フィナロイド フィンペシアより安価な発毛剤
格安の海外製プロペシアジェネリックと言えばフィンペシアを思い浮かべる人が多いと思います。しかし同じくフィナステリド1mgを配合し内容量100錠のフィナロイドはさらに安いって知っていましたか?
近年は日本でデュタステリドが正式認可され2016年にはザガーロが発売されたこともあって、フィンペシアからベルトリドなど格安のデュタステリド内服薬に移った人もいると思いますが、フィナステリドだってまだまだ現役。
デュタステリドに比べフィナステリドには価格面でのアドバンテージがあり、今でも発毛剤の主役であることは変わりません。
そんな価格面で強みのあるフィナステリドにおいて、安価で人気のフィンペシアより安いフィナロイドの存在は知っておいて損はないはず。
- フィナステリドってどんなもの?
- フィナロイドの特徴
- フィナロイドを製造している会社の信頼性
- フィナロイド(フィナステリド)の副作用
- フィナロイドの初期脱毛
- フィナロイドの価格
- 国内通販サイトからフィナロイドを買う方法は?
- フィナロイドの総評・まとめ
フィナステリドってどんなもの?
発毛剤の個人輸入を考えている人はフィナステリドに対する知識も持ち合わせている方が大半だと思いますが、これから発毛剤デビューという人もいるかもしれませんので、フィナロイドの主成分フィナステリドについて簡単に説明します。知ってる人はスルーで。
フィナステリドは長らく日本で唯一の内服発毛剤として君臨してきたプロペシアの主成分で、1mgが主流となっています。
男性の薄毛の9割を占める男性型脱毛症(AGA)の原因は男性ホルモン「テストステロン」に、遺伝が分泌量や感受性に大きく影響する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」が作用して生み出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」によるもの。
フィナステリドはこの中で5αリダクターゼの働きを阻害し、AGAの原因であるDHTの生成を抑制する効果があるのです。
この作用によりプロペシアではほとんどすべての人にAGAの進行が止まる効果が示され、6~7割の人には薄毛の改善が見られるという結果に。
一般的にAGAを発症して3年経てば薄毛はそれなりに進行するものですが、フィナステリドを使用した場合、むしろ改善する人間が増えていくということからもこの薬の効果が見て取れると思います。
フィナロイドの特徴
フィナロイドのは簡単に言ってしまえばプロペシアと同じ成分・効き目を持つ一方で、価格的には9分の1程度に抑えられた抜群のコストパフォーマンスが特徴。
フィナロイドに限らずフィンペシアや他の海外製プロペシアジェネリックに言えることですが、これらはプロペシアの特許切れを待って作られた正式なジェネリックではありません。
なぜなら、プロペシアの特許が切れるのは2019年であるから。
日本では2015年にファイザーから正式なプロペシアジェネリックが、2016年には沢井製薬やクラシエなど複数の製薬会社から発売されましたが、この裏にはフィナステリドの特許を持っているメルク社と何らかの契約や合意があったと推測されます。
ちなみにこれら正式なジェネリックはプロペシアに比べ2~3割安くなっています。
一方、ここで紹介するフィナロイドや人気のフィンペシアは特許に甘いお国柄を背景に“勝手に作った”感が強く、それだけに価格は日本のジェネリックとは比べ物にならないくらい安くなっています。
そう聞くと「おいおい、大丈夫かよ」と心配になると思いますが、それは後述する製造会社の信頼性を見て頂ければ安心できると思います。
フィナロイドを製造している会社の信頼性
不安を感じる人も多いであろうフィナロイドを作ってる会社はフィリピンを拠点とするロイド・ラボラトリーズという会社が製造・販売しています。
フィリピンと聞くとやや胡散臭い感じるかもしれませんが、ロイド社はインドやシンガポール、タイなど東南アジアをはじめ、アメリカなどにも生産拠点を持つ大手製薬会社だったりします。
これは人気のフィンペシアを製造するシプラ社も同様で、インドに本社を置き生産拠点は世界10ヶ国に、輸出する国はアメリカやヨーロッパを含め150ヶ国に及ぶ大手製薬会社。
それを物語るように、2018年には日本のジェネリック医薬品大手「日医工」がロイド社とその子会社であるイノジェン社と業務提携しています。
