国内外プロペシアジェネリックの種類と価格

国内外のプロペシアジェネリックの種類

プロペシアを使ってみたいけど高い…そう感じている人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、プロペシアは1ヶ月分で約7,000円かかり、家計への負担は馬鹿になりませんよね。

そんな人にとってありがたいのがプロペシアジェネリックの存在。

とはいえ、これまでプロペシアジェネリックといえばインドやフィリピンなどで作られた、半ば“海賊版”と言っても差し支えないものばかり。確かに圧倒的な安さではあるものの信頼性に疑問を感じる人も多かったことでしょう。

しかし、近年は日本製の正式なジェネリックも出揃ってきており選択肢は確実に多くなっています。国内外に存在する多くのプロペシアジェネリックを価格と共に詳しく紹介していきます。

日本のプロペシアジェネリック

日本でプロペシアのジェネリックが承認・販売されたのは2015年のこと。プロペシアが日本で処方されるようになったのが2005年ですから、約10年間は正式なジェネリック医薬品が存在しなかったことになります。

日本のプロペシアジェネリックといえばファイザーの「ファイザー」と沢井製薬の「サワイ」が特に有名ですが、現在ではそれ以外にも様々な製薬メーカーが製造・販売しています。

日本のプロペシアジェネリックの種類

今現在日本で販売されているプロペシアジェネリックの種類をすべて見てみます。

商品名 製薬会社 フィナステリド含量
ファイザー ファイザー 0.2mg・1mg
クラシエ 大興製薬 0.2mg・1mg
サワイ 沢井製薬 0.2mg・1mg
トーワ 東和製薬 0.2mg・1mg
SN シオノケミカル 0.2mg・1mg
TCK 辰巳化学 0.2mg・1mg
武田テバ 武田テバファーム 0.2mg・1mg
FCI 富士化学工業 0.2mg・1mg
RTO リョートーファイン 0.2mg・1mg
SKI 小林化工 0.2mg・1mg

2015年まで先発薬であるプロペシアしか存在しなかったフィナステリド錠も、ジェネリック医薬品が認可されるようになってから一気に増え、プロペシアジェネリックは現在10種が製造・販売されています。

主成分であるフィナステリドの含量はプロペシアと同様に0.2mgと1mgが用意されています。とはいえ価格はほとんど変わらず、時間的猶予もない男性型脱毛症(AGA)に対し0.2mgを使用することはあまりないと思いますが。

薬価は?

プロペシアジェネリックの使用を検討する一番の理由は「価格」だと思います。

そのため上記したプロペシアジェネリックの薬価は非常に気になるところですが、これらの薬は公的な医療保険(健康保険)の適用ではないため、一般的な薬剤のように薬価は定められていません。

健康保険が適用される薬というのは国が7割を負担する都合上具体的な薬価が0.1円単位まで設定されています。私たちはその薬価の3割を負担し、かつ調剤料や処方箋料などを上乗せして支払うことになります。

しかし、健康保険が使用できないプロペシアジェネリックは自由診療でのみの取り扱い。自由診療は診療内容や診療報酬、薬の価格に至るまで医療機関が自由に設定することができます。

そのためプロペシアジェネリックの価格に関しては「医療機関によってまちまち」と言わざるを得ませんが、参考までに複数のAGAクリニックや皮膚科の価格を掲載したいと思います。

医療機関 含量 錠数 価格
Aクリニック 1mg 28錠 6,480円
B医院 1mg 28錠 6,150円
Cクリニック 1mg 28錠 7,240円
Dクリニック 1mg 28錠 3,800円
Eクリニック 1mg 28錠 3,920円
Fクリニック 1mg 28錠 6,000円
Gクリニック 1mg 28錠 5,040円
Hクリニック 1mg 28錠 3,900円

プロペシアジェネリックの価格は自由診療だけあって本当にまちまち。先発薬であるプロペシアより安い価格設定である点はどの医療機関も共通であるものの、価格差はかなり大きい印象。

ざっくりと言えば28日分で5,000円前後といったところか。

皮膚科など他の診療科目がメインの医療機関よりAGAや美容整形など自由診療に特化したクリニックの方が価格は安い傾向にあります。

そういった医療機関の場合、ミノキシジルやクリニックオリジナルの薬と抱き合わせやすいほか、様々な高額治療や検査によって利益を上げられるという背景がありそうです。安価な薬価はハゲを釣るためのエサ。

一方、皮膚科などは診療ガイドラインにのっとり、科学的根拠がしっかりしているプロペシアやザガーロなどのAGA治療薬のみの処方に留めるため、どうしても高くなってしまうのかもしれません。

プロペシアジェネリックの薬代をできるだけ抑えたい場合は、ネットで薬価を調べたうえで安い価格で販売しているAGAクリニックに出向き、プロペシアジェネリックの処方以外すべて断るのがベスト。

「無駄な検査とか高いだけの他の治療はいらない」という確固たるスタンスで。

プロペシアとジェネリックの具体的な違い

先発薬であるプロペシアと各社が製造・販売しているプロペシアジェネリックはどちらもフィナステリドが主成分となるAGA治療薬。そのため効果や作用は同一のものになります。

大きな違いは成分の開発や臨床試験(治験)にかかる膨大な開発費がかかっているかどうか。ジェネリック医薬品の場合、先発薬であるプロペシアの特許期限が切れるのを待つことでデータをそのまま流用できるためコストを大幅に削減でき、それが薬価の安さに繋がっています。

