薄毛の判断基準とは? どうなったらハゲ?
男子たるもの、20歳を超えればいつハゲてきてもおかしくありません。生涯にわたってフサフサでいられる人は一握りであり、程度の差こそあれ多くの場合遅かれ早かれ薄毛になってしまうもの。
そう、つまり大半の男性は人生のどこかの段階で薄毛を受け入れざるを得ないということ。そこで気になるのが「どういう状態になったら薄毛・ハゲとなるのか?」という判断基準。これは発毛剤を使用するタイミングを計る上でも重要。
しかし現実問題として「どの段階で薄毛と呼ぶのか?」については非常に難しいと言わざるを得ません。一定の定義はあるものの、人によって“薄い”と感じる基準が大きく異なるからです。
髪の毛の状態がどうなったら薄毛・ハゲとカテゴライズされるのか? いくつかの判断基準を提示しますので参考にしてみてください。
ハミルトン・ノーウッド分類法
一般的にはあまり知られていませんが、男性の薄毛のほとんどを占めている「男性型脱毛症(AGA)」の判断基準として医療機関に広く普及している「ハミルトン・ノーウッド分類法」というものがあります。
ハミルトン・ノーウッド分類とは、AGAの進行具合や個人差による薄毛部位の違いを分かりやすくパターン化したもの。
この分類法、ごく初期のM字ハゲが「Ⅰ」の状態とされるものの、一方でハミルトン・ノーウッド分類法に日本人の薄毛の特徴を加味した「高島分類」では「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅱa」は「薄毛ではない」と定義されています。
厳密には「初期のAGAではあるが薄毛と呼ぶほどではない」という状態なのでしょうが。
ハミルトン・ノーウッド分類法や高島分類はAGAの判断基準として医療機関で用いられているだけあって信頼性が高いものになっています。
しかしその分類はざっくりであるうえに、AGAの進行度を診る目的で使用されているため、世間一般の薄毛やハゲの基準とは一線を画している印象は否めません。
耳の穴~頭頂の線から2cm以内
ハミルトン・ノーウッド分類法と同じく医療機関において広く普及しているAGAの判断基準が「耳の穴と頭頂部を線で結び、M字部分との距離が2cm以内ならAGA」というもの。
これであれば大雑把な図解のみのハミルトン・ノーウッド分類法に比べ具体的ですし、鏡を使えば誰でも比較的簡単に判断することができるメリットも。
しかし、この方法で薄毛かどうか判断できるのは「M字ハゲ」のみ。日本人のAGAは頭頂部から始まったり、M字と頭頂部が同時進行したりすることも多いことから、この判断基準には限界があります。
ちなみに、この“2cm”というのは、ハミルトン・ノーウッド分類法や高島分類においての薄毛の判断基準にもなっており、前述した「Ⅰ・Ⅱ・Ⅱaは薄毛ではない」とする根拠もここにあります。
この判断基準は頭頂部の薄毛は対象外ながら、M字部分が後退してきたと感じている人にとっては参考になるのではないでしょうか。
おでこに指をあてる
薄毛かどうかを計る方法として、「指を揃えておでこにあてる」という方法もあります。
標準的な男性の人差し指から小指までを揃えると、小指の第一関節と指先の中ほどを基準に人差し指まで縦に計ると約7cm。おでこがこれ以上広いようなら薄毛を疑うべき…というもの。
指をあてる場所は眉頭の直上あたりが一般的。
とはいえおでこの広さは個人差が大きく、生まれつき狭い人もいれば広い人もいます。指が4本入ったからといって薄毛と決める付けるのはあまりにも早計です。
一方で活用法もあります。単純におでこの広さで薄毛かどうかは量れないものの、定期的に指をあて続け生え際の位置の変化を見ることで薄毛かどうか判断することも。
薄毛が疑わしいと感じている人は、1年間ほど定期的にこの方法を実践することで薄毛かどうか判断できるでしょう。
おでこのしわで判断
一部では「眉間を上げてしわができる場所は『おでこ』、それより上は頭皮」という噂がまことしやかに語られています。
つまりおでこのしわ付近まで髪の毛が生えているようならハゲではない、おでこのしわから生え際が離れているようならハゲを疑う…というもの。
これ、あくまでも「目安」であると前置きしたうえで、それなりに信頼できる薄毛の見分け方なのも事実。
なぜなら、眉を思い切り持ち上げることでおでこにしわができるのは老若男女共通ですし、「しわができるのは生え際ぎりぎりまで」というのも多くの人で共通しているから。
そのため、おでこに思い切りしわを寄せてみて、その最上段から生え際まで離れいている場合は薄毛を疑った方がいいかも。
