発毛剤・育毛剤個人輸入のメリットデメリット

発毛剤・育毛剤個人輸入の是非

AGAクリニックや皮膚科で処方されるプロペシアやザガーロといった発毛剤は1ヶ月分7,000~10,000円と高価で経済的な負担は大きく副作用も気になる。だからといってチャップアップやフィンジアなどの育毛剤も同じくらい高価な上発毛効果は一切なく無意味。

そう感じている薄毛の人は非常に多く、そういった人が救いを求めて行きつく先が個人輸入代行業者から購入する発毛剤や育毛剤。

日本のものでは考えられないほど安価である上に効果は一緒。であればそちらに流れるのは必然であるようにも感じます。

しかしそこには大きなメリットと無視できないデメリットが存在します。

当サイトはハゲに対して発毛する根拠がある発毛剤以外の使用は基本的におすすめせず、負担を減らすために個人輸入の活用を提案することがあるものの、リスクも知ってもらうため個人輸入で発毛剤や育毛剤を購入することに対するメリットデメリットをハッキリさせたいと思います。

    目次
  1. 個人輸入代行とは?
  2. 育毛剤を個人輸入するメリット
  3. 個人輸入のデメリット
  4. 個人輸入業者はどこが良い?
  5. オオサカ堂の特徴
  6. アイドラッグストアーの特徴
  7. 安心安全を最優先するなら医師の処方を
  8. 間違っても育毛剤は使わないこと
  9. 発毛剤・育毛剤個人輸入の総括

個人輸入代行とは?

これまで個人輸入代行業者を通じ海外製の薬などを購入したことがない人もいると思いますので、この仕組みについて簡単に説明しておきます。

日本では薬機法(旧薬事法)によって医師の処方が必要な医薬品でも、海外製のものを個人的に輸入し使用することが例外的に認められています。もちろんすべての薬が対象というわけではなく、輸入が規制されているものもありますが。

日本では医師が処方しなければならない発毛剤フィナステリド内服薬(日本での製品名:プロペシア)やデュタステリド内服薬(日本の製品名:ザガーロ・アボルブ)も個人で輸入すれば医師の診断なくして簡単に手に入れられるのです。

しかし現実問題として個人が薬を手配し輸入することは難しいですよね。そもそもどうやって輸入すればいいのかすら分からないし、言葉の壁も存在します。

個人輸入代行業者の存在で身近に

そこで登場するのが個人輸入代行業者です。

個人輸入代行業者はその名のとおり私たちの輸入を代行してくれる会社のことで、多くの場合海外に拠点を置いているのがほとんど。アイドラッグストアーみたいに日本の企業も一部存在しますが。

個人輸入代行業者は日本語で作られたWEBサイトで様々な薬の輸入を提案しています。…というか、売っていると言ったほうが正しいか。

「個人輸入代行」と聞くと私たちが欲しい薬を指定し、それをもとに業者がメーカーに発注・発送してくれるイメージですが、実際は業者のホームページから欲しい商品を選び購入する形。普通の通販と何ら変わらん。

あまりにもあっさりと買えてしまうため、抗不安薬など一部医薬品では乱用が問題になり規制が入る事態にも。

個人輸入の敷居の高さを取っ払い通販感覚で購入できる…それが現在の個人輸入の現実になります。

発毛剤なんてその最たる例で、日本ではバカみたいに高い発毛剤が5分の1、場合によっては10分の1くらいの値段で買えるのだから、そりゃみんな利用するよ。

育毛剤を個人輸入するメリット

では個人輸入で発毛剤や育毛剤を購入するメリットについて詳しく見ていきます。

価格が圧倒的に安い

個人輸入で発毛剤を購入する最大のメリットは価格です。

病院で一般的な薬を処方してもらう場合健康保険が適用されるため3割負担になります。一方で個人輸入の場合は当然ながら健康保険は使えないので実費。そのため基本的な価格は海外製の薬の方が安くても、健康保険が使えるものであれば結果として病院処方の方が安くなる場合があります。

しかし発毛剤となると話は別。

AGA治療に健康保険は適用できないためプロペシアやザガーロは実費になります。1ヶ月分処方してもらうならプロペシアが約7,000円、ザガーロが9,000~10,000円くらいでしょうか。

