新しいデュタステリド製剤「デュマン」

デュマンはデュタステリド最安?

2015年のザガーロ認可から徐々に普及しつつあるデュタステリド内服薬。ザガーロは高価なのがネックですが、個人輸入を用いることで安価なジェネリックが手に入るため、フィナステリドからこちらに切り替える人が増えています。

安いことで人気を集めるデュタステリド製剤は正規品のアボダートをはじめ、ジェネリックのベルトリドやデュタスなどが人気。そんな中また新たなデュタステリド内服薬が登場しました。

その名も「デュマン」。

もはや出揃った感があるデュタステリド内服薬において、デュマンにはどういったメリットがあるのか?詳しく検証したいと思います。

    目次
  1. デュマンとは?
    1. デュマンはベルトリドと同じメーカー
  2. デュタステリドの作用
  3. デュマンの発毛効果
  4. デュマンの副作用は?
  5. デュマンの価格
  6. 他のデュタステリド製剤と比較
    1. 価格面でのおすすめは?
    2. より信頼性が高いのは?
  7. デュマンとベルトリド、どっちが良い?
    1. デュマンは値下げされる可能性がある?
  8. デュマンのまとめ

デュマンとは?

新たなデュタステリド内服薬であるデュマンはどういった商品なのか?

デュタステリドは他の製剤と同様に0.5mgですし内容量も100錠と、他のザガーロジェネリックと同様。はっきり言ってしまえばこれといった特徴はありません。あえて言うなら他の商品に比べ価格が安いくらい。

しかし、海外製のデュタステリド内服薬を使用している人、検討している人であればデュマンのパッケージを見てあることに気付いたのではないでしょうか?

そう、ザガーロジェネリックとして最も人気があるベルトリドのパッケージにそっくりなのです。違いは色が異なる程度。

デュマンはベルトリドと同じメーカー

デュマンとデュタステリドは同じ?

上記画像を見れば一目瞭然であるように、デュマンとベルトリドのパッケージデザインは色以外ほとんど一緒。デュマンのパッケージを初めて見た印象は「ベルトリドの白黒写真?」と感じたほど。

錠剤のシートも同様であることが伺えます。

それもそのはず、ベルトリドもデュマンも製造メーカーはインドのインタス社。ただ、同じ成分含有量、同じ内容量、パッケージもほとんど一緒という商品をリリースした理由がなんなのかはよく分かりません。

もしかしたらベルトリドの販売が終了してデュマンに移行するとか?

もしくは、成分はまったく同様であるにもかかわらず別の商品展開を行う日本のザガーロとアボルブの関係のように、片方はAGA治療薬、もう片方は前立腺肥大症の治療薬という棲み分け?

ひとつ確実に言えることは、「デュマン」というネーミングはダサいということか。ベルトリドのほうがスタイリッシュに感じるが、このあたりは好みの問題か。

具体的なデュマンとベルトリドの比較は後半に掲載していますので、気になる人はそちらをチェックしてください。

デュタステリドの作用

あえてデュマンの使用を検討する人にデュタステリドの説明は不要だと思いますが、確認の意味も込めて簡単に解説しておきます。

デュタステリドはプロペシアなどの主成分であるフィナステリドと同様に前立腺肥大症の治療薬として開発された成分です。

前立腺肥大症の原因は強力な作用を持つ男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」。そして私たちが悩まされている男性型脱毛症(AGA)の原因もDHTなのです。

デュタステリドはこのDHTの生成を抑制する治療薬。前立腺肥大症もAGAも原因が同じであるため、前立腺肥大症の治療薬であるフィナステリドやデュタステリドがAGA治療薬としても使用されるようになったのです。

デュタステリドはフィナステリドの1.5倍の効果

注目したいのは、デュタステリドはフィナステリドよりさらに高いDHT抑制効果や発毛効果があるという点。

フィナステリドやデュタステリドは5αリダクターゼという酵素を阻害することで代表的な男性ホルモンであるテストステロンがDHTに変化するのを抑制します。

その5αリダクターゼには1型と2型が存在し、フィナステリドが阻害するのは2型のみ。一方でデュタステリドは1型と2型の両方を阻害するのです。

デュタステリドの作用

そのためデュタステリドの発毛効果はフィナステリドの1.58倍という臨床試験データが出ているほど。血清中のDHT濃度もフィナステリド1mgの71%減に対しデュタステリド0.5mgは91%減と優秀な成績を収めています。

