デブとハゲ 無視できない2つの関係

デブとハゲの関係

男性の場合薄毛の原因のほとんどは遺伝や体質によるものであるため、生活習慣や食生活といった要素が絡む余地はそれほどありません。しかしこと「肥満」に関しては要因的にも私自身の経験からも薄毛の原因になりうると言わざるを得ません。

私の周囲には男女問わずデブがそれなりにいますが、「ややぽっちゃり」「小太り」というレベルではなく明らかなデブの場合、これまた男女問わず薄毛の割合が非常に多くなります。

体重の目安でいうと、身長170cmの男性で90kg超とか身長160cmの女性で70kg超というレベルになるでしょうか。

当然薄毛と肥満の関係性には感覚的なものだけではなく、しっかりとした理由に裏打ちされたものがあります。一方、近年は減量効果もある医薬品の存在も明らかになってきています。それらを詳しく見ていきましょう。

生活習慣と薄毛にほとんど関連はない

私自身が運営する薄毛関連サイトでも、他の人が運営するものでも「生活習慣や食生活の乱れはハゲの元」とする見方が大勢を占めていると思います。

ただ、ぶっちゃけてしまうとそれは薄毛の人の不安を煽って育毛関連商品を買わせようという思惑も見え隠れしており、実際私も「多少生活習慣や食生活が乱れてもハゲないよ」と内心思いつつも「生活習慣で薄毛に~」と書いていたりします。

そう、多少の生活習慣や食生活の乱れ程度では薄毛になる可能性はほとんどないものの、それが「ドカ食い」「栄養バランスの乱れ」「運動不足」など相当ひどい状況になった結果が肥満。そこまで来ると髪に影響がないとは言い切れません。

遺伝による5αリダクターゼの分泌量やジヒドロテストステロン(DHT)の感受性が大きな原因である男性型脱毛症(AGA)にとって育毛関連のサイトや書籍で語られる1つ1つの要因が与える影響などほとんど考える必要はありません。

しかし肥満というのはそれらの要因の多くを内包しており、食生活や生活習慣の乱れですらほんの一部でしかないのです。

例えば「皮脂や汗などで頭皮が汚れたり毛穴が詰まったりすると薄毛になる」など薄毛の不安を煽る典型的なもので、汗をかきやすい肥満はこれにも該当します。しかし皮脂が毛穴に詰まっても薄毛にならないことはすでに知られた話。

食生活の乱れや運動不足なども直接的に影響することは考えられません。それらを関連付けるデータや研究結果が無いことからも明らかです。

そう、肥満と薄毛を直接結びつけるものは生活習慣や食生活、飲酒、喫煙などではなく、別のところにあるのです。

肥満でハゲる可能性がある理由

様々なハゲの原因を併せ持つとされる肥満。データに照らし合わせれば生活習慣や食生活の乱れ程度で薄毛になることは考えられません。ならば何が原因なのか?

肥満が髪の毛に与える影響として憂慮されるのが血管障害によるものでしょうか。

デブの血管はボロボロ

肥満になると、そうでない人に比べ糖尿病のリスクが5倍になるといわれ、高血圧に関しても2~3倍発症リスクが上がりますし、高脂血症(脂質異常症)にもかかりやすくなります。

肥満による高血糖や高血圧、高脂血症はメタボリック症候群の典型でもあり、これらはすべて血管内皮を傷つけ厚く狭くしてしまう動脈硬化の原因となります。

そうなると頭皮の血行が悪くなるのみならず、高血糖によって毛細血管が壊死してしまう可能性も考えられ、血流は悪化する一方に。

血流を悪くしてしまうタバコが一時的なものなのに対し、これらの病では恒久的なものになりますから、さすがにここまで来ると髪の毛への影響は無視できないものになる可能性が。

健康的なハゲが頭皮への血行を促進したところで薄毛を改善する効果など期待できないが、病的な血流悪化であれば影響がないとは言い切れないのです。

インスリンが増えるとハゲる?