しかし、プロペシアと同じフィナステリド1mgのフィンペシアを個人輸入で購入すると100錠(3か月強分)で約3,000円。1ヶ月分換算で約1,000円ですから、日本でプロペシアを処方してもらう場合に比べ7分の1に。

ザガーロも同様。個人輸入でベルトリドを購入すれば100錠で約5,000円。1ヶ月換算で約1,700円ですからザガーロの6分の1程度になるのです。

日本では7,000円以上するリアップX5プラスと同じミノキシジル5%のアメリカ製カークランドが1本当たり1,700円くらいで購入できるなど、とにかく安い。

発毛剤は長く使用する必要があるため日本製のものは経済的負担が大きくなってしまいます。それを効果を落とさず5分の1、6分の1にできるんですから、多くの人が利用するのも頷けます。

病院に行く必要がない

通院は面倒。ホントに面倒。

AGAクリニックや皮膚科を受診し薬を処方してもらうだけで半日が潰れてしまうなんてザラ。忙しい人にとっては病院にかかるのも一苦労だったりしますよね。しかも初診料や再診料、診察料、処方代などがかかる上に交通費も必要ときている。

個人輸入を用いればネットでちょちょっと手続きするだですから、無駄な手間も費用も抑えられます。これは地味に大きなポイントだったりします。

日本では手に入らないものが多数存在する

個人輸入では主に海外の医薬品を購入することになりますから、日本では手に入らないものが購入できるケースも多くなります。

発毛剤であれば「最強の発毛剤」との呼び声も高いミノキシジルタブレットがあまりにも有名。一部AGAクリニックでも処方していますが、それも海外から輸入したもの。なぜなら日本でミノキシジル内服薬は製造していないから。

また、フォリックスFR16など高濃度のミノキシジル外用薬が手に入るのも特徴。しかもリアップよりずっと安い価格で。

育毛サプリメントなども日本のものよりずっと高性能なものが安価に買えたりするなど、とにかく選択肢の幅が広がります。

個人輸入のデメリット

さて、上では個人輸入に対して良い事ばかり書いてきましたが、当然デメリットも存在します。それは主に「信頼」にかかわるものになるでしょうか。

海賊版的なものが多い

プロペシアジェネリックのフィンペシアやフィナロイド、ザガーロジェネリックのベルトリドやデュタスなど、その安価さから非常に人気の発毛剤となっています。しかしこの「ジェネリック」というのが微妙だったりします。

ジェネリック医薬品というのは開発した製薬メーカーの特許が切れるのを待って、別の製薬会社が同成分で製造し安価に提供する薬のことを指します。

しかしインドやフィリピンなどの製薬会社が製造するフィンペシアやベルトリドなどは特許が切れる前から製造している…つまり同成分という意味ではジェネリックと言えなくもないが、現実は海賊版となります。

これは国際特許に緩い新興国だからこそ。高価な先発薬を購入できない途上国の人々に安い医薬品を提供するという人道的な側面もある…なんて話も聞いたことがあるが、建前の言い訳に聞こえなくもない。

つまり、プロペシアやザガーロと同じ成分・効果の薬を勝手に作って安く売りさばいているということになりますか。

だからといって怪しい会社が作っているかと思いきやそういうわけでもなく、フィンペシアを製造するシプラ社はインドでも上位の製薬メーカーでアメリカやヨーロッパなど先進国を含め世界中に薬を流通させている大手。他の発毛剤ジェネリックも総じて大手製薬メーカーが製造しています。

裏では特許に関して訴訟問題に発展しているケースもあるらしいが、製薬メーカーや薬の信頼度という意味ではまったく問題ありません。

ちなみに、ミノキシジル外用薬のカークランドやフォリックスFR16などはアメリカ製の正式なジェネリックなので安心といえるでしょう。

業者が玉石混交

一口に「個人輸入代行業者」といってもその数は非常に多く、規模、質、信頼性などはピンキリ。まさに玉石混交の様相を呈しています。

しっかりと自社で成分鑑定を行い多くの医薬品を取り扱っているオオサカ堂やアイドラッグストアーのような大手もあれば、「なんかちょっと胡散臭いな」という業者も存在します。

まあこのへんは大手を使っておけば問題ない話。場合によっては大手より安い価格を提示し魅力的に映るかもしれませんが、信頼できる業者かどうかしっかりと調べた上で購入するようにして下さい。

偽物が出回っている?

一時ED治療薬であるバイアグラの偽物が出回っていると話題になったことを覚えていますか?

