円安直撃で海外製発毛剤高騰! 安く買う方法は?

円安直撃!発毛剤を安く買う方法は?

世間の関心が新型コロナウイルスからロシアのウクライナ侵攻に移っていった2022年。

コロナもロシアの問題も私達の生活に大きな影響を与えかねない重大な出来事ではあるものの、その裏で私達に直接的な影響を与える大問題が進行していました。

そう、円安です。

円安により様々な商品・サービスで値上げが発表される一方、私達にはもっと気にするべき問題がある。円安によりフィンペシアに代表されるフィナステリドやミノキシジル、デュタステリドといった発毛剤の価格が高騰しているのだ

ハゲにとってこの苦しい局面、どうやって乗り越えればいいのか? どうにかして海外製発毛剤を安く買う方法はないのか?

    目次
  1. 急激な円安の理由
  2. 円安になると海外製発毛剤の価格が高くなる理由
    1. 円高・円安とは
    2. 円安になると発毛剤が高くなる
  3. 円安で海外製発毛剤はどのくらい高くなってる?
  4. 少しでも安く買う方法は?
    1. まとめ買いする
    2. クーポンを使用する
    3. フィナロやフィンカーに替える
    4. ベストケンコーで購入する
  5. 円安を乗り切るために

急激な円安の理由

円安傾向自体は2021年の初め頃からじわじわと進んでいたものの、2021年1月時点で1ドル=103円ほどから、2021年2月時点で1ドル=115円くらいと、まあ常識の範囲内。平均すると1ヶ月に1円くらい円安になってきたという感じでしょうか。

しかし、2022年3月から2ヶ月足らずで一時1ドル=130円を突破。約20年ぶりの円安水準となっています。参考までに、下図は直近5年の米ドル円相場のチャート。

直近5年の米ドル円相場チャート 130円突破

なぜこんなに急激に円安が進んだのか?

米ドル/円をはじめとした為替相場は、要因が複雑に絡み合って相場を形成するため、「これが原因!」と断定はできませんが、急激な円安の理由の大半は「アフターコロナ」と「ロシアのウクライナ侵攻」であることは想像に難くない。

新型コロナウイルスの蔓延によりストップした世界経済も、2021年頃からウィズコロナに移行する国が増え、それに伴って様々な物の需要が拡大。それに伴い人材の確保も急務となりました。

しかし、需要や求人の拡大に供給が追い付かず、人件費の高騰、物価上昇が顕著に。ロシアのウクライナ侵攻や中国のゼロコロナ政策も相まって需給はさらに悪化、多くの国々でインフレ率が5%を超えるような異常事態に。

一般的に先進国であれば、年2%程度のインフレが好ましいとされるため、これだけインフレが加速する状況であれば、各国の中央銀行は過熱を抑えるため、金の流れを抑制する「利上げ」を行わざるを得なくなります。

世界が利上げに踏み切る中、日本は相変わらずゼロ金利政策を維持。日本と世界との金利差が開けば、日本円を売って海外に投資する動きが加速するのは、リーマンショック前の円キャリートレードを見ても明らか。

物や人の需要と供給のバランスが著しく悪化したことで急激な物価上昇が起き、それが利上げを誘った結果、ゼロ金利を貫く日本の円が徹底的に売られる展開になっている…というのが、円安の大きな要因といえるのです。

円安になると海外製発毛剤の価格が高くなる理由

円安になると海外製発毛剤が高くなる理由

ニュースなどでよく耳にする「円高」や「円安」という言葉。

それが経済に関するものだということは何となく理解してはいるものの、「円安や円高についてよく分かってない」「円安になるとフィンペシアやミノキシジルなどの海外製発毛剤はなぜ高くなるの?」という人もいるのではないでしょうか。

円高・円安とは

まず円安と円高について簡単に解説しておきましょう。

仮に現在「1ドル=100円」だったとしましょう。もちろん米ドルの話です。

この状態から「1ドル=99円」になれば「円高」、「1ドル=101円」になれば「円安」ということになります。

「え、1ドル=99円になったら円安じゃないの?」と感じる人もいるかもしれません。しかしこれは間違い。額面だけ見れば円が安くなったように感じるかもしれませんが、まったくの逆なのです。