デュマンの発毛効果

デュタステリドはフィナステリドの約1.6倍の発毛効果がある…と言われてもピンとこないと思いますので、具体的なデータを出して説明しましょう。

デュマンの発毛効果

このグラフはデュマンと同じデュタステリド0.5mgと、その比較対象としてデュタステリド0.1mg、プロペシアやフィンペシアと同じフィナステリド1mg、そしてプラセボ(偽薬)を用い、24週間後に直径2.54cmの円内における直径30μm以上の非軟毛の数の推移を表したもの。

それぞれ約150名の被験者の平均は、フィナステリドで56.5本増えたのに対し、デュマンと同様のデュタステリド0.5mg群ではその1.58倍となる89.6本増えているのです。

一般的にプロペシアなどのフィナステリド内服薬は、髪の毛を生やすというよりは薄毛の進行を食い止めるのが主な目的とされます。しかしデュタステリドであれば個人差はあれど髪の毛をしっかりと増やすことも夢ではありません。

デュマンの副作用は?

デュマンの副作用についても触れておきます。

デュマンはジェネリック医薬品であるため副作用を検証する臨床試験を行っていません。ということで、同じくデュタステリド0.5mgの先発薬であるザガーロの臨床試験データを見てみます。

デュマンの副作用

これはザガーロが日本で承認された際に示された臨床試験データ。副作用発現率は約20%で、勃起不全やリビドー減退(性欲減退)といった性機能障害や胃腸障害が主なもの。

デュマンの主成分であるデュタステリドには強力な男性ホルモンであるDHTを激減させる作用があるため、性欲などが減ってしまうのがその理由。

ただ、フィナステリドの1.6倍の効果があるにもかかわらず副作用発現率が変わらない点にも注目したい。副作用が変わらないならデュタステリドの方が良い薬という見方ができるのです。

副作用の大半は思い込み?

副作用発現率20%と聞くと「結構高い数字だな」と感じるかもしれません。しかしよくよくこのデータを見てみるとプラセボ(偽薬)を使った群においても15%の副作用が出ていることが分かります。

実はこの傾向は他の臨床試験でも示されています。

約400人を対象に行った別の臨床試験での副作用発現率は、フィナステリド5mg群で23%、デュタステリド0.1mgが29%、同0.5mgが15%、そしてプラセボが24%という驚きの結果に。

性欲や勃起、胃腸障害などは心理状況が大きく影響するものの典型であり、性機能障害の副作用がある薬を飲んだという思い込みによって多くの方が異常を訴えたものと推測されるのです。

ちなみに、フィナステリドの存在があまり世間に認知されていなかった時代のプロペシアの臨床試験による副作用発現率は5%程度。思い込みによる副作用を排除すればデュタステリドもこのくらいの発現率が妥当かと。

デュマンの価格

一般的にジェネリック医薬品を使う最大のメリットは価格の安さ。

先発薬と同じ主成分を同量配合することで同じ効果を実現し、かつ膨大なコストと期間が必要になる開発費や臨床試験を省くことができるため、後発薬となるジェネリック医薬品は先発薬に比べ安価に提供できるのです。

複数存在するザガーロジェネリックの中でも特に価格面で優位に立つのがデュマン。ジェネリック医薬品の中でも特に後発なので当然といえば当然なのかもしれません。その価格はこちら。

商品名 内容量 価格 1錠あたりの価格
1箱 100錠 4,938円 49円
2箱 200錠 7,837円 39円
3箱 300錠 10,749円 36円
(2019年2月現在)  

複数個を一度に購入することで大きな割引が適用されるのが見て取れます。特に1箱と2箱には大きな差があるため、長期使用を見据えるのであれば2、3箱同時に購入するべき。