「勝手に作っている」と聞くと「ヤバそうな薬・会社」というイメージを持たれがちですが、これには高価な先発薬を購入できない貧しい途上国に対する救済措置的な意味合いもあり、決して信頼性に問題があるわけではありません。
ただ、日本での個人輸入を用いた安価なジェネリックの人気を見ても分かるように、近年はインドやタイ、フィリピンなどの発毛剤がかなり幅を利かせており、先進国も色々と対策を打ち始めていたりします。
実際スイスの製薬会社が特許の侵害を理由にインドの製薬会社を訴えるなどの行動が見られます。しかしそれは裏を返せば先発薬が危機感を抱くほどの品質と価格…という見方もできるのではないでしょうか。
日本のAGAクリニックにおいてもタイ製のミノキシジルタブレット「ノキシジル」を処方していることが多々あります。
フィリピンやタイ、インドと身構えてしまう気持ちも分からなくもありません。しかし日本で売られている製品の多くが東南アジアなどで製造されているように、しっかりとした基準で作られていれば先進国のそれと遜色ない品質が可能。
多くの国々にジェネリック医薬品を流通させているロイド社製のフィナロイドもまた、それら商品と同じく信頼できる発毛剤のひとつなのです。
フィナロイド(フィナステリド)の副作用
発毛剤といえば副作用に不安を抱く方も多いと思います。
それでなくてもアフィリエイト報酬の高い育毛剤を売りたいサイトがプロペシアやミノキシジルの副作用を過度に叩いていることもあって、「発毛剤の副作用は怖い」という先入観がある人も多いのではないでしょうか。
フィナロイドは当然として、日本の正式なジェネリックにおいても後発薬は臨床試験を行わず先発薬の効果や副作用を踏襲するのが一般的なので、ここでは先発薬であるプロペシアの副作用を見てみましょう。
副作用の種類/頻度 | 頻度不明 | 1~5%未満 | 1%未満 |
---|---|---|---|
過敏症 | 痒痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む) | ― | ― |
生殖器 性機能障害 |
睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等) | リビドー減退 | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 |
肝機能 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇 | ― | ― |
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい | ― | ― |
一般的にフィナステリド1mgの副作用の発現率は4~5%程度とされ、最も多いのがリビドー減退(性欲減退)で1~5%未満。次いで多いのが勃起障害…いわゆるインポテンツ(ED)の1%未満と続きます。
育毛関連サイトの煽り文句を信じてしまっている人は意外に感じるかもしれませんが、プロペシア(フィナステリド)の副作用なんてそんなものなのです。
…まあ若い男性が性欲減退とか勃起障害になったら辛いですけど、頻度としては決して高くありません。
フィナロイドの初期脱毛
副作用と並んで気になるのが「初期脱毛」ではないでしょうか。
初期脱毛とは発毛剤を使用し始めた時期に現在生えている髪の毛が普段より多めに抜けてしまう現象。場合によっては1日200~300本に及ぶ場合も。
そしてこの初期脱毛、フィナロイドでも十分起こり得ます。ただし勘違いしてほしくないのは、初期脱毛は決してネガティブなものではないという点。
男性型脱毛症(AGA)に悩む人というのはすでに髪の毛がある程度薄くなっています。それはヘアサイクルの乱れによって十分に成長することなく休止期に入ってしまう髪の毛が多いから。
フィナロイドはじめ発毛剤を使用すると新たに健康な髪の毛を作り出そうという作用が働きます。その際に不完全な状態で成長が止まってしまった髪の毛が抜け落ちてしまう…それが初期脱毛のメカニズム。
初期脱毛が起きるということはフィナロイドがそれだけ効いている証。これから健康な髪の毛が生えてくるというサインなのです。ゆえに強い発毛剤であればあるほど初期脱毛は強くなる傾向に。
