眼精疲労でハゲる?いいえ、それ大嘘です

眼精疲労でハゲることはない

様々存在するハゲの要因のひとつに挙げられることがある「眼精疲労」。育毛サイトはもちろん、5ch(2ch)などの経緯地盤においてもこれが原因で髪の毛が薄くなったという報告が寄せられています。

それでなくても現代は仕事でのPC、プライベートでのスマートフォンなど目を酷使する状況にあります。それだけに薄毛が気になる人は眼精疲労との関連性が気になるのではないでしょうか?

しかし安心してください、眼精疲労とハゲはまったく関係ないのです。

なぜ眼精疲労でハゲるといわれるのか?

眼精疲労はその名の通り目が疲れている状態。髪の毛とは何の関係もなさそうですよね。にもかかわらずなぜ眼精疲労とハゲが関連付けられるのでしょうか。

その理由は主に2つあります。

血行不良

眼精疲労と薄毛を結びつける原因として最も多く語られるのが血行不良です。

PCやスマホなどを長時間見続けると目のピントを調整する“毛様体筋”という筋肉が常に緊張状態に陥ります。その“緊張”、交感神経が優位になり血管の収縮を促進させることで知られています。

緊張が長時間続くことで目の周りの血流が悪化、結果目の疲れやこりを引き起こす原因に。しかし眼精疲労による血行不良は目の周りだけに留まらず、肩や首のこり、頭皮の血流悪化を引き起こすというのです。

目のピントを合わせる毛様体筋は自律神経によってコントロールされています。スマホやPCを長時間使用し常に毛様体筋を酷使していると自律神経が乱れ全身に影響を与えるという見方が有力。

それにより頭皮の血流が悪化すると、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が不足、結果として薄毛やハゲになるという理屈が半ば常識化しています。

システインの消費

髪の毛というのは99%を「ケラチン」というたんぱく質で構成しています。そしてそのケラチンは18種のアミノ酸を体内で合成して作られます。

そんなケラチンを構成するアミノ酸の中でも最も比率が高いのが「シスチン」。そのシスチンは「L-システイン」が二分子結合して生成されるという特徴があり、また眼精疲労の回復に欠かせないアミノ酸という性質も。

眼精疲労の回復のためにシステインを消費することでケラチンの合成に使用されるシスチンが欠乏、それが薄毛の原因になるというのです。

眼精疲労でハゲない理由と根拠

眼精疲労によって薄毛になるという上記の理由を見るといかにも説得力があるように感じませんか?しかしこれらには明確に否定できるだけの根拠が存在します。つまるところ眼精疲労とハゲはまったく関係ない。

「緊張による血行不良」と「システインの消費」という双方のハゲ説にそれぞれ反論していきましょう。

血行不良は薄毛の原因ではない

頭皮への血行不良は薄毛の原因…ネット上などで当たり前のように語られているこの話。しかしこれ、なんの根拠もないってご存知ですか?

長時間にわたってPCやスマホを凝視することにより毛様体筋が緊張を強いられ眼精疲労になる。そしてそれによって顔周りの血行が悪くなるのは紛れもない事実でしょう。

しかし考えてみてください。それによって髪の毛が薄くなるというのであれば、より目に近いまつ毛や眉毛も薄くならなければ説明が付きませんよね。

はるか昔から頭皮の血行不良が薄毛の原因になるという説が信じられてきました。だから頭皮マッサージや頭皮の血流を改善する育毛剤が有効なのだと。しかし現実問題としてこれらでハゲが治ったというデータはどこにも存在しないのです。

また何らかの理由により頭皮の血行が悪くなったことにより薄毛になったというデータも一切存在しません。それは日本のみならず世界の研究データを見ても同様。

つまるところ、血行が悪くなってハゲるという根拠も、血流を改善してハゲが治るという根拠も存在しないことに。「ヒゲを剃ると濃くなる」と同レベルの都市伝説に過ぎないのです。

そもそも、男性の薄毛の9割以上を占める男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が髪の毛の成長を阻害することで起きる現象。頭皮の血流とは全く関係がありません。

眼精疲労によって頭皮の血行が悪くなり、それが薄毛を引き起こす…まったくもって的外れと言わざるを得ません。

システイン不足になることは考えられない

次に、眼精疲労によって消費されるL-システインについて見ていきます。

ケラチンを構成するアミノ酸の中でも最も大きな比率を占めるシスチン。その前駆体ともいえるシステインが眼精疲労により消費されることによってケラチンの合成に悪影響があるとされることは前述の通り。