とはいえ1箱購入でも十分すぎるほど安い。

AGAクリニックなどで処方されるザガーロが1錠300円前後することを考えれば、全く同じ成分ながら1錠50円程度で購入できるデュマンの安さが理解できるはず。

デュタステリドに限らず発毛剤というのは、その発毛効果を享受するためには飲み続ける必要があります。例えば30歳でAGAを発症し「どうにか40歳まで髪の毛を維持したい」と願うのであれば、10年間飲み続けなければなりません。

ザガーロを10年間飲み続けるとなると、その費用は100万円を超えます。一方でデュマンであれば約18万円。3箱同時購入するなど1錠あたりの単価を抑えるような購入を心がければ約13万円で収まるのです。

個人輸入を用い発毛剤を購入している人の多くはフィナステリドやデュタステリド以外にミノキシジル外用薬やミノキシジルタブレットなど複数の商品を併用しており、デュタステリド内服薬の価格はできるだけ抑えたいというのが本音。

そういった点においてデュマンほど適した商品は存在しません。

他のデュタステリド製剤と比較

デュマンと他のデュタステリド比較

日本においてはザガーロしか選択肢がないデュタステリド内服薬ですが、海外製のものも視野に入れるなら複数の商品が候補に挙がります。そういった商品群に対しデュマンに優位性はあるのか比較したいと思います。

デュマンのライバルとなりうる商品は、同じくインタス社製のベルトリドを筆頭に、箱単位であれば最も安くなるデュタス、そして正規品となる日本のザガーロと海外製のアボダートになるでしょうか。

これらのデュタステリド含有量はすべて0.5mg。成分や効果的には横並びでであるため、比較対象は信頼性と価格がメインか。

商品名 内容量 価格 1錠あたりの価格
デュマン 100錠 4,938円 49円
ベルトリド 100錠 4,938円 49円
デュタス 300錠 13,173円 44円
アボダート 30錠 3,401円 113円
ザガーロ 30錠 9,000円前後 300円前後
(2019年2月現在)  

商品によって内容量や価格が大きく異なるのが見て取れます。この中で重要になるであろう価格と信頼性についてもう少し詳しく見ていきましょう。

価格面でのおすすめは?

複数のデュタステリド製品の1錠あたりの単価を見ると、最もコストパフォーマンスに優れるのはデュタスであることが分かります。しかし前述したデュマンの価格と見比べるとあることに気付くはず。

そう、デュマンを一度に2箱以上同時に購入すると1錠あたりの単価はデュタスより安くなるという点です。事実上デュタスと同じ内容量となる3箱購入の価格はデュマンの方が圧倒的に安いのです。

デュマンやベルトリドは100錠入りのデュタステリド製剤の中で最も安く、300錠入りのデュタスと3箱購入を比べても最安。価格を見る限りデュマンを上回る安さの商品は存在しないのです。

価格を重視するならデュマンかベルトリドという結論に。

より信頼性が高いのは?

一方、信頼性を重視するなら話は大きく変わってきます。

常識的に考えて最も信頼性が高いのは段階を経た臨床試験をしっかりと行い効果や副作用を明らかにしてきた先発薬です。後発薬も主成分は同じながら添加物やコーティング剤は異なるため、そこを気にする人が存在するのも確か。

そして製品はやっぱり日本で処方されるものが良い…そうなれば先発薬の製造メーカーであるグラクソ・スミスクライン社製のザガーロか、もしくは中身は完全に同一ながら前立腺肥大症の治療薬として使用されるアボルブの2択。

しかしこれらは価格が高い。ザガーロは30日分30錠で9,000~10,000円。アボルブも8,000~9,000円というのが相場になります。保険適用外であるためどうしても高くなってしまうのです。

ザガーロがベストなのは間違いないが高すぎる、だからといってデュマンやベルトリドのような海外製のジェネリックは不安…そういった人に知ってもらいたいのはアボダートの存在。

このアボダートは日本で前立腺肥大症の治療薬として使用されるアボルブと全く同じもの。もちろんグラクソ・スミスクライン社製の先発薬です。日本名がアボルブ、海外名がアボダートという違いだけなのです。

アボダートとアボルブは同じ薬

事実、写真で両方のパッケージを見ると、どちらにもグラクソ・スミスクラインの名前が入っていることが確認できます。

ちなみに海外製のザガーロというのは存在しません。なぜなら「ザガーロ」という名称は日本独自のものだから。お隣の韓国で使用されているデュタステリドを用いたAGA治療薬はアボダートです。

ザガーロと同じ先発薬でメーカーも内容も全く同一にもかかわらず、アボダートの価格は30錠で約3,400円。日本のザガーロの約3分の1の値段なのです。

デュマンに比べればアボダートは高くなってしまいますが、信頼性を重視しながらも価格を抑えたい人にとってアボダートは最良の選択といえるでしょう。

アボダートの詳細

デュマンとベルトリド、どっちが良い?