バイアグラは1錠あたり1,000~2,000円と非常に高価な薬であるためこういった事態が起こったと考えられます。一方発毛剤は1錠数十円と非常に安価であるため偽物を作るメリットはあまり見当たりません。

しかしこれによって個人輸入に対する信頼が損なわれたのは事実でしょう。

前述のように大手個人輸入代行業者であれば独自に成分鑑定を行っているので安心できますが、多くの業者はこの鑑定を行っていないのが実情。

万が一偽物を掴まなされないためにも大手で購入するようにしたほうが賢明です。

思わぬ副作用で危険も

病院で薬を処方してもらう場合、今飲んでいる薬との飲み合わせはもちろん、副作用に関しての注意や情報を受けることができます。

しかし個人輸入で発毛剤を購入する場合はそういったものは一切ありません。処方箋が必要ないんだから当たり前だが。

本来前立腺肥大症の治療薬であるプロペシアやザガーロであれば副作用は性欲減退は勃起障害程度で収まることがほとんどですが、血圧を下げるための薬であるミノキシジルタブレットなどは注意が必要。

発毛剤用には低用量のものしか売られていないものの血圧を下げる効果があるのは間違いなく、効かないからといって勝手に量を増やしたりすると心臓や肝臓への負担も懸念されるのです。

素人判断で薬を使ってしまう…個人輸入の最も大きな問題点は個々にあると言っても過言ではないでしょう。

個人輸入業者はどこが良い?

発毛剤を購入する際に利用する個人輸入業者は数あれど、現状ではオオサカ堂とアイドラッグストアーの2強状態と言っていいいでしょう。

かつてはベストケンコーも人気がありましたが、紆余曲折があって近年はずいぶん人気を落としている印象を受けます。扱っている商品も少ないですしね。

当サイトでは基本的にオオサカ堂をおすすめしておりますが、アイドラッグストアーも人気なので、この2つに絞ってそれぞれの特徴を簡単に書いておきます。

オオサカ堂の特徴

オオサカ堂は創業20年を超える老舗の個人輸入代行業者。ネット通販黎明期から今日まで営業を続けている信頼性は何物にも代えがたいかと。

拠点は香港。中国と聞くと若干怪しい雰囲気を醸し出すのも事実ですが、対応は誠実そのもの。公式サイトはしっかりとした日本語で作られ、発送も迅速。「注文したけど届かない…」なんてことがないのは現在も大手輸入代行業者であり続ける状況を見れば一目瞭然です。

価格面でも他の業者と比べ最安値であることが多く、かつ送料は無料。育毛関連商品に力を入れているため品数は圧倒的といえます。独自に成分鑑定を行っているため偽物が届く心配もありません。

複数購入で大幅な割引が適用されたり、また多くの口コミを掲載しているのも心強いと言えるでしょうか。

後述のアイドラッグストアーと違い育毛で検索すれば様々な海外製の発毛剤・育毛剤が羅列されるのも大きな特徴になっています。

ただし、日本の法律に照らし合わせれば医薬品の広告は禁止されており、私たち消費者が商品名を指定し自発的に検索しなければ発毛剤を表示してはならないようで、若干グレーと言わざるを得ません。

消費者にとっては「育毛」の検索一発で多くの発毛剤を表示してくれるのは非常にありがたいのですが…まあこのへんは海外業者の強みといったところでしょうか。

諸々の問題でたまにアドレスが変わるのはご愛敬。

とりあえず最も人気があるであろうフィンペシアのリンクを貼っておきますので、気になる人は覗いてみてください。

フィンペシアの詳細

アイドラッグストアーの特徴

アイドラッグストアーは輸入代行業者としては珍しい日本法人となっており、安心感はピカイチといっても過言ではないでしょう。

オオサカ堂ほどではないにしろ商品点数も多く価格も安い。成分鑑定もしっかり行なっている。そしてサイト上での口コミも充実しています。送料は1,200円以上が無料なので、基本的に送料の心配をする必要はありません。

ただ、日本法人だけに薬機法を遵守しており、海外の発毛剤に関しては商品名を入力した場合にのみ表示する仕組み。

アイドラッグストアーの特徴

例えばフィンペシアの情報を調べたければ検索窓に「フィンペシア」と入力することでその医薬品のみが表示されます。オオサカ堂のように発毛剤の一覧を見て比較するということは不可能になっています。

