薄毛の原因や治療法が色々ある理由

薄毛は金になる

インターネットやスマホの普及により様々な情報が手軽に入手できる昨今、薄毛に関する情報はネット上に溢れています。そこで質問、「薄毛・ハゲの原因」と聞いて何を思い浮かべますか?

  • 遺伝
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 肥満
  • タバコ
  • オナニー

このあたりでしょうか。

しかし、当サイトで何度も書いているように男性の薄毛…いわゆる男性型脱毛症(AGA)の原因のほとんどは遺伝に集約され、肥満も多少絡むかな~程度。その他のものが影響しないことは医師や専門家も認めています。

つまり、育毛関連企業はもちろん育毛サイトなどではハゲる原因として様々なものを挙げ連ねていますが、そのほとんどはウソ、もしくは「世間的にそう言われているから」レベルのもの。いわば印象操作に近いものがあります。

本来薄毛の原因は遺伝がほとんどなのに、生活習慣や食生活、オナニーにまでその範囲が広がっている。なぜそんなことになっているのか?

原因は多ければ多いほど治療の幅が広がる

例えば薄毛の専門家に「あなたのハゲの原因は100%遺伝です」と言われたらどう感じますか?

それは裏を返せば自力での対応は不可能であることを意味しており、「諦める」「発毛剤・育毛剤を使う」という選択肢が主になると思います。つまり遺伝に立ち向かえるだけの力があるものを求めますよね。

一方、もし食生活に問題があるとなればサプリメントや健康食品に食指が伸びる可能性がありますし、タバコに原因があるなら禁煙治療もしくはそれに抗える程度の治療を求めるでしょう。

肥満が原因でハゲているというのであれば、運動をしてみたり食べる量を減らしてみたり、はたまたダイエットに効きそうな食品を試してみたりといった対応が思いつくでしょう。

「遺伝」という、どうにもならない上に非常に強力なものと違い、ストレスや生活習慣などに原因があるなら治療にも様々な選択肢があるように感じませんか?

原因の奥に金が転がっている

薄毛には様々原因が混在し、その対策に多くの選択肢が存在すれば人は色々な治療を試します。これがダメならこれを、こっちもダメだったから今度はこの方法を…といった具合に。

そう、その行動こそが企業に利益をもたらすのです。ダイエットを特集しテレビ番組が放送されると、その中で取り上げた食品などが飛ぶように売れるなんてのはその典型。

一方現実はどうでしょう?太るか痩せるかは摂取カロリーと消費カロリーのバランスがすべてと言っても過言ではありません。しかしそれが常識になってしまったらダイエット番組の視聴率は下がってしまいますし、それに関連した書籍や商品は売れなくなってしまいます。

だからこそ「○○が脂肪燃焼を助ける」「○○を食べると糖の吸収が抑えられる」などという科学的根拠のない戯言をあたかも真実のように勘違いさせる必要があります。でないと金を生まないから。

そしてそれは育毛業界も同様なのです。

ハゲている人間からすれば非常に深刻な問題ながら、治療や改善法を提供する側からすればそこには大きなビジネスチャンスが広がっており、それは治療に選択肢が多ければ多いほど金の成る木になります。

本当に薄毛が治る治療法は限られる

本当に治る薄毛の治療法

薄毛やハゲで荒稼ぎしている最たるものは育毛サロンやAGAクリニックなどのそれっぽい施術を行う業者や企業、そして育毛剤や育毛サプリメントなる健康食品を販売しているメーカーです。

育毛サロンであれば頭皮マッサージしてみたり電流を流してみたりと様々な育毛メニューを用意し、対価として高額な料金を設定していますが、基本的にそれで髪が生えることはありません。

なぜなら、そういった治療は科学的根拠のない民間治療だからです。

しかしそれでは「全然効果がない!」とクレームが殺到してしまいますよね。そのため、そういった治療のほとんどは同時にプロペシア(フィナステリド)やミノキシジルを併用します。

育毛サロンやAGAクリニックによる施術が治療のメインで発毛剤の使用はあくまでも補助というスタンスですが、実際に髪の毛を生やしているのは発毛剤。これが現実なのです。

本当はフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジル以外の治療薬、治療法は発毛の科学的根拠がない胡散臭い民間療法。しかしそれが知れてしまえば高額な治療を提供するAGAクリニックや育毛サロンは商売あがったりですよね。そのため様々な治療の選択肢を提供し、薄毛に悩む人から金をむしり取ろうとするのです。

薄毛の本当の原因は?