「1ドル=100円」の状態というのは、1ドルと100円は同じ価値という意味です。それが「1ドル=99円」になるということは、1ドルと99円が同じ価値ということに。つまり円の価値が上がったことを意味するため「円高」なのです

円安はその逆。1ドルと101円が同じ価値になったということは、今まで100円で買えていた1ドルが、101円払わないと買えないことになりますから、「円の価値が下がった=円安」となるのです。

円安になると発毛剤が高くなる

ではなぜ円安になるとフィンペシアやベルトリド、ミノキシジルタブレットといった海外製発毛剤の価格が高くなるのでしょうか。

海外製発毛剤を扱っている個人輸入代行業者は、アイドラッグストアーに代表される日本国内の業者と、オオサカ堂やベストケンコーのような海外の業者に二分されます。

例えば日本に拠点を置く個人輸入代行業者の場合を考えてみましょう。

仮に、フィンペシアの仕入れ値を20ドルとします。

「1ドル=100円」の時は2,000円で仕入れることができたフィンペシアも、円安が進み「1ドル=110円」になったとしたら、同じ20ドルでも2,200円支払うことに。仕入れ値が高くなれば、当然ながら販売価格も高くなってしまいます。

一方、海外に拠点を置く個人輸入代行業者の場合はどうか?

海外に拠点があり、米ドルのみの取引で完結するようであれば、20ドルはあくまでも20ドルであり、円安の影響を受けることはありません。

しかし、20ドルで仕入れたフィンペシアを日本の個人に輸出するとなると事情は違ってきます。私達にとっては「個人輸入」でも、海外の代行業者にとってみれば「日本に輸出する」ことになるからです。

20ドルで仕入れたフィンペシアを3,000円で売った場合、「1ドル=100円」の時であれば、売上は30ドル、利益は10ドルということになります。

一方、「1ドル=110円」まで円安が進んでしまうと、3,000円で売ったとしても、ドルに替えた時の売上は27.27ドル、利益は7.27ドルに減ってしまいます。

個人輸入代行業者の拠点が日本であれ海外であれ、円安が進むと売上や利益が圧迫されてしまうのです。

多少の円安であれば「我慢」「コスト削減」という企業努力で乗り切れるでしょうが、ここまで一気に円安が進むと「価格転嫁」…つまりは「値上げ」という形を取らざるを得ないのは致し方ないところ。

円安で海外製発毛剤はどのくらい高くなってる?

円安でフィンペシアなどはどのくらい高くなってるのか

近年の円安進行によって価格が上がっている海外製の発毛剤。特にロシアのウクライナ侵攻や各国の利上げの動きが強まってからの円安は急激。ではここ数年で具体的にどのくらい高くなったのでしょうか。

海外製発毛剤として最も人気であろうフィンペシアを例に、大手個人輸入代行業者であるオオサカ堂の価格の推移を見てみましょう。

フィンペシア 100錠
時期 米ドル/円相場 価格
2022年5月 129円 3,716円
2022年2月 115円 3,319円
2021年3月 109円 3,130円
2020年8月 106円前後 3,060円
2017年7月 112円前後 3,003円(3,227円)

オオサカ堂では2020年に、新型コロナウイルスの影響を理由に多くの商品で2ドル値上げしたため、2017年は当時の価格と、仮に現在と同じ2ドル値上げされていた場合の価格を()内に掲載しています。

ほんの数年前まで、フィンペシアは100錠3,000円程度で買える商品という認識でした。しかし現在は3,500円を大きく超えてきています。

安価なデュタステリドとして人気のベルトリドはというと…

ベルトリド 100錠
時期 米ドル/円相場 価格
2022年5月 129円 6,025円
2022年2月 115円 5,380円
2021年3月 109円 5,074円
2020年11月 104.50円前後 4,849円
2018年2月 109円前後 4,871円(5,089円)
2016年12月 115円前後 5,101円(5,333円)

「100錠5,000円くらいで買えるデュタステリド」というイメージだったベルトリドも、1ドル=129円あたりになると6,000円超えに。ちょっと笑えない状況。

このように、現在の急激な円安は、私たちの頼みの綱である海外製発毛剤の価格を大きく押し上げる要因となっているのです。

少しでも安く買う方法は?

