シャンプーでハゲることはまずない

育毛シャンプーはゴミ

ネット上に腐るほど存在する金目的の育毛関連サイトでは薄毛の原因のひとつとして間違ったシャンプー選びを指摘しているものも多いと思いますが、ハッキリ言ってシャンプーでハゲることなど考えられません。

特に「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」といった高級アルコール系(石油系とも呼ぶ)の界面活性剤はかっこうの標的になっているものの、これを使ってハゲるのであれば世の中のほとんどの人間はハゲることになる。

なぜそこまで高級アルコール系の界面活性剤(洗浄成分)を叩くのか?当然その裏には「金」が大きく絡んでいます。

有名どころは総じて高級アルコール系洗浄成分

育毛関連サイトや高いシャンプーを販売するメーカーがとにかく叩くラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウムなど高級アルコール系界面活性剤ですが、どういったシャンプーに使われているのでしょうか?

  • ラックス
  • メリット
  • エッセンシャル
  • パンテーン
  • アジエンス
  • H&S

…そう、CMバンバン流している超有名どころばかり。

ドラッグストアでもスーパーでもどこでも売っていて知名度は抜群のこれらシャンプーを使っている人は極めて多いのは言うまでもありません。

女性向けのシャンプーのイメージですが、実際は「彼女や嫁と一緒に使っている」「男性用シャンプーは高いからこれで十分」「匂いマジ好き」といった理由から男性が使用している場合もかなり多い。実際私も長年エッセンシャル使ってたし。

■高級アルコール系洗浄成分が悪者扱いされる理由

これら高級アルコール系の洗浄成分が「髪の毛に悪い」「ハゲる」などボロクソ言われる根拠として挙げられるのが強い洗浄力です。

頭皮に付着する皮脂は毛穴が詰まったり髪の根元が脂に晒されたりして薄毛を引き起こしそうな印象がありますが、それはかつて存在した間違った情報。そう、皮脂は頭皮を守るために必要なものなのです。

そのためラウレス硫酸Naなど高級アルコール系の強い洗浄成分は皮脂を過剰に奪い、頭皮環境を悪化させるというのが近年の決まり文句となっています。皮脂を取り過ぎた結果ハゲると。

実際そんなことないんだけどね。

高級アルコール系でハゲない理由

私たち男性のハゲというのは9割以上が男性型脱毛症(AGA)です。それ以外の少数派の薄毛として考えられるのは円形脱毛症や脂漏性皮膚炎、ひこうせい脱毛症、薬の副作用あたりになります。

AGAをはじめこれらの脱毛症、皮脂が少ないことによって引き起こされものはひとつとして存在しません。逆に皮脂の分泌が多すぎると脂漏性皮膚炎になる可能性があるほど。

事実、皮脂が少なすぎることによって薄毛になるというデータや科学的根拠はない。

そもそも「高級アルコール系は洗浄力が強い!」とする説は“アミノ酸系に比べれば”という前置きが隠れる相対的なもの。頭皮がカラカラになってしまうようなありえないのです。

それでなくても皮脂の分泌が多い男の頭皮。高級アルコール系洗浄成分で洗ったからといってびくともしないわ。そんなことを言ったら皮脂の分泌が少ない女性はみんなハゲていることになる。

シリコンの悪者扱いも酷い

高級アルコール系洗浄成分と並んで悪者扱いされるのが、やはり市販のシャンプーの多くに使用されているシリコンです。

シリコンは髪の毛をコーティングしサラサラとした指通りを実現しますが、このシリコンが頭皮に残り毛穴をふさいだり皮膚を刺激したりするというのが育毛サイトや育毛シャンプーメーカーなどクソ高いシャンプーを売りたい側の主張。

高級アルコール系の洗浄成分を使ったシャンプーの多くはシリコンも使用しているため、相乗効果でハゲ加速というわけです。もちろん科学的根拠は一切ない。

こんな悪質な印象操作の甲斐もあって近年はノンシリコンのシャンプーが増えてきていますが、同時にノンシリコンの弊害として髪の毛がキシキシゴワゴワするという人間も急増中。

カラーもパーマもバリバリやってノンシリコンならそりゃそうなるだろうよ。

ちなみに、シリコンは普通に洗い流せば頭皮に残るようなことはなく、仮に微量が毛穴に残ったとしても分泌される皮脂で押し出されるため薄毛に原因になろうはずもない

高級アルコール系+シリコンは金にならない

高級アルコールやシリコンがなぜこれだけハゲの原因として取りざたされるのか?

答えは簡単、不安を煽ってクソ高いシャンプーや育毛剤を売りたいから

高価なシャンプーの販売会社としてみれば安いシャンプーは有名どころがガッツリシェアを握っており、知名度で勝負ができないうえに1つ1つの利幅が少ないため旨味が少ない。ならばターゲットを変えようということになる。

そう、その対象は情報操作によって市販のシャンプーを過度に恐れるハゲや異常な健康志向の持ち主や、食品添加物や化学調味料などに過剰反応し、口車に乗って高いものをホイホイ買う意識高い系(笑)もそれにあたる。

また、育毛関連サイトを運営する人間は1本数千円のシャンプーを売ることで1,000~2,000円くらいのアフィリエイト報酬が入ってくるため、必死に市販の安いシャンプーを叩くわけです。

だって安いシャンプーをAmazonや楽天のアフィリエイトで売っても数円~数十円にしかならないんだもん。そりゃ必死になるよね。

結局は高いシャンプーを売って儲けたい業者とアフィリエイターの利害が一致し、高級アルコール系やシリコンを過剰に叩いているわけです。

安い市販のシャンプーでハゲることはない

高級アルコール系の洗浄成分は高価なアミノ酸系洗浄成分に比べ洗浄力が強いのは確かですが、頭皮がカサカサになるほど皮脂を奪い去るなんてことはまずありませんし、仮にそうだとしてもそんなことで髪の毛は抜け落ちません。

もし市販の安いシャンプーを使っていてフケが増えた、抜け毛が多くなったと感じているのであれば、それは別のところに問題があります。

AGAであれば遺伝だし、フケが多くなったなら脂漏性皮膚炎などが原因。

むしろ脂漏性皮膚炎の場合洗浄力の弱いアミノ酸系界面活性剤では悪化させる可能性すらありますから注意して下さい。

ボリュームアップは幻想

アミノ酸系+ノンシリコンのシャンプーにしたら髪の毛にボリュームが出たと感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。そのため「やっぱり高級アルコール系は髪に悪いんだな」という確信を得ている人も。

しかしそれはシリコンによるサラサラ感が無くなって髪がゴワゴワしたことによるもの。リンスやコンディショナーを使わなと髪の引っ掛かりができてボリュームアップするのと同じ理由。

そう、アミノ酸系やノンシリコンが髪の毛に良いなど幻想に過ぎないのです。

どうしてもアミノ酸系洗浄成分+ノンシリコンのシャンプーを使いたいなら「いち髪」や「ジュレーム」でも使っとけ。それで十分。

ラックスやエッセンシャルなど市販の安いシャンプーを使っていて「最近薄くなってきた」と感じているのであれば、それは間違いなく別の原因がありシャンプーを代えたところで解決にはなりません。

ハゲの弱みに付け込むのが育毛シャンプーや育毛関連サイトの常套手段なので、無駄に高価なシャンプーの宣伝文句に騙されないよう注意してください。

高い効果で人気の発毛剤
このエントリーをはてなブックマークに追加
育毛剤に惑わされ発毛機会を損失する人が1人でも減るよう拡散お願いいたします。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