あまり知られていないことですが、男性の薄毛の9割以上は男性型脱毛症(AGA)と呼ばれるもの。頭頂部や生え際のみが薄くなるのが特徴で、世のハゲ男性を見てみればほとんどがこれに該当するのが確認できるはず。

それ以外の薄毛は円形脱毛症や脂漏性皮膚炎など、AGAとは原因やハゲ方が明らかに違うものばかり。一般的な男性の薄毛はほとんどAGAと思って差し支えありません。

そんなAGA、原因は「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンということで確定しています。

遺伝によって分泌量が左右される5αリダクターゼ(5α還元酵素)とテストステロンが結びつくことによって生成されるDHT。これが同じく遺伝によって感受性が決まる男性ホルモン受容体と結合することでAGAを発症するのです。

そこに生活習慣や食生活などが介在する余地はほとんどなく、それは世界の共通認識になっています。まともな医師や専門家であれば「生活習慣がー」なんて的外れなことは言いません。

にもかかわらず育毛業界は生活習慣や食生活などが薄毛を引き起こすと言い続けいている。そうじゃなければ自分たちの生活が脅かされるためだろうが、私たちにとっては迷惑な話である。

薄毛に対する医師や専門家の見解

薄毛の治療は基本的に発毛剤以外にない証拠も提示しておきましょう。

下図は2017年の年末に日本皮膚科学会が発表した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインです。簡単に言ってしまえば科学的・医学的見地からAGA治療の有効性を評価したもの。

AGAの治療法
出典:日本皮膚科学会


男性の薄毛のほとんどを占めているAGAの治療法として最も信頼性があるのは、原因物質であるDHTの生成に関わる5αリダクターゼを阻害しDHTを減少させるフィナステリドとデュタステリド。

そして強力な発毛効果があり世界中で使用されている発毛成分ミノキシジルのみ。

育毛剤の成分としてはアデノシンが唯一B評価を受けているものの、それ以外はC1評価。ちなみにチャップアップやポリピュアEXなど人気の育毛剤に配合されている多くの成分は発毛根拠が一切存在しないため評価の対象にすらなっていない。

このガイドラインでは面白いことに“かつら”ですらAGA対策として評価の対象になっているというのに、生活習慣や食生活の改善、禁煙、オナ禁といったものは完全に無視されていますよね。これがプロの見解なのです。

ネットで薄毛の原因を調べると様々なものが挙げられています。しかしそれらのほとんどは何の根拠もない都市伝説レベルのもの。

しかしそういった情報を浸透させることで儲かる人間が確実に存在するため、情報操作を行い常識化されているのです。そしてその人間こそが育毛剤メーカーや育毛サロン、育毛サイト運営者など

本来なら「原因は遺伝、治療法は発毛剤」完結する話なのにね。

結局重要なのは金になるかどうか

ハゲ治療に限らず医療現場などにおいても重要視されるのは「患者のためになるか」「本当に治るか」ではなく「金になるかどうか」であるという話はたびたび耳にします。

副作用がなくがん細胞に抗がん剤を集中させることができる、そして比較的安価として一部で注目されている「P-THP」は、従来の薬を改良したものでジェネリックとしても新薬としても旨味がないから製薬会社も病院も手を挙げず、協力してくれる1つの病院でのみ細々と使われているなんて話も。

正直こういった一種の陰謀論的なものはあまり好きではないんですけどね。

薄毛治療も一緒で、男性の薄毛の大半を占めるAGAの原因は遺伝なのだからハッキリそう告げ、医学的に認められもっとも効果が期待できるフィナステリドやミノキシジルを使用すれば済む問題なのに、それをやってしまうと金にならない。

回り道こそ金を生み出す…業界はそれが分かっているから。

その回り道をさせるためには様々な原因や治療法を提示するのはもちろん、発毛剤を使わせないようにするため副作用をクローズアップしたりして恐怖を植え付ける等々…なんでもやります。

ハゲが治るかどうかなど二の次で、金を搾取することのみを考えている…それが育毛業界なのです。

恐ろしいのは、それが民間企業に留まらず一部の医療機関でも行われていること。高額かつ科学的根拠に乏しいハーグ療法や育毛メソセラピーなどを提供しているAGAクリニックは要注意です。

世界的かつ科学的に発毛効果が認められているのはフィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルのみ。そして薄毛の原因はジヒドロテストステロン(DHT)で確定しています。

これ以外の原因や治療法を挙げ連ねるサイトや業者は星の数ほど存在しますが、そういった連中を信用することなく確かな治療法を選択するようにしてください。

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