円安下、発毛剤を少しでも安く買う方法

海外では人件費の高騰もインフレ圧力の要因となっている一方、日本においては相変わらず給料アップが望めない状況にお返れている人も多いのが実情。そんな中での発毛剤値上げは厳しいですよね。

どうにかして少しでも安く買いたい…そのためにはどういった方法が考えられるのでしょうか?

具体的にいくつか例を挙げていきましょう。

まとめ買いする

少しでも安く海外製発毛剤を購入する方法として、最も有効なのが「複数個まとめ買いする」というもの。

例えばオオサカ堂では、商品によってまとめ買い時の割引率は異なるものの、ベルトリドや姉妹品のデュマンなどはまとめ買いの割引率が高い商品。

内容量 価格
ベルトリド1箱 100錠 7,064円
ベルトリド2箱 200錠 11,031円
ベルトリド3箱 300錠 15,016円
(2024年12月現在)  

このように、1箱だけ買うのに比べ、複数個のまとめ買いは大きな割引が受けられるのです。3箱買えばほぼ1箱無料状態ですよ。

まとめ買いというと使用期限が気になるところではあるものの、一般的に医薬品の使用期限は製造から3年。フィンペシアやベルトリドの3箱300錠という数は1年以内に使い切れる量であることから、そういった心配も必要ないでしょう。

クーポンを使用する

大手個人輸入代行業者のひとつであるアイドラッグストアーでは、会員登録しておくと定期的に600円引きクーポンなどが届くため、それを活用するのもひとつの手。

オオサカ堂でも期間限定で安い商品を提供していることもあるため、個人輸入代行業者のサイトはこまめにチェックしておきたいところ。

フィナロやフィンカーに替える

現在フィンペシアやフィナロイドなどのフィナステリド内服薬を使用しているようであれば、これをフィナロやフィンカーに替えることで節約に繋がります。

ちなみに、これを書いている現在の価格でフィンペシア、フィナロイド、フィナロ、フィンカーを比較してみると…

内容量 価格
フィンペシア 100錠 4,357円
フィナロイド 100錠 4,157円
フィナロ 100錠 3,695円
フィンカー 100錠 5,415円
(2024年12月現在)  

このように、フィナロはフィンペシアやフィナロイドに比べ400~600円ほど安くなっています。

製薬会社もベルトリドやデュマンを製造販売しているインタス社なので、信頼性に関してもまったく問題ありません。事実、急激な円安進行でフィナロに乗り換えたという声もちらほら耳にします。

そして、究極のせつやくといえば、知る人ぞ知る「フィンカー」でしょう。

上の表だけを見れば「100錠で5,000円って高いじゃん」と思うかもしれませんが、フィンカーのフィナステリド含有量は5mgと、1mgであるプロペシアやフィンペシアの5倍。

そのため、10年以上前からフィンカーを4分割して1かけらずつ使用するという方法が定着。4分割してもフィナステリド含有量は1.25mgと、プロペシアやフィンペシアより多い点もポイント。

もしかしたらより高い効果が得られるかも…という淡い期待も。

ただ、ピルカッターを使用してもきれいに4分割するのは難しいため、毎日服用する量に若干のばらつきが生じてしまうんですけどね。

また、「分割しなくてはならない」というのも地味に面倒。

とはいえ、そういった点を気にしなければ、フィンペシアやフィナロイドの3分の1程度のコストで使用できるのは大きな魅力。

急激な円安でフィンペシアはじめ海外製発毛剤の価格が高騰している今こそ、フィナロやフィンカーへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

フィナロ1mg100錠の詳細

フィンカーの詳細

ベストケンコーで購入する

なんとなく胡散臭い印象が拭えない個人輸入代行業者において、信頼性というのは何より重要な点です。20年以上の営業実績がある老舗で信頼性が高く、かつ価格が安い…となると、オオサカ堂とアイドラッグストアーの2強というのが実情。

しかし、オオサカ堂やアイドラッグストアーほどの実績や知名度はないものの、設立から10年以上経つ信頼性の高さに加え、特定の条件において圧倒的な安さを誇る個人輸入代行業者が存在します。

