育毛剤の最善の選び方は“選ばない”こと

育毛剤最善の選び方は選ばないこと

ネット上で育毛剤の選び方やランキングを調べると、チャップアップやイクオス、フィンジアといった育毛剤が名を連ねていると思います。いかにも薄毛に効果がありそうな文言を添えて。

しかしそれは大きな嘘。なぜなら育毛剤ではあなたの望みを叶えられない可能性が高いからです。

あたなが育毛剤を使う目的はなんですか?ヘアケアをしているという自己満足を得たいだけなら育毛剤で十分でしょう。しかし薄毛を治したいと考えているのであれば育毛剤では話になりません。

そう、育毛剤の最善の選び方は選ばないこと。その理由について詳しく解説していきましょう。

育毛剤の目的は発毛ではない

皆さん、「育毛剤」というものを毛生え薬と勘違いしていませんか?

育毛や発毛に関する商品の分類というのは「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つからなり、チャップアップやイクオス、ポリピュアEXなどの育毛剤というのは医薬部外品に相当します。

そしてこの医薬部外品の育毛剤をどんなに使っても髪の毛が生えることはありません。なぜなら薄くなってしまった部分から再び髪の毛を生やすことができるのは医薬品の発毛剤だけだからです。

育毛剤に期待できる効果は血行促進や炎症の抑制など頭皮の状態を健やかに保つ程度。抜け毛を予防する効果や、今ある髪の毛の成長を即死させる育毛効果があるとされていますが、それに対しての明確な科学的根拠はありません。

薄毛を改善させるどころか、進行を食い止める効果すら期待できないのです。

本来であれば、薄毛に悩み少しでも改善させたいと考えている人の足元を見てこんな商品を勧めるなど非人道的もいいところ。ただ、そこには“金”を背景とした裏があります。そのあたりは後で詳しく解説します。

育毛剤はAGAに対して効果なし

「医薬部外品の育毛剤に発毛する根拠がないとはいえ、だからといって発毛しない根拠もないだろう」…そう感じている人もいるのではないでしょうか。

やれキャピキシルだ、リデンシルだ、アルガス2だと、いかにも髪が生えそうな成分の説明を見ると、「育毛剤とはいえ髪は生えるんじゃね?」という錯覚を抱いても不思議ではありません。

そう思っている人は、今一度育毛剤の公式サイトをよーく見てください。どのサイトを見ても、男性の薄毛の9割以上を占める男性型脱毛症(AGA)に効果があるとは一言も書いていないですよね。

最もグレーなものでも「5αリダクターゼをブロック」程度の表現に留めています。発毛剤プロペシアやザガーロの主成分であるフィナステリドやデュタステリドは5αリダクターゼ(5α還元酵素)阻害薬ですが、育毛剤は「ブロック」ね。

フィナステリドやデュタステリドには5αリダクターゼを強力に阻害し、AGAの原因となる男性ホルモンジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する作用が確認されている論文や臨床試験データが世界中に存在します。

一方で育毛剤は?

育毛剤の成分に科学的根拠はない

育毛剤に多く用いられるオウゴンエキスやビワ葉エキスなどはフィナステリドのように5αリダクターゼをブロックするという。しかしそれを客観的かつ統計的に証明した試験は一切行われていない事実が。

これら成分を開発したメーカーがごく少量の培養細胞やマウスなどを用いて添加した結果、それっぽい効果が確認された…たったこれだけで5αリダクターゼに対する作用を謳っているのです。

しかし、培養細胞や培養毛包に成分を添加するような試験はほとんど意味を成さない。なぜなら人間の頭皮に塗った場合と明らかに状況違うから。

例えば、シャーレや試験管の中でミノキシジルの数倍の効果を確認したとするキャピキシルやリデンシル、ピディオキシジル、M-034などが入った育毛剤や化粧品を使用したところで、実際の効果はミノキシジルの足元にも及ばないのも同様。

膨大な数の人間に使用して効果が実証された発毛剤と、まともな試験すら行われておらず成分メーカーの“言い分”から最も消費者が騙されやすやすそうな文言を選んで宣伝しているだけの育毛剤…というかゴミ。

AGAが男性の薄毛のほとんどを占めている状況で育毛剤はAGAには効かない…仮の話として、あなたが何か命の危険にさらされる病魔に侵されたとして、病院の治療薬とドラッグストアに売っているサプリメント、どっちを使いますか?