肥満の人に多い糖尿病という病気は誰しもが耳にしたことがあると思います。

この糖尿病は血液中の糖を細胞内に取り込むインスリンの分泌が減ったり、肥大化した脂肪細胞によりインスリン抵抗性が高まり効きが悪くなったりして血液中の糖濃度が高くなる病気。

インスリン抵抗性によってインスリンの効きが悪くなると、膵臓は血糖値を下げるためにインスリンを多量に分泌します。その増えすぎたインスリンがAGAの原因であるDHTを増やしてしまうという研究結果もあります。

では膵臓が弱りインスリン分泌能が落ちている場合の糖尿病であれば薄毛は改善するのかと問われれば答えは「?」になってしまうため、あくまでも推測の域を出ませんが。

多くの要因の積み重ねでハゲる?

当サイトは基本的に生活習慣や食生活などの影響ではハゲないというスタンスを取っています。理由は簡単、生活習慣や食生活と薄毛を関連付けるデータが存在しないから。

そもそも男性の薄毛のほとんどを占めるAGAは遺伝によって左右されるDHTの数や感受性が原因なので、生活習慣が入り込む余地はほとんどありません。

ただ、肥満ともなれば過度な食事を行っているのは間違いなく、そこに運動不足や生活習慣の乱れが重なっているケースも多いでしょう。そういった要因が幾重にも重なった結果薄毛を引き起こしているという説を完全否定することはできないのかもしれません。

とはいえ、食べる量が多いということは髪の毛に必要な栄養も十二分に摂っていることになりますので、色々と矛盾が生じるんですよね。

肥満は血管や血液への悪影響も甚大ですし、肥満に大きく関わるインスリンが男性ホルモンに何らかの影響を与えているという研究結果やデータが存在するため、生活習慣や食生活はあくまでも間接的な要因と見るべきか。

肥満と薄毛を関連付けるデータが存在?

これまで肥満による糖尿病や高血圧といったメタボリック症候群とAGAの関連を調べた研究はいくつか行われているものの、関連を肯定するもの、否定するものが存在し実証には至っていませんでした。

しかし、2012年にスペインで行われた第16回毛髪研究学会では、肥満や糖尿病などメタボリック症候群とAGAとの関連性を示すデータが発表されています。

ただ、これを否定する研究結果も過去に出ているため、必ずしもこれを鵜呑みにすることはできません。

もっと活発に研究が行われれば関連性の有無が見えてくるのでしょうが、現在のところこういった研究は少ないのが実情。

命にかかわる糖尿病や高血圧、肥満と、生命とは全く関係がないハゲの関連性など調べるだけ時間の無駄といったところなのでしょうか。

これらの関連性を調べても「金にならない」というのが本音なのでしょう。

薄毛と肥満の関係は無視できない

ネット上に溢れる育毛サイトと違い当サイトでは効き目のほとんどない育毛剤などを売り込むことを目的としていないので、基本的に過度に不安を煽るようなことは書かないようにしています。

しかし肥満に関してはさすがに「影響がある」と言わざるを得ません。身の回りの人間を見ても老若男女問わずデブにはハゲが多いから。20代でも余裕でハゲてる。

肥満で薄毛の人はそれほど多いのです。

男性の場合は遺伝によるハゲの陰に隠れている場合も多々あるでしょうが、女性の場合は肥満による影響がもろに出やすく、太っている女性に「全体的に髪が薄いな」と感じる人が多いのはこのせいだと推測されます。

女性の薄毛の場合女性ホルモンであるエストロゲンの減少が関わっているとされます。そして肥満はホルモンバランスを乱すことが立証されています。肥満女性に生理不順や無月経が多いのはそのため。

男女問わず肥満は血管を著しく傷つけますし、脂肪細胞によるインスリン抵抗性など内分泌の影響も無視できません。

そう、薄毛の要因のオンパレードである肥満は、仮にハゲの遺伝子を持っていない人でもハゲさせてしまう可能性を秘めているのです。

デブでハゲている人は発毛剤の使用以前に、まずは生活習慣や食生活を見直し痩せることを第一に考えたほうがいいのかもしれません。

ダイエット効果がある医薬品の存在も

肥満と薄毛解消を両立するSGLT2阻害薬

肥満と薄毛に一定の関連性があるかどうかはさておき、健康面や恋愛面、対人関係において太らないに越したことはありません。太っていることのメリットは「カロリーを気にせず好きなものを食べられる」という点以外皆無だから。

しかし現実問題として痩せるのは難しいもの。食べ物を制限しある程度の運動を取り入れる必要がありますからね。基礎代謝が落ちてくる30代以降となればなおさらでしょう。

仮に痩せたとしても節度ある生活を心がけなければリバウンド…実際にダイエットを試みるも挫折した、失敗したという人は多いのではないでしょうか。

そんなあなたに夢の薬が!!