そう、ベストケンコーです。

海外製の発毛剤を使用している人であれば聞いたことがある、実際に使用したことがあるという人も多いのではないでしょうか。

基本的に価格面においてベストケンコーはオオサカ堂やアイドラッグストアーには敵いません。そのため、通常ベストケンコーをおすすめすることはないのですが…

ベストケンコーがオオサカ堂やアイドラッグストアーより安くなる“特定の条件”とは、より多くの量をまとめ買いすること。

例えばフィンペシア。現在の価格でオオサカ堂、アイドラッグストアー、ベストケンコーの価格を比較してみましょう。()内は1箱当たりの価格になります。

アイドラッグ オオサカ堂 ベストケンコー
1箱 2,780円
(2,780円)
3,691円
(3,691円)
4,326円
(4,326円)
2箱 6,273円
(3,137円)
6,366円
(3,183円)
3箱 8,493円
(2,831円)
5箱 11,670円
(2,334円)
7箱 13,797円
(1,971円)
10箱 17,410円
(1,741円)
20箱 33,340円
(1,667円)

アイドラッグストアーの1回の注文の上限数は150錠となっているので、1箱だけ買う状況であれば最安。しかし前述したアイドラッグストアーのクーポンは3,000円以上の注文が条件であるため、1箱では使用できないという弱点も。

オオサカ堂は上限が2箱となっているので、円安進行が激しい現状ではオオサカ堂は除外せざるを得ないといえるでしょう。

一方のベストケンコー、3箱までの1箱当たりの単価はアイドラッグストアーより割高になってしまうものの、5箱以上になると逆転。7箱ともなると、この円安の状況にもかかわらず1箱当たり2,000円を切る状況に。

10箱だと1箱当たり1,741円ですよ。

加えてベストケンコーでは毎週金曜日・土曜日・日曜日に、全商品に使える5~10%オフクーポンを配布。6,500円以上の注文で5%、11,000円以上なら10%の割引を受けることができます。

つまり5箱以上なら上記価格から10%割引になると。10箱なら17,410円が15,669円になるため、1箱当たりの単価は1,567円ですよ、恐ろしい。

とはいえ、10箱ともなると錠数にして1,000錠…毎日服用しても全部使いきるまで2年9ヶ月かかることになってしまいます。使用期限との兼ね合いもあるため、さすがにそこまでのまとめ買いは躊躇してしまいますよね。

ただ、サイトには使用期限も掲載されており、2022年5月現在確認した限りでは使用期限は2025年1月末となっているので、2年8ヶ月後ということに。いくつかの商品を確認した限りでは、2年以上使用期限が残っている商品を扱っている印象。

はっきり言ってしまえば、使用期限を多少過ぎたところで問題にならないので、今後もずっと使い続けるつもりであれば10箱でも検討する価値は十分あるかと。

そうはいっても、数年後のことはさすがに分からない。1~2年後にはデュタステリドに替えたいと考える可能性もありますからね。そうなると、10%オフクーポンが使えて、かつ十分な割引が適用されている5箱・7箱あたりが無難か。

ちなみに、ベストケンコーでは商品によってまとめ買いできる数が大きく異なっており、20箱まで割引が適用されるのはフィンペシアやフィナロなど一部商品のみ。

デュタステリド内服薬に関しては、ザガーロと同じ先発薬であるアボダートが10箱まで購入でき、大きな割引を受けることができます。それ以外は…アイドラッグストアーやオオサカ堂で買った方がいい。

ベストケンコー フィンペシアの詳細

円安を乗り切るために

昨今の急激な円安によって、私達が拠り所としている海外製の安価な発毛剤の価格が上昇。厳しい状況に陥っています。

とはいっても、医療機関で処方されるプロペシアやザガーロに比べれば、はるかに安いが…フィンペシアやミノキシジルタブレット1箱3,000円前後という時代を知っているだけに、現在の価格は高く映ってしまいますよね。

確かに、何も考えずこれまでのように1箱1箱買っているようであれば、円安の影響をもろに受けてしまうでしょう。

しかし、状況に応じて個人輸入代行業者を使い分けたり、まとめ買い、クーポンを活用することにより、円安の影響を最小限に抑える…どころか、これまで1箱ずつ買っていた、特定の業者のみで購入していた人にとっては円安以前より安く買える可能性すらあるのです。

特にフィンペシアやアボダートに関してはベストケンコーがかなりの頑張りを見せているため、これらを使用している人は上手に活用してみてください。

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