それでなくても薄い髪の毛がさらに薄くなってしまうフィナロイドの初期脱毛は確かに脅威ではあります。しかしそこはその後に生えてくる健康な髪の毛に思いを馳せ踏ん張りたいところ。
フィナロイドの価格 2024年12月更新
プロペシアジェネリックはすべてフィナステリド1mgを配合しており、理屈の上では効果は皆同じ。違いは製造する製薬会社と価格くらいとなっています。
フィナロイドの特徴はフィナステリド内服薬としてかなり後に登場したこともあり価格を抑えている事。とりあえずプロペシアジェネリックでもっとも人気のあるフィンペシアと比べてみましょう。
商品名 | 内容量 | 価格 | 1錠あたりの価格 |
---|---|---|---|
フィナロイド | 100錠 | 4,157円 | 37円 |
フィンペシア | 100錠 | 4,357円 | 39円 |
…いや、まあ大して変わらないんですけどね。
ただ、発毛剤は年単位で使う必要があるものなので、長い目で見ればその差も馬鹿にできないものになってくるでしょう。
参考までに日本で処方されるプロペシアの価格を見てみると、28錠で7,000円前後になりますので、1錠当たり250円。フィナロイドの約8倍のお値段になります。
これだけ違うと、そりゃみんな個人輸入で買うようになりますよね。
国内通販サイトからフィナロイドを買う方法は?
プロペシアより圧倒的に安価な価格、人気のフィンペシアより安く、かつ製薬会社の信頼性にも問題がないとあってシェアを急拡大しているフィナロイド。
しかし、購入できるサイトはどこを見てもちょっと怪しげな個人輸入代行業者のサイトばかり。医薬品相当の商品ということもあり、AmazonやYahooショッピング、楽天市場といった信頼性の高い通販サイトで買いたいという人も多いのでは?
出店するにあたり審査が厳しい楽天市場やYahooショッピングから購入できるのであれば、それに越したことはありません。
でも現状でそういったECサイトからフィナロイドを購入することはできません。
2014年の法改正によりドラッグストアに売っているような医薬品であれば楽天やYahooでも販売することができるようになりました。しかしプロペシアやザガーロといった医師から処方される医薬品は依然として不可能。
当然そこには海外製の医薬品であるフィナロイドも含まれます。国内業者がフィナロイド仕入れて消費者に販売することは法律で禁止されているため、国内の通販サイトから購入することはできないのです。
私たちがフィナロイドを購入するためには“個人が使用するために海外から取り寄せる”という前提が必要。
とはいえ私たちが個人的にフィナロイドをメーカーから購入することは極めて困難であるため、それを代行してくれる個人輸入代行業者を通して購入するのが一般的なのです。
ただし、個人輸入代行業者の質や信頼性はピンキリです。信頼できる国内の通販サイトからフィナロイドを購入することはできなくても、信頼できる個人輸入代行業者を選ぶことは可能。
変な商品を掴まされないためにもこれが極めて重要になります。
幸いなことにフィナロイドは20年以上運営を続けている大手輸入代行業者であるオオサカ堂にて最安値で購入することができます。独自に成分鑑定を外部機関に依頼し結果を公表している点も安心材料。
どうしても不安なようであれば、同サイトに多量に寄せられているフィナロイドの口コミやレビューを確認してから購入を検討してみてはいかがでしょうか。
フィナロイドの総評・まとめ
フィナロイドを使う最大のメリットはその価格と言っても過言ではないものの、だからといって今現在フィンペシアを使っている人が乗り換えるほどの価格差があるかといえば微妙だったりもします。
ただ、フィンペシアもフィナロイドも同じフィナステリド1mgながら、こういったジェネリックには相性があるのか、はたまた主成分以外の微妙な違いが影響するのか、「こっちは効いたけどあっちは効かなかった」ということが往々にして起こります。
フィンペシアの効果に満足しているというのであれば、わざわざフィナロイドに代える必要はないと思いますが、イマイチ効果に納得していない場合はぜひ一度フィナロイドを試してほしいと思います。
また、これから始めて海外製のジェネリックを使うという人は、まずは少しでも安いフィナロイドから試してみることをおすすめします。
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