しかし、眼精疲労の回復に使われるシステインの量はそれほど多くなく、ケラチンの合成を阻害するようなことはありません。

そもそも、ケラチンは髪の毛のみならず全身の毛や爪を形作るたんぱく質。ケラチンの合成が滞るというのであれば、髪の毛はもちろん体毛やヒゲ、爪に至るまですべての成長が阻害されなければ説明が付きません。

しかしそんなことが起きることはまずない。それはケラチンの合成が阻害されるほどのシステイン不足は現実的では言ことを意味しています。

事実、システインは様々な食品に含まれており、常識的な食事をする限り不足することなど考えられないのです。

ちなみにシステインは同じくアミノ酸であるメチオニンからも合成されることで知られています。つまりシステイン+メチオニンの量が1日のメチオニン摂取量と同義ということに。

仮に体重70kgの人であれば1日に必要なシステインとメチオニンの量は計1050mg。システインやメチオニンは肉類や魚介類に多く含まれており、牛肉や豚肉、鶏肉であれば100g程度で700mg前後が摂取できます。

主食となるご飯やパン、麺類にも100gあたり300mg前後含まれていることから、いわゆる完全菜食主義者であるヴィーガンでもない限りシステインは十二分に摂取できることに。

眼精疲労でシステインが不足する?笑わせるな。

眼精疲労の治し方は?

眼精疲労の治し方

眼精疲労とハゲには何の関連性もないとはいえ、肩こりや頭痛など不快な症状を引き起こす可能性があることから、眼精疲労を起こさない、仮になったとしてもすぐに改善させた方がいいのもまた事実。

業務上PCを長時間使用せざるを得ない、スマホは手放せない状況であれば、眼精疲労を回避する方法や治し方を知っておいた方がいいでしょう。

目を温める

眼精疲労は目の周りの血流の悪化によって引き起こされるため、蒸しタオルやホットアイマスクを使用し温めることにより血行を改善、眼精疲労の回復が期待できます。

使用する時間は10~15分が目安。

目の体操を行う

PCやスマホを使用している時というのは同じ距離で画面を見続け、かつ目を大きく動かす機会がほとんどないのが特徴。それにより目の周囲の筋肉が凝り固まってしまうのです。

そのため目を上下左右に大きく動かしたり、回したりといった体操も効果的。短時間かつ手軽に行えるため、PCやスマホを1時間使用するごとに行いたいところ。

遠くを見る

至近距離で画面を見続けることによって引き起こされる眼精疲労はピントを合わせる毛様体筋が近くを見る状態で凝り固まった状態。遠くを見ることで硬くなった毛様体筋をほぐすことができます。

“遠く”の目安は外の景色の中でもなるべく遠くにある山やビルなど。それにしっかりとピントを合わせることで眼精疲労の改善が見込めます。

ブルーベリーは眼精疲労に効果あり?

目に良いサプリメントの代表格であるブルーベリー。PCやスマホを長時間使う人であればブルーベリーのサプリメントを飲んだことがあるというケースも多いことでしょう。

しかし、結論から言えばブルーベリーで眼精疲労が改善することはありません。

ブルーベリー(アントシアニン)のサプリメントの効果を検証した試験は複数行われているものの、それが目に良いという明確な根拠は得られていないのが実情。

というより、科学的には「効果なし」と結論付けられているといっても過言ではありません。現在の“ブルーベリーが目に良い”という情報は業者の都合により吹聴されていると考えるべきでしょう。

まとめ

眼精疲労が薄毛の原因になる…半ば常識のように語られていますが、そんな根拠はどこにもありません。血行が多少悪くなろうがシステインが若干消費されようがハゲることなどありえない。

「眼精疲労でハゲたくないからスマホの使用時間を減らそう」と考えている人に対しては「そんなことをする必要はない」と断言することができます。それほどまでに眼精疲労と薄毛は無関係なのです。

ただし、髪の毛に悪影響がないとはいえ眼精疲労が辛い症状であることに変わりなく、ならないに越したことはありません。

PCやスマホを使用している時は適度に休憩をはさみつつ、目を温めたり体操をしたりといった改善法を取り入れたいところ。

眼精疲労ではハゲない。でもできるだけ回避するべき。それが結論。

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