医薬品の発毛剤と医薬部外品の育毛剤はそれほどの違いがあるのです。

AGAのみならず薄毛全般に効果がない

「じゃあ育毛剤派AGA以外の薄毛になら効くの?」と問われれば、答えはNO。

先ほども書いたように育毛剤の目的は血行促進効果や保湿効果、抗炎症作用などによる頭皮環境の維持・改善。髪の毛を生やすことができないばかりか、薄毛を改善させる力すらないのです。

AGA以外の薄毛で多いのは円形脱毛症、脂漏性皮膚炎など。円形脱毛症であればステロイドや塩化カルプロニウム5%製剤などを使用しますし、脂漏性皮膚炎ならステロイドやケトコナゾール2%のクリームなどを使う。いずれも医薬品。

つまり、AGAにしろ円形脱毛症にしろ脂漏性皮膚炎にしろ、その改善に育毛剤が出る幕など存在しないのです。

腐っている育毛業界

育毛剤を買うべきでない、選ぶべきでない理由は、様々な薄毛に対しまったく効果を示さないことだけではありません。腐った業界に甘い汁を吸わせないためという目的もあります。

前述のように育毛剤で薄毛を治すことはできません。薬機法(旧薬事法)においても育毛剤は薄毛を治すためのものではないとされているからです。

にもかかわらず、育毛剤を売るメーカーはいかにも薄毛を改善しそうな雰囲気を醸し出していますよね。薬機法に抵触しないギリギリの表現を用い、薄毛に悩み藁にもすがる思いの消費者を騙し、クソ高い育毛剤を買わせようとするのです。

「薄毛が治る」と言っているわけではないので詐欺ではない。しかしそう錯覚させる文言を用いミスリードを誘っているわけですから、詐欺に近いのは間違いない。

そして育毛サイトも同様。

育毛剤ランキングや育毛剤の選び方と称し、様々な理由を付けておすすめしていますが、その裏側を見れば報酬が高い育毛剤を売りたいだけ。育毛サイトを運営している人間であれば育毛剤ではハゲが治らないことは百も承知だろうしな。

チャップアップやフィンジアであれば1本売るだけで15,000~20,000円くらいの報酬を受け取れるため、ランキングや選び方では真っ先に紹介されていることでしょう。とにかく育毛剤は自分のサイトのリンク経由で売れると高額報酬が得られるのです。

医薬部外品の育毛剤はハゲに効果ないのに、あたかも効くように錯覚させ売りつけるメーカー。そんな育毛剤の高額報酬を目的に、より過剰な表現を使って売りつけようとする育毛サイト。

人生を左右しかねない深刻な悩みであるハゲの足元を見、効きもしない育毛剤や育毛シャンプー、サプリメントなどのゴミを売る…この業界は本当に腐っているのです。

それもこれも消費者がこういった商品を買い、業界を儲けさせているから。

育毛剤の適切な選び方…それは育毛剤を選ばないことと言い切れるのはこのためなのです。こんな業界潰れてしまえばいい。

薄毛を改善するのは発毛剤のみ

髪の毛にアプローチする商品というのは大きく分けて医薬品の発毛剤、医薬部外品の育毛剤、化粧品の養毛剤の3つがありますが、多くの人の認識はすべて「育毛剤」なのではないでしょうか。

このページのテーマである医薬部外品の育毛剤の選び方であれば「選ばないことが最善」と言い切ることができます。しかしヘアケア商品すべてを“育毛剤”とカテゴライズするのであれば話は違ってきます。

そう、発毛剤、育毛剤、養毛剤すべてを行くも剤と規定するなら、最適な選び方は医薬品の発毛剤以外にありえません。

なぜなら、AGAに対し発毛効果を発揮することが数多くの臨床試験によって実証されているフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル以外、使っても意味がないから。

後頭部や側頭部の髪の毛はフサフサのまま頭頂部や生え際が薄くなっているのであればほぼ100%AGAですから発毛剤の使用を。円形脱毛症などAGA以外の薄毛であればステロイドなどを使うようにしてください。

髪の毛を生やしたいなら育毛剤は選ばない

育毛剤の最善の選び方…こんなこと書いているようなサイトは信用しないでください。訪問者の薄毛を治したいと本気で考えているサイトは育毛剤を勧めることは絶対にありません。

まともな医師が科学的・医学的に根拠のない育毛剤を勧めないのと同様に。

あなたが本当に薄毛を治したいのであれば、育毛剤の選び方を書いたサイトや育毛剤ランキングなどは信用しないでください。

そのサイトが発毛剤や育毛剤を一緒くたにし、フィナステリドやミノキシジルといった発毛剤を真っ先に紹介されていれば別ですが、チャップアップやフィンジア、イクオス、ポリピュアEXなどを勧めているのであれば金儲けサイト確定です。

薄毛を治すための育毛剤の選び方は育毛剤を選ばないこと

この考えが浸透することで、ハゲを騙し金を巻き上げる腐りきった育毛業界が衰退し、本当の意味で薄毛を改善できる発毛剤を選択する人が少しでも増えてくれることを祈るばかりです。

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