女性の薄毛にこそヘアーオメガ・セラムを
近年薄毛に悩む女性が増えており、それに伴って日本では発毛効果がなく髪の毛が生えない様々な女性用育毛剤が販売されています。悩みにつけ込む金の亡者が集まっているといえば分かりやすいか。
だからといって発毛効果が認められている発毛剤を使おうにも、男性の薄毛に効果的なプロペシアやザガーロを女性が使うことはできず、唯一使える成分ミノキシジルも大正製薬から販売されているリアップリジェンヌのみしか存在しません。
一方、海外に目を向ければ女性用ロゲインやフォリックスFR02などリアップリジェンヌより効果が高く値段も安い発毛剤が存在しますが、中でもコストパフォーマンスに優れるのがヘアーオメガ・セラムです。
マイナチュレやベルタ育毛剤など無駄な育毛剤に寄り道せずに最初から使って欲しいと感じるヘアーオメガ・セラム。その理由とは?
- ヘアーオメガ・セラムとは
- 女性用育毛剤に発毛効果はない
- ヘアーオメガ・セラムの成分
- ミノキシジルの発毛メカニズム
- 女性用のミノキシジル濃度が低い理由
- ヘアーオメガ・セラムの副作用
- 賛否別れるフォームタイプ
- ヘアーオメガ・セラムの価格
- 女性用ミノキシジル外用薬の比較
- 発毛剤の入門用としてぜひ
ヘアーオメガ・セラムとは
ヘアーオメガ・セラムと聞いて「あー、あれね」という人はほとんどいないでしょう。個人輸入で購入できる発毛剤の中でもそれほど有名なものではないからです。
このヘアーオメガ・セラムはミノキシジルを2%配合している外用薬。2%というのは男性用としては薄すぎるものの、女性用としては世界的にスタンダードな濃度となっています。ちなみに日本のリアップリジェンヌは1%。
そのため、男女兼用とはなっているもののどちらかというと女性向け。実際レビューを見ても女性の割合が多くなっています。
海外製と聞いてなんとなく怪しいと感じてしまうかもしれませんが、製造販売しているメーカーはアメリカ。ミノキシジル外用薬の本家ロゲインも、発売以来高い人気を誇る女性用外用薬フォリックスFR02もアメリカ製なので品質に問題はないとみていいでしょう。
外用の発毛剤であるヘアーオメガ・セラム以外にも育毛サプリメントを販売し好評を博すなど、信頼性は十分あります。
ミノキシジル外用薬のほとんどは内容量が60mlなのに対し、ヘアーオメガ・セラムは118mlであるため2ヶ月使用できるのが大きな特徴となっています。
女性用育毛剤に発毛効果はない
当サイトの基本姿勢は育毛剤を徹底的に否定し、発毛剤の使用をおすすめするというもの。
なぜなら、医薬部外品の育毛剤には薄毛になってしまった部分から新たな髪の毛を生やす効果はなく、そもそもそれを目的として作られていないから。
育毛剤の本分は抜け毛を予防したり今ある髪の毛のハリやコシを出したり「育毛」「発毛促進」であり、発毛させることではありません。しかし現実にはこの育毛すら満足に行えないものがほとんどとなっています。
一方、ミノキシジルやフィナステリドといった世界的に「発毛効果がある」と認められている発毛剤は、薄毛になってしまった部分から髪の毛を生やすのはもちろん、髪を太くしたり抜け毛を予防したりする育毛効果も十分見込めます。
そして日本の育毛剤は発毛剤に比べ明らかに効果が劣る上に価格が非常に高価。
日本製は安全性や信頼性が高いというのは確かであるものの、それはあくまでも製造面での話であり、効果に関しては成分の含有量すらまともに表示しない日本の育毛剤はむしろレベルが低い。
高くて効かない日本製より安くて効く海外製。私はこれを基本理念にしています。ヘアーオメガ・セラムはその考えに合致するものであるといえます。
ヘアーオメガ・セラムの成分
ではヘアーオメガ・セラムの特徴について具体的に見ていきます。まずはその効果を量るための成分から。
ヘアーオメガ・セラム | |
---|---|
