも高濃度のミノキシジルが必要なのか?」という疑問も。5%配合で圧倒的低価格のリグロースラボM5や、ミノキシジル5~7%に加えデュタステリドを配合する5HP/7HPでも十分な気がします。

フォリックスを選ぶということはそれなりに切羽詰まった状態なのではないでしょうか。そうであるならFR16を使ってみるべきではないかと考えます。

まあ、フォリックスFR15やFR16は外用薬としては最強レベルながら、内服薬であるミノキシジルタブレットに比べれば効果も副作用も軽めなので、あまり深刻に考えずフィーリングで選んでみてもいいのではないでしょうか。

もしくは薄毛がより深刻な部位に合う商品を選ぶか。

薄毛治療は早ければ早いほど効果が期待できるという点で時間との勝負でもあります。FR15かFR16かで悩んで時間を無駄にするくらいなら、とりあえずどっちかを使って合う合わないを判断したほうが良いと考えます。

フォリックスFR16の詳細

フォリックスFR15の詳細

高い効果で人気の発毛剤

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