アボダートはザガーロと同商品!効果も同じ
2015年にデュタステリドが発毛剤として正式認可され2016年にはザガーロが発売されました。しかし1ヶ月分が10,000円弱とあって経済的負担は大きなものに。そんな価格面に不満を抱いている人にぜひ使って欲しいのがアボダートです。
個人輸入を用いればデュタスやデュプロストなど安価なジェネリックが手に入るものの、デュタステリドは特許が切れていないため厳密にはこれらは国際特許に甘いインドなどの国々が勝手に作っている“海賊版”とも言える存在。
デュプロストを作っているシプラ社はフィンペシアでも実績がある世界に生産拠点を持つ大手製薬メーカーながら、正式なジェネリック医薬品ではない点に一抹の不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そういった方に知ってほしいのが今回取り上げるアボダート。これは個人輸入で購入すれば日本のザガーロの3分の1程度の価格で買えるデュタステリド内服薬で、特筆すべきはザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社の薬だということ。
つまり正規品でありながらザガーロよりはるかに安価に購入できることに。なぜこんなことが起きるのか?
アボダートとは?
なぜ正規品であるアボダートが安価に購入できるのか?そこにはデュタステリドの生い立ちが大きく関係しています。
デュタステリドはプロペシアの成分フィナステリドと同じく前立腺肥大症の治療薬として開発された薬です。
その効果は前立腺肥大症の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるため、男性ホルモンであるテストステロンと結びついてDHTを作り出す5αリダクターゼという名の酵素の働きを阻害するというもの。
ご存知の方も多いと思いますがこのDHTは男性型脱毛症(AGA)を引き起こす男性ホルモンということもあり、デュタステリドはプロペシアの成分フィナステリド同様、後に発毛剤として転用された経緯があります。
それが日本でいう「ザガーロ」。このデュタステリドは発毛剤として認可されたのが2015年というだけで、前立腺肥大症の治療薬としてはもっと前からアボダート(日本名:アボルブ)として使われていました。
そう、アボダートはAGA治療薬ではなく前立腺肥大症の治療薬として使われているもの。成分は全くの同一、製造メーカーも当然ザガーロと同じく特許を持つグラクソ・スミスクライン社です。
「前立腺肥大症とAGAでは成分が異なるんじゃ…」と心配になる人もいるでしょう。しかしどちらもデュタステリド0.5mgを含有するまったく同じ薬。ただ単に名前とカプセルの色、表面に刻まれる文字、そして用途が違うだけ。
とはいえ日本において薬価には違いがあり、アボルブ0.5mg(国外名アボダート)の薬価が1錠210円と定められているのに対し、健康保険が適用されないザガーロには薬価の規定がなく、プロペシア同様クリニックごとに価格がまちまち。
多くは30錠9,000円前後で処方されているため薬価は1錠300円前後が実売価格。アボルブのほうが若干安いことから良心的なクリニックでは患者の負担を考慮しアボルブを処方する場合もあるほど。
一方、海外のアボダートは日本のアボルブほど薬価が高くないため、日本のザガーロとは価格差がさらに広がる結果に。アボルブとアボダートは全く同一の商品ながら国ごとの薬価の違いにより個人輸入を用いれば安価に買える…というわけ。
「本当にそんなことあるの?」と疑問を感じる人のために証拠画像も。
アボダート、ザガーロ、アボルブすべてにグラクソ・スミスクライン社のマークが入っていることが確認できると思います。そしてすべてデュタステリド0.5mgである点も。
インドやタイ、フィリピンなどの製薬メーカーが製造する海賊版の発毛剤は信用できないという人も、アボダートであれば安心して使えるのではないでしょうか。
アボダートのメカニズムと効果
アボダートが含有するデュタステリド0.5mgの発毛効果やメカニズムに関しても簡単に説明しておきましょう。
