育毛関連サイトは不安を煽ってなんぼ

育毛剤は過度に不安を煽る

薄毛が気になりだした人というのはネットや書籍などで原因や対策を探ったり、「どんな育毛剤が良いのか?」という情報を探し求めたりすると思います。

それもそのはず、薄毛というのは男女問わず“異性としての魅了”に大きく影響し、「ハゲの時点で無理」という女性も数多くいるのが実情だからです。

異性のみならず同性からの目も当然気になることになり、陰で「ハゲ」呼ばわりされている可能性を考えると何とも切なくなりますよね。

それを解消するにはハゲを治すか割り切って受け入れるかの2つしか方法はありません。しかし可能であればどうにか薄毛を治しフサフサの髪を取り戻したいところ。しかし、その方法を探るため調べれば調べるほど原因が多すぎて不安が広がり、混乱してしまいますよね。

しかしその情報、本当に確かなものですか?

育毛サイトは不安と希望を持たせる

育毛関連の書籍に関しては「本を売ってしまえば目的は達成」という側面もあるため必ずしも不安ばかりを煽る必要はありません。

しかし育毛関連サイトはスカルプケア商品を売ることで受け取れる報酬や広告収入によって運営しているため、藁をもすがる思いで薄毛の情報や治療法を探し求めている訪問者に“不安”を植え付ける必要があります。

なぜなら薄毛に対する不安を増大させないと商品が売れず収入が入らないから。

そしてもうひとつ重要なのが「髪が生える希望」を持たせることです。

現状のハゲや、それを引き起こしているであろう様々な要因に大きな不安を抱かせつつ、「これを使えば治る」という希望を持たせることで商品が売れるのです。

だからこそ育毛サイトは「あれがダメ」「これがダメ」と多くの要因“らしき”ものを畳みかけ、完璧に実践することは不可能と思わせることによって「育毛剤やサプリメントを使わなければならない」と思わせます。

不安を煽り商品を買わせる例

ハゲの不安を植え付ける常套手段

育毛サイトを見ていくと、自分に当てはまりそうな条件としてこんなことが書かれていたりしませんか?

  • 栄養バランスや食生活が乱れて薄毛を引き起こしている
  • 運動不足や睡眠不足がハゲの原因になる
  • 喫煙で髪の成長に必要なビタミンが多量に失われている
  • 過度な飲酒によるアセトアルデヒドで薄毛になる
  • 安価なシャンプーの高級アルコール系界面活性剤で頭皮にダメージ
  • オナニーで亜鉛やビタミン・ミネラルが失われハゲの要因に

独身で独り暮らし、彼女もいない男性であれば食生活を整え禁煙やオナ禁に励むというのはなかなか難しいですよね。

というか、これをすべてクリアしている聖人君子など存在しないわ。

でもこれらの問題を亜鉛や各種ビタミン、ミネラルなどが入ったオールインワン育毛サプリメントを飲めば解決し薄毛が治る可能性が高いと書かれていれば試してみたくなるもの。

また、ハゲを認識した時に高級アルコール系(石油系)洗浄成分を使用している安物のシャンプーを使っていて、それが「薄毛の原因」と書かれていれば、高価なアミノ酸系洗浄成分かつノンシリコンのシャンプーを試したくなるもの。

そして、チャップアップやフィンジアといった育毛剤の効果をこれでもかと書かれると、これらを使えばハゲが治るかもしれないという希望を持ちますよね。

実際は治んないけどな。

こうやって育毛サイトは「不安」と「希望」を使い分け、あの手この手で商品を売ろうとします。

薄毛の要因は単純であることを知ろう

様々な不安を植え付けようとする育毛業界。なぜなら原因が多ければ多いほど特定が難しくなり、またぼんやりした育毛関連商品の効果でも、ある程度効きそうな印象を与えることができるから。

しかし、生活習慣や食生活が薄毛を引き起こすというエビデンス(科学的根拠)は存在しません。なぜなら、それらを関連付けた研究やデータはほとんど存在しないから。

そのため、医師や本当の意味での専門家になればなるほど「薄毛と生活習慣はほとんど関係ない」と言います。逆に個人などプロに程遠い無責任が人間こそが「生活習慣でハゲる」と訴えているのです。

不安を煽り育毛関連商品を売るためにね。

男性の薄毛のほとんどはAGAという事実

そもそも、なぜ生活習慣と薄毛が関係ないと言い切れるのか?