目安として、おでこのしわの最上段と生え際までの距離が1cmくらいであれば必ずしも薄毛とは言い切れない。しかし2cm以上離れている場合は薄毛の可能性が高いと思って間違いないでしょう。
薄毛ではない人の例↓
気を付けたいのは、おでこのしわの“出来”は、その日の顔のむくみぐあいや光の当たり具合、鏡を見る角度で微妙に異なる点。
複数のシチュエーションにておでこにしわを作ってみて、最もしわが目立つ状況において判断するようにしてください。
直感で判断
ここまで医療機関で用いられている薄毛の基準や、指やおでこのしわなど分かりやすい薄毛の判断基準を取り上げてきました。これによって大半の人は薄毛かどうか判断できるはずです。
しかし、髪の毛の生え方や薄毛の進行具合というのは十人十色であり、上記の判断基準を用いても「微妙」「よく分からない」と感じる人もいるのではないでしょうか。
そういった場合は見た目の「直感」や「印象」に頼る方法も。
「そんな曖昧なもので…」と感じるかもしれませんが、これ結構重要なんです。目に見えて髪の毛が薄いわけではないものの何か違和感がある、なんとなくサイドとトップのボリューム感に差がある…こういった場合たいてい薄毛になっている。
そもそも「薄毛やハゲがなぜ気になるのか?」という原点に立ち返れば、その理由は「周囲…特に女性の目が気になるから」に他ならない。世界に自分一人しか存在しないのであればハゲなど気になるはずもないからね。
そんな“周囲の目”にとって、ややこしい薄毛の判断基準など意味を成さない。ハミルトン・ノーウッド分類や高島分類で「薄毛ではない」と判断されたとしても、実際に見た人が「ハゲてる」と感じれば、それはもうハゲなのである。
中学生や高校生の男子を見ても薄毛と感じることはまずないですよね。それもそのはず、薄毛(AGA)とは無縁の年齢ですし、髪の毛1本1本の太さもピークにほど近いのだから。
一方、ある程度の年齢になってくると「怪しい」と感じる男性が増えてくる。AGAの増加に加え髪の毛自体も衰え細くなっていくから。そういった違和感はほとんどの場合において間違ってはいない。
直感や印象というのは言葉にすれば曖昧なものですが、その精度は決して馬鹿にできないのです。ややこしい理屈はさておき、鏡を見て「あれ?何か変だな…」と感じるようであれば、すでに薄毛になっている可能性を視野に入れましょう。
判断に迷ったら薄毛と心得よ
薄毛の判断基準は複数存在するものの、様々な薄毛の形態をすべてカバーしているものは存在しないというのが実情。特に頭頂部の薄毛に関しては明確な基準は皆無と言っていいでしょう。
そんな中において最も手軽、かつ分かりやすいのはおでこのしわを見る方法。おでこの広さは個人差が大きいため一概に「〇cm以上は薄毛」とは決められない一方で“しわ”は嘘をつかない。
眉毛を思い切り持ち上げると、おでこが広ければ広いなりに、狭ければ狭いなりにしわが形成されます。昔より生え際が上がった気がして、なおかつおでこのしわの最上段から生え際まで離れているようなら薄毛の可能性が高いでしょう。
ただ、これら一連の分かりやすい基準により薄毛が確定する時点でかなり進行していることを意味します。現実にはもっと前の時点で周囲から「あいつハゲてるな」と思われている可能性大。
本気で薄毛治療を考えているのであれば、もう少し前の段階…「髪の毛のセットが決まらなくなった」「なんとなく違和感がある」と感じた時点で発毛剤の使用を検討するべき。
というのも、髪の毛を増やす効果があるフィナステリドやデュタステリドといった発毛剤といえど、その効果には個人差が大きく、現状維持+αくらいの効果しか出ないことも多いから。
髪のボリュームや密度になんとなく違和感を感じる程度の状況であれば、仮に現状維持+α程度の効果しか出なかったとしても、周囲に薄毛と思われないレベルをキープでき、また長きにわたり薄毛の進行も食い止められます。
薄毛の現実を受け入れるという点において明確な判断基準は重要になりますが、その先…つまり薄毛の改善まで視野に入れているのであれば、「違和感=薄毛」と認識し早めの治療を心がけるようにしましょう。
「昔に比べ薄くなっている気がするけど、判断基準に満たないから薄毛ではない」というのは現実逃避です。周囲はとっくに気付いており、陰で「あいつなんかハゲてきてね?」とか言われているかもしれませんよ。
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