上でも少し触れたようにアボダートの主成分であるデュタステリドのメカニズムは5αリダクターゼを阻害し男性型脱毛症(AGA)の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制するというもの。
この作用に関してはプロペシアに代表されるフィナステリドと同一ながら、フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼしか阻害しないのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方を阻害します。
それにより血清中のDHTの濃度はフィナステリド使用時に約70%減るのに対し、デュタステリドは約90%減少させることが分かっています。
アボダートの発毛効果
アボダートの発毛効果は同一の薬であるザガーロの臨床試験で確認できます。
ザガーロの臨床試験はプロペシアと同様のフィナステリド1mgと0.1mg、0.5mgの2種類のデュタステリド、そしてプラセボ(偽薬)を用いて行われています。
デュタステリド0.5mgの効果が抜きんでる結果に。従来のフィナステリド1mgと比べても非常に優秀な成績を収めているのが分かります。
アメリカで行われた臨床試験でも同様の傾向が。約400名を対象に行われた試験の結果を見てみると…
髪の毛の本数 | |
---|---|
プラセボ | -32.3本 |
フィナステリド5mg | +75.6本 |
デュタステリド0.1mg | +78.5本 |
デュタステリド0.5mg | +94.6本 |
デュタステリド2.5mg | +109.6本 |
ここでのフィナステリドは高用量となる5mg。デュタステリドは高用量となる2.5mgも使用して行われ、デュタステリド0.5mgが用量、効果面で最もバランスがいいことが分かっています。
この結果からプロペシアやフィンペシアを使用しても効果を実感できない、効果に限界を感じている人もアボダートに希望を見出せるのではないでしょうか。
アボダートの副作用は?
個人輸入で購入できるデュタステリド内服薬のジェネリックは成分こそ一緒であるものの臨床試験など行っていないため副作用のデータは日本のザガーロのものを紹介しています。
しかしアボダート(アボルブ)の場合は日本において前立腺肥大症の治療薬として認可されているためしっかりと臨床試験が行われています。
フィナステリド同様デュタステリドの代表的な副作用はリビドー(性欲)減退(1.7%)や勃起障害(3.2%)で全体の頻度は10.9%となっています。
ザガーロの副作用は?
一方、名前やパッケージが違うだけでまったく同じ成分であるAGA治療薬ザガーロの臨床試験による副作用発現率はというと…
プラセボ群 | フィナステリド1mg群 | ザガーロ0.1mg群 | ザガーロ0.5mg群 | |
---|---|---|---|---|
評価症例数 | 181 | 179 | 188 | 184 |
副作用発現例数(発現率) | 27(15%) | 35(20%) | 39(21%) | 30(16%) |
副作用名 | 発現症例数(発現率) | |||
生殖系および乳房障害 | 8(4%) | 18(10%) | 10(5%) | 14(8%) |
勃起不全 | 6(3%) | 10(6%) | 6(3%) | 10(5%) |
射精不能 | 2(1%) | 3(2%) | 2(1%) | 1(<1%) |
射精障害 | 1(<1%) | 2(1%) | 3(2%) | 2(1%) |
精神障害 | 5(3%) | 9(5%) | 14(7%) | 4(2%) |
リビドー減退 | 2(1%) | 7(4%) | 9(5%) | 4(2%) |
胃腸障害 | 8(4%) | 3(2%) | 6(3%) | 4(2%) |
腹痛 | 2(1%) | 0 | 3(2%) | 0 |
臨床検査 | 5(3%) | 4(2%) | 6(3%) | 5(3%) |
精液量減少 | 0 | 0 | 3(2%) | 2(1%) |