私たちが悩む薄毛のほとんどは男性型脱毛症(AGA)です。頭皮に酷い炎症などの異常がなく、かつ頭頂部や前頭部が薄くなっている場合100%AGAと思って間違いないでしょう。

そのAGAの原因はずばりジヒドロテストステロン(DHT)。男性ホルモンであるテストステロンと、遺伝によって分泌量が決まるとされる5αリダクターゼ(5α還元酵素)が結びついて作り出されます。

そのDHTは毛根にある毛乳頭細胞内でアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結合し脱毛を促します。DHTがアンドロゲンレセプターと結合する点においては全身で行われていますが、それが脱毛に働くのは前頭部から頭頂部のみ。

年齢と共に体毛は濃くなっていくのに反比例し、生え際やつむじ周辺の髪が薄くなっていくのはそれが理由です。

そのアンドロゲンレセプターの感受性を決めるのは、男性が母親から受け継ぐX染色体。この中にアンドロゲンレセプターに関する情報があることが分かってきています。

つまりAGAはほぼ遺伝なんです。

これは世界中の専門家の共通認識。なぜなら数多くの研究やデータからそれが立証されているから。そしてそこに生活習慣やシャンプーといったものが入り込む余地はありません。

AGAは遺伝がすべてと知られると困る育毛業界

育毛業界の腐った体質

しかし、AGAがすべて遺伝だという事実が広く知れ渡ってしまうと困る人間がいるわけです。そう、ヘアケア商品を売っているメーカーや育毛剤を紹介して報酬を得ている育毛サイトなどですね。

なぜなら、医薬部外品の育毛剤やスカルプシャンプーはDHTの生成を抑制できるわけではなく、髪の毛を生やす力もないから。発毛効果が世界的に認められているのはフィナステリドとミノキシジルのみ。日本においてはデュタステリドも。

例えば育毛剤などスカルプケア商品のほとんどが謳う頭皮環境の改善。髪の毛の土台となる頭皮を健康に保つことで発毛促進させる…もっともらしいことを言ってはいるが、頭皮を健やかに保ったところでハゲは治らん。原因はそこではないから。

AGAを治すにはDHTの数を減らすか、AGAによって抜けようとする力以上の発毛力で髪の毛を生やすしか方法はありません。もちろん育毛剤や育毛シャンプー、育毛サプリメントそんな力はない。

でも商品を売るためにはそんなこと言えないでしょ?「うちの育毛剤は遺伝によるAGAには一切効果を発揮しません」なんて言おうものなら、誰も買ってくれなくなる。

だから、「AGA」ではなく「薄毛」という言葉を使う。メカニズムが解明・限定されたAGAを改善させるといえば嘘になるが、「薄毛」というぼやっとした表現であれば嘘とまではいえない。薄毛には円形脱毛症や脂漏性脱毛症、何らかの薬の副作用による脱毛などなど、様々なものが含まれますからね。

そしてそれらの中には生活習慣が関わるものもあるでしょう。だから「薄毛」「ハゲ」という表現を用い、様々な要因を挙げることで不安を煽りつつ、自分の努力で治るような印象を与える。そしてそれをサポートするのは育毛剤や育毛シャンプーだと。

しかし、前述したように男性の薄毛の9割以上は遺伝性のAGA。稀な脱毛症からAGAまでをひっくるめ「薄毛」と呼び、それを生活習慣と結びつけることでAGAも生活習慣の改善や育毛剤で治るような錯覚を抱かせているのです。

腐った業界ですよね。

育毛サイトには騙されない

私自身、育毛関連サイトを運営しており、実際にその中で根も葉もない様々な薄毛の要因を挙げることで不安を煽り、弱みに付け込んで様々な育毛剤やサプリメント、シャンプーなどを紹介し売り上げています。

しかしぶっちゃけてしまうと薄毛の原因は遺伝とそれに伴う体質がほとんどで、後天的な要素のほとんどは誤差レベルでしかありません。

そして育毛剤や育毛サプリメントの効果も価格に見合ったものはなく、特に新たな髪の毛を生やす“発毛効果”に関しては絶望的です。

でもそれを正直に書いてしまっては報酬の高い育毛剤は売れませんから、必死に薄毛の要因をプッシュし不安を煽ると同時に、育毛剤や育毛サプリメントがそれをサポートするという情報操作を行うのです。

ハゲの原因は遺伝、希望は発毛剤のみ。

本当はこんなにも単純なものなんですけどね。

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