成分 | ミノキシジル 2% 水 グリセリン 乳酸 ラウリルグルコシド オレス-20 香料 アゼライン酸 ミリセチン ブドウ種子エキス |
主成分であるミノキシジルの効果や作用については下で詳しく取り上げるとして、それ以外の注目成分をサラっと見てみましょう。
アゼライン酸
ニキビの治療薬として用いられることが多いアゼライン酸(アゼライク酸)は男性型脱毛症(AGA)の原因である男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制することでも知られています。
「いや、あたし女だからAGA関係ないし」と思うかもしれませんが、女性の薄毛の多くはDHTが関わる女性男性型脱毛症(FAGA)だったりするので決して無関係ではありません。
女性ホルモンが多く男性ホルモンが少ない女性の場合、女性ホルモンであるエストロゲンが豊富に分泌されていればDHTが悪さをすることはほとんどないものの、何らかの理由でホルモンバランスが乱れエストロゲンの分泌が減るとDHTが優位になり薄毛になりやすくなるとされます。
男性に比べればアゼライン酸の効果はそれほど期待できないものの、抗炎症作用などもあるため一定の育毛効果は見込めるでしょう。
ミリセチン
聞き慣れないミリセチンという成分はブドウなどの果物や野菜に含まれるフラボノイドの一種。高い抗酸化作用があり細胞の老化を促進させる活性酸素の除去に役立ちます。
ぶっちゃけ私はビタミンCやビタミンE、リコピン、βカロテンなど抗酸化作用のある物質で薄毛を改善できるとは思っていないものの、美容や健康にプラスなのは間違いない。
それを頭皮に塗ってどの程度の効果が期待できるのかは未知数ながら、入っていないよりは入っている方が良いのだろう。
ブドウ種子エキス
ブドウ種子エキスはグレープシードと言ったほうが分かりやすいか。
高い抗酸化作用があるプロアントシアニジンを豊富に含んでいるため活性酸素を除去しアンチエイジングに役立てるという目的でしょうか。
血行促進効果もあるため育毛には一定の効果が見込めとされています。
ミノキシジルの発毛メカニズム
ヘアーオメガ・セラムはミノキシジル外用薬としては珍しく上記のように複数の育毛成分を配合しているものの、主役はあくまでもミノキシジルです。
この成分がどういったメカニズムで髪の毛を生やすのかというと…
ミノキシジルの作用
ミノキシジルは元々血圧を下げるために開発された成分で、本来は内服薬として使うものになっています。
そんなミノキシジル内服薬を服用した高血圧患者の多くに多毛症という全身の毛が太く濃くなる副作用が現れたため、それを主作用としつつ血圧を下げるという副作用を和らげるため、発毛剤では頭皮に塗布する外用薬が一般的。
このミノキシジルの発毛メカニズムは毛包に働きかけて毛母細胞を活性化させることにあるという見方が有力となっています。同成分が本来持つ血管拡張の作用で血行が良くなって髪の毛が生えるわけではありません。
男女問わず薄毛にはホルモンが大きく関わっており、男性のみが使えるプロペシアやザガーロが薄毛の原因となる男性ホルモンの生成を抑制するのに対し、ミノキシジルは薬の効果によって半ば強引に髪の毛を生やすイメージ。
だからこそ男女問わず発毛が期待できる成分となっています。
2017年に刷新された男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいてミノキシジル外用薬は男女問わず最高のA評価。女性用の成分ではこれ以外にA評価のものは存在しないことを考えても女性の薄毛にとってミノキシジルがいかに有用かが分かると思います。
女性用のミノキシジル濃度が低い理由
ミノキシジルは女性が唯一使用できる発毛成分。男性の場合は5%の濃度が世界的に最も一般的ながら、女性の場合は少量でも十分な効果が期待できるとして2%がスタンダード。そのためヘアーオメガ・セラムを含むアメリカの主要な女性用発毛剤はほとんどが2%となっています。