デュマンとベルトリドどっちがいい?

デュマンを検討する際に悩ましいのがベルトリドの存在。冒頭でも触れたようにデュマンとベルトリドは同じメーカー製であり、成分は完全に同一、パッケージもほぼ一緒。正直「なぜ同じような商品が2つ存在するんだ?」と疑問に感じるほど。

じゃあ価格が違うのか…と思って調べてみたら…

デュマン ベルトリド
1箱 4,938円 4,938円
2箱 7,837円 7,837円
3箱 10,749円 10,749円
(2019年2月現在)  

…まったく一緒です。どういうことだ?

ただ、商品説明に目を通してみると、表向きは前立腺肥大症の治療薬として販売され「男性型脱毛症(AGA)にも効果がある」と記述しているベルトリドに対し、デュマンはAGA治療薬と明記してあります。

つまり、従来のベルトリドはあくまでも前立腺肥大症の治療薬であるアボルブのジェネリック医薬品であり、デュマンはAGA治療薬であるザガーロのジェネリック医薬品という位置付けになっているのかなと。

名目が違うだけで中身はまったく同じなんですけどね。

成分から価格まで完全に同じもので、違うのは名前とパッケージだけ。であれば好きな方を使えばいいかと。ただ、デュマンはザガーロと同じAGA治療薬という位置付けであるため、わざわざベルトリドを使う必要はないのも確か。

とはいえ、実績や知名度、人気はベルトリドの方がはるかに上回っているため、今現在ベルトリドを使っており効果を実感しているのであれば、わざわざデュマンに乗り換える必要はないですけどね。

デュマンは値下げされる可能性がある?

数年前に新しいフィナステリド内服薬である「フィナロイド」が発売された当初、プロペシアジェネリックとして最も人気と知名度があるフィンペシアとまったく同じ価格で売り出されました。

しかし実績と人気を確かなものにしているフィンペシアと、ぽっと出のフィナロイドが同じ価格では売れるはずがないと気付いたのか、短期間でフィナロイドの価格を下げたということがありました。

デュマンとベルトリドは同じメーカー製、同じ価格、同じ成分ながら、ベルトリドはザガーロジェネリックとして最も人気がある商品。「同じ価格であればわざわざデュマンを使う必要はない」と考える人が多数なのは想像に難くありません。

そう考えると、フィナロイド同様今後デュマンが値下げされる可能性もあります。そういった点も勘案するならいち早くデュマンに乗り換えておくという選択肢もあるのではないでしょうか。

デュマンのまとめ

突如として現れた感があるデュマン。しかし内容はベルトリドそのままで目新しさは一切ないというのが本音になるでしょうか。

ただ、名目上ベルトリドはあくまでも前立腺肥大症の治療薬。AGA治療薬であるデュマンが発売されたのであればベルトリドはお役御免となる可能性も。まあ内容が同じであるためどちらを使うかは気分の問題ですが。

現在ベルトリドを使っているのであれば引き続きベルトリドを使い続けるのもありですし、これからデュタステリドを試してみようという人はデュマンを使うというのがベストの選択になるでしょうか。

他のデュタステリド内服薬に比べても圧倒的に安いデュマン。ベルトリドと違い明確にAGA治療薬を謳っていることもあり、ザガーロジェネックとして今後の主流になっていくのは間違いないとみられます。

そういったこともあり、特別な理由がないなら今使っているデュタステリド内服薬からデュマンに替えてもいいのかな…と感じます。

ただ、名前はダサい。そこが最大のネックかと。

デュマン0.5mgの詳細

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