…こう書くと非常に胡散臭くなりますね…ゴミみたいなダイエットサプリとかを高額で売りつける業者みたい。

当サイトでは科学的根拠がないものは推奨しないというスタンスなので、そんなものは紹介しません。痩せる薬…というと語弊はあるものの、一定のダイエット効果がある医薬品というのは確かに存在しているのです。

それは日本において2014年に承認された糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」。

SGLT2阻害薬の作用

従来の糖尿病治療薬というと、血液中のブドウ糖を細胞に取り込み血糖値を下げる「インスリン」という物質の分泌を促したり、インスリンの効きを高めたりするものが主流でした。

一方、SGLT2阻害薬は糖を尿と一緒に排出することで血糖値を下げるという、これまでにない発想から生まれた治療薬。

人間の体内では腎臓が血液を濾過する形で毎日150L前後の“原尿”が作られています。しかしその中にはアミノ酸やミネラル、糖、ナトリウムなど様々な栄養素が残留したまま。

そのため原尿が尿細管を通る過程で栄養素の再吸収が行われ、そのほとんどが体内に戻されていきます。1日の尿の量はおよそ1~1.5Lとされていますから、原尿の99%ほどは再吸収される計算に。

そんな体の仕組みの中で糖やナトリウムの再吸収を担っているのが「SGLT2」というたんぱく質の一種。SGLT2阻害薬はこのたんぱく質の働きを阻害することで糖を尿と一緒に積極的に排出、結果血液中の糖濃度が下がるという仕組み。

SGLT2阻害薬で痩せる?

SGLT2阻害薬は本来尿細管によって再吸収され最終的にはインスリンによって細胞に取り込まれるはずのブドウ糖を尿と一緒に排出することから、一定のダイエット効果があることが複数の臨床試験で明らかにされています。

と言っても“劇的”というわけではありません。SGLT2阻害薬によって排出されるブドウ糖の量は1日60~100gほど。カロリー換算で240~400kcal程度ということになります。

参照サイト:アスクレピオス診療院

240~400kcalというと、ご飯軽めに1杯、食パン2枚、板チョコ1枚分、スナック菓子1袋分くらい。牛丼やラーメンといったガッツリめの食事をペイできるほどの力はありませんが、多少の間食程度なら補える数字。

仮に薄毛が肥満によって引き起こされているのであれば、SGLT2阻害薬のダイエット効果によって改善する可能性があるのではないでしょうか。実際ダイエット目的でSGLT2阻害薬を使用している人も多数存在しますからね。

SGLT2阻害薬を手に入れるには?

そんなSGLT2阻害薬を手に入れる方法は大きく分けて2つ。糖尿病を持つ人が医療機関で処方してもらうか、もしくは個人輸入によって海外製のSGLT2阻害薬を購入するか…です。

糖尿病を患っていない人であれば医療機関で処方を受けることはできませんから、選択肢は個人輸入のみということに。そのため個人輸入代行業者に寄せられたSGLT2阻害薬のレビューはダイエット目的の人で溢れているほど。

参照サイト:フォシーガ10mg

尿糖が出ている状態を意図的に作り出すため尿路感染症のリスクが上昇する、利尿作用により脱水症状になりやすいといった副作用はあるものの、自分で対策することも可能な軽めの副作用という点も大きな魅力。

また、個人輸入代行業者が取り扱っているSGLT2阻害薬は海外製とはいえ日本でも処方されている正規品の先発薬。安価な海外製のジェネリック医薬品に不安を感じている人も手を出しやすいでしょう。

今現在太っていて、かつ薄毛が進行している人は、発毛剤の使用と並行しSGLT2阻害薬で減量に取り組んでみるという選択も視野に入れておけば対策の幅が広がるのではないでしょうか。

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