日本に唯一存在するミノキシジル外用薬である大正製薬のリアップリジェンヌは1%と低濃度であるため期待するほどの効果が出るかは微妙なところ。ですので基本的には2%のものをおすすめしています。
男性に比べなぜ低い濃度で効果を示すのかは完全に解明されてはいないものの、男女ともに薄毛には男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が関わっていることが多く、女性はこのホルモンの量が少ないからという見方が有力。
それはDHTの生成を抑えるプロペシアやザガーロが女性に効果を示さないことからも明らか。DHTが少ない分女性は男性に比べ薄毛になろうとする力が弱いことを意味しています。
だからこそ女性の薄毛に対しミノキシジル2%でも十分効果を示すのですが、本場アメリカでは女性用として5%のものも存在するらしい。
「ミノキシジルを濃くすればもっと効果があるだろう」と安易に濃度を高めるあたりにアメリカ人の国民性が現れている気がする。
ヘアーオメガ・セラムの副作用
ヘアーオメガ・セラムに主成分であるミノキシジルは本来血圧を下げる薬であるため、副作用のリスクはゼロではありません。
ミノキシジルを使用した際に考えられる主な副作用は以下のようになっています。
- めまい
- 動悸
- 血圧低下
- 胸痛
- むくみ
- 多毛症
ただし、これらはミノキシジルを内服した場合のもので、頭皮に塗布する外用薬の場合これらの副作用が顔を出すことはほとんどありません。
ミノキシジル外用薬の副作用のほとんどはエタノールなどの刺激による頭皮のかゆみや軽い炎症程度。ミノキシジル使用で懸念される血圧低下や動悸、めまい、心臓への負担といったものを心配する必要はないでしょう。
加えて発現する可能性がある頭皮のかゆみや炎症に関しても頻度はそれほど多くないことが分かっています。
上記はミノキシジル1%のリアップリジェンヌ(リアップレディ)のものになりますが、大正製薬が行った臨床試験ではプラセボ(偽薬)との有意差はほとんどないという結果が出ています。
ヘアーオメガ・セラムのミノキシジルは2%であるため、副作用の発現率はもう少し上昇する可能性はあるものの、過度に心配する必要はないでしょう。
「副作用はほとんどない」というのが大きな売りのマイナチュレやベルタ育毛剤だってエタノールを使用していることに変わりはありませんし、そもそも育毛剤というのは「副作用がない」ではなく「効果も副作用もない」という代物ということを覚えておいて下さい。
賛否別れるフォームタイプ
ヘアーオメガ・セラムは頭皮の塗布する育毛剤や発毛剤としては珍しくフォーム(泡)タイプとなっています。
泡であるため液だれしにくいと好評を得ている一方で、塗布する際にどうしても髪の毛に付着し頭皮に塗りづらいという声も存在するなど賛否別れる結果に。
発毛剤や育毛剤は頭皮に塗らなければ意味をなさないため、髪の毛に付着するのは無駄以外のなにものでもありません。
ただ、液状のものであれ泡状のものであれ髪の毛を分けて塗布することに変わりはなく、どう塗ろうが多少は髪の毛に付いてしまうのも同様。
液だれしやすいが頭皮に直接塗りやすいか、液だれしないが髪の毛に付着しやすいかという一長一短の様相。このへんは好みが分かれるところだと思いますので、実際に使用してみないと良し悪しが分からないというのが実情でしょうか。
育毛剤や発毛剤の液だれに苦慮したことがある人にとってフォームタイプは非常にありがたいとは思います。液状でも上図に濡れる人にとっては泡が鬱陶しく感じるかも。
ヘアーオメガ・セラムの価格 2024年4月更新
ヘアーオメガ・セラムと同様にミノキシジルを2%配合した外用発毛剤はこれ以外にも女性用ロゲインやフォリックスFR02が存在します。しかし価格はヘアーオメガが圧倒していると言っても過言ではないでしょう。
