俺のハゲはAGAじゃないかも…という希望は捨てろ

AGAじゃないという希望は捨てろ

典型的な男性の薄毛である男性型脱毛症…いわゆるAGAは加齢とともに確実に進行していきます。放置して改善する可能性は100%ないと言っても過言ではないでしょう。

発毛剤などの対策はあるものの激的な効果までは望めず、ある意味では「AGA=死の宣告」という考え方も。“人間”としてなら何の影響もないAGAも“男”という面では大きなマイナスになります。

それだけにAGAという現実を受け入れたくない気持ちは理解できます。他の原因であれば時間が解決してくれる可能性がありますからね。

しかし現実はそう甘くありません。AGAという現実を受け入れ早急に対策する必要があるのです。

AGA以外の薄毛なら自然に治る可能性大

ひとたび発症してしまえば進行の一途を辿る男性型脱毛症(AGA)。発毛剤の登場により進行を食い止めたり一定の改善が期待できるようになりましたが、完治はまず見込めません。

一方、AGA以外の薄毛であれば多くは完治が期待できます。だからこそ“AGAじゃない可能性”に希望を見出す男性が後を絶たないのです。

ちなみにAGA以外の主な薄毛はというと…

円形脱毛症

かつてはストレスが主な原因だと思われていた円形脱毛症。「10円ハゲ」なんて呼ばれ方をするように、局所的にごそっと髪の毛が抜けてしまうのが特徴。そのためAGAとの違いは一目瞭然といっていいでしょう。

円形脱毛症のメカニズムが徐々に解明されるにしたがってストレス性ではなく自己免疫疾患の一種であることが分かっており、ストレスは“円形脱毛症の一因になりうる”程度の扱いに。

円形脱毛症を発症しても多くの場合6ヶ月程度で自然治癒します。

脂漏性皮膚炎

過剰な皮脂の分泌に何らかの原因が重なって発症すると見られている脂漏性皮膚炎。明確な原因は解明されていないものの、マラセチア真菌や皮脂が分解された際に生じる脂肪酸が炎症の原因と考えられています。

皮脂の分泌が旺盛な部位に発症し、頭皮も好発部位となっています。症状が悪化すると脱毛の原因になることでも知られています。

脂漏性皮膚炎は慢性化もしくは再発することが多いものの、ステロイド薬や抗真菌剤などを使用ししっかりと治療することで改善が見られ、それに伴い脱毛してしまった髪の毛も再び生えてきます。

成人の場合30~40代に多く見られます。AGAの発症と時期が被ることから、ご自分のハゲを脂漏性皮膚炎と思い込みたい人も多いかもしれません。

粃糠性(ひこうせい)脱毛症

り頭皮にフケが大量発生し毛穴が詰まるなどの理由で髪の毛が抜け落ちてしまうのが粃糠性(ひこうせい)脱毛症です。

脱毛の原因となるフケが大量に発生する原因は様々。皮脂の過剰分泌やアレルギー、代謝異常など。

脂漏性皮膚炎同様治療にはステロイド薬が用いられます。同時にシャンプーやコンディショナーの見直しや食生活の改善も必要に。

治療によりフケの発生が抑えられると徐々に髪の毛も生えてきます。

薬剤による副作用

薬の副作用による脱毛症といえば抗がん剤を思い浮かべる人が大半だと思います。

しかし脱毛の副作用の報告があった薬剤はかなりの数存在するという現実が。痛風や高脂血症の治療薬、抗うつ薬、抗てんかん薬など挙げだしたらきりがないほど。ドラッグストアに売られている市販薬ですら脱毛が起きることも。

とはいえ薬の服用を止めれば髪の毛はまた生えてきます。脱毛が起きるのはあくまでも薬を飲んでいる期間だけです。

男性の薄毛のほとんどはAGAという現実

AGA以外にも髪の毛が抜けてしまう理由や原因は様々考えられ、しかもそれらの脱毛はAGAと違い可逆的…つまり原因を取り除けば再び生えてくるという希望と安心があります。

それだけに「自分の薄毛はAGA以外なんじゃないか?」と考えたくなる気持ちは痛いほど理解できます。しかし現実は甘くありません。

男性の薄毛の9割以上はAGA

男性の薄毛の9割以上はAGAです。これは裏を返せばAGA以外の薄毛の可能性は1割にも満たないことに。

特にAGAを発症しやすい30~40代の男性というのはまだまだ健康な年代であり、薬による副作用の可能性は低いでしょう。

少なくとも私の周囲でAGA以外のハゲの人というのはほとんど見たことがありません。男性の薄毛のほとんどはAGA。これは純然たる事実であり、残酷な現実でもあります。

AGAとそれ以外の薄毛の見分け方

そうはいってもAGAではない可能性も捨てきれない…そんな人のためにAGAとそれ以外の薄毛の見分け方を解説します。

頭皮の状態で判断する

AGA以外の薄毛の場合、脂漏性皮膚炎や粃糠性(ひこうせい)脱毛症の可能性があります。そしてこれらには“頭皮に異常が出る”という特徴が。

脂漏性皮膚炎であればその名の通り頭皮に炎症が起きていますし、粃糠性脱毛症なら大量のフケが確認できるはず。

頭皮に明らかな異常がみられる場合はAGAではなく脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症を疑ったほうがいいかもしれません。

ハゲ方を見るのが最も分かりやすい

多くの人がお気付きだと思いますが、AGAのハゲ方には明確な特徴があります。それは前頭部から頭頂部にかけてのみがハゲるという点。加えて側頭部や後頭部は一切ハゲないという点。

つまりこういうことです。

AGAのハゲ方の特徴

一方、円形脱毛症であれば局所的にごそっと抜けますし、それは頭皮のどこでも起きる可能性があります。脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症についても側頭部や後頭部含めどこで発症するか分からないのが特徴。

頭頂部のみハゲてきた、生え際が上がってきたというハゲ方はAGAの典型。側頭部や後頭部の髪はそのままに前頭部や頭頂部、もしくはその両方が薄くなるようでしたらほぼ100%AGAと思って間違いありません。

おそらくほとんどの男性はこれに該当することでしょう。

現実を直視しろ!

薄毛に気付いたら早急な対策を

「最近髪の毛が薄くなってきたけど一時的なものかもしれない」「進行性のAGAではない可能性も捨てきれない」。そんな希望は捨ててください。

健康な男性でハゲる理由…そのほとんどはAGA以外に考えられないのです。そしてそのAGAはフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった発毛剤でしか改善できないのが実情。

進行性であるAGAは「もしかしたらそのうち治るかも…」なんて甘い考えで放置している間にもどんどん進行します。

一方、現存する発毛剤の効果は“激的”とまではいえず、若い頃のようなフサフサに戻る可能性があるのはAGA初期の段階でしっかりと治療した場合に限られます。進行するまで放置すれば手遅れになってしまうと心得てください。

AGAによるハゲを明確に自覚する頃にはある程度進行している状態。可能であれば「なんか髪の毛の質が変わったな…」「ちょっと違和感があるな…」という段階で治療を開始するべき。

AGAになってもしっかり髪の毛がある状態を長く維持するか、早々にハゲ散らかすか…AGAを早い段階で自覚し早急に治療を開始できるかどうかが明暗を分けます。

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