感染症および寄生虫症 | 0 | 1(<1%) | 1(<1%) | 3(2%) |
鼻咽頭炎 | 0 | 1(<1%) | 0 | 3(2%) |
こちらのほうが副作用の頻度が高くなっていることが分かります。
「何故同じ薬で?」という疑問が生じますが、プラセボ(偽薬)群を見てもらうと分かるように、成分の入っていない偽薬を飲んだ人の内15%もの人に副作用が現れている。これは明らかに不自然ですよね。
これはフィナステリドと同じく強い作用がある薬を飲むという思い込みから出てくる“ノセボ効果”と思われ、ザガーロを飲んだ人たちの多くにもこのノセボ効果による副作用が出ていると推測できます。
プラセボ群に精神状態が出やすい胃腸障害や精神障害が多いのはそのせいかと。
フィナステリドやデュタステリドを飲んで副作用を訴えた人からプラセボでの副作用発現率15%を引くと副作用発現率は5%前後。この数字はプロペシア承認時の副作用発現率と同等であることから一定の信頼性があります。
フィナステリドに比べ1.5倍ほどの効果がある強い薬ですから多少の副作用リスクがあるのは仕方がありません。概ね5~10%ほどの人に副作用が出る可能性があるため、リスクと効果を天秤にかけ適切な判断をするようにしてください。
アボダートの口コミ
アボダートは急速に普及が進むデュタステリド内服薬の中において信頼性と価格のバランスが非常に良いため高い人気を誇ります。それだけにレビューや2ch(5ch)での情報のやりとりも活発に行われている。
ここではそういった情報の中から有用な良い口コミ、悪い口コミなどを紹介したいと思います。アボダート検討の参考にしていただければと。
肯定的な口コミ
フィンペシアからアボダートに変えました。 成長途中の髪が抜けにくくなるなど、私には、フィンペシアよりも効果がありました。
効いています。完全に元に戻るところまではいきませんが、私の場合、プロペシアよりも改善しました。副作用は出ていません。
まずはフィナステリドから始めて、そこで思うような効果が出ない場合や限界を感じた時にアボダートに替える人が多くなっています。
もちろんいきなりアボダートから始める人もいますが“弱い薬から使用する”というセオリーを考えるならまずはフィナステリドから使用してみるべきか。
2回目の購入です。 飲み始めて約2カ月ですが副作用もなくGSKの正規商品ということで、安心して摂取することができます。価格も適正価格で継続したいと思っています。
アボダートは長期間服用しています。 EU製の正規品なので安心できます。 効果は現状維持なので、髪を増やしたい方はミノキシジルタブレットも服用する必要があるようです。
若干割高ですが、やはり正規品の安心感があり、購入しました。
グラクソ社製のデュタステリドで値が張りますが安心感はダントツです。カプセルも小さめで飲みやすいと思います。
やはりというかなんというか、グラクソ・スミスクライン社製の正規品という理由でアボダートを使用する人が多数。ジェネリックに比べ多少価格が高いがザガーロに比べれば3分の1。そりゃ魅力的ですよね。
価格重視の人はベルトリド、信頼性重視はアボダートと棲み分けできている印象。
ベルトリドからアボタードに変更。アボタードだと頭痛がしない
ベルトリドもアボダートも主成分はデュタステリド0.5mgであるため理論上は作用に違いはないはずですが、先発薬とジェネリックではこういった話が後を絶ちません。
気持ちの問題なのか、それとも添加物の違いなのか…
否定的な口コミ
3年のんでるが、回復はしないな。 かなりスカッてきてから飲みはじめたから、現状維持か、若干減ってる感じ。 ハゲにはかわりない。
0.5mgを2年ぐらい飲んでるが、今一効果がない。 容量増やしたほうがいいのかな。
フィナステリドより効果が高いことから効き目を実感している人が多い一方で、効かないと感じている人が一定数いるのも確か。
AGAは治療を行わない限り進行する一方であるため薬学的には現状維持でも効いていることになりますが、使用する側の人間としては増えてなんぼ。
だからって用量を増やすのはあまりおすすめしませんけどね。
プロペシアから切り替えたら効果が減った!