これは日本の薬機法で医薬品の広告を貼ることを禁止されているからで、消費者が自発的に商品を検索することで「広告」という状況を避ける苦肉の策。

法令遵守と言われればぐうの音も出ないが、不便であることは間違いない。

裏を返せばそれだけしっかりした業者であることにもなりますので、日本法人の信頼性にこだわるのであればアイドラッグストアーがベストになるでしょう。

安心安全を最優先するなら医師の処方を

個人で海外の医薬品を輸入することは日本の法律で認められているものの、そこには「自己責任」という前提が付きまといます。

偽物を掴まされようが、商品が送られてこなかろうが、副作用で苦しもうが…

こういったトラブルは輸入する薬の特性をしっかり調べ用法用量を守る、ちゃんとした個人輸入代行業者で購入するなどで避けることができます。しかしそれでも不安を感じる人もいることでしょう。

もし発毛剤の個人輸入に不安を感じるのであれば、迷わず医療機関での処方を選択するようにして下さい。個人輸入の圧倒的な安さや楽さは魅力的ながら、不安を抱えてまで利用するほどのものではないと考えます。

安心安全を最優先に考えるなら日本の医療機関でプロペシアやザガーロの処方を受けるのがベストに決まっています。そこに疑う余地は一切ありません。

ただし注意して欲しいのは、AGAクリニックオリジナルの薬や高額なハーグ療法や育毛メソセラピーなどは絶対に受けないこと。これらは金儲けの病院に見られるもので、私たちハゲにメリットはありません。

なぜなら、基本的にプロペシアやザガーロといった発毛剤以外髪の毛が生える根拠はありませんし、高額かつ怪しいオリジナルの薬より出所がしっかりしているプロペシアやザガーロの方がはるかに信用できるから。

「皮膚科と違ってAGAクリニックは色々な治療の選択肢がある」なんて書いている育毛サイトも多いものの、AGA治療はプロペシアとザガーロで十分。…と言うか、それ以外は基本的にゴミ。(ミノキシジルタブレット除く)

なので当サイトでは金儲け優先主義のAGA専門クリニックより、AGA治療も行なう皮膚科や大きい病院のAGA外来などをおすすめしています。

間違っても育毛剤は使わないこと

病院で発毛剤を処方してもらうと高いし面倒…だからといって個人輸入で買うのは不安。ならネットで買えて副作用もない育毛剤を使おう!

そういうバカな考えは絶対にやめてください。

育毛剤に私たちが望む発毛効果は一切ありませんし、価格もほとんどの場合発毛剤より安いということはありません。

AGAに対し発毛効果のない育毛剤を使うことは何もしないことと同義。であればお金と時間を無駄にしない分何もせずに放置していたほうがまし。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった発毛剤には強い副作用があるイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし医師の間ではフィナステリドやデュタステリドの副作用は比較的弱く安全な薬という認識。

ミノキシジルも外用薬では降圧剤としてのネガティブな部分が出ることはほとんどなく、せいぜいエタノールによる頭皮のかゆみや炎症程度。しかもエタノールを使用しているのは育毛剤も同じ。

副作用が怖いからとクソ高い育毛剤を使うくらいなら、個人輸入でカークランド買って使ったほうが効果面、費用面ともにはるかに有意義。

発毛剤・育毛剤個人輸入の総括

経済的、時間的負担が少なくメリットの多い個人輸入。しかしデメリットが存在するのも確かです。

中でも最も気を付けたいのは薬の間違った使用。

発毛剤は飲んですぐ効くものではなく効果が出るまで最低でも3ヶ月は必要になります。しかしそういった知識すらない人は「効かない」と決めつけ勝手に増量したりすることも。

フィナステリドは1日1mg、デュタステリドは0.5mg、ミノキシジルタブレットは10mgと決められているので、必ずこれを守るようにして下さい。また血圧を下げる薬を飲んでいる人、心臓が弱い人はミノキシジルタブレットを使用しないようにして下さい。

用法用量に気を付け、かつしっかりとした業者を選定できるのであれば個人輸入のデメリットはほとんどなくなります。とりあえずオオサカ堂かアイドラッグストアーを使っておけば安心でしょう。

それでも日本の医療機関で処方されるプロペシアやザガーロに比べれば信頼性が劣るのは間違いありません。そのへんも加味しつつ自分に合った購入方法を選んでいただければ幸いです。

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