5αリダクターゼに3型が存在する?

3型5αリダクターゼのAGAへの影響

男性のハゲといえば男性型脱毛症(AGA)。そしてAGA発症の原因となるのが男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)です。

そのDHTは代表的な男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついて生成されます。つまりAGAの元凶は5αリダクターゼという考え方ができるのです。

そんな5αリダクターゼ、一般的には1型と2型が存在し、これらの働きを阻害することでAGAが改善していきます。しかし一部情報では5αリダクターゼには「3型」も存在するというのです。

3型5αリダクターゼの存在が確かなのであれば、AGAの進行や治療にも影響してきそうな話。本当に3型5αリダクターゼはsン在するのか?またAGAへの影響はどの程度なのでしょうか。

3型5αリダクターゼは存在する

AGAの原因であるDHTを生成する5αリダクターゼは1型と2型があるのは常識である一方、3型の存在はあまり知られていません。

というのも、AGA治療薬であるフィナステリド(商品名:プロペシア)は2型の5αリダクターゼを、デュタステリド(商品名:ザガーロ)は1型と2型双方の5αリダクターゼを阻害する薬。3型の話なんて一切出てこないのです。

しかし、色々と調べてみると3型5αリダクターゼの存在が見えてきます。例えば下記のサイトでは3型5αリダクターゼについて言及しているのです。

ちなみにこれら論文の中では3型5αリダクターゼを「SRD5A3」と呼んでいます。

上記サイト以外にもウィキペディア内のデュタステリドの項目において3型5αリダクターゼ(SRD5A3)について言及している文言も。

参照記事:ウィキペディア

これらから3型5αリダクターゼの存在は揺るがいないものと見ていいでしょう。

AGAへの影響は未知数

存在に関しては明らかとなっている3型5αリダクターゼ。論文などを見るに、これがAGAの原因であるDHTの生成に関わっていることも疑いようがありません。

しかし、3型5αリダクターゼについて言及している論文はすべて前立腺肥大症や前立腺がんを対象にしたものばかりで、AGAとの関連性に触れているものは存在しません。

3型5αリダクターゼがAGAの原因物質であるDHTの生成に深く関わっている以上無関係ということは考えられませんが、どの程度の影響があるのかは未知数と言わざるを得ません。

論文によっては3型5αリダクターゼがアンドロゲン(男性ホルモン)の生成に重要な役割を果たすと示唆していることから、3型5αリダクターゼがAGAに大きな影響を与えている可能性も否定できないのかもしれません。

フィナステリドやデュタステリドは3型も阻害する

AGA治療薬であるフィナステリドは2型の5αリダクターゼのみを阻害し、デュタステリドは1型と2型の5αリダクターゼを阻害する…そのため3型5αリダクターゼはスルーされている印象を受けるでしょう。

しかし、存在自体があまり知られていない3型5αリダクターゼですが、フィナステリドやデュタステリドが働きを阻害することが分かっています。

つまり…

  • フィナステリド … 2型と3型の5αリダクターゼを阻害
  • デュタステリド … 1型と2型、3型の5αリダクターゼを阻害

…ということに。

一般的に5αリダクターゼは1型と2型しか存在しないと見られているため、フィナステリドは2型のみ、デュタステリドは1型と2型両方を阻害するとされています。しかし実はどちらも3型も阻害するのです。

特にデュタステリドは3型の阻害作用が強いとされます。フィナステリドに比べデュタステリドの発毛効果が高いのはそのへんにも理由があるのかもしれませんね。

現状3型5αリダクターゼは無視していい

1型と2型のみだと思っていた5αリダクターゼ。しかし実は3型も存在するという事実が判明しました。

当然ながらこの3型、AGAの原因であるDHTの生成に関わっていることから、薄毛やハゲに対しても何らかの影響を与えて利いると考えるのが自然でしょう。

しかし、どの程度AGAに影響しているのか、1型2型と比べどう違うのかなど不明な点も多いのも事実。

またフィナステリド・デュタステリド共に3型5αリダクターゼを阻害することが分かっているため、過度な心配をする必要はないでしょう。

将来的に3型5αリダクターゼの詳しい作用が判明することでAGA治療に何らかの影響を与える可能性は否定できません。それによって3型の阻害薬が出てくることもあるかもしれません。

とはいえ、現段階において私たちが能動的に行える対策はありませんしね。一応動向を注視しつつ、今私たちができる精一杯の対策を行うようにするといいでしょう。

3型5αリダクターゼを阻害するには?

現状において3型5αリダクターゼへの最大の対策はデュタステリドを使用すること。フィナステリドにも3型の阻害作用があるものの、デュタステリドのほうがより強いことが示唆されています。

そのため、現在AGAクリニックなどでプロペシア(フィナステリド)を処方されているならザガーロ(デュタステリド)に変更してもらうといいでしょう。

コストパフォーマンスを重視しフィンペシアやフィナロイドを個人輸入で購入し使用しているのであれば、安価かつ人気が高いデュタステリド内服薬「デュマン」あたりがおすすめか。

昔と違い薄毛やハゲは薬によって治療できるようになってきています。とはいえ劇的な効果までは望めないというのが実情。そのため薄毛の兆候が見られた場合少しでも早く治療を開始することが重要になってきます。

デュタステリドを使用するかどうか迷っているうちにハゲが進行してしまい取り返しがつかなくなってしまった…そんな事態を避けるためにも早急な対策を心がけてください。

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