効果があるのか無いのか、半年以上経つのに全くわからない。このアボダードを使用する前は、プロペシアを2年くらい飲んだが、これも全く効果がなかった
フィナステリドに比べ効果がない、変わらないという意見も。フィナステリドにしろデュタステリドにしろ効果には個人差が大きいため、「絶対に効く」と言い切れないのが辛いところ。
飲むと体調が悪くなってしまい、自分の身体にはどうも合いませんでした。そのため続けてのむことができませんでした。
アボダートを飲んで体調が悪くなったというケースも。
アボダートは男性ホルモンであるDHTの生成を強力に抑制することから副作用の中心は性欲減退や勃起障害といった性機能障害になります。
しかし少数ながら胃腸障害などの副作用も報告されていることから、体調が悪くなったと感じる人がいても不思議ではありません。
ただ、ザガーロと同じメーカーが作っている正規品という安心感に加え圧倒的な安さを誇っているため、ほとんどの口コミは好意的なものになっています。
アボダートの口コミやレビューが気になる人は個人輸入代行業者に寄せられた数百件にも及ぶレビューを参考にしてみてください。
アボダートの価格 2024年6月更新
最後にアボダートの価格を見てみます。
ここではアボダートに加え安価なインド製のジェネリック、そして日本でザガーロを処方してもらった場合の価格や1錠あたりの単価も併記しますので参考にしてください。
商品名 | 内容量 | 価格 | 1錠あたりの価格 |
---|---|---|---|
アボダート | 30錠 | 4,962円 | 165円 |
ベルトリド | 100錠 | 7,064円 | 71円 |
デュプロスト | 100錠 | 7,729円 | 77円 |
ザガーロ | 30錠 | 9,000~10,000円 | 300~333円 |
アボダートの1錠あたりの単価はインド製のジェネリックに比べ2倍以上になってしまうものの、日本のザガーロに比べれば3分の1程度の価格で購入することができることが分かります。
負担の軽減を最優先に考えるならベルトリドやデュプロストが良いのは間違いないものの、グラクソ・スミスクライン社による“本物”にこだわりつつできるだけ安価に済ませたいならアボダートしか選択肢はありません。
上でも少し書いたように日本でのアボルブの薬価は1錠210円と海外製のアボダートの2倍ほどの値段。仮に健康保険を適用できれば30錠2,000円ほどで購入できることになりますが、前立腺肥大症でもない限り保険適用は不可能。しかも診察・処方代は別途です。
AGAクリニックでもアボルブを処方してるところは複数存在するものの、30錠で8,000~9,000円くらいが相場なので、海外製のアボダートがいかに安いかが見て取れると思います。
アボダートを最も安く買う方法
アボダートは複数の個人輸入代行業者が販売しており、現在はオオサカ堂が最安値を提示しています。そのため当サイトにおいてもそちらを紹介している状況。
しかしそれは1箱での購入での話。実は複数同時購入するとオオサカ堂より安い業者が存在するのです。それがオオサカ堂と並ぶ大手であるベストケンコー。この2社のアボダートの価格を詳しく見てください。
内容量 | 価格 | 1錠あたりの単価 | |
---|---|---|---|
オオサカ堂 1箱 | 30錠 | 4,962円 | 165円 |
〃 2箱 | 60錠 | 8,542円 | 142円 |
〃 3箱 | 90錠 | 12,102円 | 134円 |
ベストケンコー 1箱 | 30錠 | 5,229円 | 174円 |
〃 3箱 | 90錠 | 9,735円 | 108円 |
〃 6箱 | 180錠 | 16,782円 | 93円 |
30錠入り1箱ではどの業者を確認してもオオサカ堂が最安値であるものの、3箱同時購入になるとベストケンコーが逆転。さらに6箱購入すると1箱あたりの単価は3,000円を大きく下回るというバーゲンプライスに。
アボダートは30錠入りの箱しか存在しないため、6箱買っても6ヶ月分。使用期限を気にすることなく使い切ることができる量です。
服用する薬だからこそ安心の先発薬にこだわり長く飲み続けたいと考えている人は、ベストケンコーでまとめ買いすることで費用をぐっと抑えることができるでしょう。
アボダートの総評・まとめ
デュタステリド内服薬は個人輸入で海外製のジェネリックを購入すれば1ヶ月2,000円程度で収まるものが複数存在します。しかし特許を無視したインドなどのジェネリックに不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
だからといってザガーロは高い…
ならばその間を取って…という言い方は変ですが、ザガーロやアボルブを製造・販売するグラクソ・スミスクライン社が海外に向けて販売している正規品のアボダートは価格と信頼性のバランス的に最良の選択といえます。
特に初めてデュタステリドを使うという人は効果や副作用に不安もあると思いますので、アボダートを使うことでデュタステリドに対する正しい評価が下せるのではないでしょうか。
まずはアボダートを3~6ヶ月試してみてデュタステリドの効果や副作用を見極め、それでも長期で使ってみたいと思えばベルトリドやデュプロストといった安価なものに切り替えるという選択もできます。
ザガーロの価格はアレだがジェネリックの信頼性もアレだ…という人、ぜひ一度アボダートを使ってみてください。
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