ただし、プロペシアジェネリックは先発薬であるプロペシアと完全に同じものというわけではありません。主成分であるフィナステリドの含量は同一である一方、それ以外の添加物に関しては若干の違いがあるからです。

とはいっても大きく違うわけではありません。プロペシアでは13種使用されている添加物の中の2、3種が異なる、もしくはその配合比率が微妙に違う程度。

例えばプロペシアとファイザーのフィナステリド1mgの添加物を比べた場合、ファイザーには「ポビドン」「マクロゴールド」「軽質無水ケイ酸」などが使用される一方、「デンプングリコール酸ナトリウム」や「タルク」が使用されていないといった具合。

こういった添加物の違いにより先発薬とジェネリック医薬品には効果に違いがあると感じる人もいますが、結論から言えばそれは無視していいレベル。

そういった添加物の違いに対し神経質になった結果、“効果や作用にも違いがある”と思い込んでいる可能性が高いのです。

厳密に言えばプロペシアとプロペシアジェネリックは主成分以外の部分で若干の相違があります。しかし薬の効果という点に関しては違いはないと思っておいて間違いはないでしょう。

海外のプロペシアジェネリック

2015年以降、日本においても多くのプロペシアジェネリックが登場していますが、それ以前はインドなどのジェネリック医薬品を使用するしかない状況でした。

日本で正式なプロペシアジェネリックが複数登場したことにより海外製の製品は存在感を失った…かと思いきや、そんなことは一切ありません。

むしろジェネリックであるにもかかわらず28日分で5,000円前後もする高額な価格設定に嫌気が差し、海外製のプロペシアジェネリックの人気が高まっていると感じるほど。

プロペシアジェネリック「フィンペシア」 海外製のプロペシアジェネリックの代表格といえばインド・シプラ社製のフィンペシア。日本においてプロペシアジェネリックが登場するずっと前から安価に提供しているとあって知名度は抜群です。

シプラ社はインド第2位の製薬メーカーで、世界160ヵ国以上にジェネリック医薬品を流通させているとあって信頼性は高く、一方で価格は100錠3,000円前後。日本のプロペシアジェネリックの6分の1程度と圧倒的に安いのです。

フィナステリド含量は1mg。1ヶ月分1,000円以下で使用できるため、日本で正式なプロペシアジェネリックが発売されて以降も人気が衰える様子は一切ありません。

フィンペシアの詳細

プロペシアジェネリック「フィナロイド」 次いで人気なのがフィリピン・ロイド社のフィナロイド。比較的後発のプロペシアジェネリックながらフィンペシアよりさらに安い価格設定で人気を確かなものにしています。

その人気の一翼を担うのが信頼性。ロイド社は2018年には日本のジェネリック医薬品大手「日医工」と業務提携するなど、品質と信頼性は群を抜いています。

そんな製薬会社が1ヵ月分1,000円を切る価格でプロペシアジェネリックを提供してくれているのですから、人気になるのも頷けます。

フィナロイド1mg100錠の詳細

とはいえ、医療機関を通さず購入できる海外製のプロペシアジェネリックに不安を感じている人が多いのも確か。

ジェネリック医薬品としては高いと言わざるを得ない日本の商品と、圧倒的に安い海外製のプロペシアジェネリック。どちらを使うかは各々の価値観が大きく左右するところなのではないでしょうか。

日本製と海外製どっちがいい?

日本製と海外製のプロペシアジェネリック、果たしてどっちを使用するべきなのでしょうか?

日本製のメリットは何と言っても信頼性の高さ。日本で製造し、医師や薬剤師の手によって処方されるのですからこれほど安心できることはありません。

しかし高い…せめて1ヶ月分2,000~3,000円くらいならグッと使いやすくなるんですけどね。現状ではプロペシアより2~3割安い程度であるため、長期間使用することを考えるとちょっと躊躇してしまいます。

一方の海外製ジェネリックは個人輸入というちょっと怪しいシステムを使用し、これまたちょっと怪しげな雰囲気が漂うインドやフィリピンといった国々の薬を購入という点が大きなデメリットと言えるでしょう。

とはいえ、前述したようにプロペシアジェネリックを製造している製薬メーカーは世界中にジェネリック医薬品を流通させる大手なので、先入観さえ捨ててしまえば極めて安価に購入することができます。

そもそも、プロペシアなどのAGA治療薬は比較的副作用が少ない安全な薬とあって、ハゲの兆候がある人が医療機関を受診すればホイホイ処方してくれる薬。自由診療だから医師としても儲かるし。

その程度の薬に対し毎回毎回医師の処方が必要なのか?…という疑問も。そのため、最初はAGAクリニックを訪れ、一度医師の処方を受けた後は個人輸入のフィンペシアなどに切り替えるという人も大勢存在します。

安心感を最優先するなら病院でプロペシアジェネリックを、コストや手間を削減したいなら海外製のものを…そういった使い分けになるでしょう。

ちなみに私は医療機関を受診したことは一度もなく、フィンペシア→フィナロイドと推移し現在に至ります。数年にわたり使用し続けていますが問題は発生していません。

だからといって医療機関の処方を否定する気もありません。薬価が安く手間もかからないのであれば私だって医療機関の処方を受けている。現状はお金と時間がかかりすぎるという点で避けていますが。

どのプロペシアジェネリックを使うか…ご自身が納得できるベストな選択の手助けになれば幸いです。

フィンペシアの詳細

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