その価格はというと…
商品名 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
1本 | 118ml | 4,753円 |
2本 | 118ml×2 | 8,090円 |
価格的には女性用ロゲインやフォリックスFR02とほぼ同じ。
しかし注目して欲しいのは内容量。ミノキシジル外用薬はどのメーカーも図ったように60mlとなっているのに対し、ヘアーオメガ・セラムは倍の118ml(4オンス)。グラムに直すと113.4gとなります。
…アメリカって独自の単位使うの好きよね。分かりづらくてしょうがない。
倍の内容量が示すようにこの商品の使用期間の目安は1本約2ヶ月となっており、他のミノキシジル外用薬に比べ2倍持つことになりますから、実質は半額ということになります。
ハッキリ言ってこれがヘアーオメガ・セラムの最大のメリット。
女性用ミノキシジル外用薬の比較
実際に他の商品と比べてヘアーオメガ・セラムがどんな感じなのか分かりにくいと思いますので、最後に簡単な比較をしてみましょう。
比較対象は日本のリアップリジェンヌ、アメリカの女性用ロゲイン、フォリックスFR02にヘアーオメガ・セラムを加えた4つになります。
ヘアーオメガ・セラム | フォリックスFR02 | 女性用ロゲイン | リアップリジェンヌ | |
---|---|---|---|---|
内容量 | 118ml | 60ml | 60ml | 60ml |
ミノキシジル濃度 | 2% | 2% | 2% | 1% |
その他主要成分 | ■アゼライン酸 ■ミリセチン ■ブドウ種子エキス |
■アデノシン ■プロシアニジンB2 ■プロキャピル |
なし | ■パントテニルエチルエーテル ■トコフェロール酢酸エステル ■l-メントール |
価格 | 4,753円 | 4,450円 | 1本あたり4,000円 | 5,000円前後 |
単純に成分だけを見れば資生堂アデノバイタルの主成分であるアデノシンや青リンゴポリフェノールであるプロシアニジンB2が入ったフォリックスFR02がやや優勢ながら、価格面では1本で2ヶ月使用できるヘアーオメガ・セラムが大きくリードしているのが分かります。
リアップリジェンヌにもミノキシジル以外にいくつかの成分が入っているものの、ビタミンEやビタミンB誘導体がメインで大した効果は望めません。しかもミノキシジル1%だし。
効果面ではヘアーオメガ・セラムかフォリックスFR02の一騎打ちの様相。より効果が高いものを求めるならフォリックスFR02を、コストパフォーマンスを重視するならヘアーオメガ・セラムという選択になるでしょうか。
発毛剤の入門用としてぜひ
ミノキシジル2%とほどほどの育毛成分が入っているヘアーオメガ・セラムは成分面もさることながら、価格が大きな魅力。
髪の毛が生えない…というか、生やすための商品ですらない日本の女性用育毛剤が安くても4,000~5,000円することを考えれば、1ヶ月2,500円程度で使えるヘアーオメガがいかに安いか分かると思います。
どうしても日本製にこだわり、かつ気休め程度の抜け毛予防効果や育毛効果でいいなら育毛剤を選んでも構いませんが、薄毛になってしまった部分から再び髪の毛を生やしたいのであれば発毛剤であるミノキシジルが最善の選択になります。
ミノキシジルの副作用に懸念がある人でもこの価格であれば気兼ねなく試すことができると思いますので、現在使用している育毛剤に満足できない人はもちろん、初めてミノキシジルを使うという人にも一度使って欲しいと感じています。
どんなに頑張って育毛剤を使っても髪の毛は生えないよ。
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